ドイツのEMBLにいってきました。(2010.07.02)

ドイツのEMBLにいってきました。
シーエレガンスの発生と遺伝子発現に関する学会がドイツのハイデルベルグにあるEMBLで開催されましたので参加してきました。
EMBLというのはThe European Molecular Biology Laboratoryの略で、ヨーロッパ分子生物学研究所です。 ハイデルベルグは古い大学都市です。ネッカー河のほとりにたたずむ古い街並みと、川のむこうにひろがる新しい街並みともにきれいです。学会開催前にハイデルベルグ大学も訪問しました。教授をつとめた人から 10人ものノーベル賞受賞者をだしています。卒業生などをふくめるとその数はずっと増えます。私達が大学を訪れた前日、 柳田充弘先生がハイデルベルグ大学で講演されたとききました。ブンゼン、キルヒホッフ、ハーバー、オットー・マイヤーホッフ、ワールブルクなどの科学者、マックス・ウエーバーやヘーゲル、フォイエルバッハや幸福論で有名なヒルティなどもこの街ですごしています。
写真の端の向こうの山には哲学の道があり、ゲーテやヘーゲルも散歩していたはずです。(ヘーゲルはハイデルベルグ大学の教授だったこともあります。)会議の行われたEMBLは近くの山の中です。タクシーで町の中心部から14ユーロほど払うと到着します。
写真は会議が開催された新築のAdvanced Training Centerです。中にはDNAの二重らせんを模したスロープがつくられています。
helix(らせん)Aとhelix Bというのがあってそれぞれのらせんの部分でポスター発表が行われました。らせんAとらせんBの間をいききするには、DNAの塩基対に相当する渡り廊下を渡らなくてはなりません。DNAの二重らせんの中に入った気分を味わえます。

外周にエレベーターはありますが、エスカレーターはないので、下から上までポスターをみてあるくのは、ちょっとした山登りです。右の写真で上から3つのらせん部分にポスターパネルがあるのがわかるでしょうか。息をきらせて私達のポスターにかけつけてくれた人もいてありがたかったです。その人は5回もポスターを見に来てくれました。

写真は熱心な訪問者に研究成果を説明する大学院生の村田君です。右はポスター会場のhelix Aとhelix Bを下からみあげたところ。
渡り廊下を渡らないと決してとなりのhelixにはいけません。