英語で話すコツ(3):英語で講義をしてみたい

将来英語で講義が出来るようになりたいという場合には、まず 外国の大学の講義をきいてみるのが手っ取り早い方法です。
今回は英語で大学の授業を配信しているサイトを二つ紹介します。最初はマサチューセッツ工科大学MITのOpen CourseWareです。
ビデオで講義が聴けるだけでなく、ダウンロードもできますし、なんと講師のしゃべった言葉を文字にしたもの(清書したもの=トランスクリプトtranscript:これはDNAの転写産物を表すtranscriptという単語の使い方の起源でもあります)もつけてあるので、聞き取れなかった部分を確認することもできます。へたなラジオ講座より、ずっと実践的に科学英語が学べます。
リンクから生物学や化学、数学などお好みの講義を探して聴いてみるとよいでしょう。
生物学の講義をきいてみるには、たとえばこのリンクをお試し下さい。

カリフォルニア大学バークレー分校も同様な講義のwebcastを配信しています。
(2018年追記:以下のリンクについての記述は現在あてはまりません)
生物学ですとここ などがあります。iTunes Uのvideoやaudio,あるいはYouTubeのビデオへのリンクがあります。年度を選んで講義をききたければ上のView by Semesterというプルダウンメニューから年度とfall, springのどちらかを選んで下さい。Departmentsのプルダウンメニューから生物だけではなく、化学、数学、工学など各種講義がみられます。

みてもらえればわかりますが、これらの講義は英語で自分の研究成果を発表しなくてはならない大学院生や研究者にとっては、英語の話し方を身につけるのに役立つ最高の機会でしょう。科学英語の初心者にもとても役立つので暇があるときに是非、聞いてみて下さい。上級者が聴けば、どのような英語の表現で自分の知識を英語で伝えるかが身に付くと思います。videoの他に、音声podcastの配信がありますので、車の中などで英語の教材代わりに聞いてみて下さい。生物学をはじめとする科学分野のほぼすべての領域をカバーしている講義集ですから基本的な語彙と表現が身に付くと思います。他にも、上のサイトからリンクをたどると初歩の物理の講義や、数学(線形代数や微積分学)の講義とか、コンピュータープログラミングの講義などいろいろあります。好みに従って聞いてみると面白そうです。

 

iPS細胞の山中先生の講演会と、糖鎖生物学 (2010.1.29)

私の発生生物学の授業で紹介したiPS細胞で有名な山中伸弥先生のNIHでの最新の講演会のビデオ(January 14, 2010)へのリンクをあげておきますのでiPS細胞について興味のあるかたは是非ご覧下さい。ビデオはダウンロード可能ですし、Podcastとしてもダウンロードできるようになっています。字幕もついています(字幕はけっこういいかげんなことが多いですから自分の耳のほうを信用したらよいです)ので英語の勉強にもなるかと思います。

分化能力が高い「幹細胞」(かんさいぼう。ステムセルstem cellといいます)とよばれる細胞には特定の配列の糖鎖が出現しており、こうした糖鎖は幹細胞であることの目印(マーカーといいます)とされています。しかしなぜ幹細胞で特定の糖鎖が発現するかは謎なのです。癌であることの目印(癌細胞のマーカー)として病院でつかわれているものの中には特定の糖鎖配列があります。病院でこうした糖鎖の出現を癌の診断に役立てていることや、幹細胞のマーカーに糖鎖が多いことからも、細胞の状態を糖鎖が反映しているのは確実です。しかしその意味や役割は全く不明です。これが理解されれば、細胞の一番外側にある分子である糖鎖を変化させて細胞の状態を自由に変化させたり、制御したりすることができると私達は考えています。実際、細胞膜表面にでているコンドロイチンを消化すると細胞分裂ができなくなるという私達の発見や、細胞外の糖鎖を抗体で阻害するとクラゲの横紋筋が分化転換して別の細胞に変わるというさきごろ亡くなったスイスのVolker Schmid先生の発見は、この方法がたしかに実行可能であることを証明したものといえるでしょう。糖鎖生物学からiPS細胞研究が格段にすすむことを期待しています。

iPS細胞の具体的な実験方法については下のバックナンバー2009年3月20日分にあるビデオをご覧下さい。外国のビデオですがiPS細胞を研究している実験室を実際に案内してもらうのと同じ体験ができます。

あけましておめでとうございます。(2010/1/13)

あけましておめでとうございます。 
本年も皆様にとってよい年となりますようにお祈り申し上げます。

年末にはひさしぶりに英国を訪問してきました。ロンドンの年末カウントダウンをはじめてテレビでみました。11時45分から0時15分までの間、テレビで中継します。ものすごい人混みだそうで現場にいってみるのは今回は躊躇しました。テムズ川のそばにあるロンドンアイとよばれる大観覧車で花火をうちあげてカウントダウンします。泊まっていたアパートからも花火で空が光っているのだけは見えました。

PubMedの使い方などは今週から解説を再開する予定です。ことしもどうぞよろしくお願いいたします。

生命科学の文献検索のやりかた:PubMedを使ってみよう(1) ( 2009/11/11)

今回は、PubMedの検索の仕方を紹介します。PubMedは生物学・医学の文献の検索に大いに役立つ信頼できるすぐれたサービスで米国の国立研究所NCBI(National Center for Biotechnology Information)によって無料で公開されています。検索キーワードの入れ方は簡単で、Googleでのように検索キーワードを入れればよいのです(検索窓に複数のキーワードを入れるとAND検索となります)。これを使うのは初めてという方は以下の図のように検索窓に好きなキーワード(この例ではchondroitin とelegansをいれています)を何個かいれて検索するとよいでしょう。ご自分の好きなキーワードをいれて検索してみて下さい。ANDとORを括弧( )と組み合わせて検索すればかなりこまやかな検索が可能です。

今回はもうすこしプロ風の検索式の入れ方、作り方を紹介したいと思います。
自分の興味のある文献を定期的に検索してその結果を確認したり、自分の興味ある文献についての情報をまとめてファイルにしてダウンロードしたりするのがPubMedを使えば簡単にできます。論文がでた日付で絞り込んだ検索をしたり、著者名で検索したりする時には以下のようにタグを使うと簡単です。例をみていただければ簡単に応用できるようになると思います。
タグを使った検索式で定期的にPubMedをチェックしたりする方法については次回以降に解説します。

例1:

2003年3月から2003年5月までの期間にPubMedに登録されたelegansとchondroitinについての文献を探したいとき。(登録日を使った絞り込み検索)
検索ボックスに、elegans AND chondroitin 2003/03/01:2003/05/31[edat]といれます。[edat]がタグです。2つ論文がヒットすると思います。
2003[edat]なら2003年のものだけ、2003/05[edat]なら2003年5月のものだけがヒットします。は範囲を表すのに使っています。[edat]タグの代わりに出版年月日のタグである[dp]または[pdat]を使えば出版された年月日で検索の範囲を絞れます。

elegans AND chondroitin 2003/03/01:2003/05/31[pdat]とすると3つ論文がヒットします。

例2:

2009年に出版されたDejimaによる論文を探してみましょう。この場合は著者のデータベースのレコードフィールドを検索する[au]タグを併せて使います。
検索ボックスにDejima[au] 2009[dp]といれて検索します。6つヒットして、出嶋克史君の論文が2つみつかりました。[au]はauthorの略で著者です。

例3:

” “に囲んで検索語をいれるとAll Fields(論文のレコードの、タイトルや著者、アブストラクト、出版年月日などほとんど全てのデータベースのフィールド)の検索となります。引用符で囲む代わりに検索語の後に[all]と入れて検索しても同じです。
“elegans” AND “chondroitin”
でやってみましょう。

検索語にはもちろんglyco*のようにアスタリスクのワイルドカードも使えます。しかしワイルドカードを使うとglycosyltransferaseとかglycomeとかいろいろ変化させて最初の600種類までの変化しか検索してくれないので注意して下さい。600でカットしたときには警告がでますので、もうすこしアスタリスクの前の文字を増やすなどしてください。

以上の例で示したように、検索語のあとにつける[ ]の中に、allだとかedatとかauとか、いろいろタグを入れると検索範囲を絞って検索できるわけです。使えるタグの一覧は
ここをクリックして、ページのずいぶん下のほうにあるSearch Field Descriptions and Tagsの部分をご覧ください。
検索で使えるものと、使えないものも含めた全タグの一覧はこちらをご覧下さい。

糖鎖化学の教科書の紹介  (2009/10/17)

前回はオハイオ州立大学がうんだ大科学者Paulingさんのことにふれました。先日99才でなくなった阿武 喜美子(あんの きみこ)先生(お茶の水女子大学名誉教授)もオハイオ州立大学に留学されていたのを思い出しました。阿武先生は日本の女性科学者の地位を確固としたものにするのに大きく貢献された有名な糖化学者です。

糖鎖生物学を学ぶとき糖の化学をどんな本で勉強したらいいですかと先生にきいたとき、まず推薦されるのが
「糖化学の基礎」 (阿武 喜美子・ 瀬野 信子 著) というすぐれた教科書です。残念ながら絶版になっているようで古書でしか手に入りませんが、図書館には所蔵しているところが多いので是非、手にとって勉強してみて下さい。

阿武 喜美子先生の業績については「女性科学者のパイオニア達」というシリーズのテレビ番組で詳しく紹介されています。番組をみてから上の教科書を開いてみるとまた理解も格段にすすむのではないでしょうか。

理化学研究所のビデオ配信サービスYouTubeでみられますので、是非ご覧下さい。

 

 

 

 

 

実験ノートについて (3) (2009/10/10)

ノーベル賞のわくわくする発表も終わりに近づいてきました。イギリスのケンブリッジにあるMRC LMBからまた一人、(出身者というのなら二人)の受賞者が化学賞(リボソームの構造に関する業績)に選ばれています。ざっと数えて15個ほどのノーベル賞メダルがこの研究所からでています。

さて先日紹介したポータルサイトをみていたらノーベル賞を2つもらった科学者Linus Paulingさんの実験ノートがオレゴン州立大学の図書館のサイトに公開されているのに気づきました。以前紹介したBrennerFaradayの実験ノートとあわせてのぞいてみてください。そしてどんなことをノートに書かなくてはいけないかを考えてみて下さい。(最近ではコンピュータが発達してきたのでパソコンで電子ノートブックというのが使われるようにもなってきています。ノートにどのようなことを書くべきかをしっかり考えてこうしたノートを使うことが大切です。)

この大学の図書館にはLinus Pauling onlineというサイトができていて、彼の実験ノートの写真や鎌状(鎌形)赤血球貧血症の研究、化学結合論の研究、DNAの構造の研究などの紹介などの他に、長時間の講演会の動画も公開されています。DNAの構造解明でノーベル賞を受賞したCrickPaulingを回顧する講演などもありますし、講演のスクリプトがついていますので英語の勉強にも使えます。是非ご覧下さい。

Paulingは化学結合論の権威で量子化学を創始した科学者の一人です。DNAの構造を研究していたWatsonがPaulingさんの本「化学結合論 The Nature of the Chemical Bond…」が必要になって探し回っていた場面が有名な「二重らせん」という本の中にあったと思います(11章後半)。今話題のノーベル化学賞と平和賞を、後者は核兵器根絶運動の功績で受賞しています。47年も前のノーベル平和賞ですが、まだ核兵器はいっぱいあります。Paulingのノート(画面一番下のSelected Highlightsを見ると面白いです)には奥さんのコメントなどもはいっていてほほえましいものもあります。画像を拡大して上の方をご覧下さい。

科学を学ぶ人のためのポータルサイトの紹介(2009/10/2)

夏休みにこのホームページをつくりかえてもらった後、ホームページ作成ソフトの動かし方を勉強していたので、ひさびさの更新です。前よりずっとみやすいページになったのではと思っています。
今日は、ポータルサイトを二つほど紹介します。ポータルサイトというのはインターネットの玄関口にあたるホームページのことで、自分の関心のある内容とサイトへのリンクがあるようなサイトです。科学をまなぶ人に有益なサイトとしてはいろいろあるのですが、今回は次の二つを紹介しておきますので、おためし下さい。

SciencePortal (―科学技術 全て伝えます―) 
これは科学技術振興機構のつくっているサイトです。ニュース、データベース、楽しむ科学、産学連携、国の政策、国際動向、イベント、学会、求人などなどいろんな内容がみられます。今日ならイグ・ノーベル賞を田口文章先生が受賞されたというニュースがさっそくのっています。以前紹介したWebラーニングプラザやサイエンスチャンネルなどへのリンクや紹介ものっていますので小学校から大学院生、社会人、研究者まで幅広く利用できるポータルサイトとなっています。研究者はデータベースのリンクの中に知らなかった新しい内容を見つけるのではないでしょうか。

二つ目は、上のサイトにもリンクがある

英国のサイエンスポータルサイトIntuteです(これは2011年に閉鎖されたサイトです)。12,5000以上のリンクが集めてある英国の便利な学術用サイトです。ここの中にあるVirtual Training Suiteというのをお試し下さい。法律や文学、芸術や哲学、そして医学や農業、航空工学、数学などなどあらゆる学問分野それぞれでのインターネットの使い方をonlineで教えてくれるチュートリアルが用意されています。インターネット検索の落とし穴や注意点を教えてくれます。またチュートリアルの途中では随時、すぐれたサイトの紹介をしてくれて必要なリンクはどんどん自分で記録して、自分宛にメールで送ることもできます。すぐれた解説チュートリアルがさまざまな分野について用意されていますので、英語ですが自分の好きな分野からおためし下さい。LSDMouseover Dictionaryを使いながら読んでいくと良いと思います。

LSD(ライフサイエンス辞書ツール、Firefox用マウスオーバー辞書アドオン)の使い方

2018年4月追記:この記事は古くなっていますので最新のLSDなどについての情報をごらんください。)前々回はブラウザFirefoxのアドオン(お好みにあわせて追加できる機能)としてブラウザの画面をそのまま記録しておけるScrapbookと、自動英語辞書ひきアドオンであるLSDを紹介しました。私はWindowsを使っていますがMacで動くLeopard LSDも同様にマウスオーバーで訳がポップアップするそうです。

さて今日は前々回のLSDの話の補足です。論文をよむときはpdfファイルを開くことが多いと思いますが、残念ながらLSDはpdfをブラウザで表示したときには辞書をひいてくれないようです。ホームページを表示するのに使われるhtmlファイル形式の英文の辞書ひきが可能な優れたアドオンのようです。それなら読みたい論文や本などのpdfファイルをhtmlファイルに変換すればLSDが使えるはずです。これを試してみたので紹介します。

もし市販の優良ソフトAcrobatをお持ちでしたらpdfファイルをAcrobatで開いておいて、「ファイル-名前をつけて保存」とすすみ、保存するファイルの種類をHTML 4.01-CSS1.0準拠などとするとhtmlファイルができあがります。このファイルをクリックしてFirefoxで開くとLife Science Dictionaryのアドオンが使えます。論文を読んで発表しなくてはならない大学4年生や大学院生のかたはすぐにお試し下さい。効率が格段にあがることうけあいです。

1. もし表示される英文の文字が見にくかったらFirefoxのツールバーにある「表示」をクリックし、文字エンコーディングをUnicodeなど別の物にして試して下さい。ちょっとは見やすくなると思います。

2.またFirefoxではコントロールキーをおしながら+をおしていくと画面の文字と図と一緒に拡大します。コントロールキーを押しながら-を押すと縮小します。見やすい大きさにしてweb pageをみてください。ホイール付きマウスをお使いのかたはコントロールキーを押しながらホイールをくるくる回すと画面が拡大縮小します。

試してはいませんが、その他の市販のソフトにもpdfファイルをhtmlファイルに変換できるものがあるようです。もちろん無料ソフトや、Firefoxや Internet Explorerの無料のアドオンにもpdfファイルをhtmlファイルに変換するというものがあります。しかしこうした無料のソフトやアドオンの使用はおすすめしません。検索で上位に表示されるものを含めて幾つか試してみましたが変換するときにインターネットで何処かの会社のコンピューター(サーバー)につながってそこにファイルを送って変換作業をして結果を表示するというタイプのものがほとんどのようです。どこの誰かよく知らない会社のサーバーに毎回自分の読みたいファイルを転送することになるのでそういうアドオンや無料ソフトは使ってはいけません。FirefoxのアドオンとしてFirefoxのアドオンサイトにおいてあるものでも毎回宣伝がでたり pdfファイルを自社のサーバーに送って変換したりするなど危険そうなものもみうけます。使う前にaddonの reviewなどをよく読むなどしてインストールしないように注意しましょう。

オープンキャンパスでにぎわっています!

今日と昨日は九州大学のオープンキャンパスです。高校生がキャンパスにあふれています。遠くからきた貸し切りバスもいっぱい入っていますね。九州大学をゆっくり見てかえって下さい。私も去年はおそろいのTシャツをきて生物学科の説明会にでていたのを思い出します。今月は理学部生物学科の公開講座(公開講演会)もありますので是非ご参加下さい。8月15日土曜日(箱崎キャンパス)13:30-16:00と8月16日 日曜日(ウェル戸畑2F 多目的ホール)13:30-16:00に両日とも同じ内容で講演が行われますのでお好きなほうに参加して下さい。去年は私も講演させてもらいましたが、2日とも参加したという高校生もいました。わかりやすい講演ですし、演者の方と気楽に話せるチャンスでもありますので科学に興味をお持ちの方は是非お越し下さい。

無料の英語の辞書とweb pageの保存用アドオンの紹介

科学を学ぶ人のためにはホームページ閲覧ソフトであるウエッブ・ブラウザにFirefoxを利用するのがなにかと便利です。アドオンといわれるいろいろな拡張機能を各人の用途に合わせてインストールして使えます。今みているweb pageをそのまま保存出来るアドオンであるScrapBookは特に便利で手放せません。(2018年4月1日追記:ここで書いているscrapbookというアドオンはFirefox ESRでしか使えません。最新のFirefoxについては対応するバージョンアップ版は不完全です)

また英語のページを読んでいるとき、わからない単語にカーソルをあわせると訳語がポップアップするLSDという最近発表されたアドオンも必須のアイテムでしょう。

LSDのページにFirefoxでアクセスし、「インストールはこちらから」というのをクリックしてインストールして下さい。インストール出来ないときはブラウザの上の方にセキュリティの警告がでているのではないでしょうか。インストールを許可するように設定を直してやるとインストール出来ると思います。(2018年4月1日追記:その他のポップアップ辞書もありますので2018.3.15の記事を参照してください。)

これはライフサイエンス辞書プロジェクトが文部科学省の科学研究費の支援を得て作成した辞書で、アドオンには93000語もの生命科学用の辞書がはじめから無料でついています。マウスカーソルを英語の単語の上にあわせるだけで、図のように訳や類義語、用例などがポップアップします。図は私達の以前の論文を文献データベースのPubMedで表示してintercellularという単語の上にマウスカーソルをおいた時の様子です。またマウスをドラッグして単語の原型を選択しても辞書がひけますが、こうすると専門用語でない単語の訳がでてくることも多いので普通の英和辞書としても使えます。類義語や用例も表示されるので英語で論文を書くのには不可欠の道具でしょう。セミナーの準備や論文を読むときにも活用すると能率があがります。

こうした機能を誰でも使えるようにしてくださっている方々に皆で感謝し、訳語のミスや収録されていない単語などに気づいたら報告するなどして協力しましょう。