日本生化学会2025年大会の創立100周年記念講演がvimeoで公開されました。

日本生化学会2025年大会の創立100周年記念講演がvimeoで公開されました。
京都の国際会館で11月初めに開催された生化学会大会のシンポジュウムの講演です。私も会場で聴きましたが、動画でみるとスライドも止めてみられるしなにより撮影が見事な動画です。会場で聴講するよりずっと理解が進むと思います。ノーベル賞受賞者3人の講演です。是非きいてみてください。

■第98回日本生化学会大会会頭挨拶 岩井一宏(京都大学)
■Aaron Ciechanover (Technion-Israel Institute of Technology) 
「The Ubiquitin-Proteasome Proteolytic System: From the Very Beginning all the Way to
a Novel Regulatory Pathway ? Metabolic Regulation of Proteasome Compartmentalization.」
■William G. Kaelin Jr (Harvard Medical School)
「Choosing Cancer Drug Targets Wisely and Overcoming the Undruggables」
■本庶 佑 (京都大学)
「30 years’ journey of my PD-1 cancer immunotherapy」

例によってvimeoのこの動画は埋め込み禁止になっています。下のリンクから動画をご覧ください。

https://vimeo.com/channels/jbsoc
これは日本生化学会のチャンネルです。以下が3人のノーベル賞受賞者による講演動画です。

https://vimeo.com/1143682434?
https://vimeo.com/1143669319?
https://vimeo.com/1143686906?

(12/09追記あり)オートファジーと寿命、アルツハイマー病との関係などの動画(Oxford)がでています。

オートファジーを制御することで老化を防止しようというOxfordでの研究の紹介動画です。2021年の動画のようですが数日前にアップロードされた動画です。寿命やオートファジー、アルツハイマーについての基礎的解説が含まれているので参考になります。

昨日は寝てしまったので、関連動画の記事を追加しませんでした。11月の記事へのリンクを埋め込んでおきます。

老化を抑える薬を開発している企業のリーダーによる老化の一般向け解説動画がおすすめです!

吉田塁先生のGoogleのNotebookLMの入門動画です。

吉田塁先生の最新の動画です。
GoogleのNotebookLMの初心者向けの紹介です。これはGoogleのアカウントをもっていれば使えるサービスで、この頃これをつかって論文を紹介したり動画をまとめたりしているサイトが増えてきましたね。私は使ったことがないのでこの動画で勉強しようと思います。

2025年12月 教育現場における NotebookLM の活用(2025年12月7日)
https://www.youtube.com/live/X7yIOEMe2Jc?

東京大学 吉田塁 研究室のチャンネルの動画です。

山本 典史先生の化学、量子化学などについての記事を紹介します。

山本 典史先生のツイートで、最近多数のPythonで化学を学ぶ記事をZennに投稿されているのを知りました。一つ例をあげておきますが、他の記事については以下のツイートをごらんください。
nitterのリンクをあげておきます。
https://nitter.net/yamnor

 

山本先生のいろんな資料については以下の過去記事もご覧ください。他の記事もあるので先生のお名前で検索してみてください。

山本典史先生による学生のためのAI活用講座の資料が公開されています。必見です!

量子化学入門に最適の資料が公開されています―千葉工業大学の山本典史先生のサイトをご覧ください。

高校レベルから大学レベルへつながる物理学講義と量子化学・分子動力学が簡単に試せるアプリの紹介です。

研究をする人向けの必読書『イシューからはじめよ』(改訂版)がAmazonのプライムリーディングで読めるようになっています!これはすごい!

今朝iPadでKindle本を読んでいて、久しぶりにPrime Reading (Amazonプライム会員なら追加料金なしで読めるKindle本)で読める本に何か良いものがないか探していました。すると、なんと安宅和人さんの「イシューからはじめよ」の改訂版が読めるようになっているのを発見しました。これはすごい。
Amazonプライムの会員になっている方は、是非ライブラリに追加して読んでみてください。安宅さんは、生命科学系の東京大学大学院でDNAを扱う分子生物学的手法での脳科学で修士まですすみ、マッキンゼーに就職、途中でアメリカの大学院に進学してそこで脳科学の研究でPhDを取得した方です。ですから生命科学研究を熟知しておられるうえに、その後またマッキンゼーに復職しYahooで活躍されていた時にこの本の初版をだされたようです。現在は慶応義塾大学教授。ラボのホームページはこちらです。
https://atakalab.org/

私は紙の本を初版、改訂版ともに買って持っているのですが、タブレットで読めるKindle本も便利ですので皆さんにおすすめします。
この本は、ビジネス書の賞もとっている名著です。前にも書いたように私のラボに来た人に必読書として推薦していた本です。簡単な前の記事も参照してください。

名著「イシューからはじめよ」の改訂版が出版されました!

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第38回)

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第38回)は、第37回以降にこのブログで紹介した本をまとめておきます。あちこちにちらばっていては探しにくいのでまとめてみました。さらに末尾には新しい本も追加してあるのでご覧ください。

402)  J.グドール 著 ほか『森の隣人 : チンパンジーと私』,平凡社,1973. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12637836 (参照 2025-10-05) 奥さんの大学時代の愛読書で私がはじめてグドールさんのことを知った本です。

403) H.バン・ラービック, J.グドール 著 ほか『罪なき殺し屋たち』,平凡社,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12637845 (参照 2025-10-05) グドールさん夫妻の本。夫はオランダ貴族で写真家だったそうです。

404) ジェーン・グドール ほか「世界は変えられる : 「希望」のかけ橋をつなぐ旅 : グドール博士講演会」『研究所報』(17),南山大学. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9603611 (参照 2025-10-05) グドールさんが日本を訪れた時の講演会の記録です。2006年11月11日の日本の南山大学での講演会の様子がよくわかります。

405)  レオナルド・ダ・ヴィンチ [著]『マドリッド手稿』1巻,岩波書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420009 (参照 2025-10-15)

406)  レオナルド・ダ・ヴィンチ [著]『マドリッド手稿』2巻,岩波書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420010 (参照 2025-10-15)

407)  レオナルド・ダ・ヴィンチ [著]『マドリッド手稿』3巻,岩波書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420013 (参照 2025-10-15)

408)  レオナルド・ダ・ヴィンチ [著]『マドリッド手稿』4巻,岩波書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420014 (参照 2025-10-15)

409)  レオナルド・ダ・ヴィンチ [著]『マドリッド手稿』5巻,岩波書店,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420017 (参照 2025-10-15)

410)  松井喜三 編集・解説『レオナルド・ダ・ヴィンチ解剖図集』,みすず書房,1971. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12670972 (参照 2025-10-15)

411)  高津道昭 著『レオナルド=ダ=ヴィンチ鏡面文字の謎』,新潮社,1990.8. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13262703 (参照 2025-10-15)

412)  加茂儀一 著『レオナルド・ダ・ヴィンチ伝 : 自然探究と創造の生涯』,小学館,1984.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12420088 (参照 2025-10-15)

413)  スタニスワフ・レム 著 ほか『ソラリスの陽のもとに』,早川書房,1977.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12576337 (参照 2025-11-14)

ソラリスにまつわる論考が載っている本もあります。これもとても面白いと思います。
414)  小阪修平 編『思考のレクチュール』4 (記号の死),作品社,1986.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12221638 (参照 2025-11-14)

415)  フランシス・クリック [著] ほか『生命この宇宙なるもの』,思索社,1982.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604328 (参照 2025-12-03)

フレッド・ホイルの本もおすすめです。こちらはホイルの宇宙からの生命に関する論文の翻訳を集めた本です。

415)  F.ホイル, Ch.ウィクラマシンゲ 著 ほか『宇宙からの生命』,青土社,1985.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604336 (参照 2025-12-03)

416)アレクシー・カレル 著 ほか『ルルドへの旅・祈り』,春秋社,1983.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12291541 (参照 2025-12-04) これはノーベル賞を受賞した医師カレルが奇跡の泉とよばれていたルルドを訪れたときの記録です。カレルは細胞培養の父でもありますが、培養した細胞を神のように祭っていたのは有名な話です。
417)アレキシス・カレル 著 ほか『人間 : この未知なるもの』,日本CI協会,1979.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12676141 (参照 2025-12-04) 同じくカレルの最も有名な本です。

418) 池田和義 著『力学への招待 : 微積分の基礎から彗星の運動まで』,現代数学社,1985.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592878 (参照 2025-12-04)

419)三宅泰雄 著『科学者の眼 : 人・自然・社会』,三省堂,1984.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12589608 (参照 2025-12-04) 先日紹介した本、長篇小説『翠雨の人』の主人公 猿橋勝子さんのメンターであった三宅先生の著書です。一読の価値がある本です。
420)三宅泰雄 著『死の灰と闘う科学者』,岩波書店,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12594403 (参照 2025-12-04) 私の子供のころは大気内核実験をアメリカ、フランス、ソ連、中共(中華人民共和国)などが行っていて、死の灰が日本に降り注いでいました。映画館で日本に降った雨水にガイガー・カウンターをあてるとガーガーと鳴り響くニュース映画を見ました(当時は、映画を見に行くと本篇の開始前にニュース映画という短いニュース番組が上映されるのが普通でした。日本の南極観測船・宗谷が氷の海に閉じ込められた時、ソ連の原子力砕氷船が助けてくれたというニュースもよく放映されていました!)。雨にあたったら禿げるとか、子供どおしで話題になっていたのを思い起こしています。この本は猿橋さんの小説にある核実験の放射能を調べる科学者の話です。三宅さんや猿橋さんなど日本の科学者の精密な化学測定の結果は、大気内核実験の禁止に大きく貢献したといわれています。この本も当時を知り、核戦争について知るための基礎資料として貴重だと思います。

小惑星Bennuのサンプルからなんと6種類もの糖が発見されました!

小惑星BennuからNASAのOSIRIS-REx探査機が持ち帰ったサンプルの中から、なんと6種類もの糖が検出されたというのがニュースになっています。東北大学の古川善博先生の論文です。
はやぶさ2がもちかえった、りゅうぐうからのサンプルは少なすぎて、糖を検出できなかったそうで、Bennuからのサンプルではじめて糖が検出できたのだそうです。6種類の糖が発見されており、グルコースとガラクトース、キシロースにアラビノース、そしてリキソースにリボースが見つかりました。糖鎖生物学をやっている私達からみると、ガラクトースやキシロースがみつかったことは大発見だと思います。グルコースは宇宙でその存在がみつかったのは初だそうで、これもすごいことですね。リボースはRNAを作る材料ですがDNAの材料であるデオキシリボースはみつからなかったとのこと。しかしRNAをつくるのに必要なウラシル、グアニン、シトシン、アデニン、リン酸はBennuのサンプルから見つかったそうです。
宇宙からふりそそぐ隕石や小惑星のかけらに生命をつくる材料が豊富に含まれていることがわかったので、地球上の生命の起源の研究も大きく進展しそうですね。また隕石のなかには生物らしき形を発見したという論文もいくつか過去に発表されているので、宇宙から生命がやってきたというパンスペルミア説もまたぞろ注目されそうです。
東北大学のプレスリリースの本文pdfはこちら。
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20251203_01web_Bennu.pdf
東北大学の古川先生の論文はオープンアクセスなのでこちらから読めます。
https://www.nature.com/articles/s41561-025-01838-6
Furukawa, Y., Sunami, S., Takano, Y. et al. Bio-essential sugars in samples from asteroid Bennu. Nat. Geosci. (2025). https://doi.org/10.1038/s41561-025-01838-6

NASAの動画はこちら。
Bio-Essential Sugars Discovered in Samples from Asteroid Bennu
https://youtu.be/9LyH6jTefU8?

この動画や資料はこちらからダウンロードできます。
https://svs.gsfc.nasa.gov/14932
 パンスペルミア説についてはクリックの意図的パンスペルミア説の本も面白いですよ。
フランシス・クリック [著] ほか『生命この宇宙なるもの』,思索社,1982.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604328 (参照 2025-12-03)

フレッド・ホイルの本もおすすめです。こちらはホイルの宇宙からの生命に関する論文の翻訳を集めた本です。
F.ホイル, Ch.ウィクラマシンゲ 著 ほか『宇宙からの生命』,青土社,1985.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604336 (参照 2025-12-03)

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品とその朗読あれこれ

小泉八雲がNHKの朝ドラでとりあげられていますね。私は観ていませんがこのブログでも以前小泉八雲の本についてとりあげたことがあります。
Internet Archiveのこちらのリンクから、小泉八雲全集が読めるのを紹介しておきます。トロント大学の図書館が公開しているもので日本語版です。
https://archive.org/details/chengyutung?tab=collection&query=Hearn%2C+Lafcadio

トロント大学の図書館からは、他にも漱石全集、芥川龍之介全集、寺田寅彦全集(一冊欠巻があります)、内村鑑三全集などいろいろ読むことができます。

トロント大学が所蔵する日本語の本がInternet Archiveで読めるのをご存知ですか?

怪談などハーンのいろんな作品の日本語版は青空文庫の他、Open Shelfでも読めます。

Open Shelfという色々な本がオンラインで読めるサービスがあります

もちろん、国立国会図書館のデジタルコレクションでも小泉八雲全集や作品集その他いろいろが読めます。
https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?accessRestrictions=internet&accessRestrictions=ooc&collection=A00001&collection=A00002&collection=A00022&collection=A00003&collection=A00014&collection=A00015&collection=A00188&collection=A00017&collection=A00016&collection=A00019&collection=A00121&collection=A00024&collection=A00152&collection=A00150&collection=A00173&collection=A00122&collection=A00162&collection=B00000&fullText=true&creator=Lafcadio+Hearn&eraType=AD&availableType=Persend&identifierItem=ISBN&includeVolumeNum=true&pageNum=0&pageSize=20&sortKey=ISSUED_DESC&displayMode=list

怪談の英語版朗読はこちらなどで聞けます。
https://archive.org/details/kwaidan_1005_librivox

朗読の途中に註の朗読が入るのが興ざめです。むじなの朗読のリンクも載せておきます。
https://archive.org/details/kwaidan_1005_librivox/kwaidan_08_hearn.mp3

Youtubeにもあります。こちらはページ番号かなにかを朗読するのでこれも興ざめです。
https://youtu.be/WAiBdHoMDtY?

私はウイリアム・ムーアさんが朗読している旺文社発行のKwaidanという本を持っているのですが、この朗読はよかったです。英語の勉強用に最適でした。ただしフォノシート(知っていますか?うずっぺらいプラスチックみたいなもので作ったレコードです)がついている本なのでレコードプレイヤーがないと再生できあません。国立国会図書館は音声をデジタル化したのをもっているのですが、来館利用になっていてネットでは聞くこと不可です。

L.ハーン 著 ほか『怪談 Kwaidan』,旺文社,1964.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/10259366 (参照 2025-12-02)

人工生命国際学会ALIFE2025(京都)の動画が公開されています。

今日はものすごく暖かな一日でした。気温の変化が激しいですね。暖房なしで過ごせる一日で、外ではワイシャツ一枚で動き回れました。
今夜YouTubeをひらいてみるとおすすめに、京都で今年の10月に開催された人工生命国際学会ALife2025の動画が上がっていました。こんな学会があったんですね。京都産業会館で開催されたようでオンサイトとオンライン併用で、なんと参加費は10万円ほどだったようです!円安なので学会参加もできない時代になってしまいました。https://2025.alife.org/
このサイトから学会の予稿集などがダウンロードできます。また動画へのリンクものっています。

https://www.youtube.com/@ALIFE2025

ちょっと動画をながめると、LevinのKeynote lecture動画がありました。彼は発生生物学をやっていますが人工生命の研究者なのですね。いろんな人工生命関連の論文があるようです。
Keynote, Michael Levin
https://youtu.be/jhjID2aAf_I?

オートマトンとMathematicaで有名な、WolframのKeynote lectureの動画もあります。
Keynote, Stephen Wolfram
https://youtu.be/EBt2a3we-Us?

他にも進化とかロボットとか、いろんな動画があるので面白そうなのを選べます。

年末年始の恒例イルミネーションが近所ではじまりました。無料で読める日本生物物理学会の和文誌を紹介します。

数日前から近所の丘の上の年末年始のイルミネーションが点灯テストをしていました。今日から正式にイルミネーションがはじまるとの放送がはいったので、さっそく今夜 見に行きました。今年は今までで一番豪華なイルミネーションになっていました!イルミネーションの近くまで登っていくと、なんと豚汁をふるまうイベントをやっていました。私たちは夕食後だったのでお腹いっぱいで遠慮しましたが、みんな楽しそうでよかったです。ハートの部分に二人でならんで写真を撮っている人も多かったです。来年の1月10日まで毎日点灯するとのことで、年末年始に帰省する人も楽しめます。また近くを走っている西鉄バスからも見ることができるので運転手さんも楽しみにしているそうです。

今日は無料で読めるJ-STAGEにある日本の学会誌を紹介します。2年ほどまえに雑誌の生物物理や化学と生物が読めるという記事を書いていますのでそちらも参照(末尾のリンク)してください。

今日は最新号まで無料で読める日本生物物理学会の学会誌「生物物理」を紹介します。
この雑誌には、線虫C. elegansについての論文 (空飛ぶC. elegansとか電気ショックの恐怖の記憶とかその他いろいろ面白い記事があるので検索してみてください)もでているので私の研究の参考にもなります。また最新のトピックスが紹介されているのでそれらについて学ぶ手掛かりにもなります。
たとえば相分離生物学についてのこんな論文はいかがでしょうか。MLOというのはMembraneless organelles の略です。
『藤原 奈央子, 廣瀬 哲郎, 膜のない細胞小器官の謎に迫る』, 生物物理, 2024, 64 巻, 2 号, p. 71-77
内容紹介を引用しておきます。

膜に囲まれない細胞内区画である非膜オルガネラ(MLO)は,様々な生体反応を制御している.本稿では,MLO形成の駆動力である相分離のメカニズムと,MLOの作動機序について概説し,代表的なMLOの構造と機能を個別に紹介する.また,MLOと疾患との関連や治療標的としてのMLOの可能性について解説する.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/biophys/64/2/64_71/_html/-char/ja
以下は以前の記事へのリンクです。

日本語での鳥の渡りの量子生物学の解説がありました。J-STAGEを使ってみましょう!