氷と水、踊る水分子と整列する水分子の動画を紹介します。分子科学研究所のYouTubeチャンネルにある動画です。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLFeFFDIymHoPaG7BJ_f4B-OCUOXhm5IlP
水と氷について、高校生のときに読んだポーリングの本 「分子の造型」 ではじめて氷の中での水分子の様子の絵をみたのが強く印象に残っています。この本は前に紹介したように国立国会図書館の個人送信資料で読むことができます。2022年6月29日の記事です(この記事の末尾に再録しておきます)。
Linus Pauling, Roger Hayward 著 ほか『分子の造型 : やさしい化学結合論』,丸善,1967. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1382524 (参照 2023-01-13)
氷をどのように水分子が形成しているかという絵はこちらにあります。41番目の項目です。(個人送信資料が読めるように登録していないとみられません。登録してからログインしてからみてください。)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1382524/1/49
原著を見たい人は、はInternet Archiveで貸出してもらうこともできます。
https://archive.org/details/architectureofmo00paul/mode/2up
昔はこうした絵でしか見られなかった氷の中の水分子の様子ですが、今では分子動力学の計算などで動画で氷の出来る様子、融ける様子などのシミュレーションをじっくり見ることができます。
以下の分子研の動画を是非ご覧ください。水素結合についての興味がかきたてられますね!
水が氷になるまで https://youtu.be/8eXdXHP5dk8
氷が融解して液体の水になるまで
https://youtu.be/5mPL6BgIohk
https://youtu.be/pYoZ3Cy0fmw
以下は以前のブログ記事の再録です。
2022/6/29
国立国会図書館の個人送信資料にはポーリングの本もあります。 ポーリング(Linus Pauling)はノーベル化学賞と平和賞をダブル受賞したアメリカの偉大な科学者です。2つのノーベル賞を授賞した科学者は何人かいますが、それぞれの賞を単独で2つ受賞したのはポーリングだけだそうです。詳しくはホームの記事をご覧ください。ここではリンクのみあげておきます。以前の記事で彼の実験ノートを紹介したことがあります。奥さんとの愛情を示す奥さんによるほほえましい書き込みI love youが残っている実験ノートです。 PaulingについてはPauling onlineというサイトがあって、http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/index.html 彼の実験ノートや写真、Pauling本人の講演ビデオや関連ビデオや資料が網羅的に集められていますので是非訪れてみてください。面白いことうけあいです。 http://scarc.library.oregonstate.edu/digitalresources/pauling/ http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/bond/index.html 平和運動についてもまとめてあって、現在おきている、第三次世界大戦が勃発するかもしれないような行動をとっている愚かな国々の行動を止めさせるためのヒントにもなると思います。http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/peace/index.html 個人送信資料にはポーリングの翻訳書がいくつもありますのでご覧ください。 私が高校、大学生の時に読んでいたポーリングの化学の教科書や、高校生の時に読んでいた化学の絵本「分子の造型―やさしい化学結合論」もみつけました。 ワトソンとクリックが読んでいた化学結合論第二版はこちら。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2440315
Paulingの大学用教科書College chemistryの翻訳書はこちら。われらが科学 化学Iと化学IIという二分冊で翻訳されたものです。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2421549 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2421550
分子の造型という絵本はこちらです。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1382524