国立国会図書館の個人送信資料が大幅拡大しています。今までの館内限定資料だったものの多くが個人送信資料になっています。私の学生時代、院生時代に高くて買えなかった本などが多数、個人送信資料で読めるようになっていて、ものすごいオンライン図書館がでたものだと感動しました。いままでKindleで有料でしか読めなかった本もたくさん見つかりますし、Kindleでは読めない本も多数読めるようになっています。私の本棚にある本の多くも読めるようになっているし、古本で購入を考えていた本もほとんど個人送信資料に入りました。蔵書整理で売り払ったり捨てた本もみつかりました。これは凄い!
たとえば数学では、ブルバキの「数学原論」が読めますし、堀淳一さんの「物理数学1、2」も読めるようになっています。
物理学教程物理では、ランダウの「」、武谷三男の「量子力学の形成と論理 1 (原子模型の形成)」、「量子力学の形成と論理 2 (量子力学への道)」、「量子力学の形成と論理 3 (量子力学の成立とその論理)」の三部作、「湯川秀樹自選集全4巻」、京大の量子化学の授業で昔推薦教科書だった「ダヴィドフの量子力学1、2、3」の三冊、ボゴリューボフ の「場の量子論の数学的方法」、「アインシュタイン日本講演録」などなどいろんな本が読めます。それぞれの本の出版社で詳細検索するともっといろんな本がヒットしますので試してみてください。
化学では、米沢貞次郎先生の「三訂量子化学入門上下」、藤永茂先生の「分子軌道法」もとうとう読めるようになりました。
生物では、柴谷篤弘さんの本が多数読めるようになっています。柴谷さんは九大にもこられてお話したこともありますし、学会で質問したことも何度もあります。日本の分子発生学の草分けの先生で山名清隆先生とRNAの分子発生学をはじめた方でもあります。モノーのベストセラーである「偶然と必然」も読めるようになっています。
その他、ハヤカワ文庫だのサンリオSF文庫、中公新書、カッパブックス、岩波新書などなどいろんな本がよめるようになっていて、詳細検索で探すと一生では読み切れないほどの本がみつあかるので試してみてください。連休中は折々、個人送信資料のおすすめ本をリンクと一緒に紹介することにします。
「国立国会図書館デジタルコレクション」収録の図書、雑誌等約26万点を新たに図書館向け/個人向けの送信対象資料としましたhttps://t.co/XOPFymvGsJ
— 国立国会図書館 NDL (@NDLJP) April 30, 2024
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2024/240430_01.html