武谷三男の本について

武谷三男は日本の湯川、朝永、坂田昌一らと同時代の素粒子論研究者です。
武谷は有名な「弁証法の諸問題」で大学生に人気のあった学者です。原子力問題にも詳しく許容量にもとづいて公害問題や原水爆実験を議論した「安全性の考え方」は面白い本だと思いました。個人送信資料で読めます。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2514144

個人送信資料では著者 武谷三男で検索するといろんな本が読めますので興味のある人は探してみてください。物理学の歴史や、湯川や坂田との対談本などもあります。

その中に、量子力学の形成と論理 I 原子模型の形成
という日本語の本がありますが、https://dl.ndl.go.jp/pid/11292426
volume 1からvolume 3にわたる全三巻の英語版が刊行されていて Internet Archiveで借りることができます。
英語でよむほうがきれいな本が読めます。クオーク模型以前の物理学者がかいた量子力学の発展史ですので、面白いかもしれません。

https://archive.org/search?query=creator%3A%22Taketani%2C+Mitsuo%2C+1911-%22