Adobe製品の代わりになりそうなオープンソースソフトがでたようです。

Linux, Mac, Windowsで使えるAdobe製品と同じ機能を持つオープンソースのソフト群が公開されたようです。これって、使えるといいですね。今日、ツイートを見たばかりなので時間があるときにUbuntuで試してみたいです。

GitHubはこちら。
https://github.com/orgs/storytold/repositories?type=all

計算機プログラムの構造と解釈 第2版 という名著があるそうです。

今日はプログラミング学習の名著の紹介です。私には難しすぎる本のようですが、古典的名著だそうで、興味のある方はご覧ください。

Structure and Interpretation of Computer Programs
second edition
by Harold Abelson and Gerald Jay Sussman
With Julie Sussmanという本で、日本語訳も販売されていますが、下のリンクにあるように無料の日本語訳pdfも公開されています。原著はMIT Pressのオープンアクセスの本です。Schemeという有名なLisp系の言語で学ぶ本格的プログラミングを学びたい人向けの教科書です。
https://mitpress.mit.edu/9780262510875/structure-and-interpretation-of-computer-programs/
JavaScript版もオープンアクセスで読めます。
https://mitpress.mit.edu/9780262543231/structure-and-interpretation-of-computer-programs/

日本語版もあってこちらからダウンロードできます。
https://github.com/minghai/sicp-pdf
英語版の原著です。
https://web.mit.edu/6.001/6.037/sicp.pdf
多分同じpdfがこちらからもダウンロード可能です。
https://media.githubusercontent.com/media/sarabander/sicp-pdf/master/sicp.pdf
この教科書を使った講義動画もYouTubeにいろいろあります。一つ埋め込んでおきます。
https://youtu.be/oA-FdE3KV88

以下はこの教科書についてのGeminiの解説です。


この本は、1980年代からMIT(マサチューセッツ工科大学)の入門コースで使われていた教科書ですが、単なる「プログラミング言語の構文」を教える本ではありません。「計算という行為そのものをどう捉え、どう組み立てるか」という、プログラミングの根本的な思想と抽象化の技術を学ぶための本です。オリジナル版ではScheme(Lispの方言)が使われています。構文が極めてシンプルであるため、言語の仕様に気を取られることなく、アルゴリズムやデータ構造、プログラムの設計に集中できるように作られています。(※近年、現代の読者向けにJavaScriptに置き換えた「SICP JS」版もオープンアクセスで公開されています)。

6.037 – Structure and Interpretation of Computer Programs [2019]は2019年のこの教科書を使った講義のサポートページです。
https://web.mit.edu/6.001/6.037/

主なテーマ: 手続きの抽象化、データの抽象化、状態とモジュール性、メタ言語的抽象化(プログラミング言語を作るプログラム、つまりインタプリタの実装)など。

難易度: 「入門コース」用とはいえ、数学的な題材(微分方程式など)も頻繁に登場し、内容は非常に高度でハードです。

誰におすすめか

この本は、「手っ取り早くWebアプリを作りたい」「最新の言語を覚えたい」という目的には適していません。以下のような方におすすめです。

コンピュータサイエンスの基礎を本格的に学びたい人: 情報工学の学位を持たずにプログラマになった方で、CSの根本的な考え方を体系的に身につけたい方に最適です。

中級〜上級への壁を越えたい現役プログラマ: 日々の業務でコードを書いているが、「良い設計とは何か」「より高いレベルの抽象化とは何か」を深く理解し、ソフトウェアアーキテクチャの視座を高めたい方。

プログラミングの「本質」に触れたい人: 新しい技術が次々と生まれる中で、何十年経っても色褪せない普遍的な原理原則を学びたい技術者。

読むのにかなりの時間と根気を要する鈍器のような本ですが、最後まで読み通す(あるいはコードを書きながら演習問題を解く)ことで、プログラミングに対する視界が劇的に変わると多くのエンジニアが評価しています。

スキーム版と、JavaScript版のどちらを読むべきか?

JavaScript版(SICP JS)をおすすめする人:

Webエンジニアや現代の言語に慣れている人: JS、TypeScript、Python、C++などで普段開発している方。言語の構文(カッコだらけのLisp)で挫折することなく、SICPの「本質的な概念(抽象化や設計)」の学習に直行できます。

環境構築の手間を省きたい人: シンガポール国立大学が提供している「Source Academy」というWebサイトを使えば、ブラウザ上ですぐにコードを試しながら読み進められます。

Scheme版(オリジナル)をおすすめする人:

プログラミングのパラダイムシフトを体験したい人: Lispの「コードとデータが同じ形をしている(同図像性)」という魔法のような性質に触れたい方。特に第4章のメタ循環評価器(インタプリタの実装)の美しさは、Scheme版だからこそ最大限に味わえます。

古典としての「完全なSICP」を味わいたい人: コンピュータサイエンスの歴史に残る名著を、作者が意図したオリジナルの思考プロセスそのままで体験したい「ピュアリスト」向けです。

結論: 現代の実務プログラマが「アーキテクチャや抽象化の基礎力」を鍛え直す目的であれば、JavaScript版(SICP JS)の方が圧倒的に挫折しにくく、学習効率が高いためおすすめです。一方、「Lispという言語の美しさ」や「ハッカー文化の源流」に触れたい場合はScheme版に挑戦してみてください。

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第46回)

私の学生時代によく読まれていた武谷三男の本で、国立国会図書館デジタルコレクションで読めるものをいくつか紹介します。最後には、武谷とは関係ないですが、ハックスレーの「すばらしい新世界」の載っている本もあるのでご覧ください。

547) 武谷三男 著『思想を織る』,朝日新聞社,1985.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12188767 (参照 2026-10-03)
これは武谷さんの自伝のような本です。生い立ちから始まって物理学者として日本の原子爆弾開発にかかわった話もあるようです。武谷三男の三段階論が湯川秀樹の中間子論の発展に役立ったという話もあって面白そうです。
548) 技術と人間 [編]『技術と人間』(臨時増刊),技術と人間,2000-09. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3257978 (参照 2026-10-03)
これは立教大学で行われた、「武谷三男を語る会」での講演をまとめた増刊号です。
549) 武谷三男 著『量子力学の形成と論理』1 (原子模型の形成),勁草書房,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592596 (参照 2026-10-03)
550) 武谷三男, 長崎正幸 著『量子力学の形成と論理』2 (量子力学への道),勁草書房,1991.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592597 (参照 2026-10-03)
551) 武谷三男, 長崎正幸 著『量子力学の形成と論理』3 (量子力学の成立とその論理),勁草書房,1993.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592598 (参照 2026-10-03) これら三冊は、量子力学史の本で英語版も出版されています。
552) 武谷三男, 野島徳吉 著『現代生物学と弁証法 : モノー『偶然と必然』をめぐって』,勁草書房,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12603026 (参照 2026-10-03)
大学院生の時、読みました。読んで、武谷さんの本は全部捨てました。当時の生物学を研究している学生からみると、世迷言満載の本でした。
553) 武谷三男, 藤田邦彦 著『歩かない足には泥はつかない』,ほんの木 ,1993.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13300830 (参照 2026-10-03)
こちらは対談の本で、武谷三段階論の話では野球の落合選手の話がえんえんと続きます。
554) 高内壮介 著『秩序と混沌 : 湯川秀樹論』,工作舎,1979.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12226289 (参照 2026-10-03) 湯川さんが序文を寄せておられる湯川秀樹論の本です。武谷三段階論の影響を湯川さんが受けているのがよくわかる本です。
555) 『武谷三男現代論集』4 (思想・科学・哲学),勁草書房,1977.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12589787 (参照 2026-10-03)
武谷さんが物理学について論じている部分が面白そうです。
556) 『世界文学全集』84 (ウエルズ,ハックスリー),講談社,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12445214 (参照 2026-10-03)
これは武谷さんの本とは関係ありません。100分de名著でハックスレーの「すばらしい新世界」を取り上げていたので、選びました。ウエルズのタイムマシーンその他の短編、ハックスリーの作品二点などが入っている本です。

『超知能AIをつくれば人類は絶滅する』(早川書房)の電子ブックが期間限定で99円で買えます!

最近、図書館から借りてきて読んだ本の電子ブック安売りのお知らせです。よい本なので、また借りようと思っていたのですが、Kindleでなんと99円セールをやっています。私はアマゾンのポイントで買いました。10/2(金)~4(日)の3日間限定とのことですので急いで買いましょう!

AIの急激な発展にともない、もう古くなっている記述もあります。しかしAIが人類を滅ぼすSFの部分も面白いので是非読んでみてください。

最近の発展については著者のページでフォローすることができます。古くなってしまった点の追加情報もあります。
https://ifanyonebuildsit.com/

また著者のサイトにある
Additional Resourcesでも本書刊行後の知見や参考資料もみることができて親切です。
https://ifanyonebuildsit.com/resources

東北大学の大関 真之先生の後期の講義が必見です。

東北大学の大関 真之先生の後期の講義がはじまって、YouTubeで聴講することができます。
【東北大ライブ講義】第1回: シュレーディンガー方程式とフーリエ変換【情報基礎科学としての数理情報学・2026年度東北大学大学院情報科学研究科】
https://www.youtube.com/live/blaK0nIRSY4

量子アニーリングとかではなくて(これは東京科学大学の講義動画や、今書いておられる教科書にまかせるとして)、今回は量子機械学習の講義だそうです。量子コンピュータのゲート方式のアルゴリズムとかも講義されるようです。第一回目を見ましたが、大変わかりやすい講義でした。量子力学を知らなくても、うまく解説してくださっているのでついていけます。無理と思った方は、大関先生の前学期の講義 量子力学Bを勉強しましょう。

大関先生の講義は応用数学とか、量子力学とか、機械学習とかいろいろ公開されています。私のブログでいろいろ教科書とかサイトとかを紹介していますが、数学や量子力学の入門は、この大関先生の公開されている講義動画で必要十分だと思います。この頃は、小学生でも視聴している子がいるようです。良い講義なのでおすすめします。

ChatGPTのバイオセーフティモードで回答が拒否されました

ChatGPTで完了した実験データをデータベースにアップロードするための英文をこしらえていました。ある時から、突然
「このコンテンツは、生物学的安全性に関するリスクが疑われるため、フラグが付けられました
判断に誤りがありましたか?この回答に低評価を付けてお知らせください。その後、リクエストを言い換えてみてください。私たちの方針の詳細は、ブログ記事をご覧ください。」というメッセージがでて、回答が読めなくなるケースがでてきました。追加安全性チェックによるブロックらしいのですが、別に生物兵器への応用がありうるような作業ではないので困りました。サポートページから連絡するとAIが答えるだけで、らちがあきません。ChatGPTに手伝ってもらって、人間のサポートからの連絡をほしい旨の英文を作って、それをヘルプのチャットに入れて、警告文がでたあたりの画面のスクリーンショット(機密の情報は表示されていない部分を選びます)を一緒にアップロードしました。まずAIの返事が来てまともな返事がなかったので、もう一度ChatGPTと人間のサポートにつなげという内容の英文を作って再アップロードしました。やっと人間のサポートからの返事がきたのですが、警告文のでた部分のプロンプトと前後のスクショを送れとか(もう送ってあるのに)、警告文の出た部分のチャットを共有してほしいとかいってきたので無視していました。すると数時間後にもう一度別の人物からメールがきて、やっとまともな対応が始まりました。OpenAIでもこうしたフォールスポジティブの出現の問題は認識しており、改善をおこなっているところだそうです。今回の問題はフォールス・ポジティブが発生してしまった典型的な事例として理解したという大変まともな返事でした。当面は以下のような文をブロックされそうなプロンプトの前にあらかじめ書いておくのがよいそうです。

“Please proofread the following English solely for scientific documentation and public database submission. Preserve the scientific meaning. Do not provide experimental procedures, optimization, troubleshooting, or recommendations for modifying the experiment.”

バイオセーフティのブロックは、生物兵器などの製造など生命科学の知識の悪用を防止するためのものなので、実験方法の最適化とか、変更とかをLLM二要求した場合に発動することが多いそうです。そんなことを要求していないというのをまず最初に記述してチャットを始めるのがよいということです。またテンポラリモードでチャットを行うのも、ブロックの発動を抑えるのには有効だと教えてくれました。

文献検索でも生物毒素についての文献をサーベイしているときに、このブロックが発動していくつかの文献が見えなくなるという経験をしています。文献検索の場合は、見えなくされても自分で検索式を使って検索すればよいのですが、英文チェックとかの場合は困るので上のようなプロンプトは役立つのではないでしょうか。

あとはローカルLLMや、Geminiなど別のLLMを使ってみてブロックされないことを期待するという方法を試すのもよいかもしれません。多分、生命科学のチャットでブロックを頻発するというClaudeはだめでしょうが。

量子テクノロジーを鳥瞰できる無料の本Understanding Quantum Technologies の新版がでています。

昔このブログで紹介した無料本Understanding Quantum Technologiesの新版がでています。第9版だそうで、1822 ページの本になっています。こちらからダウンロードできるので、
Understanding Quantum Technologies 2026
興味のある方はダウンロード(585メガもあるファイルなので、右クリックで「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードするとよいです) してパラパラ興味のあるところを読むとよいでしょう。

下に埋め込んである記事にも書きましたが、量子生物学の部分には、「量子医療とか、量子なんとか」と名付けていま世界にはびこっているエセ科学の詳細な解説もあって面白いです。第17章の Quantum pseudosciencesという章です。
YouTubeでQuantum Biologyで動画を検索すると、ヒットする動画のほとんどは量子医療などと称する怪しい動画です。この本のQuantum Biologyの部分を読むと、こうした怪しい動画や商売にひっかからなくなると思います。水の記憶とか感情が水の結晶構造に影響を与えるといった話についても酷評されているのでご覧ください。

量子テクノロジーを理解するための新刊書(無料の英語版)を紹介します。

米国の生化学・分子生物学会のYouTubeチャンネルはよさそうです!

今日はChatGPTと長いこと仕事をしていたので簡単な記事です。

American Society for Biochemistry and Molecular Biology (ASBMB)
のYouTubeチャンネルを紹介します。
https://www.youtube.com/@asbmb/videos
結構、面白い動画があるのを知りました。たとえばこれ。2014年のノーベル化学賞受賞者のEric Betzig教授による一般向け講演です。

Eric Betzig | Is anyone there?: Information transfer in biology from proteins to organisms
顕微鏡の歴史の解説もわかりやすいですが、最新の顕微鏡とその画像の紹介は圧巻です。
https://youtu.be/FGZgAl1t9IU

生命科学系の大学一年生におすすめの数学入門教科書を紹介します。

数学の入門書で生命科学系の方へのおすすめは、これです。
『ライブ講義 大学1年生のための数学入門』 奈佐原顕郎・著(講談社)
https://www.kspub.co.jp/book/detail/5146750.html

これは高校生から読めると思う、よい教科書です。生命科学系の学生向けの講義がもとになっている本だそうで、かゆいところに手がとどくように書かれている本です。独学できる本ですが、少しでも分からないところがある人は、その部分をChatGPTなどに聞きながら読めばよいでしょう。すらすら読めるよい教科書です。
奈佐原さんは、このブログでも紹介したブルーバックスの名著「入門者のLinux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ」を書かれた先生で、あのわかりやすい本を書かれた先生なら絶対に買い、と思って購入しました。
先生のnoteのサイト https://note.com/24dakenlo に
正誤表も公開されているので、参考にしてください。https://note.com/24dakenlo/n/n3afb5b0ec978

続編の、「ライブ講義大学生のための応用数学入門」 の正誤表も公開されています。
https://note.com/24dakenlo/n/n6d6c92520890

同じく、力学入門の教科書も書かれているのですね。
https://note.com/24dakenlo/n/nc9c1e922e271

似たような教材として、大学一年生のためのOxford大学の数学入門というのも公開されました。これはイギリス英語でとても聞き取りやすく、奈佐原先生の「ライブ講義 大学1年生のための数学入門」の初めの部分と同じような話題ではじまっています。自然数の定義にゼロをいれているのが奈佐原先生とは違いますね。英語で数学の話をするときの基本が学べるので、こちらは科学英語の入門動画としておすすめします。数学的帰納法とか定義とか、基本的な言葉を学ぶには最適です。

Introduction to University Mathematics (2026), Lecture 0. First Year Student Lecture
https://youtu.be/SVNdjdpRJY0
教材もダウンロードリンクがYouTube動画のページにあるので、利用できます。

原田英語.comという ものすごい英語学習用サイトがあります!

柳瀬陽介先生のツイートで、こちらのサイトを初めて知りました。
https://www.haradaeigo.com/jijieigo/
時事英語だけではなく、本家のサイト
https://www.haradaeigo.com/

から、英語の語源辞典、大学入試英語対策講座や、小学校で今もそだてているアサガオの話など学校の話題もちりばめられており、時がたつのを忘れさせるほど面白いサイトです。高校生のためのGemini Notebook (Notebook LMの新名称)の使い方の解説などAIを活用した英語学習の記事も豊富です。
https://www.haradaeigo.com/gemini-notebook-highschool-english/
是非ご覧ください。時事英語のテストとかもありますよ。