糖鎖生物学に関係するtwitterアカウントを紹介します。

糖鎖生物学に関するtwitter アカウントのtop 10を紹介して―とChatGPTに頼んでみました。すぐに10個紹介してくれてそれぞれに説明もついていたので早速アクセスしてみました。でも残念。教えてくれた10個には存在ないアカウントが二つ三つ混じっていたり、更新が2014年で止まっているアカウントなどがあり、実際に役立ちそうなアカウントは一つか二つでした‥‥。そこで、今日は私がよくみている糖鎖生物学関係のtwitterアカウントをChatGPTに代わって、三つ紹介しておきます。

1)https://twitter.com/ACSCentSci
これは2022年のノーベル化学賞に輝く糖鎖生物学者Carolyn R. Bertozziさんが編集長を務めるアメリカ化学会The American Chemical Society (ACS)の雑誌ACS Central Science
https://pubs.acs.org/journal/acscii
のtwitterアカウントです。Bertozziさんもtweetしていて糖鎖生物学に関する情報も豊富です。彼女の受賞したclick chemistryの特集号もこの雑誌からでていて参考になります。
https://pubs.acs.org/page/vi/bioorthogonal-click-chemistry?utm_source=pcm&utm_medium=virtual_issue&utm_campaign=PUBS_1122_KLR_OC_acscii_Bioorthogonal_and_Click_Chemistry&src=PUBS_1122_KLR_OC_acscii_Bioorthogonal_and_Click_Chemistry

2)こちらは日本語のtwitterアカウントです。
https://twitter.com/sugargroove
東京大学の伏信 進矢(ふしのぶ しんや)先生のtwitterで毎日面白い話題が提供されています。

3)https://twitter.com/GlycoinfoC
こちらは Glycoinformatics Consortium (GLIC) https://glic.glycoinfo.org/のtwitterアカウントです。有用なソフトなどへのリンクが頻繁に掲載されているので参考になります。

ChatGPTの詳細な使い方の解説記事を紹介します。

エンジニア向けの情報共有サイトのQiitaをみるのに私は以前紹介したOpen Qiitaというアプリを使っています(iPad版 やGoogle Play版があります)。https://app-liv.jp/5344164/
このアプリ、年末あたりに検索などに不具合がおこって使えなくなったのですがこれはQiita側のインターフェイスの改変による不具合だったようで今は改訂されて以前よりさらに使いやすくなっています。このアプリは新着記事をみたり、好きな記事を保存したりできて大変便利でQiitaにログインせずに使えるのですぐれたアプリだと思います。このアプリで Qiitaの記事をChatGPTというキーワードで検索していた時みつけた2/20日の記事を紹介しておきます。これは役立つ記事だと思います。
https://qiita.com/tak001/items/7605f0be7b424118e5a5
ChatGPTを最強の学習ツールにする方法というタイトルですが、こんなこともできるのだという例が満載です。ChatGPTの登録方法からはじまって、様々な質問とそれに対するAIの回答がならべてあります。誤った答えを返してくることに対する注意ものっていて大変勉強になる記事です。この記事にならって各人の専門に役立つ使い方が考え出せると思います。是非一度読んでみてください。よい記事です。

ウエットの生命科学者向けの数理生物学の入門書と動画を紹介します。

数理生物学の入門書を紹介します。金沢大学の佐藤純(さとうまこと)先生の新刊です。以前日本語で書かれた「いますぐ始める数理生命科学 – MATLABプログラミングからシミュレーションまで – (コロナ社)」という本のアップデートされた英語版で演習問題も追加されているそうです。
Getting Started in Mathematical Life Sciences From MATLAB Programming to Computer SimulationsというタイトルでSpringer Nature から今年刊行されました。(英語版の本は所属機関がSpringer Linkを契約していると無料でダウンロードできるかもしれませんので調べてみてください。九州大学の場合は無料でpdfやepub版がダウンロードできました。)理論家ではない生命科学者にむけて書かれている本でMATLABを利用して学ぶように書かれていますが、生物学者にはなじみのMATLABですので読みやすいと思います。MATLABの代わりにMATLAB互換のフリーソフトOctaveでも動きます。Pythonで学びたい人向けにはYouTubeで先生が動画を順次公開されているのでそちらを利用するとよいでしょう。

先生のPythonによる動画リンクは以下のとおりです。
https://www.youtube.com/watch?v=hQiu4eXyuP8
https://www.youtube.com/watch?v=V-2rAQui8nI
https://www.youtube.com/watch?v=2WKm9cjB7V8
https://youtu.be/QaDt0aPCims
こちらのチャンネルに全部まとまっています。
https://www.youtube.com/@mochizunda8827

ChatGPTに英文の意味をきいてみました。

ChatGPTは評判の人工知能です。まだ使い始めたばかりですがいろいろ試してみています。今日は私がよく教材につかっているFaradayの書いた文の意味をやさしい英語で解説してくれるように頼んでみました。意味を調べたい文は私が昔。英国のFaraday博物館を訪れたときに展示してあったパネルに書いてあったものです。

“All this is a dream. Still, examine it by a few experiments.
Nothing is too wonderful to be true, if it be consistent with the
laws of nature and in such things as these, experiment is the
best test of such consistency.”

This note was made by Faraday on 19th March 1849, when set out
in search of a connection between gravity and electricity and magnetism
–the final link in the unity of natural forces in which he so firmly believed.

ファラデーが重力と電磁気力の間に関連があるはずだと行った実験が、否定的な結果しか出なかった後、日記に書き遺した言葉です。その中の。Nothing is too wonderful to be true, if it be consistent with the laws of nature and in such things as these, experiment is the best test of such consistency.という部分の意味をやさしい英語で解説してとChatGPTに頼んでみました。やり方はログインボタンを押して、メールアドレスとパスワードをいれてログイン後、一番下のChatの入力欄に質問を入れてエンターを押すだけです。下のギャラリーのサムネールをクリックすると、もとの画像が開きますのでご覧ください。ログイン画面、ログイン後のChatGPTの使用例入りのChat画面(一番下にChatの入力窓があります。画像には写っていません。)、そして今回のChatのやり取りの画像を載せておきました。

3番目の画像にあるように、
私がCould you explain the meaning of the following paragraph in plain English?と聞くと、
Sure, I’d be happy to help. Can you please provide me with the paragraph you’d like me to explain?
と答えてきます。私が次の文を入力してリターンを押すと、
Nothing is too wonderful to be true, if it be consistent with the laws of
nature and in such things as these, experiment is the best test of such
consistency.
ChatGPTの答えが以下のように帰ってきました。

Certainly! This paragraph is saying that something that seems incredible or unbelievable can still be true, as long as it doesn’t violate the laws of nature. To determine whether something is consistent with the laws of nature, the best way is to conduct experiments to see if the results match what we would expect based on what we know about how the world works. In short, the paragraph is encouraging us to keep an open mind and use experimentation to verify the truth of extraordinary claims.

実験の大切さを説いているパラグラフだとわかりやすく説明してくれています。

皆さんもいろいろ使ってみてください。最近ではMircosoft EdgeのブラウザにもChatGPTが組み込まれたそうです。いろいろそちらも使ってみたいと思います。

世界各国のテレビやラジオを視聴できるイカテレビというサイトがあるそうです。

イカテレビについて。
今日知ったのですが、イカテレビというサイトがあります。https://ikaten.squidtv.net/
このサイトでは世界各国のテレビやラジオで公開しているものを視聴することができます。ライブ配信や、YouTubeチャンネルへのリンクなどからなるポータルサイトです。日本の放送 NHK worldその他へのリンクもみうけられます。世界の放送を視聴できるというサイトなので、英語にかぎらず、世界各国の言語での放送が視聴できます。ときどき広告がポップアップするので気をつけて視聴してみてください。字幕がでない放送の場合は、以前紹介したGoogle Chromeでアクセスして、字幕自動生成を放送されている言語に設定しておくと字幕付きで観ることができるので便利です。以下に記事へのリンクを載せておきますので参考にしてください。

英語の音声教材や、英語の動画で字幕を自動生成する方法を紹介します。

指紋の形成がTuring (チューリング)の反応拡散方程式で記述できるそうです。

有名な雑誌Cellに指紋はTuringの反応拡散系で形成されるという論文がでました。オープンアクセスの論文ですので興味のある方はご覧ください。具体的に反応拡散している分子も同定されておりしっかりした研究です。
https://doi.org/10.1016/j.cell.2023.01.01
やさしい解説は英語ですがこちらなどにあります。
https://www.sciencealert.com/theres-an-amazing-link-between-zebra-stripes-and-how-our-fingerprints-grow

このブログでも何回か、Turingのモデルについて書きました。

生物の形態形成の理論 Turingの反応拡散モデルのその後

おすすめの数理生物の教科書「発生の数理」(三浦岳著 京都大学出版会)について

上の過去記事で紹介したものより古い動画ですが、参考になる動画を二つ紹介しておきます。
1)「第54回科学技術映像祭」教育・教養部門優秀賞受賞  2012年10月放送作品
シマシマの謎 動物の模様を“数学”で解く? | ガリレオX (2012年)第38回
https://youtu.be/LcLKQSQGlcU
あるいは、
2) 日本物理学会 2017 年度公開講座「生物の模様ができるしくみ」 近藤 滋 日本物理学会チャンネル
https://youtu.be/PhQZsS0_bhY

九州大学箱崎キャンパスが登場する映画―怪人二十面相伝

K-20という映画です。九大ロケが行われました。
https://youtu.be/xKf5_lnssIU

怪人20面相伝というサブタイトルの映画で、平行世界の私達の歴史とは異なる発展をとげた帝都日本が舞台の映画です。怪人20面相と明智小五郎の対決などがテスラの遺産をめぐって描かれている映画 (2008年の作品)です。金城武・松たか子・仲村トオル・國村隼・高島礼子さんなど豪華キャストが出演されています。この映画、九州大学箱崎キャンパスでロケが行われたので有名です。いまはもう箱崎キャンパスから消えてしまった建物がちらちらとでてきて、九大箱崎キャンパスで過ごしたことのある人にはなつかしい映画になっています。映画撮影後、九大での試写会が箱崎キャンパスの中央大講堂で行われて見に行った人も多いのではないでしょうか。以下のリンクなどで映画の中にどこがでているか確認してからみてみるとよいでしょう。

http://hakozaki-kyudai.com/c3_campus/c3_sp1_k-20_i.html
http://hakozaki-kyudai.com/c3_campus/c3_sp1_k-20.html

ちょうど近所の図書館で「絵葉書が映す九州帝国大学と箱崎」(長副博之著・海鳥社)
http://kaichosha-f.co.jp/books/history-and-folk/5726.html
という面白い本を借りてきて読んでいるうちにこの映画があるのを思い出しました。こちらの本は九州大学箱崎キャンパス、医学部キャンパス、福岡高校、教養部など九大とその周辺の歴史を、古い写真や絵ハガキを通じて教えてくれるよい本です。以前紹介したアインシュタインの治療をした医学部の三宅速教授の話や、心臓拍動のメカニズムを解明してペースメーカーの父と呼ばれる田原淳教授の紹介もしっかり書かれています。箱崎や馬出キャンパスで過ごした方が読むと、ああ、あそこは昔こんなんだったんだなどの感慨もひとしおという本になってておすすめします。

以下のAmazonのリンクにはサンプルページものっているので一度ご覧になって購入の参考にされるといいと思います。
https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%B5%E8%91%89%E6%9B%B8%E3%81%8C%E6%98%A0%E3%81%99%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A8%E7%AE%B1%E5%B4%8E-%E9%95%B7%E5%89%AF-%E5%8D%9A%E4%B9%8B

追記;是非読んでいただきたい本である「アインシュタインからの墓碑銘」についてはもう一本記事を書きました。こちらからご覧ください。この本はKindle版もでていて手軽によめるので是非読んでみてください。

アインシュタインの旅日記とアインシュタインからの墓碑銘の話―アインシュタインが訪れた九州大学と福岡(その5)

光合成の量子生物学―量子生物学は未来をどのように変えるか

このブログでしばしば登場している、英国Royal Institutionの講演動画の紹介です。
量子生物学の講演で、この講演は主に光合成の話題です。最後のほうでロビンの渡りの話もでてきます。また講演後の質疑応答の動画では、Penroseの意識の理論についての質問もでて演者がどう考えているかも聞けるので参考になります。演者は
A future with quantum biology – with Alexandra Olaya-Castro

https://youtu.be/rYYHQYx_QvY

演者のAlexandra Olaya-Castroは量子コヒーレンスの専門家で、量子物理学で大きな業績を挙げている方で、興味を量子生物学に向けて、光合成の量子生物学の研究もすすめているようです。現在Department of Physics and Astronomy of University College London. の教授です。しっかりした量子物理学の理論・実験に通じた研究者による講演はききごたえがあります

ChatGPTのWolframによる解説や、いろんな機能を持ったAIを探せるサイトなどがありました。

Mathematicaの開発者で、有名な科学者のStephen Wolframがブログで、ChatGPTの動作原理を詳しく解説している記事をみつけました。What Is ChatGPT Doing … and Why Does It Work?という記事で、やさしく書いてありますが本格的な解説だと思われます (まだ眺めただけで読んでいません)。長い記事でちょっとした新書くらいのボリュームがあります。興味のある方は眺めてみてください。

またThere’s an AI for thatというサイトがあるのをtwitterで知りました。いろんな目的別のAIをまとめてあるサイトで、検索窓にキーワードを英語で入れて検索すると、目的にピッタリのAIが使えるサイトが表示されます。有料のものも多いですし、ひょっとしたら詐欺サイトも紛れ込んでいるかもしれないので、プライバシーやログイン情報その他を盗まれないように注意して使ってみるのが良いと思います。
https://theresanaiforthat.com/
写真は我が家にきている鳥たちです。このところ鳥に餌をあげているのでヒヨドリ君などはだんだんなついてきて、2m位に近づいても逃げなくなりました。串にリンゴの芯などをさして枝に固定しておくと、ゆっくりおいしそうに食べています。スズメも庭にやってきて、パンくずをたべています。メジロなどもたまに来ます。

DNAの二重らせん構造の発見競争について本人たちが語る動画がありました―The DNA story

今日はDNAの構造の発見についての動画を紹介しておきます。
The DNA Story (1973 Film)というドキュメンタリーで、YouTubeにアップロードされているのを見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=tiPJTqKOjTA

以前紹介したBBCのLife Storyは俳優が演ずる再現フィルムでした。
今回紹介する動画はJames Watson, Francis Crick, Maurice Williams そして Linus Pauling 本人が登場して、DNAの二重らせん構造の発見について語るドキュメンタリーフィルムです。http://bufvc.ac.uk/dvdfind/index.php/title/5842

若々しいWatsonとCrickが登場して語るシーンがいっぱいあって、これはみものです。 最初のほうで、Averyの登場するシーンもあってびっくりしました。是非ご覧ください。

写真は今日探しに行って見つけた「ふきのとう」です。春がもうすぐそこに来ていますね。