ヘルマン・ワイルの最後の著書―シンメトリーが個人送信資料で読めます。

図書館で岩波書店発行の科学者の本棚」という本を借りてきて読んでいたら、ワイルのシンメトリーという本が紹介されていて懐かしいので書棚から取り出してみました。この本に紹介されている古い本のいくつかは、国立国会図書館の個人送信資料でよむことができます。ヘルマン ヴァイルの最後の著書である「シンメトリー」というこの本も国立国会図書館の個人送信資料で読めることがわかりました。
https://dl.ndl.go.jp/pid/2484767
「シンメトリー」ヘルマン・ヴァイル 著, 遠山啓 訳(紀伊国屋書店1957年)です。
Internet archiveでは原書が
https://archive.org/details/symmetry0000herm/page/n1/mode/1up
から貸出可能です。
ヴァイル(ワイル)は有名な数学者で物理学にも多大の貢献をしたドイツの学者です。この本は、彼がプリンストン大学で行った講演を本にしたものだそうです。ヨーロッパの学者に昔よくみられた。幅広い教養をもった人物で、その芸術・文化のふかい造詣をもとに、対称性について、その歴史から科学での発展についてまとめた本です。群論の入門書にもなっているとのことです。ワイルは、他にも「群論と量子力学」という本や、「数学と自然科学の哲学」という本、「空間・時間・物質」という本などを書いていて邦訳がありますので、オンライン書店などで探してみてください。シンメトリーの新訳もあります。Inernet Archiveでは「空間・時間・物質」の英語版は無料ダウンロードできます。シンメトリーという本は、高校生の時に買いましたがまだ読み切っていません。面白そうな本ですし、なにしろゲージ理論の開拓者の本ですので読んでみてください。