現在、量子生物学で扱われている主な現象の研究の一覧と課題・展望がまとまっている総説がプレプリントで公開されています。

5月になってプレプリントサーバーarciv.orgに量子生物学の総説が公開されました。生命現象に本当に量子現象が関与しているのかQuantum in Biology、量子現象を利用するツールは生物学研究に役立つのかQuantum for Biology、生物学は量子技術の発展に寄与できるのかBiology for Quantumなど、3つのテーマについての研究の現況、課題、展望が簡潔にまとまっていて役立つ総説です。酵素反応でのトンネル効果、光合成での量子現象、生物が磁場を可視化するのにスピンが本当に関与しているのか、嗅覚に量子現象が関与しているという研究は今どのようになっているのかなどの疑問に答えてくれるレビューで、面白い総説です。無料でオンラインでhtml型式で読めますし、ダウンロードもできるので興味のある方は是非読んでみてください。

Quantum in Biology, Quantum for Biology, and Biology for Quantum: Mapping the Evidence and the Road Ahead

Authors: Lea Gassab, Betony Adams, Yashine H. Goolam Hossen, Onur Pusuluk, Iannis K. Kominis, Özgür E. Müstecaplıoğlu, Francesco Petruccione, Travis J. A. Craddock

https://arxiv.org/abs/2605.00205