Cryo電顕の歴史と実験法、そして最新の成果がわかるセミナーと講習会動画がでています。

10月にMRC LMBのセミナーでKendrew Lecture 2023 – Cryo-electron tomography or the power of seeing the whole pictureというのがありました。Wolfgang Baumeisterさん(Max Planck Institute of Biochemistry, Germany)によるセミナーです。私はZoomで参加しました。よいセミナーだったのでYouTubeに公開されるのを待っていたのですが、そのセミナーの動画が数日前にアップロードされていました。
ぜひご覧ください。
https://youtu.be/7vrKLnLXebY?si=q3SxTog4I9mJYA2X

またなんと、2023年のthe MRC LMB’s 2023 Cryo-EM Courseの動画がYouTubeに今日アップロードされました。これはCryo電顕の歴史を含めて、サンプルの作り方、最新技術などにふれている充実した動画です。上のKendrew Lectureをみて興味を持った人にピッタリのコースだと思います。これをじっくり見て、次のブレイクスルーをねらいましょう!公開された動画リストはこちらにあります。https://youtube.com/playlist?list=PLQbPquAyEw4e8urWaUGLtjIzgdsq8urif&si=GofczBcpmC09hWZn

この講習会の動画の一つを張り付けておきます。これはCryo電顕の発展を論文でたどる講義です。
Influential publications in the historical development of cryo-EM – Richard Henderson
です。日本の研究者の論文も紹介されています。日本電子の研究者を中心とする研究もCryo電顕の発展に大きく貢献しています。
Fumio Hosokawa, Hidetaka Sawada, Yukihito Kondo, Kunio Takayanagi, Kazutomo Suenaga, Development of Cs and Cc correctors for transmission electron microscopy, Microscopy, Volume 62, Issue 1, February 2013, Pages 23–41, https://doi.org/10.1093/jmicro/dfs134