国立国会図書館の個人送信資料にこんな本を見つけました。
人間の発見と創造 : 21世紀への教育の提言 (講談社現代新書)
ブロノフスキー 著 https://dl.ndl.go.jp/pid/1381618
この本は、講談社現代新書の一冊です。Amazonでは中古で17000円以上の価格がついていてびっくりしましたが、個人送信資料で無料で読める(ネットでの国立国会図書館への登録が利用には必要です)のはありがたいです。この本はC.P.Snow、Julian Huxley、Norbert Wienerなどの超有名人が推薦文を書いてる本です。
原書はScience and Human valuesというタイトルで、著者Jacob Bronowski(1908-1974)が教授をつとめていたMITで実施した講演をまとめた本です。著者はポーランド生まれでイギリスに帰化した数学者・統計学者。第二次世界大戦ではOR(オペレーションズ・リサーチ)を駆使してドイツや日本への爆撃その他の戦略の効果を調べていたそうです。彼の軍務の一環として、広島・長崎への原子爆弾投下後の被害調査に来日しており、この本はその体験から生まれたと本のはじめのほうに書かれています。現代の私達が今、もう一度読んでみる価値のある本だと思い、紹介することにしました。
訳書には日本の読者のための序文も入っています。改訂増補版が出版されており新たに The Abacus and the Rose-A New Dialogue on Two World Systemという章が追加されています。https://archive.org/details/sciencehumanvalu00jaco/mode/2up
著者はイギリス石炭庁の研究所長をつとめたり、人類学を研究したりと科学者としても多才ですが、BBCの科学・文化解説でも著名で、多くの本を書いています。Internet Archiveでこの著者の本を借りることができますのでご覧ください。国立国会図書館の個人送信資料にも次の様な本が登録されており、読むことができます。この著者の本のタイトルはポアンカレとかダーウィンとか、ガリレオとかの本のタイトルにちなんだものが多いと思われるのではないでしょうか。
科学とは何か : 科学の共通感覚 (みすず科学ライブラリー)
https://dl.ndl.go.jp/pid/2422310/1/120
原子の伝記 (福音館の科学シリーズ ; 3)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1655462」
日本の古本屋https://www.kosho.or.jp/などで探せば他のさまざまな本も見つかると思います。こちらは妥当な値段がついています。
Internet Archiveでは彼のBBCの番組もみられます。