ChatGPTなどのLLMの仕組みを本格的に解説する一般向け講義と、Yale大学の物理一年生用の入門講義を紹介します。

こちらのツイートにある動画は、ChatGPTなどLLMの仕組みを詳細に一般向けに解説している本格的動画です。Open AIに所属していた(今はどうなんでしょう?)人による動画で今ものすごく評判になっているものです。まだみていませんが、充実した動画みたいです。ツイートを埋め込んでおきます。

もう一つ紹介したいのはYale大学の物理学の講義動画です。
Fundamentals of Physics I
https://www.youtube.com/playlist?list=PLFE3074A4CB751B2B
ニュートン力学、相対性理論、波、そして熱力学をあつかっている物理初心者向けの講義です。講義資料もダウンロードできます。演習問題とその解答なども資料に含まれています。https://oyc.yale.edu/physics/phys-200 
この講義のページの資料ダウンロードのリンクは切れているので、Internet archiveのWayback machineにurlをいれて保存されているzipファイルをダウンロードしてください。切れているリンクはこちら。
Course Materials Download all course pages [zip – 10MB]
http://openmedia.yale.edu/cgi-bin/open_yale/media_downloader.cgi?file=/courses/fall06/phys200/download/phys200.zip
コピーしてhttps://web.archive.org/
にいって検索窓にペーストしてアーカイブされている過去ページからダウンロードします。
この講義をもとにした本も売っています。
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300243772/fundamentals-of-physics-i/

続きの講義も動画が公開されています。
Fundamentals of Physics II
https://www.youtube.com/playlist?list=PLD07B2225BB40E582
電磁気学、光学、量子力学
こちらも同様に、コースの資料がダウンロードできます。
https://oyc.yale.edu/physics/phys-201
Course Materialsはやはりリンクがきれているので、同様にInternet archiveのWayback machineにurlをいれてダウンロードしてください。

本も売っていてこちらのリンクから試し読みもできます。
https://yalebooks.yale.edu/book/9780300243789/fundamentals-of-physics-ii/

英語版のGitとGitHubの入門記事が公開されました!

Beej’s Guidesというサイトがあります。
https://beej.us/guide/
ネットワークやネットワークプログラミング(これは本として出版もされています)、C言語やPythonその他いろんな入門記事があつまっています。このサイトにGitの入門記事が今日公開されました。Git, GitHubをまったく知らない人向けの記事で、GitとGitHubの基本的な理念から理解して使いこなせるようになるのを目指す記事のようです。評判になっているのでリンクを紹介しておきます。

Beej’s Guide to Git
https://beej.us/guide/bggit/
わかりやすい解説だと思います。是非読んでみてください。

Quantum Mechanics Done Rightの教科書用動画シリーズが完結しました。日本語での量子力学入門動画も紹介しておきます。

今年の1月5日のブログで書いた、Springer Natureから発売予定のQuantum Mechanics Done Rightという「新時代の量子力学教科書」とうたっている本の紹介動画シリーズが完結しました。ジョージタウン大学物理学教室のJames Freericks教授による全部で30本の動画で、この教科書をなぞって解説してます。全部学べば量子力学が身について素人から研究者レベル=大学院生レベル(指導者とともに研究ができるレベル)になれるという動画シリーズです。高度ですが面白そうなので一度ご覧になることをおすすめします。

再生リストはこちらです。
https://youtube.com/playlist?list=PLxyBMSdBhYxP1QiBmfRXcDorphxjQT_ye&
第三十回(最終回)の動画を埋め込んでおきます。

あと日本語による量子力学入門の動画もみつけたので紹介しておきます。慶応義塾大学の松浦壮 教授による解説動画です。この先生は入門用の量子力学の教科書やブルーバックスの量子についての本など多数の入門書を書いておられます。動画はこちらです。

Linuxでwindowsのソフトウエアを動かす方法について

UbuntuなどLinuxのディストリビューションでWindowsのソフトウエアを動かす方法の紹介です。

1)まずはVirtualboxなどOSを仮想化するソフトウエアをインストールしてそこにWindowsのOSをライセンスを購入してインストールする方法があります。

virtualboxについてはこちらのネット上の記事などをご覧ください。

【入門編】VirtualBoxとは?メリット・機能・導入手順までわかりやすく解説
https://www.kagoya.jp/howto/it-glossary/server/virtualbox/

これはUbuntu上で仮想OSとしてWindowsが動くので、最も簡便かつ完全にWindowsのソフトウエアをインストールしてLinux上で利用できる方法です。VirtualboxのゲストOSとしてWindowsをいれて使うので、ホストのLinuxとのフォルダ共有しておけば、ファイルをWindowsとLinuxの間で移動させるのも簡単です。私の一番のおすすめはこの方法です。ただWindowsをインストールするので結構高いライセンスを購入する必要があるのは仕方ないですね。

2)もう一つは、LinuxのアプリであるWineHQを使う方法です。WindowsのソフトウエアをLinux (Mac OS, BSDも可)で動かすことを目的に開発が続いている無料ソフトウエアで、このWineをLinuxにインストールしておいてWindowsのソフトをインストールして使うやり方です。
https://www.winehq.org/
これを使えば、WindowsのソフトをLinux上で使うことができます。私もやっていますがWineのインストールさえ終えればWindows上で動くソフトがLinuxで使えます。ただすべてのソフトが動くわけではなく、動くソフトはこちらのデータベースにリストされています。platinum, gold, silverなどと分類されているのでどんなソフトが動くかをここで調べてみてください。https://appdb.winehq.org/
Wineのインストールのやり方はGoogle検索するといろいろでてきますので、わかりやすいもので試してみるとよいでしょう。インストールが面倒そうと思ったら次にあげるBottleというソフトを使う手もあります。

3) BottleというのはLinuxとかMacとかでWindowsのソフトを動かすWineを超簡単にインストールしてくれるアプリです。こちらの記事や動画をみるとインストールが簡単なのがわかります。まだ試してみていませんがよさそうです。

『LinuxでWindowsソフトを安全に動かす~Wineのフロントエンド『Bottles』の紹介』
https://note.com/distro_nanakey/n/na4fd3e415c77

「みちびき6号機」(準天頂衛星)/H3ロケット5号機打上げ成功おめでとうございます!

夕方、6時のニュースをみていたらJAXAの人工衛星打ち上げ成功の速報がながれました!

GPSにつかえる日本の衛星で今回成功したのは静止衛星だそうです。明るいニュースで気分が晴れやかになりました!ライブ中継の録画はこちらからみることができます。

「みちびき6号機」(準天頂衛星)/H3ロケット5号機打上げライブ中継
https://www.youtube.com/live/uZkj9FkYMyQ?

AIのDeepSeekはあいかわらず話題になっています。コードも公開したという戦略はとてもよく考えられた戦略ではないでしょうか?昔、原子爆弾の作り方を米国だけで独占させてはならないとソ連に秘密を渡したロスアラモスの科学者がいたというのを、NHKの番組でみました。今回のDeepSeekのLLMの公開は、AI の独占を止める役割も果たしているような気がしますが、本当のところはどうなんでしょうか?DeepSeekについてニュースになる直前に公開された次の動画は参考になるかもしれません。

【DeepSeek】米テックを抜く?AI専門家「超すごい」開発コストの安さとド根性に驚愕…スターゲート計画は?東大で7千人受講希望の研究者が解説|アベヒル
https://youtu.be/M1OvmjV0nc8?

LINEがiphone 5sで使えなくなっています。対策は?

昨年の11月5日からLINEのiPhone 5sのサポートが終了しました。iPhone 5sはOSがi0s 12.5.7までしかアップデートできないので、新しいLINEのアプリへのアップデートは不可能になっています。まだiPhone5sを使っている方から相談をうけたのでちょっと調べてみました。

トーク履歴には全くアクセスできなくなっています。昔のトークの内容をみることができません。ログイン用のメールアドレスとかパスワードが設定してあれば別のサポートされているiPhoneとかアンドロイドとかでログインして、そちらで引き継ぐことができるようです。ただやってみた人によるとトーク履歴は引き継ぎができない機種(iPad、機種によるかもしれません)もあるようです。iPhone 5sからAndroidの新品へはトーク履歴ごと完全に引き継げた人もいるようです。やってみる価値はありますね。

iPhone5s自体ですが、使っていたLINEのアプリがまだある場合はある程度引き続きLINEが使えます。
アップグレードできないiPhone 5sのLINEで今でもまだできること:

1)iPhoneのロック画面で、LINEの新規メッセージの受信と表示(同時に着信音で知らてくれます)。
ロック画面にテキストメッセージの内容やurlなどが表示されるのでメッセージの確認はまだ可能です。連続でメッセージが来た場合、重なって表示されるので、ロック画面に表示されているメッセージをタップすると全部が表示されるようになります。ロック画面を解除したり、LINEを開くボタンを押すと二度とメッセージは確認できないので注意してください。iPhoneを開くと見えなくなる(LINEが開いてエラーメッセージがでるだけ)のでくれぐれも注意してください。結局、メッセージがきたことがわかるので画像や動画をみたり、urlリンクをクリックしたければ、別のLINEが動いているスマホやタブレットで確認することになります。

2)画像や動画のiPhone5sからLINEのトークルームへの送信は可能です。LINEアプリでは不可能ですが、iPhoneの写真などのアプリから写真や動画を選び「共有」を選んで、標示されているLINEアプリのアイコンからトールームを指定して送信できます。メモアプリからのテキストメッセージ送信はできませんでした(共有できませんでしたと表示される)。あと、原因はわからないのですが、この方法で画像を送るのに成功した場合、ときどきLINEを開いた時、アップデート画面が表示されたり(ストアにアクセスしてもiOSのバージョンではじかれるだけです)、過去のトーク履歴が全部みられるようになることがあります。この時にトーク履歴をさかのぼって表示させて、別のスマホやデジカメで撮影するなどで記録することが可能です。

LINEにせよ、その他のアプリにせよiPhone 5sで使えなくなっているものは多いようですね。電話としてはまだ使えるしネットサーフィンもできるので壊れるまで使おうと考えている人は多いと思います。円安でiPhoneも到底買えない値段になってきていますのでAndroidに乗り換える人も増えていますね。iPhone5sを使い続けて壊れた時にLINEのバージョンアップをしようと思っている方の参考に調べたことを書いてみました。

恐竜、アンモナイト、化石に興味のある人必見!:古生物学のちゃんとした講義(英語)がオンラインできけます!

古生物学の面白そうな講義シリーズがYouTubeのおすすめ動画で出てきたので紹介します。
Idaho State University and the Idaho Museum of Natural Historyの古生物学の講義の動画です。
恐竜ファンや化石フアンが古生物学のちゃんとした講義を聞くチャンスだと思います。
宇宙のはじまりから、人類の誕生までアンモナイトとか恐竜とかも含めた詳しい講義です。英語ですがLanguage reactorなどを使いながら聞くとよでしょう。
こちらがチャンネルです。
4435 Vertebrate Paleontology
https://www.youtube.com/@VertPaleo

講義シリーズはこちら。
https://youtube.com/playlist?list=PLtcHN95GDl_G6_MrANgRqKPqlh3gszGdq&
第一回の動画をサンプルに埋め込んでおきます。
Lecture 1: A brief history of the Universe (Jan 9)
https://youtu.be/vAxBM7v065Q?

エピジェネティクスについての高校生向き講座と、不死を達成する方法についての動画がでています!

待望の東京大学の高校生のための冬休み講座2024 の二本目の動画が公開されました。
今回は生物学の講座で、
「エピジェネティクス〜メダカから紐解くゲノムの3次元構造〜」
中村遼平助教による講演です。
エピジェネティクスってなに?という方に最適の動画ですのでご覧になることをお薦めします。
https://youtu.be/9FzZVZXzR_k?

あとThe Royal Institutionの次の動画も不死をどのように達成できるかという話で面白そうです。
要するに脳の神経と神経の接続のすべて(コネクトーム)に人の人格は存在すると考えられるので、コネクトームを保存しておけば不死と同じ結果が得られるだろうという話のようです。どうやって保存するのかは動画をご覧ください。中ではコネクトームが解明されたショウジョウバエの話もでてきます。
Could science abolish death? – with Ariel Zeleznikow-Johnston
https://youtu.be/RYKDS0MQRH4?

ミシガン大学によるJuliaやChatGPTを活用して学ぶ「技術者のための数学講座」の教科書やコードがダウンロードできます!

大学にはいって数学を学べると希望に胸をふくらませて講義にでたのに旧態依然とした古いカリキュラムの授業に絶望したという学生が多いそうです。そんな学生のためにミシガン大学はカリキュラムを改革してChatGPT やプログラミング言語のJuliaなどを活用して学ぶ授業をはじめたそうです。プレプリントサーバーの論文でそれを紹介していました。
Calculus for the Modern Engineer: Putting the Joy Back in Learning Advanced Mathematics
https://arxiv.org/abs/2501.10406
プレプリントには多くのリンクがのっていて、微分積分学をはじめ線形代数、Julia入門などさまざまな教科書や教材がダウンロードできるのがわかります。

そのうちのいくつかを紹介しておきます。
https://grizzle.robotics.umich.edu/education/rob201.htmll
これはROB 201 Calculus for the Modern Engineerという授業のページです。教科書のダウンロードリンクがのっているのでコピーしておきます。
PDF of Textbook (Calculus for the Modern Engineer by Prof. Jessy Grizzle)
この教科書は687ページの本ですが、中にはJulia入門書のリンク、コードへのリンク、ChatGPTの使い方などからはじまって、微積分入門のための準備、微積分、常微分方程式などについてわかりやすく解説してあります。

またComputational Linear Algebraの教科書や講義動画も公開されていて誰でも学ぶことができます。この講義はJuliaを使いながら線形代数を学ぶもので、Juliaを使ってみたい人、Juliaで線形代数を学びたい人に最適です。Juliaの使い方から動画で解説されており、Juliaを一から学べる教科書も用意されています。

https://github.com/michiganrobotics/rob101
このGitHubのサイトから線形代数の教科書や動画が利用できます。またJulia入門の教科書はこちらからもダウンロードできるので読んでみてください。

https://www.dropbox.com/s/lc4g6qqbnrb826n/ROB_101_Julia_Programming_Guide_31January2023.pdf
このリンクをクリックするとDropboxのサイトが開き、右上のほうにある下向き矢印↓のダウンロードボタンを押すとポップアップが開きます。Googleとかメールアドレスでドロップボックスにログインするオプションが並んでいますが、ダウンロードするだけなら一番下にある「またはダウンロード専用で続行」の部分をクリックして下さい。ログインなしでのダウンロードがはじまります。

より高度なロボティクスのための数学を学びたい人はこちらの再生リストがいいかもしれません。
https://youtube.com/playlist?list=PLdPQZLMHRjDIzO99aE7yAtdOHSVHMXfYH&si=dMLCvz2jTost0-lg

『ニッポンはじめて物語』という本がおすすめです。

ニッポンはじめて物語 世界初・日本初のヒット商品を生んだ開発者の熱き魂
北辻利寿 著
発行 東京ニュース通信社
発売 講談社 https://zasshi.tv/products/37214/

日本で開発、改良された様々な製品について面白く、その開発物語を教えてくれる本です。
とりあげられているものは例えば:
あんぱん、胃カメラ、お子様ランチ、オセロゲーム、乾電池、ごきぶりホイホイ、
シャープペンシル、セッケン、魔法びん、ミルクチョコレート、エレキギター、
キットカット、グミ、電卓、トマトケチャップなど
全部で70の製品です。乾電池が日本で発明されたとか、シャープペンシルの開発秘話とその後の会社の発展の話、キットカットの話などどれも皆面白くて、会話の話題提供にピッタリの本です。会話が弾むと思います。日本の世界の文化への貢献物語の本でもありますので、是非読まれることをお薦めします。

この本の内容の一部は、次のサイトの記事で知ることができます。
北辻利寿の日本はじめて物語の記事一覧
https://hicbc.com/magazine/tag/?tid=%E5%8C%97%E8%BE%BB%E5%88%A9%E5%AF%BF%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%A6%E7%89%A9%E8%AA%9E&p=1