AIの次の革命はNeuroevolutionとevolutionary computationからもたらされるという教科書が公開中です。

AIの次の革命はNeuroevolutionとevolutionary computationからもたらされる、という教科書が無料公開されています。
奥村先生のリツイートで知りました。

 

こちらから、html版の教科書 Neuroevolution: Harnessing Creativity in AI Agent Design が読めます。
序文だけ読むと、どんなことを扱っている本かがよくわかります。面白そうです。

Neuroevolution: Harnessing Creativity in AI Agent Design
An MIT Press Book by Sebastian Risi, Yujin Tang, David Ha, and Risto Miikkulainen
Foreword by Melanie Mitchell

The online version of the book is now freely available in an open-access HTML format. The print edition will be released later in 2026.ということで、紙の本ももうすぐ出版されるようです。

昨日行われた2024年ノーベル賞受賞者のAmbrosさんのマイクロRNAについての講演動画が公開されました!

アメリカ政府の予算執行が可能になったため、休止していたNIH Videocastの更新が再開されました。
昨日の2024年のノーベル賞受賞者Victor Ambrosさんによる講演を紹介します。線虫でのマイクロRNAシステムによる発生制御機構の研究を通じて、ヒトと線虫に共通な様々な制御機構の存在が明らかになっています。モデル生物線虫がヒトの病気の研究に役立つというのは今や常識になってきました。そのあたりを学べる絶好の動画です。字幕や動画をダウンロードできるので、高解像度やスマホ用解像度でダウンロードしてゆっくり空き時間に視聴するのもおすすめです。

WALS: Genetic Mechanisms Controlling Developmental Timing in C. elegans

https://videocast.nih.gov/Summary.asp?file=35827

演者と今回の講演の要旨などはこちらから閲覧可能です。
https://oir.nih.gov/wals/2025-2026/genetic-mechanisms-controlling-developmental-timing-elegans

 

宇宙フアンの方におすすめ―JAXAの『日本の国際宇宙探査シナリオ案2025』が面白い!

宇宙フアンの方におすすめ―JAXAの『日本の国際宇宙探査シナリオ案2025』が面白い!

こちらのサイトになんと999ページもあるpdfへのリンクが公開中です。
https://www.exploration.jaxa.jp/news/newspage/20251117.html

サイトからの引用です。

本文書は、国際宇宙探査に関する政策立案、研究開発、産業連携等の今後の活動に広く活用いただくことを目的とし、日本の国際宇宙探査事業を進める方向性の案を宇宙機関としてまとめたものです。2016年度に初版を公開後、2019年度及び2021年度に改訂を実施しました。今回は、最新の国際調整や政府関連の活動等に留意しつつ、国際宇宙探査に係る進捗や検討状況を反映し、 2025年度版としてまとめています。月、火星及びその衛星を対象とした「国際宇宙探査」における目標や全体アーキテクチャ、環境データ分析、科学・技術の各ロードマップ、具体的なミッションの検討をまとめておりますのでぜひご参照ください。

ロードマップの書き方の参考にもなります。JAXAに興味をもっている子供たちも多いですね。NHKのドラマ「宙わたる教室」を楽しんだ方にもおすすめの文書です。

写真は、今日散歩で見に行った皇帝ダリアです。11月にはいって寒くなってくる頃に、毎年見事な花を咲かせます。空港から地下鉄で九大伊都キャンパスに通っていたころ、空港近くのお家で見事な皇帝ダリアが咲いているのをみて初めてその皇帝ダリアという花があるのを知りました。最近はブームになっているようで、植えているお家も増えてきました。

2013年のCERNの素粒子研究についてのドキュメンタリーParticle FeverがYouTubeにアップロードされていました。

Particle FeverというドキュメンタリーがYouTubeにアップロードされていました。字幕をオンにしてご覧になるとよいと思います。ヒッグス粒子の発見の興奮さめやらぬころの二時間越えのドキュメンタリーです。昔、YouTubeで探した時は見つからなかったのですが、さっき検索したらこれがヒットしました。

NHK BSで日本語の音声解説付きで放送されたものは録画してもっているのですが、NHKで再放送してくれないかなぁと思います。
素粒子研究の様子がよくわかる、物理フアンには最適のドキュメンタリーです。タイトルにあるようにいろんな賞を受賞している作品ですね。

東大での映画の紹介文はこちらです。https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/t_z0402_00003.html
今検索してみると、AmazonでNHKで放送された村山斉先生の副音声解説付きのバージョンは買えますね。

パーティクル・フィーバー ~人類はヒッグス粒子を見た』 3680円だそうです。

バクテリアや古細菌の表面はどうなっているのだろう?という疑問に明快に答える動画があります!

アーキア(archea 古細菌)やバクテリアの表面にはS-layer(Surface-layer)と呼ばれる表面構造があります。これがどんなものかというのが目で見てわかる動画が英国ケンブリッジのMRC分子生物学研究所(MRC LMB)から公開されました。MRC LMBのTanmay Bharat 教授(Cambridge大学)による短い動画ですが目で見てS-layerのことが あっという間に理解できるのでおすすめです。糖鎖もS-layerにあるのがよくわかります。
Introduction to microbial surface layers (S-layers)
https://youtu.be/fgSf6THdPn0?

教授の2023年のフレミング賞受賞講演もご覧ください。バイオフイルムやS-layerについて学ぶのに最適の講演です。
Dr Tanmay Bharat – Structural Studies of Prokaryotic Cell Surfaces
https://youtu.be/zOPlh-mLeEk?

無料で使える、VPNサービスのいろいろ。

インターネットのセキュリティを考える時、VPN (virtual private network)を使いたいときがあります。無料で使えるものとしてはSoftEther VPNという筑波大学が提供しているサービスがおすすめです。自分でサーバーを構築する必要がありますが、たとえばこちらのQiitaの記事を参考にすると簡単に利用できるようになります。

【図解】SoftEther VPNを使ってLinux上でVPNサーバの環境構築をする
https://qiita.com/ryutarom128/items/4bbf97ad7ff12572eb43
書いてあるとおりにやれば、簡単にLinux上でVPNサーバーが稼働するようになるので、あとはクライアントソフトでそのサーバーにアクセスして、VPNを使えるようになるという手順です。

筑波大学のこちらのサイトに詳しい説明がありますので、参考にするとよいでしょう。

https://ja.softether.org/
他の無料のVPNサービス(末尾にまとめました)は1日500-700MBの制限があったり、サーバーの数が3つだったりと何かと不便です。まずSoftEther VPNを使ってみて本格的に勉強しながら、これらを試してみて最終的にはSoftEther VPNに移行するのがよいかもしれません。

TunnelBearとか、HotSpot Sheild 、iTop VPN、ProtonVPNなどの無料プランについてはネット検索して調べてみてください。

自宅のWi-Fiルーターを手軽に診断、am I infected?というサービスを使ってみました!

自宅のWi-Fiルーターの脆弱性を利用して攻撃の踏台にされるなどの事例が報告されています。自分の家のWi-Fiルーターは大丈夫かなと思っていたので、INTERNET Watchの記事で紹介されていたam I infected?というサイトのサービスで診断してもらいました。診断サイトはこちらです。

https://amii.ynu.codes/

横浜国立大学の提供しているサービスで、メールアドレスを画面で入力して、自宅か勤務先かなどのネットワーク環境をプルダウンから選び、このサイトを知ったきっかけもプルダウンメニューから選びます。後はキャプチャを入力した後、感染診断のボタンをおすだけです。5分ほどで結果を見ることが出来るアドレス入りのメールが届くので、感染診断を依頼した時と同じブラウザでアクセスすると結果がわかります。以下のような項目について診断結果が帰ってきます。

マルウェア感染の可能性
メーカーのサポートが終了した機器
管理者のパスワードが未設定の機器
既知の脆弱性を抱えた機器
ファームウェアが古い機器
初期ID・パスワードが公知の機器
認証なしにアクセス可能な機器
初期IDが公知の機器
初期のWi-Fiパスワードが脆弱な機器
古い通信プログラム(Telnet)が動作する機器

手軽に診断できるのでとても良いサービスだと思います。皆さんも試してみるとよいでしょう。

INTERNET Watchの紹介記事はこちらです。
『自宅のWi-Fiルーターを手軽に診断、「am I infected?」の使い方と結果の見方』
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/2062038.html

診断するのはルーターのみでPCのウイルスチェックをしてくれているわけではないので注意してください。詳しくはこちらをご覧ください。
https://amii.ynu.codes/about
マルウエア感染の可能性のチェックは、診断を依頼しているルーターから不審な通信が届いていないかを直近24時間以内のサイバー攻撃観測システムの観測結果からチェックするようです。直近24時間のデータでの感染診断ですので、しばらく時間をおいて何度かチェックするのがおすすめだそうです。以下はサイトからの引用です。
マルウェアに感染した機器は、他の機器に感染を広げるため、無差別に通信を試みて脆弱な機器を探します。サイバー攻撃観測システム*2はそのようなマルウェアの活動を常時観測しています。am I infected?では、ユーザーから検査依頼をいただく(①)と、直近24 時間以内の観測結果を基にして、ユーザーのホームルーターから不審な通信が届いていないかどうか確認します(②)。不審な通信が確認された場合は、マルウェアに感染している可能性があると診断します(③)。』 注については上の/aboutのurlサイトをご覧ください。

NHK BSでタルコフスキー監督の映画『ソラリス』が放映されます(11月19日水曜日午後1時から) これは必見です!

映画『ソラリス』についてはこのブログでも何度も取り上げました。このカンヌ映画祭審査員特別グランプリを受賞したこの名画がNHK BSで 11月19日(水)午後1:00〜に放送されます。テレビでこの映画が放送されるのは珍しいので是非、録画しましょう!
https://www.nhk.jp/g/ts/K8649395M1/blog/bl/p5D796g6OV/bp/prvv25oMJr/
ソラリスについての過去記事へのリンクも一つ載せておきます。

タルコフスキー監督や黒澤明監督の名画をみてみましょう!

英語字幕版はYouTubeで観ることができます。https://youtu.be/Z8ZhQPaw4rE?

原作は国立国会図書館デジタルコレクションで読むことができるので映画を見てから読むと面白いと思います。原作者レムは、タルコフスキーの映画が気に入らなかったそうです。私は映画は原作のエッセンスを完璧にとらえていると思いますが‥‥。
(以下の413)などの数字はこのブログで紹介しているデジタルコレクションで読める本の通し番号です。)

413) スタニスワフ・レム 著 ほか『ソラリスの陽のもとに』,早川書房,1977.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12576337 (参照 2025-11-14)

ソラリスにまつわる論考が載っている本もあります。これもとても面白いと思います。
414) 小阪修平 編『思考のレクチュール』4 (記号の死),作品社,1986.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12221638 (参照 2025-11-14)

柳瀬陽介先生の院生・研究者むけの英語添削GPT、量子生物学の学校の動画など。

今日はツイート風に、2つ記事を並べます。

最初は柳瀬陽介先生の英語学習についてのツイートの紹介です。


Ver. 4.7aのGPTは公開されているのですが、4.7aのPromptは公開されていないようです。公開を期待します。

次は、量子生物学の学校というのが始まったようでその第一回の動画です。このブログでよく紹介しているQuantum Biology InstituteのClariceさんと、Paul Davies教授との対談動画です。Paul Charles William Davies教授はいろんな啓蒙書が日本語に翻訳されている方ですね。宇宙論の専門家だったと思いますが、最近は癌の研究もしているとWikipediaに書いてありました。
Where science meets mystery: exploring quantum biology | Paul Davies and Clarice Aiello
https://youtu.be/XKm_IQmOUX0?

 

老化を抑える薬を開発している企業のリーダーによる老化の一般向け解説動画がおすすめです!

YouTubeが、英国 The Royal institutionの老化についての講演会をおすすめしてきました。これは、老化をコントロールする薬を作っている企業の研究者による動画です。いろんな生物での寿命の差の話(リスは長寿記録で25歳、チンパンジーの長寿記録は77歳、ヒトは122歳、そしてホッキョククジラは200歳だそうです)のイントロに続いて、宇宙飛行の寿命への影響(相対性理論の話ではなくて、宇宙に滞在することが如何に有害かという話です)、寿命がどのように決まっているのか、寿命の決定にかかわるネクローシス(壊死)の役割についての仮説などが語られます。彼女の企業はネクローシスを防ぐことで長寿にする薬を開発していて臨床試験の段階にはいっているようです。わかりやすい講演ですし、字幕を表示してみると理解しやすいと思います。もちろんChrome の機能拡張、Language Reactorの使用もおすすめです。