2022/02

2022/2/28
Jean Walrand先生はアメリカの名門校カリフォルニア大学バークレー分校のElectrical Engineering and Computer Science部門の教授で確率過程や制御理論の巨匠だそうです。先生はSpringerから2021年にProbability in Electrical Engineering and Computer Science An Application-Driven Courseという確率論の教科書を出版されています(Amazonで絶賛されています)。これは以前の教科書の第二版だそうで、2021年出版の電子ブックはオープンアクセスで誰でもダウンロードして読むことができます(pdfとepubがダウンロード可能です)。確率論の基礎は付録にまとめてあって、本文は実例を通して確率論の応用を学べるようになっています。ネット検索のページランクを材料にMarkov Chain(マルコフ連鎖)を学ぶなど、具体例の扱い方を通じて実践的な確率論を学べる本のようです。初版ではMatlabを使う練習問題を載せていた
そうですが、今はほとんどの学生がPythonを使うということでPythonで解く練習問題もネットでダウンロードできるようになっています。ただ本文中の本のサポートサイト(Book Site)のurlは間違っています。Python Labとか正誤表とかのリンクではありません。correction to のリンクが載ってない古いページに飛んでしまいます。正しいリンクは次のとおりです。
https://sites.google.com/berkeley.edu/probabilityineecs/home
2022/2/27
東京大学の門田 幸二先生の講習会のビデオや講義資料にはいつもお世話になっています。https://www.iu.a.u-tokyo.ac.jp/~kadota/
生命科学系でPythonやLinuxになじみのない方むけの講義や資料が、
門田先生のところにおられた孫 建強(Jianqiang Sun)先生のサイトにありますので、ご覧になるとよいと思います。https://aabbdd.jp/
YouTubeの講義ビデオへのリンクもあります。
2022/2/26
アニメ「鬼滅の刃」が大人気だそうで地上波でもやっていましたのでちらっと見ました。テレビによると福岡の竈門神社(かまどじんじゃ)がこのアニメの聖地になっているのだそうです。主人公の名字と同じだからということらしいです。以前、紅葉をみにいった記事でふれた大宰府天満宮近くの神社です。新型コロナ以前は中国の観光客でいっぱいでしたが、今は国内観光客ばかりですが多くの人が訪れているそうです。この神社、たしかに武道とも関係がある神社です。2019年の秋、はじめて訪れたとき、本殿の横をみて驚きました。本殿の隣に神社がありなんと、神道夢想流杖道発祥の地と書かれています。夢想権之助神社です。夢想権之助は、剣豪宮本武蔵に挑んで敗れたのですが、この神社近くの宝満山にこもって修行し開眼。杖術を創始してそれで宮本武蔵と再度試合して勝ちを収めたとも伝えられています。杖術は福岡藩に伝えられ受け継がれて、現在の警察でも採用されているそうです。言い伝えによると、夢想権之助は宮本武蔵が晩年熊本に居を構えて五輪の書を書いているときにもしばしば訪れて交流していたそうです。ということで竈門神社はまさに鬼滅の刃の聖地にふさわしい場所であるわけです。
2022/2/25
去年の記事でMathematicaで微分方程式を解く方法の講義ビデオを紹介しました。期間限定公開だったのですが、二週間ほどまえに「好評につき」ということでYouTubeで公開されているのがわかりました。以下の二本です。

2022/2/24
今日は量子コンピューティングのオープンアクセス本を紹介します。フエルミラボの物理学者や高校生に量子コンピューティングを教えている先生などがあつまって作った高校生から読める本だそうです。面白そうですね。

Quantum Computing for the Quantum Curiousという本で、Springer Natureから出ている本です。https://directory.doabooks.org/handle/20.500.12854/67917
こちらのSpringerのサイトからもダウンロードできますし、目次も読めますのでサイトにいってみてください。

2022/2/23
今日は統計のビデオの紹介です。大阪市立大学の新谷歩先生の YouTubeチャンネルを紹介しておきます。こちらに日本語のビデオリストがありますのでご覧になると自分にあう講義が見られると思います。医療統計の結構本格的な講義ですので勉強になります。一般化推定方程式とかの講義もあります。
2022/2/22
今日は2が並ぶ日だそうで、2022/2/22/22:22に投稿することにしました。さてこのところワクチンの話題がニュースをにぎわしていますが、エイズのパンデミックは、アフリカでポリオワクチン接種した時、ワクチンそのものにチンパンジーのエイズウイルスが混入していたことから起こったという説をご存知ですか?ポリオウイルスを産生するのにチンパンジーの培養細胞を使ったため、チンパンジーのもっていたエイズウイルスが増殖してそれがワクチンに混入しており、それをアフリカの人々に接種したため、ヒトでのエイズパンデミックが始まったのだという説です。実際、不活性化ポリオワクチンや生ワクチン
に癌ウイルスSV40(サルの癌ウイルス。ポリオーマウイルスの仲間で感染していたサルの培養細胞をポリオウイルスの増殖用に使ったのが原因)が混入しており、1955年から1962年の間にポリオワクチンを接種された多くの人々がSV40に感染したという事故があったのは確かです。リンクにある総説によるとソビエト連邦では1978年までイタリアでは1999年までSV40が入ったポリオワクチンを使っていたとか。SV40が人のいくつかの発癌と関係しているという報告も多いです。興味のある方は、否定する論文も紹介しているリンクの総説をご覧ください。この例でわかるように、エイズウイルスがチンパンジーから人に伝播するときに、ポリオウイルスを増やすのに使ったチンパンジーの培養細胞からワクチンに混入していったという可能性は大いにありうるものと考えられます。この説について詳しく紹介しているのは以前ペリカンブックスから発行されていたThe Riverという本です。今では入手が難しかったのですが著者のHooperさんが海賊版が横行しているのをみかねて電子ブック版をご自身のホームページで公開されています。この本はなんと進化生物学の大御所Hamilton先生が序文を書かれている本です。Hamilton先生はエイズウイルスのポリオワクチン起源説を調査するためコンゴを訪れた折、悪性のマラリアに感染して命を落とされてしまいました。ハミルトン先生の強い支持を得ていたこの説を皆さんもこの本で知ることができると思います。
2022/2/21
宇宙怪人しまりすの動画が二本追加されていました。
楽しく学ぶ医療統計入門 宇宙怪人しまりす 第5話8月:そういわないで統計で何とかごまかせませんか 「脱落」

楽しく学ぶ医療統計入門 宇宙怪人しまりす 第6話9月:今後の惑星征服の発展に貢献することができました 「感度と特異度」

の二本です。

2022/2/20
今日は科学英語の書き方についてのサイトの紹介です。次のサイトには有益な動画がいろいろあります。字幕も動画のccのボタンを押せば見られますので一度みてみるといいでしょう。

https://www.craftofscientificwriting.com/
またこのサイトで講義しているMichael Alley
先生(The Craft of Scientific Presentations (2013), The Craft of Editing (2000), The Craft of Scientific Writing (2018)という本を書いておられるペンシルバニア大学の先生です。日本語訳もあります)のvimeoの動画集もご覧になるのをお勧めします。https://vimeo.com/user16562972
スペースシャトルチャレンジャーの事故を防げたはずの「
打ち上げ延期」を訴えた技術者の使ったプレゼンスライドをみせて、このわかりにくいスライドをどう改良したら打ち上げ延期を上層部に納得させられたかを考える問題などもでています。iBiologyでのプレゼンについての動画も面白そうです。
2022/2/19
ファクトチェックというのが話題になっています。しかし今回の新型コロナウイルスの際に明らかになったように、ファクトチェックをチェックする必要があるケースも多いですね。自分たちの主張をさも権威あるかのように装って、他者の発現を根拠なくおとしめる封じるためのプロパガンダに、ファクトチェックと称するサイトが使われているのは明らかです。今日はファクトチェックのサイトの一例Snopesというサイトを紹介します。ニセ・ファクトチェックサイトにだまされないための情報リテラシーを養うには最適のサイトの一つだと思います。たとえばアインシュタインに関するいろんな情報のファクトチェックなどからはいろいろ参考になる意見が学べます。こちらには様々な分野のファクトチェックがならんでいて、どれが信用できるか、できないか、誤情報にまどわされないためのワクチン接種として使えると思います。
2022/2/18
Mathematicaは物理学を学ぶときにとても役立つソフトウエアだと思います。2022/2/5の記事に書いたように、今やJupyter notebookから無料でWolfram Engineが使えるのですからこれを利用しない手はありません。(Raspberry PiならMathematicaそのものも無料で使えます)。今日はかなり実用的な量子力学の教科書を紹介します。Using Mathematica for Quantum Mechanics: A Student’s Manualという本でスイスのBasel大学のRoman Schmiedさんが書いた本です。この先生は量子力学、量子コンピュータなどの専門家でかなり実用的な内容の量子力学の本になっています。初歩的な入門を終えた人や、Mathematicaを使って手っ取り早く量子力学を使えるようになりたい人に適した本のようです。(私はまだ読んでいません。)プレプリントサーバーのarXivで公開されていてダウンロードできますのでご覧になるといいと思います。そこからMathematicaのnotebookもダウンロードできます。これはzipファイルなので7-zipなどで解凍してください。
2022/2/17
冬季オリンピックで高木選手が金メダルですね。おめでとうございます!さて皆さんはブラウザで英文を読む時に、どんな辞書アプリをを使っておられますか?随分前にFirefoxのアドオンでMouseover dictionaryというのを愛用していたのですがFirefoxがアドオンに対する方針を変えてしまったので使えなくなりました。Mouseover dictionaryと同等以上の性能を持ったMouse Dictionaryというアドオン(ChromeとFirefox、pdfを読む時にも辞書をひける)がでていますので紹介しておきます。こちらのMouse Dictionaryというサイトからインストールできます。
昔ちょっとインストールして使っていたのですが今サイトをみてみると随分改良されているようです。一度試してみるとよいと思います。辞書データはこちらに紹介されています。
2022/2/16
小学校の子供たちもアルゴリズムを習うようになってきています。お母さん、お父さんもアルゴリズムの知識をもっていると、なにかと便利な時代です。iPadで私が使っているのはアルゴリズム図鑑というアプリです。iOSとアンドロイドで動きます。掲載されている全アルゴリズムを動かしてみるのは有料になりますが、無料のものだけを動かして学べばアルゴリズムの基礎は解ると思います。
 
2022/2/15
今月10日に紹介した宇宙怪人しまりすの動画が2本追加されていたので紹介します。
楽しく学ぶ医療統計入門 宇宙怪人しまりす 第3話6月:飲んだらなおったんだから 「薬の効き目を調べるには」と

楽しく学ぶ医療統計入門 宇宙怪人しまりす 第4話7月:タバコを吸った人が全員肺がんになるんじゃないと 「病気の原因を調べる方法」

の二本です。

2022/2/14
今日はバレンタインデーなんですね。今日は肩のこらない話です。英語でpretty goodとvery goodではどっちが評価が高いのか」? excellentというのはどれくらい良い評価なのか? badとpretty badはどっちがより悪い評価なのか?など疑問に思ったことはありませんか。英米でのこの点についての調査した結果が載っているサイトを紹介します。アメリカとイギリスで順番がちがっていたりして面白いです。https://www.visualcapitalist.com/word-sentiment-scale/
2022/2/13
今日は医学界新聞(医学書院発行)を紹介します。医学に興味のある理系の研究者におすすめのサイトです。いろんな連載や記事があって参考になります。連載では、「臨床研究・疫学研究のための因果推論レクチャー」や「今日から使える医療統計講座」、その他学会発表のやり方や英語論文の書き方などいろいろありますので探してみてください。連載中のものはこちら。連載終了のものはこちらにリンクがあります。
2022/2/12
国立国会図書館のデジタルコレクションで提供されている著作権が切れた本の全文検索、画像からの検索などができるサービス 次世代デジタルライブラリーが公開されています。古い本の全文検索が可能なのでいろいろキーワード検索してみると意外な情報が得られるかもしれません。試してみてください。
2022/2/11
リンク集にも紹介しているのですが、The Electronic Scholarly Publishing Projectは生命科学の古典を無料でダウンロードできる古くからあるサービスです。メンデルの有名な雑種植物の研究の英語版、注釈つきの英語版オリジナルのファクシミリ版などをはじめ集団遺伝学のはじまりの論文、マルサスの人口論の英訳その他いろいろがみられます。また新型コロナウイルスの蔓延を契機に、毎日日替わりでPubMedに現れたCovid-19についてのすべての論文を紹介しています。
 
 
2022/2/10
統計を学びはじめたころ読んだ本の一つに岩波科学ライブラリー114「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ」(佐藤俊哉 著)があります。面白い本ですが、YouTubeにアニメ版が公開されました。今のところ最初の二話分が公開されています( 全6話の予定らしいです)。アニメをご覧になって面白かったら買って読むといいと思います。中外製薬のチャンネルです。
「」

 

2022/2/9
小学校からプログラミングの考え方を学ぶようになってきましたね。小学生でPythonとか学んでおけば、たとえPythonがJuliaに替わっても、あるいはMathematicaがもっと普及しても対応できるでしょう。実際につかえるプログラミング言語をさっさと小学校の適当な時期に学ぶのが一番いいと思います。たとえばこんな本はどうでしょう。 「
ゲーム作りで楽しく学ぶ Pythonのきほん」(森 巧尚 著、マイナビ出版)という本です。 ちゃんとしたゲームがつくれるので、ABCとタッチタイピングを学びながらプログラムを打ち込んでいけば、小学生でもPythonが学べます。小学1年生でもお母さんやお父さん、あるいは家族と一緒に学べばなんとか読める本です。ゲーム世代には最適の本で、評判の本です。
2022/2/8
以前の日替わりリンクで紹介したQiitaというサービスはコンピュータ関係の情報収集に役立ちます。PC でアカウントを作らないで記事を読みたいのですがやり方がよくわかりません。記事を読むアプリがないかと探してみると、iPad/iPhoneにはOpen Qiitaという無料のアプリがあるのを見つけました。私はiPadにインストールして使っています。キーワード検索もできて大変役立つのでおすすめします。
2022/2/7
物理のわかりやすい教科書を多数出版されている琉球大学の前野昌弘先生の講義録へのリンクのページを紹介しておきます。いろんな講義資料(pdfを含む)があるので大変勉強に役立つと思います。
2022/2/6
時々
宇宙ステーションの「きぼう」が動いていく光跡を眺めています。こちらのサイトには各地でいつ見えるか、どのあたりをみたらよいかなどが掲載されているので一度みてみると面白いと思います。https://lookup.kibo.space/
福岡は明日よくみえるようです。
2022/2/5
このところMathematicaの勉強をはじめています。去年のブログ記事で紹介しましたがMathematicaはWolfram Languageというプログラミング言語でプログラムします。このプログラミング言語の入門書(無料)も上のブログで紹介しました。今日はMathematicaの本体ともいえるWolfram Engineが無料でダウンロードできてPythonやJuliaから使えるのを知ったので紹介しておきます。コマンドラインからも使えますし、
科学計算で使うPythonやJuliaからWolfram Engineが使えるというのは使いこなせれば最強のツールですね。超小型コンピュータRaspberry PiにもこのWolfram Engineの一種とMathematicaがついているのは前から知っていましたが、Wolfram EngineはMac, Linux, Windows版が無料ダウンロードできるようです。ここから試してみてください。こちらのページにはよくある質問がまとめられていて便利です。
2022/2/4
英語のYouTube動画ですが、Pythonの入門(入門はつまらないので手っ取り早く済ませて実用的なプログラミングをしてみようという趣旨のもの)や、Pythonで機械学習ニューラルネットワークを一から作ってみようという動画があります。興味のある方はリンクをクリックしてみてください。以下のリンクもいろいろ動画が紹介されています。https://pythonprogramming.net/
2022/2/3
このブログでは統計解析にはRとRStudioとEZRをおすすめしています。
EZRは神田 善伸 先生(自治医科大学)の以下のページをご覧ください。
https://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.html
先生の著書へのリンクもあります。私は先生の書かれた本「EZRでやさしく学ぶ統計学 改訂3版」一冊と、RとRStudioとEZRさえあれば、統計解析にはあとはなにもいらないと思います。いつも最新のRにあわせてアップデートされているので頼りになるソフトウエアです。実験家にとって必要な統計解析はすべてこれらの無料ソフトで行うことができます。もし少しでもデータの解析方法、採取方法で疑問があるときは身近におられる統計解析の専門家に相談するのをおすすめします。
同様に最新のRにあわせてアップデートされているソフトウエアに弘前大学の対馬栄輝先生の改変Rコマンダーというソフトがあります。実は私ははじめてRを知ったとき対馬先生の改変Rコマンダーの初期バージョンで解析しておりました。大変お世話になったソフトです。EZRはRコマンダーのプラグインですし、対馬先生のはRコマンダーの改変版です。どちらも日本語で統計解析ができるので、対馬先生の改変Rコマンダーを試されるのもいいと思います。先生の書かれた「
Rコマンダーで簡単! 医療系データ解析」(東京図書)ではRコマンダーを使った統計解析がわかりやすく解説されていますし、改変Rコマンダーもこの本を読めば駆使できるようになるでしょう。こちらがこの本のホームページです。対馬先生のホームページも参考になると思います。
2022/2/2
科学英語の書き方については、以前紹介したことがある東京大学のトム・ガリー教授の書かれた「科学英語を考える」が秀逸です。冠詞の正しい用法についても学ぶこができます。科学英語を書くときに一番役立つサイトです。トム・ガリー先生のサイトも参考になりますよ。機械翻訳について書かれている論文なども大変参考になります。
2022/2/1
富山大学の栗本 猛先生がホームページで「物理系学生のための数学入門」という教科書を公開されています。とてもすぐれた数学入門書だと思われます。こちらからダウンロード可能です。先生のホームページには他にも授業用の教材がいろいろあります。