国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第3回)―物理関係の本もいろいろ読めます。

国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信資料で無料でよめる本の紹介―第3回です。
今日は物理関係の本で、私がこれは面白いと思ったものを紹介します。

まずは量子力学の入門書をいくつかとりあげます。
27) 伊藤大介 著『量子力学の考え方』,河出書房新社,1971. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592589
これはやさしい量子力学の入門書です。しっかり数式を使って説明されていてものすごくわかりやすい解説書です。おすすめの本でなぜこの本が今も売っていないのかと不思議に思っていましたが、個人送信資料で読めるようになってよかったです。次の本もよい本だと思います。
28) P.T.マシューズ 著『初等量子力学』,培風館,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592624
行列力学の教科書もあります。
29) H.S.グリーン 著 ほか『ハイゼンベルク形式による量子力学』,講談社,1980.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/125926
次の本は本格的なロシアの量子力学の教科書です。
30) A.S.ダビドフ 著 ほか『量子力学』1,新科学出版社,1978.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592646
これは全3巻で全部デジタルコレクションで読めます。

量子力学の歴史の本もいっぱいあります。
31) K.プルチブラム 著 ほか『波動力学形成史 : シュレーディンガーの書簡と小伝』,みすず書房,1982.3.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592662

32) M.ヤンマー 著 ほか『量子力学史』1,東京図書,1974. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592611 全2巻
33) 天野清 著『量子力学史』,中央公論社,1973. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592606
34) 武谷三男 著『量子力学の形成と論理』1 (原子模型の形成),勁草書房,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592596
35) 武谷三男, 長崎正幸 著『量子力学の形成と論理』2 (量子力学への道),勁草書房,1991.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592597
36) 武谷三男, 長崎正幸 著『量子力学の形成と論理』3 (量子力学の成立とその論理),勁草書房,1993.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592598

物理の啓蒙書と教科書のよい副読本もいろいろあります。たとえば次の3冊をご覧ください。
37) L.インフェルト 著 ほか『アインシュタインの世界 : 物理学の革命』,講談社,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1259249
38) 江沢洋 著『物理学の視点 : 力学・確率・量子』,培風館,1983.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12609370
39) 江沢洋 著『物理学の視点』続,培風館,1991.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12609378

量子化学の標準的教科書で昔よく使われた本も読めます。上下二巻ものの教科書です。
40) 米沢貞次郎 [ほか]共著『量子化学入門』上,化学同人,1983.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12697686

最後に、これは物理の本ではありませんが、以前紹介した本が読めるようになっていたのでリストにいれておきます。
41) 槌田竜太郎 著 ほか『化学者槌田龍太郎の意見』,化学同人,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12698987