ChatGPTの回答をワードのファイルにして保存したり、pdfにして保存しておきたい場合があります。この場合、Pandocというプログラムをインストールしておいてマイクロソフトの無料エディタのVS codeで開いたmarkdownファイル(.mdで終わる名称を持つファイル)をMS Wordのファイルに変換することが簡単にできます。pdfにしたいときは、MS Wordのファイルにして、MS Wordからpdf にするのが簡単です。
Pandocについては公式サイトhttps://pandoc.org/index.htmlをみてください。PandocをWindows10/11にインストールするには、こちらにあるインストーラーを使うのが簡単です。https://pandoc.org/installing.html
(このサイトには主要なOS向けのインストール法が書いてあるので自分のOSに適した方法でインストールしておきましょう。
VS CodeもMicrosoftのサイトから自分のOS用のものをインストールして日本語化しておきます。以下にやり方をChatGPTに教えてもらったので前半部分をペースとしておきます。後半は明日にペーストします。
ChatGPTのMarkdown回答をVS CodeとPandocでWord文書に変換する手順
1. この手順でできること
ChatGPTから得たMarkdown形式の回答を、VS Codeで編集・保存し、Pandocを使ってMicrosoft Word、LibreOffice Writer、HTMLなどの形式に変換します。
基本的な流れは次のとおりです。
ChatGPT
↓
Markdown形式でコピー
↓
VS Codeで .md ファイルとして保存
↓
内容を確認・修正
↓
Pandoc
↓
Word(.docx)
↓
必要ならWordからPDF
この方法では、元のMarkdownファイルを残しておけるため、後で文章を修正したり、ChatGPTに再編集させたり、別形式の文書を作ったりするのが簡単です。
2. 前提
このマニュアルでは、次の準備が済んでいるものとします。
- VS Codeがインストールされている
- VS Codeが日本語表示になっている
- Microsoft WordまたはLibreOffice Writerなどが利用できる
Pandocだけは別途インストールする必要があります。
3. Pandocをインストールする
Windowsの場合
Windows 10/11では、PowerShellまたはWindows Terminalから次のコマンドでインストールできます。しかし最初に書いたように、Windows用のインストーラーが公式サイトにあるので、それをダウンロードしてクリックするのが一番簡単なインストール方法です。wingetを使いたい人は以下を参考にしてください。
winget install --source winget --exact --id JohnMacFarlane.Pandoc
Pandoc公式サイトでもWindowsでの winget によるインストールが案内されています。
インストール後、いったんVS Codeを終了して再起動します。
VS Codeのメニューから
「ターミナル」→「新しいターミナル」
を選び、
pandoc --version
と入力します。
例えばバージョン情報が表示されれば、Pandocを利用できます。
pandoc 3.x.x
Features: ...
pandoc は認識されていません などと表示された場合は、まずVS Codeを完全に終了して再起動してください。
Ubuntuの場合
Ubuntuでは、
sudo apt update
sudo apt install pandoc
でもインストールできます。
ただしUbuntu標準リポジトリのPandocは最新版より古い場合があります。Pandoc公式サイトでは最新版の .deb パッケージも提供されています。
インストール確認は同じです。
pandoc --version
4. Markdown文書を保存するためのフォルダを作る
文書ごとに専用フォルダを作っておくと管理しやすくなります。
例えばWindowsなら、
Documents
└── Markdown
└── ChatGPT_manual
のようなフォルダを作ります。
最初は日本語や空白を含まない単純なフォルダ名・ファイル名にしておくと、コマンド操作で問題が起こりにくくなります。
例えば、
C:\Users\ユーザー名\Documents\Markdown\ChatGPT_manual
です。
Ubuntuなら、
~/Documents/Markdown/ChatGPT_manual
などで構いません。
5. VS Codeで作業するフォルダを開く
ここは実用上とても重要です。
VS Codeでは、単にファイルを1つ開くよりも、作業するフォルダ全体を開いて使うことをおすすめします。
メニューから
「ファイル」→「フォルダーを開く」
を選びます。
先ほど作った
ChatGPT_manual
フォルダを選択します。
すると、VS Codeの左側の「エクスプローラー」にそのフォルダが表示されます。
例えば、
CHATGPT_MANUAL
現在開いているエディター
CHATGPT_MANUAL
などと表示されます。
6. 別の作業フォルダに変更する方法
別の文書を作成するときは、
「ファイル」→「フォルダーを開く」
をもう一度実行して、新しいフォルダを選択します。
例えば、
ChatGPT_manual
から
lecture_notes
へ変更したい場合、
「ファイル」→「フォルダーを開く」→「lecture_notesを選択」
とします。
VS Codeでは、この「現在開いているフォルダ」が作業の基準になります。
これはPandocを使用するときにも重要です。
7. VS Codeのターミナルと作業フォルダの関係
VS Codeのメニューから
「ターミナル」→「新しいターミナル」
を選びます。
Windowsでは通常PowerShellが、Ubuntuでは通常bashなどが開きます。
VS Codeでフォルダを開いてからターミナルを開くと、ターミナルの作業場所も通常そのフォルダになります。VS Code公式ドキュメントでも、統合ターミナルはワークスペースフォルダを作業ディレクトリとして開始する仕組みになっています。
Windows PowerShellなら、
Get-Location
と入力すると、現在の場所を確認できます。
例えば、
Path
----
C:\Users\xxxxx\Documents\Markdown\ChatGPT_manual
となります。
フォルダ内のファイルを見るには、
dir
と入力します。
Ubuntuでは、
pwd
で現在の場所、
ls
でファイル一覧を確認できます。
大事な考え方
Pandocの
pandoc report.md -o report.docx
というコマンドは、
「現在ターミナルがいるフォルダにある
report.mdを探す」
という意味です。
そのため、VS Codeで正しいフォルダを開いてからターミナルを開く習慣をつけると、ファイルが見つからないというトラブルが大幅に減ります。
8. 新しいMarkdownファイルを作る
VS Codeの左側にあるエクスプローラーで、
「新しいファイル」
のアイコンをクリックします。
ファイル名を例えば、
report.md
とします。
Markdownファイルには、
.md
という拡張子を付けます。
例えば、
lecture.md
manual.md
experiment.md
report.md
などです。
9. ChatGPTの回答をMarkdownとしてコピーする
ChatGPTの文章をMarkdownファイルとして利用するときには、見出しを表す # や太字を表す ** などのMarkdown記号が残っていることが重要です。
ChatGPTに文書を作らせるときには、例えば、
この回答をMarkdownファイルとして保存できる形で出力してください。
あるいは、
Markdown原文を1つのコードブロックに入れて出力してください。
と指定するとコピーしやすくなります。
Markdown原文は例えば次のようになっています。
# 実験方法
## サンプル調製
試料をPBSで3回洗浄した。
## 測定
以下の条件で測定した。
- 温度:25℃
- 時間:30分
- サンプル数:3
### 結果
**処理群では発現量が増加した。**
この内容をコピーします。
10. VS Codeへ貼り付ける
先ほど作成した
report.md
をVS Codeで開きます。
そこへChatGPTからコピーしたMarkdownを貼り付けます。
Windows、Ubuntuとも通常は、
Ctrl + V
です。
保存します。
Ctrl + S
これでMarkdown文書が作成されました。
11. Markdownをきれいな表示で確認する
VS CodeはMarkdownのプレビュー機能を標準で持っています。
Markdownファイルを開いた状態で、
Ctrl + Shift + V
を押します。
Markdownが整形された状態で表示されます。
VS Code公式の標準ショートカットでも Ctrl + Shift + V がMarkdownプレビューになっています。
編集画面とプレビューを左右に並べたい場合は、
Ctrl + K
を押したあと、2つのキーから指を離した後
V
を押します。
すると、
┌───────────────────┬───────────────────┐
│ Markdown原文 │ プレビュー │
│ │ │
│ # 実験方法 │ 実験方法 │
│ ## サンプル調製 │ サンプル調製 │
│ **重要** │ 重要 │
└───────────────────┴───────────────────┘
という形になります。これもVS Codeの標準機能です。
文章を修正しながら完成状態を確認できるので、この表示方法をおすすめします。
12. MarkdownをWordファイルへ変換する
Markdownファイルが完成したら、VS Codeの
「ターミナル」→「新しいターミナル」
を開きます。
例えば、
report.md
をWordに変換する場合、
pandoc report.md -o report.docx
と入力します。
Ubuntuでも同じです。
pandoc report.md -o report.docx
Pandocは出力ファイルの拡張子 .docx からWord形式を判断します。PandocはMarkdownからWord DOCXへの変換を正式にサポートしています。
変換が成功すると、VS Code左側のエクスプローラーに
report.md
report.docx
の2ファイルが現れます。
13. 作成されたWord文書を開く
VS Code左側のエクスプローラーで、
report.docx
を確認します。
Word文書はVS Codeで編集するものではないので、Windowsのエクスプローラーからそのフォルダを開き、report.docx をダブルクリックしてMicrosoft Wordで開きます。
Wordで、
- フォント
- 文字サイズ
- 行間
- ページ余白
- ヘッダー
- フッター
- 図表の大きさ
- 改ページ
などを最終調整します。
14. PDFを作成する
日本語を含む一般的な文書では、最初のうちは
Markdown
↓ Pandoc
Word
↓ Word
PDF
という方法をおすすめします。
Wordで report.docx を開き、
「ファイル」→「名前を付けて保存」または「エクスポート」→ PDF
を選択します。
すると、
report.md
report.docx
report.pdf
という3つのファイルを残せます。
この方法ではPDF化する前にWord上で改ページなどを確認できるため、講義資料や配布資料では特に扱いやすい方法です。
以上でpdfを作るところまでの方法を紹介しました。トラブルシューティングなどについては明日の後編で触れるのでご覧ください。