国立国会図書館のデジタル送信サービスについての朗報です!大量の本や雑誌が個人送信サービスで読めるようになりました!

国立国会図書館のデジタル送信サービスについての朗報です!
「国立国会図書館(NDL)、国立国会図書館デジタルコレクションの収録資料約28万点を館内限定から送信対象に切替え」
https://current.ndl.go.jp/car/253731

最近は個人送信資料の追加がまったくなかったのですが、ついに大量の本が個人送信資料で読めるようになりました。今まで探して読めなかった本もいっぱい入っています。
どんな本があるかは明日から紹介していくことにします。例えばインフェルトの『神々の愛でし人―ガロアの生涯』の第二版、物理学古典論文叢書の第1巻から10巻、レオナルドダビンチを扱った有名な小説『神々の復活』を含む三部作全巻、デカルト著作集全巻(方法叙説に幾何学の翻訳などもついています!)などもあって、国立国会図書館のデジタルコレクションの利用をまだ登録していない人は是非、この機会に登録しましょう!

生成AIを使ったことが無い人向けのおすすめ解説動画が公開されました!

中央大学の田口先生の生成AIを使ったことが無い人向けの講演動画とスライドが公開されています。はじめての人にやさしい講演ですし、参考書も紹介されているのでお勧めします。

『AI(人工知能)の過去・現在・未来』 ーAIは人間を超えるのかー
https://youtu.be/sScQgOLFpTQ?

医学への集団遺伝学の応用についての入門講義シリーズがMITから公開中です!これはおすすめです。

医学への集団遺伝学の応用についてのMIT(マサチューセッツ工科大学)の講義シリーズMedical and Population Genetics Primerが公開中です。こんな講義もあります。
MPG Primer: Introduction for R for data analysis (2024)
Rの医学研究での使い方の具体例満載で、役立つ講義です。gProfiler2なども紹介されています!
https://youtu.be/S5g3djBTbcY?

MITのBroad Instituteの連続講義です。最初はRの使い方から始まっています。GWASとかゲノムシークエンス法、ベイズ統計学などもとりあげられていて順に勉強していくと高度な技能が身に付くと思います。ツイートで最新の動画公開の情報も提供されています。


どんな講義があるかは以下から見ることができます。
https://www.broadinstitute.org/scientific-community/science/programs/medical-and-population-genetics/primers/primer-medical-and-pop

ビデオの一覧を上のサイトからペーストしておきます。毎週一回のペースの講義です。
2024 – 2025 Primers
4/17/25 A Practical Primer on Bayesian Statistics
[ video ] Sarah Urbut

4/10/25 Leveraging large biobanks to study genetics of human traits and diseases
[ video ] Wei Zhou

4/3/25 Fine-mapping complex trains in biobanks
[ video ] Masahiro Kanai

3/13/25 Tracking Protein Binding to Cis-Regulatory Elements With PRINT
[ video ] Yan Hu

2/27/25 Scalable proteomics in disease research
[ video ] Austin Argentieri
Broad Institute

2/13/25 Setting up a Biobank: Who? What? Why?
[ video ] Sarah Morton

2/6/25 Introduction to scRNAseq workflow
[ video ] Marc Elosua Bayes

1/23/25 Polygenic risk scores: method development and application
[ video ] Yunfeng Ruan
Broad Institute

1/16/25 Single-cell Multiome Technology and Analysis Methods
[ video ] Elizabeth Dorans

1/9/25 Linear Models for GWAS Analysis
[ video ] Hilary Finucane

12/12/24 Sequencing and Analysis of Long-Read Whole Genome Data, Part 2
[ video ] Kiran Garimella Part1はこちらです。https://youtu.be/mw2-jjuSFmE?

11/21/24 Variant effect predictors
[ video ] Courtney Shearer

10/31/24 A Comparative Genomics Strategy To Discover Mechanisms of Cellular Resilience
[ video ] Diane Genereux
Broad Institute

10/17/24 Clinical Variation and Gene Classification
[ video ] Chrissy Austin-Tse

10/10/24 Connecting GWAS and eQTLs through colocalization
[ video ] Noah Connally

10/03/24 Genome-Wide Association Studies (GWAS): A Refreshed Perspective
[ video ] Alisa Manning

09/26/24 Population structure and admixture
[ video ] Jordan Rossen

09/19/24 Introduction to population genetics (models)
[ video ] Evan Koch

09/12/24 Introduction for R for data analysis
[ video ] Nil Aygun

ChatGPTを使うときの注意点、そのやさしい解説記事がでています!

今日は論文用の図をChatGPT-4oと相談しながら作っていました。解析サイトからhtmlファイルの形式で出力された図をhtmlファイルを修正して見やすくする作業です。図に記入されている説明部分の英語フォントの種類や大きさを変えたり、領域が狭すぎて説明が入らないところを入るようにする改変をChatGPTに教えてもらいながらやっていました。しかしフォントのサイズを小さくするところなどはちゃんとできるのですが、それ以外はだめですね。

このコードのこの部分を改変するとよいです」と自信をもって教えてくれるのですが、探してもそんなコードがないということが続出。「改良したhtmlファイルができたのでダウンロードして試してみてください」というので、ダウンロードしてブラウザでみても全然改良できていないというのが続出しました。VSCodeで表示したコードをアップロードしてChatGPTに作業内容を詳しく説明したりしたのですが、存在しないコードを教えてくれるだけで全然だめでした。ハルシネーションが今日はひどかったようで、だいぶ疲れました。4oはPythonやRは得意みたいですが、htmlは不得意みたいですね。コーディングが得意なモデルがあったのを思い出して、モデルを変えてやり直しました。

チャットを新しくはじめてモデルをo4-mini-highに変えて同じプロンプトで試しました。さすが『コーディングと視覚的な推論が得意』というモデルだけありました。htmlファイルをアップロードしてプロンプトを与えると、あっという間にちゃんと動くコードを返してきました。
ということで、結論は、ChatGPTでまともな回答が帰ってこない場合は、新しいチャットをはじめること。モデルをデフォルトの4oからコーディングの得意なモデルや推論の得意なモデルに変えることなどが有効ということです。

こうしたChatGPTの欠点や使うときの注意点については次のツイートにある今井先生の記事がおすすめです。


『ChatGPTの「ウソ」が巧妙化してきた…AI研究者が解説「ハルシネーションとうまく付き合うプロンプトの書き方」 「ノーベル文学賞を受賞したのは村上春樹を含め3人」と言われたら 』
https://president.jp/articles/-/96155

『だから女性は「彼氏より優しい」ChatGPTにハマる…研究者指摘「AIが急に媚びるようになったあまり喜べない理由」 Googleの最新GeminiでChatGPTは終わるのか』
https://president.jp/articles/-/96151

AIについての理解が深まるnoteの記事の紹介です。

このブログでたびたび紹介している佐藤竜馬先生(国立情報学研究所 (NII) )の記事を紹介します。


2025-03-17
『絶対に分かる機械学習理論』
https://joisino.hatenablog.com/entry/theory
ざっと終わりまで眺めてみると、たしかにわかりやすい記事です。機械学習に使われている数学についての理解も深まると思います。参考になると思いますので皆さんも是非読んでみてください。

また次の記事も面白かったです。
2025-01-15
『人間には認知できない情報を活用するAIたち』
https://joisino.hatenablog.com/entry/superai

どう見ても犬の写真をなぜAIはネコと判断するのかという話でひきこまれて、AIについての認識を新たにすることができる記事でした。おすすめします。

強化学習の教科書と講義動画2025年最新版がでています。

Mathematical Foundation of Reinforcement-Learningという教科書を著者 Shiyu ZhaoのGitHubのページから読んだりダウンロードしたりすることができます。Amazonで買うとKindle版で13808円となっています。
https://github.com/MathFoundationRL/Book-Mathematical-Foundation-of-Reinforcement-Learning
この教科書の講義動画もあります。 video course, textbook, lecture slidesが提供されています。
https://youtube.com/playlist?list=PLEhdbSEZZbDaFWPX4gehhwB9vJZJ1DNm8&si=McjJ1Flk-3jsKEsX

AIで生物学の研究や英語の勉強をする時代がきました!

AIで生命科学の研究をすすめる例を知ることが出来る動画がありました。

またAIを活用して中学校の英語教育に勝章されている先生のインタビュー記事があったのでそちらも紹介しておきます。AI英語教育ラボという先日発足したサイトにある記事です。
https://ai-eigo-lab.com/
次にリンクするインタビュー記事には、先生が使っておられるGPT も紹介されているのでどなたにも役立つ内容だと思います。

【インタビュー】「もうAIがない世界には戻れない」― 聖光学院中高・髙木俊輔先生に聞く、地に足のついたAI活用と英語教育の未来
https://ai-eigo-lab.com/2025/05/31/interview-takagi/

福岡にも実物大(?)のガンダム立像があります!記事はStrogatzさんの公開講演会などについてです。

Steven Strogatzさんは、昨日紹介した蔵本先生の蔵本モデルを詳細に解説している教科書を書いている、有名な複雑系の研究者で教育者です。教科書はこちら。
https://www.stevenstrogatz.com/books/nonlinear-dynamics-and-chaos-with-applications-to-physics-biology-chemistry-and-engineering
この教科書を参考書に指定しているこんな講義動画もあります。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLUeHTafWecAUqSh3Gy0NNr7H3OsXoC-aK

彼が米国科学アカデミーの会員に選ばれたという記事はちょっと前に書きました。そのストロガッツさんの公開講演会の動画がアップロードされていました。
https://www.nitmb.org/public-lectures
Recorded on 5/7/2025
Title: From Math to Bio and Back: Reflections on a Two Way Street
私は知らなかったのですが、Strogatzさんは最初は生物学専攻で数学を生物学に応用するという仕事で研究生活をスタートされたのですね。びっくりしました。こんな論文があるそうです。PNASですね!クロマチンの構造形成の数学モデル!講演会動画のスクショです。

ストロガッツさんについてはこのブログで何度も触れていますので検索してみてください。一つだけ過去記事を埋め込んでおきます。
ツイートはやめるといっておられましたが、しばらくして再開されて現在にいたっています。

複雑系の研究で有名なストロガッツさんの本や動画の紹介。

話は変わりますが、先日用があって「三井ショッピングパークららぽーと福岡」に行きました。時間があったので自動車税の支払いをしようと近くのコンビニの場所を教えてもらって外へ出ると、なんとガンダムがそびえていました。写真はその時撮った、実物大のガンダム立像で日本一とかで少しは動くようです。
https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/fukuoka/event/2718166.html


ガンダムのアニメは見たことがないのですが、観光に来た外国の人たちが写真を熱心に撮っていました!すごい大きさですね!下に歩いている人とくらべると大きさがよくわかります。

蔵本由紀先生のボルツマンメダル受賞記念講演の動画(京大基礎物理学研究所にて5月28日)が公開されました!

日付が未来になっていますが、これが昨日あった講演会の動画です。

蔵本先生が京都大学を退官されるときの講義録もオンラインで読めます。読んでから上の動画をみると理解しやすいと思います。

https://core.ac.uk/download/39240822.pdf

無料で読める教科書(英語版)を集めたポータルサイトの紹介です―ファクトチェックのやり方の教科書もあります!

無料の英語教科書を集めたサイトを紹介します。こちらのサイト
https://collection.bccampus.ca/は、次の本ブログの過去記事

生命科学志向の有機化学の教科書が無料で読めます!量子化学の教科書とかもあります

で紹介した無料教科書もはいっている優れたポータルサイトです。リンクを開くと様々な分野が表示されて
クリックすると無料教科書や無料のコースパックが利用できます。サイトのスクショを貼り付けておきます。

ビジネスや数学・統計学、生命科学・医学、コンピュータ科学や法律など人文科学や自然科学、技術などの分野の教科書、教材があつまっています。
Academic Writing, English, Communication, Professional Communicationの本としては論文の書き方やファクトチェックのやり方、大学レベルの英語の教科書、プレゼンのやり方などの教科書がいっぱいあります。一例としてファクトチェックのやり方の教科書へのリンクを転載しておきます。
https://collection.bccampus.ca/textbooks/web-literacy-for-student-fact-checkers-361/
よくできた教科書だと思います。