安宅和人さんの新著『風の谷という希望』を予約注文しました!

安宅和人さんの新しい本が間もなく出版されます。
『風の谷という希望』という本です。1000ページ弱という充実した内容の本です。


Amazonで試し読みができるので読んでみて即予約注文しました。。試し読みできるページ数も半端ではないので是非試し読みで読んでみてください。安宅さんの名著「イシューからはじめよ」(末尾に紹介記事を再録しておきます)の実践版ともいえる本で、今後の社会の進む方向を考える本として素晴らしい本だと思います。実際に社会を変えていくときにどんな風にするのか、そのノウハウも学べます。7月30日発行の本ですので予約できます。AmazonのKindle版は期間限定ポイントが2500ついているのでお買い得です。私は今朝予約しました。タイトルは風の谷のナウシカからインスピレーションを得たプロジェクトだからということです。

名著「イシューからはじめよ」の改訂版が出版されました!

現在の人類の科学文明の基礎を築いた発見のドラマ、そしてそれについての講演が面白いです。

YouTubeのおすすめ動画にこんなのがでてきました。American Philosophical Societyで4月に行われた招待講演です。」

再生していると突然ドラマの画面がでてきてびっくりしました。そのドラマというのはこのブログでたびたび紹介している
Einstein’s Big Idea – The story behind the world’s most famous equation
というNOVAが作成した科学史のドラマです。アインシュタイン、ファラデー、マクスウェル、ラボアジエ、エミリー・デュ・シャトレ、リーゼ・マイトナーなどが登場する素晴らしいドラマです。未見の方は是非ご覧になることをおすすめします。HD画質の動画はこちらです。CCの部分をクリックして字幕表示でご覧ください。
https://youtu.be/6cHV8UGtkVw?

このドラマの随所に解説で登場しているのが若いころのProf. S James Gates, Jrです。上のファラデーのモーターの発明の場面を講演では映しながら、彼のこの発明が現代科学をつくりあげたエポックメーキングな業績だと強調しています。力線のアイデアが現代の量子力学とどうつながっているかというのは、最初の講演動画の解説をご覧ください。

Steven Strogatz先生のNew York Timesの連載記事が無料公開されています!

Steven Strogatz先生のMath, Revealedと題したシリーズものの記事が無料で読めます。


スレッドの画像をクリックすると購読を促すポップアップ(WindowsのFirefoxでは消せない場合があります)なしで記事が読めます。スレッドのリンクをクリックすると購読を促すポップアップが邪魔して記事が読めません(Macではこれを消す方法があるとのことです。)iPadではリンクをクリックしてもうざいポップアップは最小限で、Maybe laterをおすと消えます。iPadで記事を表示するととても読みやすいのでおすすめです。Windowsでもスレッドの画像をクリックして開くページでは、Maybe laterがでてくるのでポップアップを消して記事が読めます。

記事を一つ埋め込んでおきます。試しに読んでみてください。面白い記事です。

スライドの作り方についてのとてもよい記事がありました。

スライドの作り方についての有用な記事が公開されています。
東京都立大学の中嶋 大志 先生による記事です。
『科学技術論文に用いる図表のための matplotlib 設定』
https://qiita.com/n-taishi/items/042039847601f264236d

パワーポイントのスライドで発表するときに、自分の論文の図を貼り付けてスライドをつくることがよくあります。でも出来上がったスライドが、いまいちで見映えがせず、わかりにくい、見にくいということが経験上結構あります。そういうことを避けるための方法がこのQiitaの記事でわかりやすく実例つきで解説されているので一読をおすすめします。音響関係のスライドの例が挙げられているようですが、生命科学系にもすぐ役立つ内容です。また記事の最後の部分の参考文献のセクションには、スライドプレゼンの解説サイトや動画、そしてオープンアクセス本へのリンクなどが紹介されていて必見です。

今日は参議院選挙の投票にいきました。福岡は快晴、ものすごい暑さで日中はとても投票所にいけません。熱中症警報の危険がでていました。夕方に行ったのですが、日没までは時間があったため暑くて、期日前投票をすべきだったと思いました。今は開票速報をみている方が多いでしょうね。

量子情報についての白石直人先生(東京大学大学院)の講義ノートが公開されました。

量子情報についての白石直人先生(東京大学大学院)の講義ノートが公開されました。


こちらの講義のページに、講義ノートや参考書へのリンクがあります。
https://sites.google.com/site/naotoshiraishiphys/home-jp/lecture/qinfo-2025
教科書や参考書リストにあげられている教科書やオンラインでフリー入手可能な講義ノートなどもよさそうです。リンクは上のサイトにあるので省略しますが、二つ紹介されています。

・佐々木 寿彦「量子情報講義ノート」(実際には量子論の部分が多く、本講義の 3章~5 章に相当する内容を手厚く扱っている)

・藤井啓介「量子コンピュータ概論」(本講義の量子計算の内容の多くとともに、本講義では扱っていないスタビライザー形式やトポロジカル符号なども扱われている)

ワークフロー言語について初めての人むけの動画を紹介します。

今日は旅行から帰ってきたので動画の紹介だけです。
バイオインフォマティクスにかぎらず、データ解析をやった作業を記録し、再現性を確保しておくことが現代の科学では求められています。再現可能性のすすめというやつです。実際、自分のやったデータ解析のコードがしばらくすると、何をやっていたのか自分でも思い出せなくなっていたりすることもしばしばです。そこでデータ解析のワークフローを作業しながら記録するためのワークフロー言語というものが開発されているそうです。TogoTVの最新の動画をご覧ください。私はこの動画でとりあげられているワークフロー言語の一つ nextflowも、ユーザーとしてはよさそうに思えました。是非snakemakeとともに調べてみてください。
ワークフロー言語 Snakemakeの入門 @ Bio”Pack”athon2025#6
https://youtu.be/6zbriRLKlWE?

嗅覚異常は139以上の病気の早期診断に役立つそうです。アルツハイマーやパーキンソン病の早期診断にも!

嗅覚異常についての講演がNIH Videocastで公開されました。嗅覚異常がコロナ感染時に起こることは有名ですが、嗅覚異常や嗅覚喪失が他の多くの病気の早期診断に使えるという話です。嗅覚は匂いの受容後、直接に神経が脳に届いて記憶処理されるので、脳の老化や病気、記憶力の低下などの早期診断に役立つのです。安価な嗅覚異常の診断法がありますし、最新の嗅覚診断方法が次々と開発されているので、嗅覚異常で病気の早期発見、早期診断ができるという今回の講演はとても興味深いものです。わかりやすい英語ですし講演動画や字幕もダウンロードできるのでお勧めの動画です。
https://videocast.nih.gov/watch=56876
Can You Smell That? Smell as a Biomarker of Brain Health and Quality-of-Life — NIDCD Beyond the Lab Speaker Series
Josh Levy, M.D., National Institute on Deafness and Other Communication Disorders (NIDCD) Clinical Director

コロナに感染して嗅覚異常がおこるのは有名ですね。しかしアルツハイマー病やパーキンソン病の認知症や運動傷害の発生の何年も前に、90%以上の人で嗅覚の低下がみられるそうです。つまり嗅覚の異常をこうした重大な病気の予兆とすることができて、早期の発見・治療に役立てることができるのです。なんと少なくとも139の病気で、予兆としての嗅覚の低下が確認されているそうです。こちらの論文をお読みください。
https://www.frontiersin.org/journals/molecular-neuroscience/articles/10.3389/fnmol.2024.1455418/full

TITLE=Inflammation and olfactory loss are associated with at least 139 medical conditions
JOURNAL=Frontiers in Molecular Neuroscience
VOLUME=Volume 17 – 2024
DOI=10.3389/fnmol.2024.1455418

スキャンした本のページの画像からpdfファイルをつくる

ChatGPTにスキャンした見開き2ページの画像を1ページづつの画像の分割してpdfファイルにする方法を教えてもらいました。質問のプロンプトは次のようなものでした。
『jpgファイルからpdfファイルを作ろうとしています。本を見開き状態でスキャンした100枚のjpg画像ファイルがあります。一枚のjpgファイルには、本の2ページがスキャンされています。最初の画像は本のページ1と2がうつっています。次の画像は本のページ3と4が移っているという具合です。この画像からページ1の画像を第1ページ、ページ2の画像を第2ページとするpdfファイルをつくりたいのです。それができたら、2枚目の画像からページ3と4の画像を切り出してpdfファイルの3ページ目、4ページ目とします。この操作を50枚の画像について行い、最終的に1-100ページの画像をpdfにして、100ページからなるpdfファイルが作りたいのです。自動的に見開きページの画像から、右半分と左半分のページを切り出してjpgファイルを作る方法を教えてください。フリーソフトで可能なら利用可能なソルトウエアの名前をWebで調べて教えてください。』

ChatGPTはオンラインツールとフリーソフトを教えてくれました。フリーソフトはIrfanViewです。
https://www.irfanview.com/
やり方はこちらのサイトに載っているとのことでした。https://gogotorotan.blogspot.com/2018/12/irfanview2.html
2018年の記事ですのでIrfanViewの現在のバージョンとはすこし項目の日本語訳が変わっているところがありますが、書いてあるとおりにたどっていけば簡単にページ分割とpdf化ができます。自炊などでスキャンした画像がある方はぜひ試してみてください。

量子力学や応用数学の日本語講義動画―東北大学の大関先生の講義YouTube

昨年も紹介した東北大学の大関先生の講義ですが2025年度版が続々アップロードされています。応用数学Aと量子力学Bの講義は本格的入門用におすすめの講義です。去年とまた違った内容もはいっていますので、去年観た人も今年の講義を眺めてみて必要な部分をご覧になるとよいと思います。こんな講義が自宅できけるというのは、本当にすばらしいことです。

今年の講義には休憩時間もはいっていたりして、また面白そうです。先生の大学院講義や過去講義、量子コンピュータ関連の講義その他もあるので是非チャンネルを眺めてみてください。

https://www.youtube.com/@mohzeki22
応用数学Aの第一回を埋め込んでおきます。

量子力学Bの第一回はこちらです。

ChromeでLife Science Dictionaryが使えなくなりましたね―復活させる方法があります!

ChromeでLife Science Dictionaryが使えなくなりましたね―復活させる方法があります!

Life Science Dictionary Tool WebExtensionをChromeで使っていたのですが、昨日無効化されているのに気付きました。以前こんなことがあった時には、拡張機能の管理画面で有効化させることが出来たのですが、今回は削除以外は選択肢がありません。これは何とか復活させなくてはと調べてみました。

こちらのサイトの方法に従って作業すると簡単に復活させることが出来たので紹介しておきます。
『情報の海を泳ぐ』というブログで、いろんな記事が掲載されている役立つサイトです。
https://pajoca.com/articles/
新着記事に目的の方法が掲載されていました。
『サポートが終了したChrome拡張機能を再度使えるようにする方法』
2025年7月13日
https://pajoca.com/enable-unsupported-chrome-extension/
書いてある通りに作業すると、無効化されていたライフサイエンス辞書の拡張機能管理画面にオンにするボタンが表示されるようになります。
なお古いバージョンのBraveやFirefoxではまだライフサイエンス辞書の機能拡張は利用できます。