量子生物学へのいざない

量子生物学についてこのブログで時々紹介しています。カリフォルニア大学のClarice D. Aiello さんのツイートには彼女の量子生物学への誘い記事へのリンクが張られているので是非ご覧ください。二番目のリンクは彼女のNIHでの講演動画です。ダウンロードもできます。最後の部分では、ドイツの研究者の仕事で、ファラデーケージの中でアフリカツメガエルの初期胚を様々な大きさの磁場をかけて発生させるという実験を紹介しています。地球磁場の大きさの磁場では受精卵は正常に発生しますが、地球磁場より弱い磁場をかけて発生させた受精卵は異常胚になるという写真を見せてくれていました。昔、私たちの研究室でも磁場と発生の関係の研究をしていて、磁気浮上鉄道(リニアモーターカー)の客室にかかる程度の磁場では発生にまったく影響がないという実験結果をだしていたと思います。地球磁場より弱い磁場をかけると異常がでるのは面白いです。クリプトクロームについての最新の実験結果も紹介されているので必見の動画です。量子生物学もゴードンカンファレンスが今年はじめて開催されてもりあがったそうです。つぎは2025年、スペインで開催されるとか。動画はなぜか49分あたりで途切れていてすこし残念です。

以下のツイートや記事の最後に私がまとめたリンクからご覧ください。

1)https://theconversation.com/quantum-physics-proposes-a-new-way-to-study-biology-and-the-results-could-revolutionize-our-understanding-of-how-life-works-204995
2)https://drive.google.com/file/d/1KQF7PcxeLoKXKa7UolX3gpWmC7Zftr_X/view
3)https://physics.aps.org/articles/v16/79