中学生のころ、英語の事典のようなものを買って読んでいた時に知った学習法です。明治時代の学者は、英作文を学ぶときに英文をまず自分で日本語に翻訳し、次に原文をみずに自分の訳した日本語文から英作文して、できた英文ともとの英文とを比較して英作文技術を学んだそうです。何の本でみたのかわからなかったので、Geminiにきいていみたら、これは復文という方法での英語学習だそうです。漢文を日本文に訳して、日本文を自力で原文をみずに漢文にもどすという方法で漢文を学ぶという方法を復文法と呼び、江戸時代からあった学習法だそうです。英語を学ぶときに、漢文の素養のあった人々は復文法を英語学習に使って実力を高めたのだそうです。この方法は今でも役立つとされており、たとえば外国で英語をおしえる学校や講義などでは復文のことをback translationあるいはreverse translationとよんでいるそうです。復文法は高度な英語学習法として、特にアカデミックライティング・コースや翻訳家 養成コースなどで採用されているそうです。
ネット検索してみると、なんとこんな本も2022年に出版されていました。
「はじめてでも「使える英語」が身につく! 英語復文勉強法」ジャパンタイムズ社
この学習法についての論文もあって、オンラインで読むことができます。
『ICTを活用した「歴史的」英語指導法の研究(Ⅰ):DTR学習法導入の試み』
https://pu-hiroshima.repo.nii.ac.jp/records/1068
これは、英語の文章をDictationして書き取り、それを日本語に翻訳Translation、翻訳した日本文から英文をなにもみずに作成 Re-translation(復文)して、原文と比較するという学習法です。論文には明治時代の文献も引用してあるので復文の手法が歴史的に利用されていたという典拠も知ることができます。実際に復文をしてみた学生さんのアンケートについても書かれていて参考になります。
Geminiに生成AIをつかって、この復文学習法を実行する方法を考えてもらったのでペーストしておきます。今のAIは音声で会話もできるのでDictationを組み合わせるのも面白いと思います。
明治時代の「復文」という堅実な学習法と、現代の生成AIを組み合わせることで、かつてないほど効率的でパーソナライズされた語学トレーニングが可能になります。
AIを「高度なネイティブのチューター」として活用する、現代版・復文メソッドの具体的なステップをご提案します。
現代版「AI復文」メソッドの手順
**1. 最適な英文素材の選定**
まずは、学習のベースとなる短い英文(数文〜1パラグラフ程度)を用意します。
* **AIの活用:** AIに自分の関心領域の英文を作成させます。例えば、「生命科学系の論文のアブストラクトから、標準的な構文を使った短い英文を出力して」「医学の歴史に関する英語のエッセイを作成して」と指示することで、興味を保ちながら学習できる良質なテキストが手に入ります。
**2. 自力での和訳と、AIによる「解釈のすり合わせ」**
用意した英文を、まずは自力で日本語に翻訳します。
* **AIの活用:** 自分の和訳が元の英文のニュアンスを正確に捉えているか、AIにチェックさせます。
> **プロンプト例:** 「以下の英文を私はこう和訳しました。構文を誤読している箇所や、ニュアンスの漏れがあれば指摘してください。」
**3. 自力での「復文」(英訳)**
和訳が完成したら、元の英文を隠し、自分の和訳だけを見て英語に訳し戻します。当時の日本人と同じように、ここは辞書を引きながらでも自力でひねり出すことが重要です。
**4. AIによる高度な比較・分析(最大のメリット)**
昔は「元の英文と見比べる」だけで終わっていましたが、AIを使えば「なぜ違うのか」「自分の英文はどこが不自然なのか」を深掘りできます。
> **プロンプト例:**
> 「正解の英文(A)と、私が和訳から復文した英文(B)を比較してください。
> A: [元の英文]
> B: [自分の英文]
> 文法的な間違いの指摘だけでなく、Aの表現が選ばれている理由(ニュアンスや文脈の適切さ)を解説し、私の英文(B)をより自然にするための改善点を教えてください。」
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### 学習をさらに深めるAI環境の活用
* **ローカルLLMの活用:** 外部にデータを送りたくない未発表の研究テキストなどを素材にして英語の練習をしたい場合、Ubuntuなどのローカル環境で動かしているLLM(Ollama経由のモデルなど)を添削役にすることで、機密性を保ったまま高度な復文トレーニングが可能です。
* **知識ベースの構築:** NotebookLMのようなツールを活用し、元の英文、自分の復文、そしてAIによる解説のセットをノートとして蓄積していくことをおすすめします。「自分がよく間違える構文」や「特定の分野で頻出する言い回し」をソースとして読み込ませておけば、いつでも自分専用の英語学習データベースとして対話や検索ができるようになります。
復文は非常に脳に負荷のかかるトレーニングですが、AIがその都度「なぜその単語を選ぶべきなのか」を伴走して論理的に解説してくれるため、独学でも学習効果を飛躍的に高めることができます。