Pythonの初心者向け資料と、深層学習入門の資料を紹介します。

Pythonの入門資料でこんなのがありました。


『たった1日で基本が身に付く! Python超入門』という本の著者による本と並行して利用できるスライドです。

また別のツイートで東京大学の鈴木大慈先生の深層学習の資料を知りました。
https://ibis.t.u-tokyo.ac.jp/suzuki/lecture/2023/TohokuUniv/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%A4%A7%E5%AD%A62023.pdf
鈴木先生のサイトはこちら。
https://ibis.t.u-tokyo.ac.jp/suzuki/
このサイトからたどれる鈴木先生のスライドなどは勉強になりそうです。
https://speakerdeck.com/taiji_suzuki

LLMがブームになる前の鈴木先生の高校生向け講義も視聴できます。
鈴木大慈「機械学習の数学」ー高校生のための東京大学オープンキャンパス2017 模擬講義
https://youtu.be/vcruS8hYrUg?si=HMsCYLObVWER8Qx2

本格的な講義は以前紹介したこちら。

ちょっと本格的なニューラルネットと機械学習の数学についての講演動画が公開されています。

AIは数学の研究や学習にどう役立つのか?

雑誌数学セミナーの8月号が届きました。今月号の特集は『生成AIとこれからの数学』です。
https://www.nippyo.co.jp/shop/magazines/latest/4.html
多くの人の興味は、生成AIが数学の未解決問題を解けるのか?とか、数学研究を生成AIが助けてくれるのか? あるいは生成AI が数学学習の助けになるのかなどではないでしょうか。今月号の特集ではこうした疑問に答えてくれる記事が満載されているので、 じっくり読んでみようと思います。数学の証明をコンピュータが行うという研究は昔からすすんでいたのですが、生成AIの登場でどのようになっていくのかも楽しみですね。おりしも汎用AI に関する、こんなニュースもながれてきています。


純粋数学にAIが役立つかというテーマを扱う会議 『AI and Pure Mathematics Conference – June 2024』が先月マイアミ大学で開催されました。講演動画が公開されているので、上に紹介した「数学セミナー8月号」に興味を持って、さらに詳しく知りたい人にはお勧めです。再生リストはこちらです。
https://youtube.com/playlist?list=PLZut3oE4FI0xjfJWP389r1Ubs_4tU92rt&si=JigZSJybwxIrWvzf
ChatGPT4oで数学の問題が解けるかを試したという話も含まれている再生リストにある次の講演も、面白そうです。

データサイエンスを学ぶ人向けの確率論の上級者向けテキストや、学部生向きの確率論の講義動画が公開されています。

ツイートをみていたらこんな本があるのを知りました。


この本の著者Professor Roman Vershynin はカリフォルニア大学教授です。この本は確率論の上級者向けの本でこの本に関連した、著者の講義動画をみたり、ノートをダウンロードできるようになっています。データサイエンスを学んでいる人には必要になる知識のようです。以下のリンクから本(ケンブリッジ大学出版会から出ている本のドラフト版)もダウンロードできるので読んでみるとよいでしょう。

https://www.math.uci.edu/~rvershyn/teaching/hdp/hdp.html

もっとやさしい学部向けの確率論の講義も著者が公開中です。
Undergraduate Probability
with Professor Roman Vershynin
https://www.math.uci.edu/~rvershyn/teaching/ugp/ugp.html
第一回はこんなかんじです。https://youtu.be/IE2r-Y7T2zY?si=YUqDfbbTbzIcJUWw

英語ですが、ゆったりとすすむよい講義のようです。よかったらご覧ください。

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第16回)

今日は壊れたPCのHDDを新品のHDDに換装してWindowsのImageから復元していました。WindowsのImageをつくったときには、Cドライブとパーティションを切ったDドライブ、EドライブのうちシステムのあるCドライブと大きなEドライブだけを含むイメージしかつくれませんでした(Dドライブをイメージに含めるとエラーになった)。今回、CとEドライブパーティションのみからなるイメージからの復元をやってみました。新品の未フォーマットのディスク(壊れたHDDを外して新品の1Tバイトのディスクをとりつけてあるものです)にHDDを換装したPCをあらかじめ作っておいたシステム修復ディスクで起動し、にWindowsの書き込みましたImageファイルのはいったUSB HDDをつないでおいてそこから復元します。数時間を要旨ましたが無事復元に成功して問題なく起動するPCが復活しました。パーティションはちゃんときられており、CドライブとEドライブが中身ごと完全復活しただけではなく、Dドライブもちゃんとできていました。もっともDドライブの中身はほぼ空ですが。
Dドライブのパーティションを切りなおさなくてはならないかもと心配していましたが杞憂でよかったです。

さて今日は久しぶりに国立国会図書館の個人送信資料で読める本を紹介します。夜が遅いのでコメント抜きですみません。

164) ハラルト・シュテュンプケ, ゲロルフ・シュタイナー 著 ほか『鼻行類 : 新しく発見された哺乳類の構造と生活』,思索社,1987.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587921 (参照 2024-07-14)

165) フランシス・クリック [著] ほか『生命この宇宙なるもの』,思索社,1982.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604328 (参照 2024-07-14)

166) 江崎玲於奈 著『創造の風土』,三笠書房,1987.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12240373 (参照 2024-07-14)

167) 井川洋二 編『生物科学の奔流 : 創造的研究への提言』,共立出版,1983.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12603163 (参照 2024-07-14)
168) 井川洋二 編『生物科学の奔流 : 創造的研究への提言』続,共立出版,1988.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12603165 (参照 2024-07-14)

169) 杉田元宜 著『学問と創造のはたらき』,大月書店,1979.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12590130 (参照 2024-07-14)

170) 杉田元宜 著『工学的発想のすすめ』,大月書店,1977.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12628160 (参照 2024-07-14)

171) 小田中敏男 著『創造性と数学』,森北出版,1978.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12608583 (参照 2024-07-14)

172) W.I.B.ビヴァリッジ 著 ほか『発見と創造 : 科学のすすめ』,培風館,1983.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12591537 (参照 2024-07-14)

173) トード・ハッル 著 ほか『数学のアイデア : 甦るガウスの発想』,東京図書,1978.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12608807 (参照 2024-07-14)

174) G.W.バワーソック 著 ほか『背教者ユリアヌス』,思索社,1986.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12221734 (参照 2024-07-14)

175) 中山正和 著『悟りの構造 : 正法眼蔵の解明』,産業能率大学出版部,1985.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12270092 (参照 2024-07-14)

水と氷の違い、Bohrの原子模型の危機はいかに回避されたか?についての面白い動画を紹介します。

今日は物理関係の動画の紹介です。
まずは物理学者とティータイムの動画です。
水と氷って何が違うの?【教えて物理学】 #007
https://www.youtube.com/live/0XcZ5fxIotc?si=ih_PuR3w22TslJEm

LEOさんの研究の話や、水と氷の話、面白い動画です。対称性の破れとか相転移、Ising模型などの紹介もあります。

もう一本はDr. Jorge S. Diazによる動画です。
This star almost broke Bohr’s atomic model
Bohrの原子模型で説明できない星のスペクトルが見られたという話でそれをどうBohrが克服したかというような話らしいです。いつもながら面白そうな動画です。詳しい文献のリンクもあるので内容をより深く知りたい人は現論文にあたって調べることもできます。
https://youtu.be/BcX1aYrLct4?si=-TjHzhvsiVhmRsmF

中央大学の渡邉 究先生の数学関係の動画を紹介します。

雑誌「数学セミナー」の7月号の特集は「線形代数、ここが山場」でした。どの記事もわかりやすかったのでおすすめです。https://www.nippyo.co.jp/shop/magazine/9284.html
特集中の「行列式を計算してみよう……渡邉 究」 という記事を書かれた中央大学の渡邉 究(わたなべ きわむ)先生のYouTubeチャンネルを紹介しておきます。代数幾何学を研究されているそうです。
https://www.youtube.com/@Qmath

こちらの再生リストから興味のある動画をご覧になるとよいでしょう。
https://www.youtube.com/@Qmath/playlists

線形代数学の再生リストはこちらです。
https://youtube.com/playlist?list=PLx3dFfRgOu4QLQ3bJV6YnefbUiob3cN7P&si=u3gdq9lZ5YvkqELG

長くて20分前後の動画74本で線形代数学が学べます。最初の動画を埋め込んでおきますので参考にしてください。
線形代数とはなにか?
https://youtu.be/kdNqlUDtF1Q?si=vl5h9kDjOG69M95U

デルフト工科大学が無料でよめる教科書51冊を無料公開しています!

オンラインで無料で読めたりダウンロードしたりできる学部生、大学院生(修士)むけの教科書が公開されているので紹介します。
オランダのデルフト工科大学(TU Delft)のこちらのサイトからpdfをダウンロードしたりInteractive textbookをオンラインで読んだりpdfに出力したりできます。
https://textbooks.open.tudelft.nl/textbooks

無料公開している教科書のカタログページはこちらです。
https://textbooks.open.tudelft.nl/textbooks/catalog/
いくつか面白そうな教科書をならべておきますので、一度カタログページを眺めてみてください。

BSc Optics: 2nd edition (ベーシック光学)
Sander Konijnenberg, Aurèle J.L. Adam, H. Paul Urbach
Delft University of Technology, Faculty of Applied Sciences

Mathematics for Quantum Physics (量子力学のための数学の教科書)
Peter Bruin
Leiden University | Mathematisch Instituut

Introduction to particle and continuum mechanics (力学、連続体力学の教科書)
Timon Idema
Delft University of Technology, Faculty of Applied Sciences

Numerical Methods for Ordinary Differential Equations (常微分方程式の教科書)

Classical Numerical Methods in Scientific Computing (偏微分方程式の教科書)
Jos van Kan, Guus Segal, Fred Vermolen

Numerical Methods in Scientific Computing (偏微分方程式の教科書) 
Jos van Kan, Guus Segal, Fred Vermolen

Mechanics and Relativity (力学と相対論の教科書)
Timon Idema

Open Linear Algebra Book (Interactiveな線形代数の教科書)
Andre Hensbergen, Nikolaas Verhulst

など合計51冊の本が無料で読めます。

最初の光学の教科書の著者Sander KonijnenbergさんはYouTubeチャンネルをもっていて光学や量子力学の発展史についてのよい動画がアップロードされているのでお勧めします。https://www.youtube.com/@SanderKonijnenberg/videos

量子力学の発展史の動画の一例を埋め込んでおきます。
00. Introduction and overview: how to understand quantum mechanics
https://youtu.be/FFDjTTp7ygM?si=MaUDZB3MZMiLNo6i

再生リストはこちらです。スライドもダウンロードできるようになっています。
https://youtube.com/playlist?list=PLG6kLm-LDbaCJhFMH8S7vVj8U_itLoik4&si=Z7fQeO9QREGwacnW

四元数の無料の英語版教科書がでています。

福岡も猛暑になってきました。毎日蒸し暑いです。今朝とうとうクマゼミの声を聞きました。ヒグラシは6月下旬から鳴いていましたが、やかましいクマゼミも鳴き始めていよいよ本格的な夏がはじまりそうです。

さて、ちょっと前に、四元数についての日本語教科書や動画を紹介しました。

四元数とはなにか?についての動画と、エジプト観光の必見動画を紹介します。

Springerからオープンアクセスの四元数代数の教科書がでているので紹介しておきます。大学院生向けのもののようで私には難しそうです。
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-56694-4

Quaternion Algebras by John Voight   (Series Title:  Graduate Texts in Mathematics)
https://doi.org/10.1007/978-3-030-56694-4

SFドラマ 三体(中国版)がアマゾンプライムビデオにはいっています。

世界的ベストセラーになったSF小説三体の第一巻のテレビドラマ版が二種類作成されています。以前放映がはじまると書いたNetflix版は物語の主な舞台を中国からイギリスにうつしていました。このNetflix版はみましたが家族でみる作品にはなっていません。残虐シーンがいろいろあって、奥さんと一緒に楽しむというのも難しいドラマでした。今日、Amazon のPrime Videoをみていたらおすすめに中国版の三体がでてきました。第一回をみていますが、こちらは原作に近いように思います。全30エピソードで原作の小説の第一巻をドラマ化しているようです。Netflix版よりは、物理学についての議論などがより深く扱われている気がしました。

小説の三部作も全部文庫化されて販売されています。第一巻は人名のまとめカードが本についていて、中国の人名をカードで確認しながらよめたので読みやすかったです。第二部、第三部はそれぞれ二巻構成になっているようで私はまだ読んでいません。

私たちを欺いたり、私たちに役立ったりするデータサイエンスとAIの利用の注意点の動画が公開されています。

いつも紹介しているThe Royal InstitutionのYouTubeチャンネルからの最新動画です。
現代社会で必須の教養となっているデータサイエンスとAIについて、その使用についての注意点などを解説してくれています。チョコレートを食べるとノーベル賞がとりやすくなる?など面白いテーマでの解説なのでぜひみてください。

How data deceives and informs us – with Emma McCoy
https://youtu.be/J3atpFVRL0k?si=S2Sj3X0PICSUB3ii