望遠鏡と顕微鏡の原理を解明したケプラーの著書『Dioptrice (屈折光学)』の英訳版がオープンアクセスでダウンロードできます!

オープンアクセス本が集めてあるサイトDOAB: The Directory of Open Access Books を時々みています。https://www.doabooks.org/en

今日、このサイトでHistory of Scienceのキーワードで検索してみると、なんと有名なヨハネス・ケプラーの屈折光学 Dioptriceの世界で初めての英訳版が公開されているのを見つけました。読者の理解を助ける註と序論がついていて読みやすそうです。pdfで無料ダウンロードが可能です。紙の本は有料で売っているそうです。
https://directory.doabooks.org/handle/20.500.12854/160574


ケプラーは火星の軌道が円軌道ではなく楕円であることを発見し、ケプラーの法則でも有名な天文学者です。彼はこの本で、はじめて望遠鏡と顕微鏡の原理を解明し、幾何光学を創始しました。光学Opticsの誕生をつげる画期的な一冊です。
このへんのところはこちらの記事に詳しいので是非読んでみてください。
立教大学物理学科の山田 真也先生の記事です。
『望遠鏡史(後編):16世紀以降、望遠鏡が広げた宇宙と科学の世界』
https://qiita.com/yamadasuzaku/items/a6efa64fab9c194e07c1
山田先生のこの記事中に、今日みつけたケプラーの屈折光学へのダウンロードリンクものっていました。

前編も是非読んでみてください。
『望遠鏡史(前編): 16世紀まで:望遠鏡はなぜ「必要とされる世界」に至ったのか』
https://qiita.com/yamadasuzaku/items/efd3af9d323b0a5515fa

原著の扉は金沢工業大学の工学の曙のサイトのこちらの記事からみることができます。
https://www.kanazawa-it.ac.jp/dawn/110/161101.html
ケプラーの屈折光学で顕微鏡の原理も記述されていることについては、次の記事をご覧ください。
日本顕微鏡工業会の「顕微鏡の歴史」という記事の「3. 顕微鏡の発明」です。
https://microscope.jp/history/03.html

MITの教科書Mathematics for Computer Scienceの日本語訳がネットで読んだり、購入したりできるようです‥。

以前紹介したことがあるMITの初心者向け講義の教科書 Mathematics for Computer Scienceの日本語訳を作ってくれている方があるというツイートを先日みかけました。残念ながらさっきツイートを検索してもみつけられず閲覧履歴も消しているのでリンクがわかりません。ツイートをみつけられないので埋め込めないのでご容赦ください。たしかアクセスするには広告をみなさいというサイトだったと思うので、広告をみてもアクセスしたい方は検索して探してみてください。私は最近はやりの広告をみないとアクセスできない(そしてその表示を消すボタンがない)この種のサイト(ニュースサイトにも増えてきましたね!)にはブラウザのBraveでアクセスするようにしています。

一方、英語版は講義資料をふくめて以前のツイートで紹介したリンクから自由にみることができます。以前のツイートより新しい2018年6月6日改訂版はこちらからダウンロードすることができます。
https://courses.csail.mit.edu/6.042/spring18/mcs.pdf

以前のツイートを埋め込んでおきますのでご覧ください。

コンピューターサイエンスのための数学の連続講義(2024年)や教科書がMITから公開中です。

今日は先日紹介したAlphaFoldのワークショップの動画を勉強していました。講師のRoland Dunbrack先生はNatureのAlphaFold3の論文のレフリーもしていた方だそうです。最近の立体構造解析プログラムのまとめのスライドもPart 1ででてきたので画像を引用しておきます。こちらのスライドpdfからの引用です。

https://dunbrack.fccc.edu/bioinfo/UtahAlphaFoldWorkshop_2026.pdf

Windows10がまだ1年以上使えるという話―ESUが2027年10月12日まで利用できます。

Windows10のExtended Security Updates (ESU) というサービスに去年登録して、セキュリティアップデートをうけながらWindows10をまだ使っています。今年の10月ごろにESUが期限切れになるなぁと思っていたのですが、数日前、2027年の10月12日までESUのサポート延長がアナウンスされてニュースになっていました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/extended-security-updates

すでにESUのサポートを受けている人は何もする必要はありません。自動的に来年10月12日まで利用できるようになっています。Windows11にアップデートするのが、ハードウエアスペックが古いものはだめなのでまだ使えるパソコンがWindows11にアップデートできない人は多いと思います。Linuxもウインドウズと同じようなGUIで利用できるし、分からないことは生成AIがサポートしてくれるのでWindows 11にアップグレードできないPCを持っている人がLinuxに乗り換える(あるいはMacに移動する)というWindows離れもどんどん起こっているようですね。最近のパソコンの値上がりをみていると、今十分使えるWindows10のパソコンを捨てずに、Linuxで使うというのは賢い選択だと思います。マイクロソフトも戦略ミスをしたと思います。

AlphaFoldを使う人のためのワークショップ動画とスライドが公開されました!

AlphaFoldのワークショップが公開されました。これは役立つ動画です。講師はFox Chase Cancer Centerの構造生物学のトップ研究者のひとりDunbrackさんです。タンパク質の立体構造を研究に役立てたい人には必見の動画です。絶対見ましょう!

AlphaFold workshop (Part 1) at Univ of Utah, 06 24 2026, Roland Dunbrack
https://youtu.be/lvIRFJ69lV8

Part 1から3までのslideもダウンロードできます。
https://dunbrack.fccc.edu/bioinfo/UtahAlphaFoldWorkshop_2026.pdf

AlphaFold workshop (Part 2) at Univ of Utah, 06 24 2026, Roland Dunbrack
https://youtu.be/WW_XPhY6I60

AlphaFold workshop (Part 3) at Univ of Utah, 06 24 2026, Roland Dunbrack
https://youtu.be/HUTDGvkNU7I

こちらのラボのページにも役立つリンクが満載です。
https://dunbrack.fccc.edu/bioinfo/

ラボのトップページはこちら
https://dunbrack.fccc.edu/lab/

日本語で楽しめる物理の動画3本の紹介です。

福岡は雨がつづいていましたが今日はあがって曇りで涼しかったです。
地震や大雨・台風といろいろありますが皆さんのところは被害はなかったでしょうか。

さて今日は、物理の面白そうな動画を3本紹介します。まずは野村泰紀先生の動画です。

野村泰紀vs高橋弘樹】宇宙についてなんでも聞いて!天才物理学者が視聴者の質問にガチ回答!【ReHacQ生配信】ギネス認定されないかなと野村先生がツイートされていた5時間越えの動画!です。
https://www.youtube.com/live/WcHvflSjtHc

これも面白そう。シン・ウルトラマンの科学監修などアウトリーチ活動でも有名な橋本幸士 先生(京都大学)の動画です。
【重力を説明できない→この世界が2次元からのホログラムと考えれば計算できる】物理学者・橋本幸士/量子もつれから時空が創発/ブラックホールとエントロピーの関係からたどり着いた‥.
https://youtu.be/fEv5p9ufdzU

橋本先生はブルーバックスからこの動画関連の本をだされているんですね。
【この宇宙は幻?】超ひも理論を超える最新学説「ホログラフィー原理」/ホーキングの残した謎からマルダセナの革命的論文へ/「大統一理論」の実現…素粒子物理学者・橋本幸士 #1
https://youtu.be/S6cosNbpeKI

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第44回)

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第44回)です。

505) ドリス・シャットシュナイダー 著 ほか『エッシャー・変容の芸術 : シンメトリーの発見』,日経サイエンス社,1991.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13237863 (参照 2026-06-26)
エッシャーは科学が好きな人に人気ですね。この本は面白そうです。
506) ネビル・モット 著 ほか『科学に生きる : ネビル・モット自伝』,日経サイエンス社,1989.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153662 (参照 2026-06-26) 固体物理学の権威、モットの自伝。
507) 猪瀬博, 井上如 訳『ピアース自伝 : 情報・通信工学のパイオニア 技術者として生きた50年』,日経サイエンス社,1988.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13249231 (参照 2026-06-26) こちらはピアースの自伝です。
508) スティーブン・ワインバーグ 著 ほか『電子と原子核の発見 : 20世紀物理学を築いた人々』,日経サイエンス社,1986.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12593994 (参照 2026-06-26) ノーベル物理学賞を受賞したワインバーグによる本。読みごたえがあります。
509) ルイス・キャロル 著 ほか『不思議の国のアリス』,東京図書,1980.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12584152 (参照 2026-06-26) ルイスキャロルのこの本はまだ読めますね。4・22事変を生き延びたようです。マーチン・ガードナーによる注釈つきで読みやすい本です。
510) デレック・ハドスン 著 ほか『ルイス・キャロルの生涯 : 不思議の国の数学者』,東京図書,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12582233 (参照 2026-06-26)
511) ルイス・キャロル 著 ほか『鏡の国のアリス : ルイス・キャロル人と作品』,八紘社印刷出版局,1982.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12584275 (参照 2026-06-26)
512) フロイト 精神分析学入門 『世界の名著』60,中央公論社,1978.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12406022 (参照 2026-06-26) フロイトの有名な本。世界の名著の刊行第一巻だったと思います。
513) 石川正雄 編『石川啄木日記』第1巻,藤森書店,1982.3.. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12485945 (参照 2026-06-26) 石川啄木の日記。第三巻まであって全部デジタルコレクションで読めます。
514) 古沢岩美 絵『石川啄木ローマ字日記』,ノーベル書房,1982.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12485944 (参照 2026-06-26) 啄木のローマ字日記。他人に読んでほしくない内容なのでローマ字で書いたといわれている日記です。
515) 『日本の詩歌』5 (石川啄木),中央公論社,1978.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12466481 (参照 2026-06-26) 啄木の詩歌をよみやすくまとめてあります。
516) 『日本の詩歌』18 (宮沢賢治),中央公論社,1979.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12466494 (参照 2026-06-26) 宮澤賢治の詩歌。これも読みやすい本です。
517) 小松雄一郎 訳『ベートーヴェン書簡集』,岩波書店,1957 5刷. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2484780 (参照 2026-06-26) ベートーベンの書簡集したの音楽ノートと合わせて読むとよいでしょう。
518) ベートーヴェン 著 ほか『音楽ノート』,岩波書店,1957. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2484781 (参照 2026-06-26)

 

Broad Instituteの動画”MPG Primer: Noncoding Variants in Genetic Diagnoses”の紹介

このBroad Institute のMPG Primerの動画は、遺伝子のコーディング領域でない部分の変異が病気にかかわるメカニズムをまとめた後、最先端の研究まで紹介している大変よい動画です。

Broad Institute: “MPG Primer: Noncoding Variants in Genetic Diagnoses”
https://youtu.be/hVTlhrQSXME

やや専門的ですが最初の部分は、ノンコーディング領域の果たす役割の優れた解説になっているので最初のほうだけでもご覧になることをおすすめします。私はLLMでこんなプロンプトで内容を教えてもらいました。

『次の動画の主要な内容を箇条書きにしてまとめてください。まとめの程度は大学博士課程学生以上向けでお願いします。https://youtu.be/hVTlhrQSXME 』
皆さんもお好きなLLMで童画の要約を試してみてください。いくつかを試して比較するのもよいと思います。私は返ってきた回答をもとにいろいろLLMに質問して大変勉強になりました。ハルシネーションはあると思いますが、一年前のLLMとはくらべものにならない優秀なAIになっているのを実感しました。簡単なsimulatorまで即興でLLMがこしらえて解説してくれたりするのにはびっくりしました。
一例として、Gemini 3.1 proの回答の最初の部分をペーストしておきます。今回は博士課程以上の人むけに要約してもらいましたが、学部生向けとか大学一年生向けなどとプロンプトを変えてみるとまた違った要約が返ってきます。試してみてください。


『ご指定の動画(Broad Institute: “MPG Primer: Noncoding Variants in Genetic Diagnoses”)の主要な内容を、博士課程学生以上の学術的背景を持つ方向けに要約します。

動画の主要な要約

【背景・臨床的課題】

  • 非コード領域は全ゲノムの大部分を占め、5′ UTR(プロモーター、エンハンサー)、イントロン、3′ UTR、および多様な非コードRNA(miRNA, lncRNA, circRNA, piRNA)を含むが、臨床データベース(ClinVar等)の登録はコーディング領域や必須スプライス部位に著しく偏重している。

  • 非コード領域のバリアントはVUS(Variant of Uncertain Significance:意義不明のバリアント)と分類される割合が非常に高い。しかし、eCLIPデータ等から同定されるRNA結合タンパク質モチーフ内に位置するバリアントは、病原性を示すオッズ比が有意に高いことが示されている。

【非コードバリアントの機能的評価手法とその限界】

  • MPRA (Massively Parallel Reporter Assay) / MAVEs:

    • ハイスループットな転写活性やアレル不均衡の評価に有効。しかし、エピソーム状態でのレポーター解析となるため、TAD(Topologically Associating Domains)や遠位エンハンサー等の内在性クロマチンコンテキストが反映されない。また、プラスミドの過剰発現によるトランス因子のストイキオメトリーの破綻がアーティファクトを生む懸念がある。

  • Saturation Prime Editing:

    • Cas9ニッカーゼを応用した二本鎖切断を伴わないゲノム編集。内在性のゲノムコンテキストにおいて単一塩基置換を網羅的に導入・評価可能であり(例:NPC1遺伝子のハプロイド細胞モデルによる機能スクリーニング)、より生理的条件に近い機能評価を実現する。

【Multiomicsアプローチによる病原性同定】

  • Long-read RNA-seq、プロテオミクス、およびエピゲノミクス(ATAC-seq, ChIP-seq, Hi-CによるTAD境界同定など)の統合アプローチの重要性。

  • 特にLong-read RNA-seqは、ハプロタイプのフェージングやアイソフォームの全容把握において強力であり、ショートリードでは検出困難な構造多型や複雑な転写産物異常を解像度高く同定可能にする。

【計算論的(in silico)予測モデリングの現状】

  • 非コード領域の制約(Constraint)指標: 従来のpLIスコア等に加え、非コード領域へ拡張された制約スコア(動画内では「noki score」として言及)が開発されている。ハプロ不全遺伝子のエンハンサー領域等で高いスコアを示す傾向が確認されている。

  • 機械学習モデルの課題: AlphaGenome等の深層学習モデルは、エピジェネティックマークやクロマチン立体構造等のデータ統合により、バリアントの多層的な「機能的影響」の予測には優れている。

  • しかし、バリアントの「機能的影響」と「疾患特異的病原性」は必ずしも同義ではない。病原性予測に特化したモデル(FINSURFなど)は良性バリアントの排除には優れるものの、希少疾患の真の原因バリアントを特定するための精度(Precision-Recall AUC)は依然として低く(0.12程度)、偽陽性の多さが最大のハードルとなっている。・・・・(以下略)』

LLM時代の各科学雑誌のAIポリシーがわかる動画を見ましょう!

TogoTVの最新動画です。LLMの助けを借りながら論文を書く際の注意点を知りたいと思う人むけのタイムリーな講演です。
AI査読というのは前に書いたようにめちゃめちゃな査読結果を返してくることがあります。その規制は当然として、論文作成についての過度な規制には反対です。英文校閲会社や翻訳サービスも生き残りをかけているでしょうね。また英語圏の人の論文発表に関する絶対的優位がくずれてきているので、それに対する反動もあると思います。自動車ができたときに馬しか使ってはいけない馬で移動しろとかいわれて、馬鹿正直にきいていると本当に馬鹿になります。ローカルLLMもあるわけで、こうしたポリシーもみなおされるか、ポリシーが異なる論文発表手段が出現するのではないでしょうか。歴史的には商業出版の衰退のはじまりかもしれません。

https://youtu.be/MbHK_LTiUJk

昨日書いたメール情報の流出の件。なんとログインIDとパスワードもセットで流出していたそうです。まだ対処していない方はすぐにパスワードを変更しましょう。今日はamazonの詐欺メールは来ていませんでした。しかし大手のメールサービスでこんなことがあるとは!

メールの情報漏洩があったようで対処しました!

ここ数日、私が使っている電子メールのプロバイダの、知らないアカウント名をfromにして、知らないメールアカウント宛てのメールがとどくようになりました。amazonのアカウントが一時停止しているとか、amazonの注文品の配送が滞っているとかいう内容です。あきらかな詐欺メールなのですが、どうやら私のメールアドレスがもれて、BCCに入れられて、ありもしないアカウント宛てのありもしないアカウントからのメールとして配信されているようです。ネットで調べてみると原因がわかりました。次のツイートをご覧ください。なおツイート内の記事へのアクセスはBraveブラウザの利用をおすすめします。Braveを使わないと、広告がいっぱいでて広告にうもれて記事を探すのが大変です。


メールのプロバイダのサイトにアクセスすると、メールのパスワードを変更するようにとでていて、さきほど変更しましたがメールアドレスとパスワード漏洩というのは初めての経験でした。パスワード変更用のサイトにはつながりにくかったのですが、ブラウザの再読み込みを何度かするとつながって無事変更終了しました。(再読み込みしないと、「アクセス集中でつながりにくい‥‥」といった画面をブラウザがおぼえているのでいつまでたってもつながりません)

大手のKDDIのメールサービスでの情報漏洩というのはびっくりですね。

いろんなファイルをAIに与える際に最適なMarkdown形式に変換するMicrosotのオープンソースソフトMarkItDownが便利そうです。

LLMにファイルをアップロードして入力するとき、ワードやパワポ、pdfなどをそのままアップロードできる場合もありますがうまくいかないこともよくあると思います。Markdown形式のファイル(.mdファイル)ならLLMが処理しやすく、トークンの消費量が減らせるので、LLMにはMarkdown形式のファイルで入力するのがおすすめのようです。Microsoftが公開しているMarkItDownというPythonのライブラリ(とCLIツール)なら多種多様なファイルをLLMが理解しやすいMarkdown形式のファイルに変換してくれます。

Office製品(Word, Excel, PowerPoint)はもちろん、PDF、HTML、CSV、JSON、XML、さらにはZIPファイル(展開して中のファイルを再帰的に処理)まで幅広く対応しています。音声ファイルや画像ファイルからの情報抽出(OCRによる文字起こしやExifメタデータの抽出など)にも対応しているそうです。 LLMはプレーンテキストよりも、見出しや表(テーブル)の構造が維持されたMarkdown形式のほうが内容を正確に把握しやすいという特性があります。MarkItDownは、文書のレイアウトや構造をできるだけ保ったままMarkdown化するため、自分のもっているデータをAIに読み込ませる(RAG構築など)際の前処理ツールとして非常に重宝されています。もちろん、どんな元ファイルでも完全に情報抽出できるわけではないので、 「検索インデックス作成やAIへのインプット用にテキストデータを取り出す」という用途を念頭に利用するとよいと思います。

いろんなところに解説がありますが、たとえばこちらなどはわかりやすかったです。

MarkItDown
NRIのOpenStandiaが提供するMarkItDown詳細情報
https://openstandia.jp/oss_info/markitdown/