Failure Is Not an Optionという言葉について

Kindleの本でこんなのが安売りされています。NASAでアポロ計画の伝説的なフライトディレクター(管制室の総責任者) Gene Kranzさんによる回顧録です。New York Timesでベストセラーとして取り上げられた本でアポロ計画に初めから携わっていた彼のアポロ13号の無事帰還成功を含むすばらしい回顧録です。303円で販売されています。
Failure Is Not an Option: Mission Control from Mercury to Apollo 13 and Beyond (English Edition)
https://www.amazon.co.jp/dp/B000FC0O7M
タイトルのFailure is not an optionというのはアポロ13号の事故のときに彼が言った言葉として世界的に有名です。映画アポロ13でも彼がその言葉を発する場面があります。

「失敗は選択肢ではない」という言葉の意味は、アポロ13号のクルーを「絶対に生きて帰す。そのために『できない』や『ダメだ』という選択肢を捨てろ。成功させるための方法だけを考えろ」ということです。「成功以外の結果を受け入れない」と決めることで、思考を「どうすれば解決できるか」に全集中させるという心の持ち方・心の方向付けの方法を示している言葉です。ワシントンD.C.のスミソニアン博物館のショップにいくと、この言葉がのっているマグカップとかマグネットとかを売っており、私もお土産でもらったことがあります。
Kranzさんについてのスミソニアン博物館のページもご覧ください。
https://airandspace.si.edu/explore/stories/eugene-kranz

Kranzさんの関連動画をいくつか埋め込んでおきます。
Failure Is Not An Option – Gene Kranz
https://youtu.be/u-O6TBwoL9k?

Gene Kranz: Role of a Flight Director
https://youtu.be/h7SefGD86Uw?

40th Anniversary of Apollo 13 – Annual John H. Glenn Lecture
https://youtu.be/nDqkBccEcb0?

MITのOpen Access本のサイトの紹介です。ノーバート・ウイーナーの自伝や有名な本「サイバネティクス」もダウンロードできます!

MITからでている無料本の数々はこのブログでも何度も紹介しています。(検索窓でMITといれて探してみてください)
今日は、MIT PressのOpen Access本の検索ページを紹介しておきます。リンクはこちらです。

https://direct.mit.edu/books/search-results?fl_SiteID=5&f_ContentType=Book&access_openaccess=true&sort=Date+-+Newest+First
こちらから548冊ほどのオープンアクセス本がダウンロード可能です。

開いたサイトの左の部分にSubjects (分野あるいはテーマというような意味です)というのがありますので、Show moreの部分をクリックして、全部のsubjectを表示したうえで、好きな本を選ぶとよいでしょう。Mathematicsを選ぶと、
https://direct.mit.edu/books/search-results?sort=Date+-+Newest+First&f_ContentType=Book&f_FacetCategoryIDs_1=21&fl_SiteID=5&access_openaccess=true&page=1

6冊ほどあるのがわかります。例えばこの本は、科学における問題の解決法を教えている講義から生まれた本です。PolyaのHow to Solve Itが好きな人にはまた違った問題解決のアプローチが学べる本です。
The Art of Insight in Science and Engineering: Mastering Complexity
By Sanjoy Mahajan
The MIT Press DOI:
https://doi.org/10.7551/mitpress/9017.001.0001
Publication date:2014

他にもすごい本がいろいろあります。たとえばサイバネティクスの創始者で、量子力学の基礎になる確率過程の理論も建設してノーバート・ウイーナーの自伝二冊をまとめた本も無料でダウンロード可能です。

Norbert Wiener—A Life in Cybernetics: Ex-Prodigy: My Childhood and Youth and I Am a Mathematician: The Later Life of a Prodigy
By Norbert Wiener
The MIT Press
DOI:
https://doi.org/10.7551/mitpress/11597.001.0001
Publication date:2018

前者のEx-Prodigy: My Childhood and Youthの翻訳本はちょっと古い翻訳ですが、国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信サービスで読めます。

池原止戈夫 訳『ノーバート・ウィーナー自伝 : 天才の生い立ち』,鱒書房,1956. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2985291 (参照 2026-02-08)
後者のI Am a Mathematician: The Later Life of a Prodigyの翻訳本も同じく国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信サービスで読めます。

ノーバート・ウィーナー 著 ほか『サイバネティックスはいかにして生まれたか』,みすず書房,1983.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12221604 (参照 2026-02-08)

他にこんな本も読めます。
ノーバート・ウィーナー 著 ほか『科学と神 : サイバネティックスと宗教』,みすず書房,1965. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1381282 (参照 2026-02-08)

あと、ウイーナーの有名な「サイバネティクス」という世界史に残る有名な本もダウンロードできます。この日本語版は残念ながら個人送信資料で読めないのでこれはありがたいですね。
Cybernetics or Control and Communication in the Animal and the Machine
By Norbert Wiener
The MIT Press
DOI:https://doi.org/10.7551/mitpress/11810.001.0001
Publication date:2019
他にもいろんな本があります。おいおい面白そうなものを紹介します。

雪の結晶に関するおすすめ本の紹介です。

冬季オリンピックが開幕しました。開会式の挨拶のとき後ろに並んでいる人たちの服の雪の結晶の図柄話題です。なんと8角形という、雪の結晶としてはありえないものだと指摘されています。まあ、図柄なので8角形でもよいかもしれませんが、雪の結晶は6角形なので気になる洋服でした。

雪の季節で、今日の福岡では、周辺の山がうっすらと雪に覆われていました。
雪の結晶についてはとても美しく内容が豊かなこの本がおすすめです。
『楽しい雪の結晶観察図鑑』著者:武田 康男
A5判 144頁 オールカラー ISBN978-4-89531-580-7
2020年12月発行 定価:2090円(本体:1900円)
https://www.midorishobo.co.jp/SHOP/1580.html
フルカラーで美しい雪の結晶の写真が満載でどのページを開けても楽しい本です。どのように雪の結晶ができるのかとか、雪の結晶の観察のやり方なども学べます。掲載されているきれいな雪の結晶の写真には実物の結晶の大きさを示す写真もついていて理解をたすけます。また雪の結晶は六角形なのですが、巷には8角形とかいろんな間違った図柄が氾濫しているという解説と実例ものっていて、今回のオリンピックの服の柄も一目でおかしいとわかるようになります。

国立国会図書館個人送信資料で無料で読める雪に関する本も以下に並べておきます。

『中谷宇吉郎雪の物語』,中谷宇吉郎雪の科学館,1994.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13140707 (参照 2026-02-07)

『中谷宇吉郎随筆選集』第1巻,朝日新聞社,1966. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1371677 (参照 2026-02-07)

青空文庫の中谷宇吉郎の「雪」も必見の文献です。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/52468_49669.html

小林禎作 著『雪の結晶-冬のエフェメラル』,北海道大学図書刊行会,1983.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9584808 (参照 2026-02-07)

小林禎作 著『六花の美 : 雪の結晶成長とその形』,サイエンス社,1980.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9584010 (参照 2026-02-07)

小林禎作 著『雪の結晶 : 自然の芸術をさぐる』,講談社,1970. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9582004 (参照 2026-02-07)

土井利位 著『雪華図説・続雪華図説』,築地書館,1968. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1382769 (参照 2026-02-07)

角屋久次 著『雪だんぎ』,恒文社,1982.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9584591 (参照 2026-02-07)

高橋喜平 著『雪と氷の造形』,朝日新聞社,1980.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9670874 (参照 2026-02-07)

次の本は雪とは直接関係がないですが、結晶についての内容も含まれていますのでメモがわりにあげておきます。
岩波洋造 [ほか]著 ほか『かたちの秘密』,彰国社,1986.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12590051 (参照 2026-02-07)

ChatGPTに登録したメールアドレスが変更できるようになりました。価格も安くなったようです。あと、微分幾何学の教科書の紹介です。

日曜日は寒くなりそう  (冬の嵐という予報) なので今日 衆議院選挙の期日前投票をしてきました。役場で投票するのですが、結構込み合っていてびっくりしました。ひっきりなしに投票に来る人がつめかけていました。新聞社の出口調査もやっていました。今日は20度に迫る暖かさなので、週末からの寒波で体調を崩さないように気を付けなくてはと思いました。

さて前にChatGPTのメールアドレスが変更できないでログインできなくなった人の記事を書きました。今日気付いたのですがOpenAIはとうとう設定メニューから、メールアドレスの変更ができるように改良したようです。設定メニューからたどっていくと、メールアドレスが表示される項目があります。これをクリックすると変更する手続きがはじまるようです。今のメールアドレスが使えるのなら、そのアドレスに確認コードがくるようになっていて、それを入れて変更ができるようになります。パッと見ただけで確認はとっていないのですが、どうやら、登録してあるメールアドレスが使えなくなった人にも対応してくれたようで、パスワードで認証することもできるようです。これでようやく、メールアカウントが消えてしまっていても変更できるようになったみたいです。(もしメールアカウントが消えてしまった人でこの方法が使えないなら、最後の手段はメールアカウントのドメインを買って、自分の消えてしまったメールアドレスをレンタルサーバーで動かすという手があります。メールアカウントがなくなるというのはメールサービス会社がつぶれることによるのが多いのでドメインが売りに出されたら速攻で使用権を買ってレンタルサーバーでメールサーバーを立ち上げるというやり方です。ドメインの使用権が売りにでていないと使えない手ですが参考にしてください。)

あと、ChatGPTの有料プランが日本円で決済できるというのも今日知りました。いったん解約しなくてはだめですがチャット履歴はアカウントにひもづけられて残っているらしい(支払方法の変更なのでアカウントの履歴は残っているそうです。要確認です)ので解約して日本円決済に変更すると安くなるようです。ただし今のドル建て決済でアカウントが更新される直前で解約しないと二重払いで損をするので気をつけないといけません。私は来月に更新日がくるのでその直前でやってみようと思います。ただ念のためチャット履歴のバックアップはとっておこうと思っています。

最後にこんなツイートをみかけました。このツイート主は有名な物理学者のファインマンさんの息子だそうです。MITのオープンアクセス本で微分幾何学の教科書がでたという内容です。


こちらのリンクからOpen Accessのタブをクリックして下さい。開いたページの下の方にGithubリンクでダウンロードできるリンクがあります。
https://mitpress.mit.edu/9780262019347/functional-differential-geometry/

Mathematicaで学ぶ複素解析の基礎という内容の無料notebookが出ています。

Mathematicaは私のおすすめですが、奥村先生がリツイートされているので知った以下の無料本はよさそうです。
Essentials of Complex Analysis A Computational Approach
MathematicaのNotebookとしてダウンロードできます。

直リンクはこちらです。
https://www.wolfram-media.com/products/essentials-of-complex-analysis/

無料で読める確率論の英語版教科書が公開されました。

確率論のフランス語版教科書が英語に翻訳されたというツイートを見ました。

2024年に亡くなった父親のフランス語でかかれた教科書を息子さんが英語に訳して無料でダウンロードできるようにしたという話です。
プレプリントサーバーのarxiv.orgにアップロードされているので以下からダウンロードできます。
https://arxiv.org/abs/2601.18853

ZEN大学で講義資料に指定されているホワイトヘッドの「数学入門」という本について

ZEN大学では、ホワイトヘッドの「数学入門」を資料とする講義を開講しているんですね。YouTubeの次の動画が参考になります。角川書店から文庫で新訳がこの講義に使えるように出版されたようです。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322507001281/
本屋でぱらぱらみましたが100年以上前の本なので、今と数学用語の使い方と意味が違っている部分(今の人が読むと混乱しそうな部分)がちゃんと誤解を招かないように配慮して翻訳されているとのことです。新訳の値打ちがある本だと思います。
動画をみて面白そうだったら読んでみてください。

【ZEN大学特別講義】ホワイトヘッド『数学入
門』の魅力|西郷甲矢人×高橋達二×長谷川珈(対談)
https://youtu.be/zHpc00qZcLI?

国立国会図書館デジタルコレクションにも旧訳本があるので、まずそちらで読んでみるのもよいと思います。

ホワイトヘッド [著] ほか『数学入門』,松籟社,1983.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12608524 (参照 2026-02-03)
ホワイトヘッド著作集第二巻に収録されています。
ホワイトヘッドはラッセルとともにPrincipia Mathematicaを書いた有名な数学者で哲学者です。ホワイトヘッドの重力の理論というのもあるそうで、これはアインシュタインの一般相対性理論に対抗できる重力理論だったそうです。

 

本格的に数式を追いながら学ぶ生理学の講義(Oxford大学)が公開中です!

Mathematical Physiology, Lecture 1: Enzyme kinetics and the law of mass action. 4th year lecture.
https://youtu.be/lgrwTpgeJo8?

このYouTubeで公開されている講義は要チェックです。上の動画は第一回の講義です。
全8回の講義で4回目まで公開されました。
しっかりと数式をおって解説する講義で貴重な講義だと思います。酵素反応やイオン輸送の解析、ネルンストポテンシャルや静止電位の解析、イオンカレントやホジキン・ハックスレーのモデルなどを板書で数式書きながら本格的に解説している講義です。
学部で習ったことがある人には復習に、もうすこし初等的なレベルでしか知らない私のようなものにはブラッシュアップに最適の連続講義だと思います。LLMに質問しながら学ぶのもよいと思います。

毎週公開されているようで今まで公開されている講義のタイトルリストをペーストしておきます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PL4d5ZtfQonW24_qWt3g_TN1ttC0SWhEjF

Mathematical Physiology, Lecture 1: Enzyme kinetics and the law of mass action. 4th year lecture.
Oxford Mathematics

Mathematical Physiology, Lecture 2: Transmembrane ion transport – 4th year student lecture
Oxford Mathematics

Mathematical Physiology, Lecture 3: The Nernst potential and the resting potential – 4th yr lecture
Oxford Mathematics

Mathematical Physiology, Lecture 4: Ionic currents and the Hodgkin-Huxley model – 4th year lecture
Oxford Mathematics

こちらに手書きの講義ノートや問題集などがあるようです。
https://courses.maths.ox.ac.uk/course/view.php?id=6111

ケンブリッジ大学出版会発行のゲーデルの定理や形式論理学、圏論への入門書がオープンアクセスで著者のサイトで公開されています!

数学、特に形式論理学やゲーデルの不完全性定理、圏論などに興味がある人には次のサイトが役立つと思います。
ケンブリッジ大学で長年数学、特に形式論理学や圏論を教えていたPeter Smithさんが自分の著書の多くをオープンアクセスにして公開されています。TOPページがこちら。
https://www.logicmatters.net/
オープンアクセス本がまとめてあるページへのリンク、ブログ、Study Guideなどいろんなページがあって必見です。

5冊のオープンアクセス本がまとめてあるのがこちらです。https://www.logicmatters.net/books/
ケンブリッジ大学出版会から出ていた本の改訂版がpdfで自由にダウンロードできます。それぞれの本へのリンクは上の著者のサイトからご覧ください。

1) Introducing Category Theory is the third expanded edition (2026) of a set of much-downloaded notes.
2) An Introduction to Formal Logic, based the first-year lecture course I gave for many years, was originally published by Cambridge University Press (2003, 2020). A corrected version of the second edition is now available as a freely downloadable PDF.
3)  An Introduction to Gödel’s Theorems was first published in 2007 also by Cambridge University Press, with the second edition appearing in 2013. It was published in a philosophy series, but is full of theorems — so mathematics students should find it useful too. A corrected version of the second edition is now available as a freely downloadable PDF. Again, for people who prefer to work from a physical book, there is a print-on-demand version as an inexpensive large format paperback. For more info, see here where you will find further support documents.
4)  Gödel Without (Too Many) Tears
This book is again available as a PDF. There is also an extremely inexpensive print-on-demand book available from Amazon, and a hardback too. For more info, see here.
5)  Beginning Mathematical Logic (2022) provides a study guide, giving introductory overviews of the core topics and then recommending the best books for studying these topics enjoyably and effectively.

それぞれの本に関して、練習問題とかもサイトに掲載されているのでゲーデルの定理や形式論理学の入門書が欲しい人にピッタリのサイトです。

Kindleの激安本3冊を紹介します。

今日は書類書きで忙しいのでAmazonの安いKindle本3冊を紹介するだけです。
前に書いた無料本の探し方のやり方(末尾のリンクを参照)で、今回は0円から35円の範囲のKindle本の洋書を探してみました。
2010年代あたりにでた科学の本とかがこの激安の価格帯に並んでいるのがわかりました。

例えばこんな本です。

Gravity’s Ghost: Scientific Discovery in the Twenty-first Century (English Edition) Kindle版
英語版 Harry Collins (著) 形式: Kindle版 ¥18
これは重力波を探る科学者が実際どのように研究を進めていったかを社会学者が研究した本のようです。科学を志す人の必読書と言われている本です。

Time Travel and Warp Drives: A Scientific Guide to Shortcuts through Time and Space (English Edition) Illustrated 版, Kindle版
英語版 Allen Everett (著), Thomas Roman (著) 形式: Kindle版
こちらは、タイムトラベルとワープドライブについての科学的な解説本のようです。SFファンにはうってつけの本ですね。これも18円です。

私は翻訳本を読んだのですが「カオス」の原書がやはり23円で買えます。
Chaos: Making a New Science (English Edition) Kindle版
英語版 James Gleick (著) 形式: Kindle版

Kindle本の無料本の探し方、高校生向けの順列組み合わせから学べる『選択の数学』という本の紹介。