国立国会図書館(NDL)が開発したOCRソフト NDLOCR-Liteがブラウザで使えるようになりました!

無料で強力な日本語(古文をふくむ)のOCRソフトの改良が着々と進んでいるようです。

こんなツイートがあったので紹介します。ついにWeb版で使えるものも完成したそうです。


こちらのGithubによると次のようなものだそうです。引用しておきます。
https://github.com/somiyagawa/ndlocr-lite-web-ai-deluxe/tree/main

NDL-OCR Lite Web AI Ultra
ブラウザ完結型 日本語OCR+AI校正ツール

旧称 NDLOCR-Lite Web AI Deluxe — v0.2.0 より Ultra に改称しました。

画像やPDFをブラウザにドロップするだけで日本語OCRを実行し、AIが誤認識を自動校正します。 画像データはサーバーに送信されません。 すべての処理がブラウザ内で完結します。

概要
国立国会図書館(NDL)が開発した NDLOCR-Lite のOCRモデルを、ONNX Runtime Web(WASM)でブラウザ内実行する日本語OCRツールです。

橋本雄太氏(国立歴史民俗博物館)による ndlocrlite-web のWeb移植をベースに、小形克宏氏(一般社団法人ビブリオスタイル)による NDLOCR-Lite Web AI のAI校正機能を統合し、宮川創(筑波大学)がUIデザイン・画像前処理・縦書き対応・多言語UI・エクスポート拡張等の Ultra 機能 を追加しました。

今日は桜を見に近所の公園にいきました。結構咲いている木がありました。九大の卒業式は25日のはずですが、そのころにはもっと開くと思います。桜の咲いている卒業式はよい思い出になりますね。桜の写真をとったのですが明日貼ることにします。

福岡は桜が開花しました!

近所の公園の桜がけっこうたくさん花を開いているそうです。午前中に散歩に行った方から聞きました。午後見に行こうと思ったのですがあいにく雨が降ってきたので写真は明日撮ろうと思います。
代わりに最近撮った散歩道に咲いていた、春の花をならべておきます。土筆がもうでています。
今年は春が早いし、冬の寒さはあまりひどくなかったので花も早く咲くのかもしれません。

今日紹介するのはこんな記事です。
『アカデミア研究者のための生成AI活用ガイド:論文検索・執筆・構想支援における主要ツール比較【2026年版】』
大変良い記事で前に紹介した記事(末尾にリンクを埋め込んでおきます)と合わせてご覧になると生成AIの活用力がアップすると思います。Braveブラウザでのアクセスをおすすめします。
http://scienceandtechnology.jp/archives/86823

Braveブラウザといえば、YouTubeを広告なしでみることができて便利です。いろんなポップアップ広告もでないので大変快適なブラウザです。最近知ったのですがAmazon Prime Videoの広告も、Braveで観る場合はでないんですね。

アカデミック用途にはどのAIを選ぶべきでしょうか?

春休みに小中高生におすすめの科学動画3本を紹介します。

高校生や小中学生にもわかりそうな動画が年度末の3月にはたくさん公開されています。今日はその中から、春休みにおすすめの科学動画3本を紹介します。

「トークイベント 「研究者とめぐる 『未読の宇宙』 ~重力波で宇宙を“きく”」」
https://youtu.be/lxGpu1xI5_I

これは科学未来館のトークイベントで去年の12月13日開催されたものの動画です。
科学未来館は小学生以上向けのこうした講演会をよく開催して公開して下さっています。
これは重力波について学べるよい動画です。

「【宇宙×生命】138億年の知の冒険へ。「元素から紐解く宇宙と生命のものがたり」|第41回自然科学研究機構シンポジウム」
https://www.youtube.com/live/_GpTHQo4OyQ

これは一週間前に配信されたシンポジュウムの動画です。
これもわかりやすくて素晴らしい動画ですので春休みに見るのにピッタリです。

「高校生のための冬休み講座2025 「生命科学研究から疾患治療戦略に挑む~科学で社会に貢献するために~」反町典子教授」
https://youtu.be/m5iHCVz9AgQ

こちらは東大理学部の高校生向けの冬休み講座の動画です。
免疫、生体防御、リソソーム、トランスポーターなどに親しむきっかけになるよい講義だと思います。高校生向けということで、上の2つの動画よりはややむずかしいので、小学生には無理かもしれません。

GoogleのNotebookLMの素晴らしい入門動画が公開されました!

このブログでも時々話題にしている、GoogleのNotebookLMですが、とてもわかりやすい初心者向けの使い方の動画がTogoTVで公開されています。これを見れば、だれでもNotebookLMが使えるようになる動画です。まだ使ったことがないという方には絶好の入門動画なので是非ご覧ください。
『研究に役立つNotebookLM』
https://youtu.be/tYZuIdZQUis

内容は、YouTubeの動画のページの引用ですが、以下のようなものです。
線虫の論文を例にとって、使い方が超わかりやすく解説されています。

ーーーーーー目次ーーーーーー
0:00 研究に役立つNotebookLM
0:23 NotebookLMとは?
1:08 WormTensor論文を用いた実例(マインドマップ、チャット、スライド資料)
2:29 NotebookLMが優れている点
7:14 NotebookLMへのソースの提供について
8:15 TensorLyCV論文を用いた実例(URLを指定するだけでは内容を確認できないケース)
9:58 使い方1(ソースの概要把握と深掘り)
11:25 使い方2(ソースからスライドを作成)
12:45 使い方3(音声概要)
14:14 使い方4(クイズ)
16:10 Bio”Pack”athon的活用シーン
21:38 その他(Geminiとの連携)
24:39 まとめ
25:23 質問タイム
ーーーーーーーーーーーーーー
この動画のurlをNotebookLMにいれてみました。すると瞬時に以下の要約が表示されます。

『NotebookLMによる研究効率化と論文活用の実践手法

このソースは、GoogleのAIサービスであるNotebookLMを研究活動に活用するための具体的な手法を解説しています。利用者が提供した資料をソースとして、根拠に基づいた回答を生成できる点が最大の特徴であり、ハルシネーションを抑えた論文の要約や分析が可能です。機能面では、マインドマップによる構造化や自動生成されるクイズ、さらに資料を対話形式で解説する音声ポッドキャスト生成などが紹介されています。また、Geminiと連携して複数のノートブックを比較検証する方法や、PDF化することで読み込み制限を回避する技術的なコツにも触れています。スライド生成機能における図表の正確性など一部の課題も示されていますが、学習や情報の深い理解を助ける強力なツールとして評価されています。』
この動画からNotebookLMでマインドマップを作ってみたので貼り付けておきます。参考のためにノードを全部展開したものを貼り付けています。

NotebookLMは音声ポッドキャストもできるのですが、とても聞きやすい音声で男女二人の会話によるポッドキャストになっていてすごく重宝しているとのことでした。研究費の申請手続きの書類とかをポッドキャストにして聞くこともできて大変有用だそうです。

またWordのファイルもソースとしてアップロードできるので、大学などから配られる事務手続きの書類をアップロードして、マインドマップにして内容を一瞬で把握したりすると効率があがるそうです。

あるいは、Rでバイオインフォマティクス解析をするときに使うBioconductorのパッケージの部厚いpdfマニュアル(たとえばマイクロアレイデータ解析に私も使っているlimmaというパッケージのpdf版マニュアル)をソースとしてアップロードすれば、その内容を解説してくれたり、マインドマップ形式で表示してくれたするオンラインマニュアルができあがります。マインドマップの各項目をクリックすると、マニュアルの該当ページが開くなど大変便利になるのとのことで、私もさっそくやってみました。とても便利です。

芥川の歯車=閃輝暗点説の起源について

昨日、芥川龍之介の歯車にでてくる幻影が、閃輝暗点であるという話を書きました。Geminiに歯車=閃輝暗点説の最初の文献をさがしてもらったところ1930年代の文献をあげてきたので芥川の死後まもなく、閃輝暗点説が出たというように書きました。しかし今日探してみると、その文献は存在しないことがわかり、Gemini 3 proのハルシネーションであることが確認できました。

ChatGPT 5.4 thinkingで同じ探索をしてもらうと、こちらは理路整然とした方針の文献検索をして、吉田精一の芥川龍之介に関する本が手掛かりになると指摘してきました。私は1972年の文献を探し出していたのですが、それ以前のもの(1970年の吉田精一の本)に、歯車=閃輝暗点と明記してあり出典が、椿八郎(「歯車」と眼科医)と書かれていました。

https://dl.ndl.go.jp/pid/12458617/1/46?keyword=%E6%AD%AF%E8%BB%8A

国立国会図書館デジタルコレクションで読むことができる文章だったので、読んでみると1963年の文芸春秋に掲載されたもので、芥川のみた歯車=閃輝暗点であることを、医学書の閃輝暗点の記述と芥川の「歯車」の記述が完璧に一致することを示しながら主張しておられました。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12564528/1/104?keyword=%E6%AD%AF%E8%BB%8A

文章からは、それ以前の方が指摘したかどうかはわかりませんが、椿さんが初めて主張したのだろうと思わせる書きぶでした。ということで、Geminiの文献検索はハルシネーションで、ChatGPTの検索はまともな文献にたどりつける、堅実なものだということがわかりました。

芥川龍之介の「歯車」にでてくる歯車の正体

昨日、Kindle unlimitedで読める岩波新書をいくつか紹介しました。昨日は紹介しなかったのですが、岩波新書の「医学探偵の歴史事件簿」(小長谷正明 著)という本もKindle unlimitedで読むことができます。
この本を昔読んだとき、芥川龍之介の最後の作品の一つ「歯車」の中に出てくる空中に見える歯車の正体について書いてあったはずと思い読んでみましたが全然そんなことは書いてありません。Geminiに調べてもらったところ、「医学探偵の歴史事件簿ファイル2」という続編があって、そちらに芥川の歯車について書かれているとわかりました。

芥川は、歯車が空中に見えたりして自分の精神状態がおかしいと思い込んでいたようです。それが自殺の一因になっていたと考える人も多いようです。しかし芥川にみえた歯車は、閃輝暗点とよばれる病気の症状だったようです。この作品「歯車」に書かれている描写があまりに医学的に正確で的確だったため、芥川の死後ほどなく、彼にみえた歯車は閃輝暗点そのものだったというのが定説になったようです。

次の医学新報の記事には、芥川の好んだココアと、閃輝暗点とそれにともなう片頭痛の関係について興味深い考察が書かれているので是非ご覧ください。ココアは閃輝暗点や片頭痛の患者さんは避ける方がよいと書かれています。チョコレートもダメだそうです。
「芥川龍之介の『歯車』とココア[エッセイ]」
https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_22833

閃輝暗点をGoogle画像検索してみてください。患者さんが書かれた絵などもあって、確かに歯車に見えるのがわかります。たとえばこちらのオンライン版家庭の医学の図をご覧ください。

https://katei-igaku.jp/dictionary/column/101642C10.html

芥川の歯車は、青空文庫で読めます。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card40.html

Kindle unlimitedで読める本の紹介

先日、AmazonのKindle unlimitedで二か月無料お試しのオファーがあったので、Kindle unlimitedを久しぶりに試しています。前に読めた本が今は読めないということも多いので、公共図書館のようには使えません。しかし時々読みたい本がリストに入るので月980円で契約してもいいかも、とは思います。さて今回は、岩波新書が結構いろいろ読めるようになっているのでいくつか紹介します。
科学関係の岩波新書でKindle unlimitedで読めるものを紹介します。

「物理学とは何だろうか」(上) 朝永振一郎 著  有名な本です。朝永先生の最後の一般向けの本です。上巻はケプラーからニュートン力学の誕生、そしてワットやカルノーの熱力学、カルノーサイクルの素晴らしい解説などが魅力的です。エントロピーの話も入っていて実に素晴らしい本です。下巻はKindle unlimitedにはいっていませんが、朝永先生が入院中に手を入れられた原稿などに基づいてご逝去後にまとめられた作品になっています。これもすばらしい本ですので是非、手に取ってみてください。古書なら送料込みで600円程度で購入できます。Kindle版は1000円ちょっとで買えます。

「生物進化を考える」 木村資生 著  分子進化の中立説の木村資生先生の一般向けの本です。教科書にもできそうなよい本です。

「人物で語る数学入門」 高瀬正仁 著 九州大学教授だった著者による数学史に立脚した数学入門の本です。デカルトの方法叙説の幾何学の本格的な一般向け解説は今までなかったのではないでしょうか。

「インターネット文明」 村井純 著 これは2024年に出た岩波新書です。インターネット黎明期から活躍されている著者の素晴らしい本です。一読をおすすめします。

その他、エピジェネティクスの本とか、遠山啓の本とか、「知的生産の技術」や「日本人の英語」とかも入っています。

アカデミック用途にはどのAIを選ぶべきでしょうか?

いろいろな生成AIがありますが、どれがアカデミック用途には役立つのでしょうか?この記事が役立つと思います。

『アカデミック用途でどれを選ぶ?主要AI4サービスを価格・機能・使い勝手で比較(2026年3月版)』
https://note.com/genkaijokyo/n/nfa4124328520

私は今、ChatGPT plusとGeminiを比較する機会が多いのですが、コード作成や講演や論文の要約などはChatGPTのほうがたいていよい結果を返してきます。コードを比較すると格段に違うことも多いです。
ということで私はChatGPT plusを主に使うのがおすすめですが、こちらの記事ではどうでしょうか?いろいろな観点からの比較がしてあるので、大変役立つと思います。是非ご覧ください。

ChatGPTの無限に続く提案地獄の解消法

ChatGPTに質問すると、回答が終わったあと、追加の提案が必ずでてきます。なかなかよいsuggestionもあるので『お願いします』と返すと、回答してきてあともう一点だけ、とさらに提案してきます。これが永遠に繰り返すというのが最近のthinkingモデルでの日常です。夜遅くchatしていたら、なかなか寝られません。私は追加提案を無視してブラウザを閉じてしまい、翌日チャットを開いて確認するようにしていました。同じような問題に困っている人も多いようで、PC版の場合の解決策がツイートにでていたので転載させてもらいます。外国でも同じような問題に困っているようで、英語でのプロンプトも紹介されているのでそちらもリンクも最後に載せておきます。


外国のサイトにもいろいろ書かれています。
https://www.techradar.com/ai-platforms-assistants/chatgpt/i-got-tired-of-chatgpt-trying-to-bait-me-with-follow-up-questions-after-every-answer-so-i-made-this-one-easy-change
設定の「パーソナライズ」のところにある「カスタム指示」の欄に次の” ”内の英文を書きこむとよいそうです。
『Here you can tell ChatGPT how you’d like it to behave. I entered:

“After providing an answer do not suggest related topics, deeper dives, examples, or extras unless directly requested in the user’s message. End responses cleanly after delivering the core answer.”

You can copy and paste that if you like, or come up with your own version that meets your specific needs.

After I added this, I wouldn’t say ChatGPT never posted a follow-up suggestion again, but it cut them down enough that the conversation finally felt like a conversation, and not the world’s politest engagement trap. Now, when I want follow up suggestions, I simply ask for them.』

もう一つの記事も紹介しておきます。これはGemini用の対策も書いてあります。

How to stop ChatGPT and Gemini from rambling
https://computeruser.com/how-to-stop-chatgpt-and-gemini-from-rambling

今日は円周率の日です。Happy π DayということでLeanについての動画も公開されています。

今日は確定申告をオンラインで済ませました。去年のデータを読み込ませて、それをもとに作成するので主な項目は記入済みで金額などを修正するだけで終わります。毎年やっていますが便利です。昔は税務署にでかけていって担当員の方に教えてもらいながら申告書を作成して書面で提出していました。コンピュータの発達で便利な世の中になりました。

今日は3月14日で円周率の日ですね。Google検索のサイトも円周率にちなむアニメーションにかわっていました。
円周率の日の今日3月14日はアインシュタインの誕生日で、ホーキングの命日だそうです。こちらをご覧ください。
https://www.todayinsci.com/3/3_14.htm

YouTubeにもこんな動画がありました。Happy π Dayの動画です。
Happy π Day from Leonardo de Moura: Formal Proofs, Lean, and the Future of Math
https://youtu.be/WXjY3HbPE9w

これは数学の証明を行うシステムLeanの開発者へのインタビューです。LEANはコンピュータによる形式証明システムとしてとみに有名です。京都大学の望月先生もABC予想の証明をLEANを使ってだれにも文句がつけられないように書き直す作業をはじめておられるようです。望月先生のブログ記事をどうぞ。

『Leanによる形式化は、長期的な検証や説明責任を可能にする記録装置となり得るか?』
https://plaza.rakuten.co.jp/shinichi0329/diary/202601010001/

私もABC予想の証明にLEANをつかってはどうかと妄想していると記事に書いたことがあります。LEANについても書いていますので埋め込んでおきます。

コンピュータが数学の定理を自動的に証明する!!?

もうすぐLEANについての科学ジャーナリストによる本もでるそうです。面白そうですね。
The Proof in the Code
By Kevin Hartnett
https://www.quantabooks.org/books/the-proof-in-the-code/

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