広重や川瀬巴水(かわせはすい)の作品を鑑賞できるサイトがあります

国立国会図書館(National Diet Library:略称NDL)のNDLイメージバンクは国立国会図書館の電子展示会での一つだそうで、現在公開中です。私の好きな歌川広重の名所江戸百景の版画や、川瀬巴水の風景画などが満載されており、出典を表記しておけば著作権がきれているものばかりなので、自由に利用、ダウンロードできます。
たとえばこの広重の版画は、名所江戸百景の一枚で、 「隅田川水神の森真崎 で里桜が咲いているかなたには、筑波山がみえています。ダウンロードは簡単です。名所江戸百景のページに移動して、下のほうの「全部見る」ボタンを押して全画像を表示させます。あとはお好きなサムネールをクリックすると、拡大画像が表示されますので、それを右クリックなどで保存するだけです。

高解像度の画像がほしければ、上の右の画像の下の方にある国立国会図書館デジタルコレクションへというリンク部分をクリックすると、該当する画像のデジタルコレクションのページが開きますので、そこからjpegやpdf形式で高解像度画像をダウンロード可能です。

庭のアンズやサクランボの花も満開で虫もいっぱい蜜を吸いに来ていました。しかし、ここ数日の雨で散ってしまいました。散歩道には桜がちらほらと咲き始めて春の到来です。

 

 

ルクレチウスの本のこと

にわかに春めいて来て、あちこちに花が咲きだしています。
以前にルクレチウスについては記事を書きました。今日はルクレチウス(ルクレティウス)についての本の紹介です。岩波書店から2020年に刊行された『ルクレティウス 『事物の本性について』――愉しや、嵐の海に』 (書物誕生 あたらしい古典入門) 、岩波書店、 2020/8/5、小池 澄夫・瀬口 昌久 (著)という本です。出版されてすぐ買って読みました。とてもよい本で、ルクレティウスの本が、無神論の本なのになぜ消されずに残ったかという謎や、魂の原子についての議論など、これからルクレティウスを読んでみようという人、そして読んだことのある人が次に読む本としてはベストの本だと思います。日本西洋古典学会の新刊書コーナーに著者による自著の紹介がでています。その紹介によると、ルクレティウスの「事物の本性について」の日本語訳は、なんと仁科記念賞を授賞した東京大学の物理学者 岩田義一先生による翻訳が最も優れているのだそうです。岩田先生は東京大学の講師時代、ノーベル賞を授賞した南部陽一郎さんを指導していたそうです。物性研究という雑誌にのった南部先生の回想をご覧になるとわかります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/soken/112/6/112_KJ00004715042/_pdf

岩田先生は助手のころは物理学教室の小平邦彦先生(数学者でフィールズ賞受賞した先生)の助手、そして東大を兼担されていた湯川秀樹先生の助手もつとめていたとのことです。岩田はルクレティウスの翻訳のためにギリシャ語・ラテン語を学んだとあります。翻訳は世界古典文学全集〈第21巻〉ウェルギリウス,ルクレティウス(筑摩書房)で読めます(中古品しかありません。図書館でみることができると思います)。下のリンクは、岩波の本の著者のお一人、瀬口 昌久先生(名古屋工業大学教授)のルクレチウスについて書かれた日本語の論文です。参考になるかと思います。
http://id.nii.ac.jp/1476/00001524
http://id.nii.ac.jp/1476/00001515