glycoRNAという新しい分子についてこのブログでも何回かとりあげて紹介しました(リンクを記事の末尾につけておきます)。ところが最近、韓国とオランダの研究者がプレプリントをだして、RNAを生成する際に、N型糖鎖がついている短いペプチド(要するにN型糖鎖がついている糖タンパク質由来の糖ペプチド)が、RNAと一緒に共沈することを明らかにしました。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.03.12.584655v1
N-glycosylated molecules act as a co-precipitant in RNA purification
Sungchul Kim, Yong-geun Choi, Kirsten Janssen, Christian Büll, Bhagyashree S. Joshi, Adam Pomorski, Vered Raz, Marvin E. Tanenbaum, Pascal Miesen, Zeshi Li, Chirlmin Joo
doi: https://doi.org/10.1101/2024.03.12.584655
pdfの直リンクもあげておきます。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.03.12.584655v1.full.pdf
ツイートでアンケートもとられているようです。glycoRNAというのが疑わしいという人も多いですね。
Slowly read the latest GlycoRNA paper (https://t.co/4tWDgC6PTo) and the original findings (https://t.co/tENSpeJSEj). Do you then think GlycoRNA, as originally described, is:
— Glycobiology.UK (@GlycobiologyUK) March 13, 2024
元論文の執筆者たちの意見が知りたいものです。
glycoRNAは細胞膜上のRNA結合蛋白質とナノクラスターを形成してウイルスの侵入などに働いているというプレプリントがでています!