科学者が主人公の朝ドラが放送されるようです―牧野富太郎

朝ドラをときたまみることがあります。15分の朝ドラ(テーマ曲をのぞくと12分ちょっと)というのは学会での口頭発表の時間とほぼ同じです。学生さんも朝ドラが好きな人が多いので、学会発表の講演の構成を朝ドラのストーリー展開を参考に組み立てるとよいとアドバイスしたりしました。たった12・3分で結構たのしませてくれたり、はらはらドキドキさせてくれたりする朝ドラをお手本に、学会の口頭発表も聴いている人が聴いて良かったと思えるような構成にするのはそんなに難しくないわけです。あと発表の注意点ですが、一番危険なのは、スライドにピカチュウなどの流行のキャラクターを(発表内容と関係ないのに)入れることです。学会にはまじめな先生が多いので、それだけで研究費獲得の確率が大幅低下する可能性が高いです。あと、NHKなどのニュースでおなじみの「あるもの」という言葉を使うのもやめましょう。「「あるもの?」そんなこといってないで、さっさと最初から名前を言え!」と思われて、聞いている研究者から反感をかうこと請け合いです。

さて今日の本題です。来春のNHKの朝ドラは科学者の牧野富太郎が主人公だそうで科学者が主人公の朝ドラは珍しいので楽しみです。
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=33025
高知出身の方で、高知で糖質学会があったとき牧野富太郎についての特別講演を聞いてとても興味をひかれました。牧野植物図鑑は有名です。
自叙伝が国立国会図書館の個人送信資料でよめます。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2987672/63
こちらの少年少女科学名著全集第18巻の子供向け伝記はよみやすいです。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1655708/12
またこちらの本格的な伝記も面白そうです。
「牧野富太郎」 高橋磌一 著[世界伝記全集] 講談社 昭和35年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/16286120
小学校を二年で中退して、やがてその小学校の教員になったり、東大におしかけて出入りをゆるされ、やがて東京大学助手から講師になったりと、この伝記の末尾の年表をみるだけでも波乱万丈の生涯だったことがわかります。
牧野日本植物図鑑はカラーではないですがイーテキスト研究所が公開してくださっているものが見やすいです(1100ページほどもあるpdfで、なんと植物名で検索可能なように検索キーワードをいれてくれているpdfです)。
https://www.etext.jp/makino/makino.html
イーテキスト研究所からは有料、無料の本がいろいろでていて、会社のホームページをチェックすることをおすすめします。
https://www.etext.jp/index.html
https://www.etext.jp/shuppan/shuppan.html
写真はこの頃の青空です。桜の木の葉もだいぶ散ってきています。でも今日は夏日で25℃越えの一日でした。半袖でした。
追記:昨日は記事を書いている途中でPCがブルースクリーンになってしまい、最後の部分が画像抜きになってしまいました。本日PCを直して昨日の記事に画像を入れたのでお知らせしておきます。