有名な統計学の教科書の著者によるベイズ統計と因果推論に関する講義が始まりました。

今朝はnitter.netがつながらないで、携帯でアクセスするとなんかpdfをダウンロードさせようとする不審な挙動をしていました。
こちら(Nitter Instance Health)でnitter instanceの状態をチェックすると真っ赤でダウンしているのがわかりました。今は完全に回復しているようです。
https://status.d420.de/
なぜ挙動不審になったのかはわかりません。アクセスして今回のようにツイートをみることができず、ダウンロードさせようとするような挙動の時はアクセスしないようにしましょう。上のNitter Instance Healthのページも活用してください。

さて今日は統計学の講義の話です。
有名なベイズ統計学の教科書Statistical Rethinkingの著者の2026年の講義のYouTube公開が始まりました。この講義はデータ処理にはどんなモデルを仮定して統計解析するのかがエッセンシャルだという観点から展開される有名な講義です。著者のYouTubeチャンネルに過去の講義動画などもそろっているので以下のリンクから確認してください。
https://www.youtube.com/@rmcelreath
前の講義は2023年なので、今回の講義が最新版になります。教科書は第二版ですが、未出版の第三版の内容も入るようです。
また今回は初めての試みとして本の前半の初心者向け講義と後半の中級者向け講義を交互に行うようです。
初心者向け講義は因果推論やベイズ統計の入門の内容です。毎週火曜が初心者向け、金曜が中級者向けの講義の日だそうです。
第一回の初級者向け講義の動画が二日前に公開されました。
Statistical Rethinking 2026 – Lecture A01 – Introduction to Bayesian Workflow
https://youtu.be/ztbYkBPDOgU?

今年のこの講義やテキストについては以下のリンクをご覧ください。
https://github.com/rmcelreath/stat_rethinking_2026?tab=readme-ov-file

以前のこのブログの記事も埋め込んでおきます。

有名なベイズ統計学の教科書が賞を受賞したそうです。

昨晩、スターリンク衛星がとてもきれいに見えました!

昨日、夜6時過ぎに家族が散歩にでかけました。オリオンがとてもきれいなのでもっと暗いところで観ようと空を眺めていると、明るいシャンデリアの灯のような光が並んで空を横切っていくのを見つけました。ものすごくきれいでこんなきれいに輝く光の行列はみたことがなかったそうです。感動的な光景だったそうです。福岡の夜空には飛行機の光がしばしば見えるのですが、飛行機とは全然ちがう光だったそうです。昔ならUFOというところですが、多分スターリンク衛星の行列ではと家に戻ってきたそうです。さっそくしらべてみました。

Starlink satellites trackerというサイト https://findstarlink.com/ (アプリもあるそうです)にいって
国と都市名をいれるといつどの方角でどれくらいの明るさでスターリンク衛星が見られるかがわかります。

昨日は明るくbrightな衛星を見ることが出来ると書いてありました。

Fukuoka, Japan
Sunrise: 7:24 am, Sunset: 5:25 pm
All times displayed in JST
Please note, these timings are not 100% accurate, since the orbit of the satellites change often, and without warning. Even if the satellites pass over you, many things need to go right for them to reflect enough sunlight to be seen. I apologize if there are failed attempts. Thanks!
If you found this site useful, please consider buying me a coffee to help keep the site ad-free.
Actual times may vary by 10 mins. Please let me know if you see Starlink using this page (or if you don’t).
An app for iPhone/iPad and Android is also available, to set reminders.
Timings with good visibility
(past) 6:16 pm, 6 Jan 2026 これを見たようです。時間も方角もピッタリです。
Starlink-340 (G6-88) (new), BRIGHT (1.5) for 4 mins
Look from SOUTHWEST to NORTHEAST (details)
Elevation (from horizon): start: 10°, max: 80°, end: 25°

ということで、今夜もみることができそうなので期待して待っていました。
6:09 pm, 7 Jan 2026
Starlink-340 (G6-88) (new), BRIGHT (3.7) for 4 mins
Look from WEST (260°) to NORTHEAST (41°)
Elevation (from horizon): start: 11°, max: 42°, end: 17°
残念ながら今夜は空一面の雲で星が見えず、雲の上を明るく輝く衛星が通り過ぎて行ったようです。
私はStarLink衛星を見たことがないので、このサイトでたびたびチェックして絶対見てみようと思っています!
こんなサイトもあります。衛星や宇宙ステーションがどこにいるかを地球儀上で可視化してくれるサイトです。ただこのサイト、衛星だけではなくものすごい数のポップアップ広告がでるのでブラウザはBraveでアクセスすることをお薦めします。
https://www.heavens-above.com/?lat=0&lng=0&loc=Unspecified&alt=0&tz=UCT
中には、国際宇宙ステーションやスターリンク衛星についてのリンクがあります。StarLinkを可視化して調べられるリンクはこちらです。
https://www.heavens-above.com/StarLink.aspx?lat=0&lng=0&loc=Unspecified&alt=0&tz=UCT

このサイトで打ち上げられているすべての衛星を表示したのが下の図です。赤い点一つ一つが衛星です。ものすごい数ですねぇ!暗い部分は地球の夜の部分、明るいのは昼の部分です。サイトではこの地球儀を自由にマウスで回転させて観察できます。

NHKの「3か月でマスターする人体」はおすすめです。明日1月7日お昼すぎに第一回の再放送があります!

NHKの3か月でマスターするシリーズ、今度は人体というのがはじまりましたね。
去年の12月下旬に第一回が放送されたようですが見逃しました。NHK Plusで初回の配信をしていてそちらで観ることもできます。ちょっと調べてみると、テレビでの再放送が明日あるのがわかりました。
明日1月7日Eテレでお昼の0時15分から第一回の再放送があります。ヒトの受精卵からの発生や幹細胞、寿命などの話題がわかりやすく解説されているのでおすすめします。

また明日1月7日のEテレで2026年1月7日(水)21:30〜22:00に第二回ヒトゲノム計画の回が放送されます。再放送もあるのでご覧になることをおすすめします。
(再放送)2026年1月13日(火)1:20~1:50 NHK総合
2026年1月14日(水)12:15~12:45 NHK Eテレ

このシリーズは生命に興味のある人には必見です。
https://www.nhk.jp/g/ts/Y5Y4KYM153/blog/bl/pEZLD37P38/bp/pGBVr5y5vG/

写真は近所で毎年おこなわれる正月の火祭り「ほんげんぎょう」のヤグラです。散歩がてらに見に行ったとき、ちょうど雲の切れ目から光がさして荘厳でした。明日1月7日午前6時半からこれに火をかけて燃やします。全国的には1月15日の火祭り、「どんど焼き」又は「サギッチョ」といわれるものが有名ですが、これは一月7日早朝に実施されます。九州の筑前、筑後、肥前東部には昔、太宰府天満宮の荘園がたくさんあったので太宰府天満宮で1月7日夜に行われる「鬼すべ」と関係がある行事だという説もあります。法華の行、奉献行というのが「ほんげんぎょう」という呼び名の起源だともいわれています。

統計解析の流れ(データ収集から論文投稿まで)を具体的に学べるよい日本語のサイトがあります。

統計についてのサイト紹介です。京都大学医学部の統計解析の専門家で特定教授のた田中司朗先生のサイトです。
https://gestimation.github.io/coffee-and-research/jp/
Coffee and Researchという名前のサイトです。統計家の父と、臨床医師の娘の臨床研究についての対話編です。統計解析、因果推論、論文執筆から投稿までのエッセンスが学べるようです。私は全然読んでいませんが面白そうです。英語版もあり、使っているR言語のコードも公開されています。田中先生はRのパッケージも作成・管理されており、Rの専門家でもあるようです。

はじめての方へというサイトの読み方案内の部分を引用しておきます。

この物語は、研究仮説→統計→因果→言語という順で、ある臨床研究を描いています。迷った方へのおすすめエピソードはこちら。

会話のはじまりと研究仮説(Study Design I)
95%の誤解を一刀両断(Effects and Time I)
交絡・因果推論の入り口(Adjusting for Bias I)
よりよい論文を書くための3箇条(Publish a Paper II)

どのエピソードも独立しているので、興味の向くレイヤーを選んでも構いません。

このサイトを紹介してくれていたこちら
わたヤク@AI臨床研究 (@ai_biostat)のツイートも役立ちそうです。
https://nitter.net/ai_biostat

日本発の統計解析ソフトEZRの無料入門書が公開されています。

酒井雄志さんのツイートはいつも参考になる情報が多いのでたびたび見させてもらっています。
https://nitter.net/830RDEkpvteEODM
酒井さんがretweetされていた以下のポストには、Rをグラフィカルインターフェイスで簡単に使えるソフトEZR(easy Rとよみます)の無料入門書が紹介されていたのでメモしておきます。ダウンロードして読んでみるとよいでしょう。

EZRは統計解析ソフトの世界標準であるR(無料で使えます)をマウス操作でグラフィカルユーザーインターフェイスで使える日本発のすばらしいプラグインです。RStudioからも使えます。RStudioからの使い方やEZRの使い方についてはこのブログでも以前解説していますので検索窓にEZRといれて検索してみてください。EZRがあれば統計解析は初心者でも簡単に行えます。標準的な解析でよい場合には、専門家に相談する必要もなく簡単に解析できるので、まだ使っていない人は是非使ってみてください。様々な統計解析手法が日本語で利用できます。


このツイートが載っているアカウント 医療統計start-upサロンは他にもいろんな情報が記載されていて面白そうです。https://nitter.poast.org/tokei389950

ハルシネーションなしでPubMed検索するためのMCPサーバーのいろいろ。

ここしばらく、昭和医科大学横浜市北部病院 准教授の三澤 将史 先生の動画で知った、AIを使ってハルシネーションなしに文献検索する方法を試していました。MCPサーバーをたてて検索は必ずMCPサーバー経由で行うように設定しAIに勝手な推論や妄想をさせないようにすることが大事で、その一方、検索式の作成(キーワードの選定、検索のヒット数が少ない時に、検索キーワードを変更してトライアル・アンド・エラーをするなど)は自動で動くAIにまかせます。これは架空の文献をでっちあげないので画期的な方法です。今日は、ChatGPTに三澤先生のMCPサーバーと同様な検索ができるものが他に公開されていないかを調べてもらいました。いくつかあるのですが、PubMed検索に特化して設計された三澤先生のものが世界中で一番使いやすく信頼性がおけるようでした。ChatGPTがみつけてきた類似サイトを以下に列挙しておきますので参考にしてください。

  1. andybrandt/mcp-simple-pubmed(最小・分かりやすい)GitHub

  2. Augmented-Nature/PubMed-MCP-Server(機能多めで拡張の参考に)GitHub

  3. codingaslu/PubMed-MCP-Server(BioPythonベースの素直な実装)GitHub+1

  4. cyanheads/pubmed-mcp-server(npm配布ありで運用系の参考に)GitHub+1

4つとも、ChatGPTとかGeminiとかに相談しながらやれば初心者でも簡単に設定して試せると思います。Entrez経由の検索のものもありますね。

MCPサーバーを使ったPubMedの文献検索を実際に試してみました!すごいの一言です。

12月30日の記事に書いた以下の動画に従って、MCPサーバー経由での文献検索を試してみました。目をみはる詳細な文献検索ができますね。これを使わない手はないと思いました。
第16回 岡山MUSCATフォーラム特別講演
『医療における生成AIの活用法― 臨床から研究までの実践ガイ ド ―』
昭和医科大学横浜市北部病院 准教授
三澤 将史 先生 MISAWA Masashi MD, Phd
https://youtu.be/9RhCUDjIJa0?
埋め込み再生禁止になっている動画なので、上のリンクからYouTubeでご覧ください。

年末から今日までかかって、この動画にしたがってChatGPTからPubMed のID付きで文献検索の結果を返してくるMCP サーバー経由のPubMed検索の機能をためしてみました。三澤先生の動画にあるQRコードで開く講演資料をひらいて、先生のGitHubにいくとMCPサーバー用のPython scriptが置いてあるのでそれを使うことになります。設定方法は資料のとおりにやってみてください。MCPサーバーは無料モードで利用できるKoyebというというプラットフォームにおくことになります。詳細な使い方も動画にあるQRコードからみることができるのでそちらに従えばよいでしょう。結構簡単に設定できて使えるようになります。動画にあるように、簡単な日本語の指示で詳細な検索と検索結果のまとめをしてくれるので、感動しました。よい時代になりました!

私はChatGPTのバイブコーディングでローカルPCにPubMed用のサーバーを立ち上げて検索するようにしました。この際、ChatGPTはlocal hostのurlにはアクセスできないのでngrokというサービスを利用してChatGPTがアクセスできる外部公開用urlを使うようにしました。ChatGPT 5.2 thinkingモデルでうごかしてみると、すごいですね。簡単な日本語プロンプトで詳細な文献調査ができて架空の文献をでっちあげるタイプのハルシネーションもないので快適です。thinkingモデルはものすごく詳細に文献検索しますね。私が手作業で集めていた文献以外に、見落としていた文献が結構みつかりました。文献検索にこのツールをつかわない手はないと感じました。ハルシネーションがないというのは、実在の文献のみを見つけるという意味で、見つかった文献の要約ではハルシネーションは起こりえます。たとえば人間と同じように内容を誤読したり、相関関係を因果関係と誤解したりなどいろいろなタイプのハルシネーションがあり得るので、研究やレポート作成に使うときにはPMIDで原論文をみて確認しなくてはいけません。


以下にChatGPTが書いてくれたMCPサーバーを使う検索についての説明をペーストしておきますので参考にどうぞ。

MCPサーバーを使ったハルシネーションを抑えた PubMed 検索のしくみと使い方

1. なぜ普通のAI検索は危険なのか

ChatGPTのような生成AIはとても賢く、
・文章を要約する
・関連分野を整理する

といった作業は得意です。一方で、存在しない論文をそれらしく作ってしまうことがあります。
これを ハルシネーション と呼びます。

例:
実在しない論文タイトル
存在しない著者名
PubMedに載っていないPMID
研究やレポートでは、これは致命的です。

2. 解決策:AIに「検索」をさせない

重要な考え方はこれです:
・AIに論文を探させない
・AIには「PubMedの検索結果を読むだけ」にさせる
そのために使うのが MCPサーバー です。

3. MCPサーバーとは何か(役割分担)
MCP(Model Context Protocol)の考え方
MCPサーバーは、ChatGPTと外部データベースを安全につなぐ「通訳」です。
今回の構成では、役割が明確に分かれています。

役割      担当
論文検索   PubMed
検索の実行   MCPサーバー
要約・説明   ChatGPT

今回の仕組みではChatGPTは 自分で論文を探しに行けません。
MCPサーバー経由で PubMedが返した結果しか見られない 仕組みです。

4. なぜハルシネーションが抑えられるのか
決定的なポイント:PMID
PubMedの論文には PMID(論文ID)が必ずあります。
MCPサーバーを使うと:
PubMed → 実在するPMIDだけを返す
ChatGPT → そのPMIDをもとに要約する

という流れになります。

👉 存在しない論文は、物理的に出せません

これが最大の理由です。

5. 全体の流れ(図をイメージ)
あなた(質問)

ChatGPT(考える・要約する)

MCPサーバー(検索を代行)

PubMed(実データ)

PMID付き結果

ChatGPTが説明

ChatGPTは PubMedを直接検索しているわけではない ことが重要です。

 

6. なぜ「thinking mode」を使うのか

ChatGPT 5.2 thinking mode は、
・検索結果を比較する
・複数論文の共通点・相違点を整理する
といった 論文読解向けの推論 が得意です。

重要なのは:
・thinking mode = 正しい情報を作るのではない
thinking mode + MCP =正しい情報を、深く考えて説明する

という組み合わせです。

7. 正しい使い方(必ず守ること)
PMIDが出ていない説明は信用しない
気になる論文は PubMedのページを必ず開いて確認
最終レポートでは 原文を自分で読む

OKな使い方

論文全体の流れをつかむ
レビュー論文の要点整理
複数論文の比較

NGな使い方
ChatGPTから出てきた説明をそのまま引用
PMIDを確認せずに結論を書く

8. まとめ

このMCPサーバー経由の文献検索の方法は「AIを信用する」のではなく
「AIがウソをつけない構造を作る」やり方です。

研究でAIを使うときに一番大切なのは、
仕組みを理解した上で使うことです。

 

あけましておめでとうございます。皆様にとって本年が素晴らしい年となりますように。MPG Primerの臨床ゲノム関係の動画を紹介します。

あけましておめでとうございます。皆様にとって本年が素晴らしい年となりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日の元旦は初日の出の時刻には晴れていて初日が拝めました。しかし午前中から曇りになって一日中、曇って寒い一日でした。近所の宇美八幡宮
https://www.umi-hachimangu.or.jp/へ参拝にいきましたが、ものすごい人出でした。

神社の入り口から本殿まで人の列がつながっている、と思ったのですが なんと入り口の大鳥居のあたりが列の末尾ではなく、なんと神社の外側を半周する列になっていました。寒い中、本当にたくさんの方が並んで参拝しておられました。

さて今日は、いつも紹介しているMITの集団遺伝学の医学への応用についての講義シリーズMPG Primerの最新の動画2本を紹介します。
MPG Primer (Medical and Population Genetics Primer)については、末尾の過去記事リンクを参考にしてください。

MPG Primer: ClinGen, ClinVar and other Clinical Genomic Resources (2025)
https://youtu.be/hqefb2FI-EE?

遺伝子配列の変異を臨床での症状につなげるためのデータベースClinGen, ClinVar(二つは共同して開発されているデータベースです)についていろんな病気を例にしながら解説している入門動画です。

MPG Primer: Iqbal Lab | The Genomics 2 Proteins Portal (2025)
https://youtu.be/K_uFIJocNAM?

タイトルに含まれている2はtoの意味です。ゲノム解析の結果からタンパク質情報(アミノ酸配列や立体構造)へのリンクを発見するためのポータルサイトについての講演です。
https://g2p.broadinstitute.org/ がサイトで、論文はこちら。
Genomics 2 Proteins portal: a resource and discovery tool for linking genetic screening outputs to protein sequences and structures
Nature mehtodsのオープンアクセスの論文です。論文も動画と合わせてご覧になるとよいでしょう。
https://www.nature.com/articles/s41592-024-02409-0

関連する過去記事の一例です。

MPG Primer講義シリーズの最新動画二本を紹介します!

本年もこのブログを読んでいただきましてありがとうございました。

本年もこのブログを読んでいただきましてありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。また、皆様にとって来年が素晴らしい一年となりますようにお祈り申し上げます。

今日はオープンアクセス本をいくつか紹介します。
1) 生命科学のための微分積分学―線形代数学をいたるところで利用して解説してあるので、線形代数も学べる初学者向けの教科書
https://open.library.ubc.ca/soa/cIRcle/collections/facultyresearchandpublications/52383/items/1.0450085

2) Scientific Computing for Chemists with Python
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/scientific-computing-for-chemists-with-python
Publisher: Charles J. Weiss3) Introduction to Technical Writing: A Rhetorical Approach
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/introduction-to-technical-writing-a-rhetorical-approach
Publisher: The Pennsylvania Alliance for Design of Open Textbooks (PA-ADOPT)
テクニカルライティングというタイトルですが、これは如何に技術的な注意や情報を一般に伝えるかについて書かれた本です。たとえば飛行機に乗るときに流される安全のための注意がどのように改良されていったか、コロナで人と人との間隔をあけるようにという注意をどんな看板とかでおこなったのか、どんなのが効果があったのかなど、実用的なマニュアル作成の極意を探る教科書になっています。例えばこんな面白い動画へのリンクも載っている本です。
The Most Epic Safety Video Ever Made #AirNZSafetyVideo
https://youtu.be/qOw44VFNk8Y?

4) A Contemporary Approach to Research and Statistics in Psychology
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/a-contemporary-approach-to-research-and-statistics-in-psychology
Publisher: Council of Australian University Librarians
これは無料の統計解析ソフト jamovi (a free and open-source statistical software】を使った統計解析の初心者向け教科書です。

5) Statistics with JASP: First Steps for Psychology Students
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/statistics-with-jasp-first-steps-for-psychology-students
Publisher: University of Sheffield
こちらは、同じく無料の統計解析ソフトJASP(RをGUIで使えるようにしたもの)を使った統計解析の教科書です。JASPは統計解析ソフトの王者Rを利用しているので、Rを手っ取り早く使いたい人には向いています。もっともEZRなどがあるのでそちらを使っている人が多いかと思いますが‥‥。

6) Introduction to Computer Programming with Python
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/introduction-to-computer-programming-with-python
Publisher: Athabasca University
先日紹介した山本先生のPython入門と合わせて読むとよさそうな本です。

7)Engineering Thermodynamics
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/engineering-thermodynamics
熱機関や冷蔵庫の原理などの基礎になっている熱力学の教科書。詳細な計算例と解答付の練習問題がついている教科書だそうです。

8) Learning Digital Photography
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/learning-digital-photography
Publisher: North Idaho College
これはデジカメで写真撮影するための入門教科書です。お正月休みにどうぞ。

では皆さん、よいお正月をお迎えください。

生命科学研究者のための生成AI活用法の動画―これは今年一番の動画ではないでしょうか!必見です。

第16回 岡山MUSCATフォーラム特別講演
『医療における生成AIの活用法― 臨床から研究までの実践ガイ ド ―』
昭和医科大学横浜市北部病院 准教授
三澤 将史 先生 MISAWA Masashi MD, Phd
https://youtu.be/9RhCUDjIJa0?
埋め込み再生禁止になっている動画なので、上のリンクからYouTubeでご覧ください。

私が見た中では、今年一番の生成AI活用法の動画です。医療における活用法となっていますが、内容は生命科学系のすべての研究者、そして一般論についてはすべての人に役立つ内容となっています。ChatGPTの科学向けの設定やプロンプトってなんなのかというレベルの初心者向けの解説からはじまります。しかし最後は自分でMCPサーバーをたちあげてPubMed検索することでハルシネーションを防ぐ方法まで解説してくれています。動画の中にあるQRコードからアクセスできる資料には動画で説明されていたすべてのプロンプト、MCPサーバーの設定法など、自分で生成AIを使って研究する練習に必要なすべてのデータがそろっています。

ChatGPT, Gemini, Claudeを例にとりながら例えば以下のような内容を学ぶことが出来ます。
・生成AIで論文を要約したり図解したりする方法
・論文から一気にスライドを作る方法
・実験手法などのマニュアルを動画から作る方法
・医療従事者専用のAIの紹介とAIの使い方の注意点
・プロンプトエンジニアリングのコツ
・論文セミナー準備bに役立つプロンプト
・文献検索のやり方
・類似論文や正反対の結論を出している論文の探し方
・ディスカッションの書き方
・生成AIで論文作成や査読を行おうとする際の注意点
・csvファイルからグラフを作らせる方法
・NoteBookLMの使い方
・生成AIを使って論文を書く方法のいろいろ
・論文のアブストラクトの作り方
・英文校閲用のプロンプト
・リジェクトされた論文の再投稿用に論文のフォーマットを変更する方法
・論文本文中の略語リストをもれなく作る方法 等々

動画を見た後、ChatGPTにPubMedのMCPサーバーを経由する検索法についていろいろ聞いてみました。
ChatGPTはこの手法で必ずPubMed IDのある文献のみが取得できるので、この手法が生成AIがでっちあげる文献をゼロにするのに有効な方法だとこの講義を絶賛していました。
そこで私は、ChatGPTも5.2になって、MCPサーバーを使わなくてもハルシネーションは減ったのではないですかと尋ねてみました。
するとモデルが改良されたのでより巧妙にウソの文献情報をでっちあげる危険性があるので注意してほしいと答えてきました。
講義や論文投稿用の文献調査とかにはMCPサーバーを介した調査が安全なのだそうです。ただし、こうして実在の文献を取得したとしても、その要約などの過程でハルシネーションが起こって、うその要約を行う可能性もあるのでそこは注意すべきだとのことでした。