福岡の桜は満開です。今日は空も晴れて桜がとてもきれいに見えました。
さて今日は、国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第25回)です。
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では今日の本の紹介を始めます。
257)小林秀雄 著『ドストエフスキイ全論考』,講談社,1981.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12575729 (参照 2025-04-04)
昔、大学入試問題によく登場した小林秀雄による、ドストエフスキーについての本です。小林と岡潔との対談 「人間の建設」でのドストエフスキーについての話を読んで興味をもって探してみました。
258)次の本は小林秀雄集です。
『近代日本思想大系』29,筑摩書房,1977.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12231356 (参照 2025-04-04)
259)梶山雄一 [ほか]編『原始仏典』第1巻 (ブッダの生涯),講談社,1985.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12225640 (参照 2025-04-04)
この原始仏典のシリーズは全巻(10冊あります)デジタルコレクションで読めます。仏教の始まりのころについて興味のある人には絶好のシリーズのようです。
260)『高橋和巳全集』第1巻 (小説 1),河出書房新社,1977.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12558924 (参照 2025-04-04) 学生のころブームになっていた高橋和巳の全集も全部読めます。私は読んだことがありません‥。
261)『梅原猛全対話』第1巻 (科学者と考える),集英社,1984.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12408326 (参照 2025-04-04)
竹内均、湯川秀樹、広中平祐その他、様々な分野の科学者との対談集です。
262)甘利俊一 著『バイオコンピュータ』,岩波書店,1986.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12628929 (参照 2025-04-04)
去年のノーベル賞は甘利先生が受賞すべきだったという声も高い甘利先生が昔書かれた本です。
263)石原藤夫 著『銀河を呼ぶ声』,徳間書店,1981.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12485784 (参照 2025-04-04)
通信工学が専門の科学者でSF作家の石原藤夫の科学解説書やSF小説の多くがデジタルコレクションで読めます。著者名で検索してみてください。石原はブラックホールをSFでとりあげた世界で最初の作家でもあります。この本のあとがきを参照してください。
264)川上哲治 著『常勝の発想 : 宮本武蔵『五輪書』を読む』,講談社,1984.3.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12413621 (参照 2025-04-04)
野球の巨人軍の常勝監督、川上哲治による五輪書についての本。こんな本もあるんですね。
265)宮本武蔵 原著 ほか『五輪書,兵法家伝書』,教育社,1980.11.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12148748 (参照 2025-04-04)
ついでに五輪書の現代語訳も紹介しておきます。柳生新陰流の柳生宗矩の兵法家伝書の現代語訳も入っている本です。
266)I.シャイン, S.ローベル 共著 ほか『モーガン : 遺伝学のパイオニア』,サイエンス社,1981.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12220754 (参照 2025-04-04)
モーガンの伝記です。これは読んでみたい本です。
267)石山昱夫 著『血液型の話』,サイエンス社,1979.1.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12762434 (参照 2025-04-04)
法医学の専門家による血液型の話です。結構詳しく書かれていて参考になります。私は昔、アフリカツメガエルの初期胚の細胞表面にヒトのB型の血液型物質が存在しており、B型物質が細胞接着に働いていることを発見しました。カエルではABO型血液型物質のB型が初期胚の表面にびっしりあるのですが、マウスではルイスxと呼ばれる血液型物質がびっしり存在してこれも細胞接着に働いています。カエルから哺乳類へと細胞接着に働く糖鎖が変化しているのがわかったわけで、糖鎖配列の進化生物学というのももっと研究すべきだと思います。