放射線について考えよう―という本とサイトの紹介です。

今日は高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授の多田将 (ただ・しょう)先生の
放射線について考えよう
https://radiation.shotada.com/

というサイトを紹介します。これは本としても同じ内容が出版されています。
『放射線について考えよう』
出版社:明幸堂
2000円+税 A5判・並製 312ページ
ISBN978-4-9910348-0-0 C0042
http://meikodo.net/2019/06/26/%e3%80%8e%e6%94%be%e5%b0%84%e7%b7%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%88%e3%81%86%e3%80%82%e3%80%8f%e6%9b%b8%e7%b1%8d%e7%89%88%e3%80%81%e7%99%ba%e5%a3%b2%e4%b8%ad/

サイトの多田先生の紹介をペーストしておきます。
京都大学理学研究科博士課程修了、理学博士。高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所 准教授。
著書に『すごい実験』『すごい宇宙講義』(以上、中公文庫)『宇宙のはじまり』『ミリタリーテクノロジーの物理学<核兵器>』『ニュートリノ』(以上イースト・プレス)『放射線について考えよう。』『核兵器』『兵器の科学1 弾道弾』(以上、明幸堂)『ソヴィエト連邦の超兵器 戦略兵器編』(ホビージャパン)がある。

多田先生は『すごい実験』『すごい宇宙講義』の二冊を読んで以来のフアンです。今本棚から引っ張り出してみると『すごい実験』は、杉並高校の生徒さんへの講義をもとに書かれたもので、その第四章をさらにカルチャースクールでの講義をもとに拡張したのが『すごい宇宙講義』だそうです。物理学の啓蒙書を最後のページまで読めなかった人にむけた、最後まで読み通せる本を目指して書かれたそうですが、その目標は完全に達成されていると思います。多田先生はほかにも『核兵器』などの本格的解説書も書かれており、この『核兵器』という本は、その本をもってタイムスリップした日本の物理学者が活躍するSFなども書けそうな本格的核兵器の解説書です。この多田先生がわかりやすい放射線の本を書いておられたのを今日知ったので紹介します。これは全文オンラインで読める記事が最初に公開され、本で読みたいという要望が多いので書籍版もでたという本だそうです。書籍版とオンライン版は全く同じ内容なので、スマホでよみやすいオンライン版をまず読んでみてください。よかったら本も購入するとよいと思います。私は昔々、院生の時に放射線取扱主任者第一種の免許をとりましたが、その後放射線の単位も変わったりしたので、このサイトは錆びついた知識のブラッシュアップに最適のサイトだと思いました。解説はとてもわかりやすく、すべての放射線に関心のある人に、最初から順に読んで学んでほしい内容です。是非お読みください。よくできる小学生以上から一般の方におすすめします。