トップジャーナルに投稿しよう!:

科学の研究では研究成果は論文にして発表します。論文を投稿するとき、その成果がとても優れたものならハイクラスの雑誌(ジャーナル)、英語ではtop-tier journalと呼ばれる雑誌に投稿したいものです。Top-tier journalの一つである雑誌Scienceの編集者を長年つとめたKatrina L. Kelnerさんによると、
Science, Nature, Cell などのtop tier journal へ投稿するかどうかの判断基準は以下のようなものだそうです。

よいストーリーと説得的なデータを用意して投稿しましょう!

 ・今までの自分の研究で最高のものか?
・大きなインパクトのある研究か?
・他分野の科学者の興味をひくようなものか?
・既存の知識・常識をひっくり返すようなものか?
・長い間未解決だった問題の
(予想できなかったようなものであることも多い)解決や、
広範囲に影響を及ぼすような成果へつながる大きな一歩か?

いかがでしょうか。こういう成果にめぐりあえたら是非、top-tier journalにチャレンジしたいものですね。彼女の英語での講演はPublishing in Journalsと題して2009年3月16日に行われました。論文の書き方についての貴重な講演ですので是非ご覧下さい。(後半は別の方による講演です。論文を投稿するときに添える編集者への手紙であるcover letterの書き方その他についての懇切丁寧な解説があります。) 講演を聴くには上の青字の部分をクリックするとNIH VideoCastingのページにつながります。

Google検索 (6):

研究や勉強にはGoogle検索の活用がかかせません。Google検索のコツをゆっくり解説していきます。今日は英文を作成するときの英文校閲のヒントを引き続き紹介いたします。

前回A resulted BかA resulted in B.かどちらが正しいかをGoogle検索で調べてみました。resultの後にくる単語を*で表して検索してみたのです。実はある単語の前後にどのような単語がくるか(共起表現)はあちこちでデータベースになっています。Googleでもそうしたコンコーダンスに関するデータを販売しているはずです。そういったデータを買ってもいいですが、生命科学についてならすばらしい無料のサービスがあるので紹介します。

リンク集にものせてある
online life science dictionaryの共起表現(コーパス)のページにいって調べたい単語(たとえばresult)を検索窓に入れると共起 表現が 容易に検索できます。単語の1語前、1語後、2語前、2語後での結果のソートもできますのでお試し下さい。

試しにresultsをいれて検索してみると、上のように表示されます。共起表現をクリックするとその例文が掲載されている英語の論文の要旨(abstract)にとぶという便利さです。自分が使う単語のあとにくる前置詞に不安があるとき、あるいはこんな単語のならびかたが許されるのかと疑問に思うときなどには、この共起表現検索やGoogleのphrase検索(引用符検索)は強い味方になってくれます。文法的な間違いというのがほとんどない英語が、これで書けるようになったという方が続出しています。是非、これらのサイトと検索法を活用して誤りの少ない英文作成に役立てて下さい。

Google検索 (5):

研究や勉強にはGoogle検索の活用がかかせません。Google検索のコツをゆっくり解説していきます。今日は英文を作成するときの英文校閲のヒントを紹介したいと思います。

「AによってBのような結果になった」と英語で書きたいとき、”A resulted B.”
で良いでしょうか?そうではなくて”A resulted in B.”だったでしょうか。これをGoogleを使って調べてみることにします。英語の論文での使い方をみたほうがよいので、検索するサイトを科学雑誌Scienceのサイトに絞って検索してみましょう。もちろんsite:jbc.orgとかsite:nature.comとかもよいので試して下さい。

サイトの後にコロンをつけて
site:sciencemag.orgとして検索語(複数個も可)を入力することでScienceのサイトに絞った検索が出来ます。
site:www.sciencemag.orgでもよいです。ただし後者の場合の検索ヒット数は前者より減ります。それはsite:sceincemag.orgとするとstke.sciencemag.org
のようにsciencemag.orgの前がwwwでないものも検索するからです。)

前回紹介した引用符で囲んだ検索と、任意の一語を表すアスタリスク表示を組み合わせて使います。“resulted *” のようにresultedの後にアスタリスクを入れて引用符で囲み、resultedの後にくる任意の一語をアスタリスクで代表して検索するのです。実際やってみると、resulted fromだとかresulted inとかいう用例がヒットします。その例をよんでいくとA resulted in B.というのが適切な用例であることがわかります。

site検索で自分の投稿する論文のサイトを指定して調べると安心です。有名論文サイトの論文はたいてい英文校閲してあるはずだからです。site検索をしない場合には、英語を母国語としない人の書いた誤った用例も検索してしまいますので、その用例をどこの国の人が書いているか、そのような用例がいったい何例ヒットしているかに注意を払うとよいでしょう。少ないヒット数や非英語圏のサイトが中心の用例は要注意でさらに確認が必要となります。