東大の吉田塁先生の小・中・高生、保護者、教員向けの生成AI入門講座が公開されました!渡辺先生の解析力学入門(高校生向け)も開講予定とのこと!

少し前に東京大学の吉田塁先生の教員向け生成AI講座の動画を紹介しました。

東大の吉田塁先生の生成AI]入門講座が公開中です。私がGPT5を使ってみて気付いた注意点もご覧ください。

以下に埋め込んであるツイートでさっき知ったのですが、吉田塁先生のAI入門講義のアーカイブ動画が全部公開されています。
小学生向け、中学生向け、高校生向け、保護者向け、教員向けなどがありますので是非自分に向いていそうなものから視聴してみてください。

詳しくはこちらに内容紹介があります。
https://www.meta-school.t.u-tokyo.ac.jp/junior/
動画はこちらから視聴できます。
https://www.youtube.com/@luiyoshida-lab/streams

東京大学のMETAVERSEでは上記の講座以外にも多彩な講座が開講、公開されています。
https://www.meta-school.t.u-tokyo.ac.jp/junior/
JUNIOR ENGINEERING PROGRAMS LIST
このページからの引用です。
『ジュニア工学教育プログラム(通称・ジュニア講座)とは
多様な工学の学びや卒業後のキャリアを伝える、参加費無料の講座を実施します。
主な受講対象者は中高生・保護者・教師ですが、講座によってはそれ以外の対象者も受け付けております。
お申し込みは、各講座の詳細をご覧ください。』

開講予定の講座をみると、なんと渡辺 悠樹先生の解析力学入門という講座があるのを知りました。高校生向けとのことですが、一般も申し込みできるそうです。渡辺先生の有名な教科書への入門にもなるのではないでしょうか。
https://www.meta-school.t.u-tokyo.ac.jp/junior/25sam/
最後に埋め込んでいるのは吉田先生の動画です。
『生成AIに関する最新情報の提供と生成AIを活用したエクセル入門』
https://www.youtube.com/live/lYSESWPjgWk?

Roger Penroseの新宇宙論―今の宇宙の前の宇宙?

以前の記事でノーベル物理学賞の受賞者であるRoger Penroseの最新の宇宙論の講演があると紹介しました。宇宙はサイクリックに進化しており、今の宇宙の前に存在した宇宙の痕跡がJames Web宇宙望遠鏡で見つかったのではないかというような講演だったと思います。ライブは未明の時間帯だったのでそのうちYouTubeに出るだろうと思ってみなかったのですがまだ出ません。ちらほらと一般のニュース動画には関連動画がでているのでそれを紹介しておきます。

Is the Universe Eternal? James Webb and Nobel Winner Roger Penrose’s Bold Theory
https://youtu.be/p1BfzXeQTnE?

本人によるちょっと前の対談はこちらで聴けます。
Conformal Cyclic Cosmology with Sir Roger Penrose and Dr. Jack Holland
https://youtu.be/yKB4yMJPFRM?

彼の本の日本語訳も出ています。

「宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか」
ロジャー・ペンローズ/著 、竹内薫/訳
https://www.shinchosha.co.jp/book/506591/

pdfをテキストファイルに変換する方法をいくつか紹介します。

今日はpdfをテキストファイルにする方法をいくつか紹介します。
論文や本のpdfファイルをテキストファイルに変換すると、テキストエディタなどでgrep検索ができるようになります。(grepができるソフトについては末尾の註を参照してください)
grep検索すると本文の検索語を含む部分を一覧で表示してくれるので、タグジャンプして該当する本文を読めます。読んだあとはバックタグジャンプでもとのgrep検索結果にもどり、つぎの検索結果にカーソルをあわせてタグジャンプするというのを繰り返せばよいわけです。これは便利ですのでやったことがなければ是非試してみてください。

またテキストファイルにしたpdfファイルから、任意の単語を抜き出してくることも簡単にできます。私はpdfファイルに含まれている線虫C. elegansの遺伝子名をプログラムで抜き出してきて一覧にする作業を先日やりました。プログラムはChatGPT5に書いてもらいました。

ではpdfファイルをテキストファイルにする方法をいくつか紹介します(これもChatGPTに教えてもらった方法の一部です)。

① pdftotext(Poppler)(Linux / Mac / Windows)を使って変換する:
特徴: 高速・軽量、コマンドラインで使える。grepとの相性抜群。

インストール(Ubuntu例):
sudo apt install poppler-utils

【使い方】
pdftotext input.pdf output.txt

改行や段落が崩れることもありますが、検索用には非常に向いています。

② Calibreを使って変換する:
Calibreはフリーの電子ブック閲覧ソフトです。
特徴: GUIで簡単にPDF→TXT変換可能。
ダウンロード: https://calibre-ebook.com/
【使い方】
PDFをCalibreに読み込む。
「本を変換」→ 出力形式を「TXT」にする。
保存

③ Microsoft Office を利用する方法:
WordでPDFを開く(Office 2013以降)
WordでPDFを直接開くと、自動で編集可能な形式に変換してくれます。
その後「名前を付けて保存」で「.txt」形式を選ぶ

以上の方法で、図はテキストファイルには入りませんし、レイアウトが崩れる可能性もあります。しかし検索目的なら問題はありません。簡単ですので是非試してみてください。

註:grepが使えるソフトやエディタのまとめ。ChatGPTに教えてもらったものが中心です。 VSCodeがよさそうですね。

  • Windows: AstroGrep / grepWin / Notepad++/秀丸エディタ

  • Mac: EasyFind / BBEdit / TextMate

  • Ubuntu: Catfish / Krusader / VS Code

  • 共通: VS Code / Sublime Text

今井翔太 先生のYouTube動画はGPT-5や最新のAI動向について知るのにおすすめです。

今日も遺伝子の勉強で忙しかったので簡単な記事ですみません。今井翔太さんのYouTubeの動画が最新のGPT-5などの情報を手っ取り早く知るのにおすすめです。

 
YouTubeのリンクはこちら。
https://youtu.be/rZkvWSgWMDU?
動画も埋め込んでおきます。

安宅和人さんの新刊『「風の谷」という希望―残すに値する未来をつくる』を読んでいます!

先日書いた安宅和人さんの新刊本 『「風の谷」という希望―残すに値する未来をつくる』を読んでいます。1000ページ弱の本なので紙の本を買うのをやめてKindle版を買ってiPadで読んでいます。検索ができて、註もタップするだけでポップアップしてくるので読みやすいのでお勧めです。都市に対する『風の谷』という場を作っていくプランの話で、社会のあらゆる面を考慮して100年、200年のスパンで計画、実行していくという緻密で壮大な計画です。大学にいたものとしては、「風の谷」を、理想の研究環境がある場所(場)におきかえて読んでしまいます。都市に対する「風の谷」とおなじように、すばらしい知の拠点としての「風の谷」も、こんな風な緻密な考察と計画でつくれるのではないかと思いながら読み進めています。こういうプランについて、それを妨害しようとする流れ、そして予想もしなかった社会の変化、科学や技術の進歩にどう対処していくのか、波にどうのっていくのがいいのか、そんなことも考えながら読んでいっているところです。よい本に巡り合えたと思います。

この本については安宅さんがブログ記事を書いておられます。


これから読み始める人にも今読んでいる人にも役立つ記事だと思いますので是非参照してみてください。
https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2025/08/04/190956

田崎晴明先生の教科書『数学:物理を学び楽しむために』が無料でダウンロードできます。田崎先生の主なサイトのまとめ。

学習院大学の田崎晴明先生の数学の教科書、
『数学:物理を学び楽しむために』
https://haltasaki.github.io/books/math/
が改訂されて公開されました。2025年8月6日版になっています。こんなよい本が無料で日本語でダウンロードできて、読めるというのは素晴らしいことです。
この夏、勉強してみてはどうでしょうか。

更新履歴のページをご覧ください。”64ページの脚注85で福島竜輝さんの『授業では教えてくれない微積分学』(森北出版)に言及した。”
とか、”デルタ関数を手際よく解説した 4.1.5 節を追加。物理の講義で急にデルタ関数が出てきて戸惑ったときには役に立つのではないかと思う。” など追加・修正された点が一覧できます。
https://haltasaki.github.io/books/math/history.html

先生のホームページ https://www.gakushuin.ac.jp/~881791/indexJ.html
には、この本へのリンクや、プレゼンの仕方、オンライン授業、オンライン講義へのリンクなどがあって役立ちます。

田崎晴明によるオンライン講義
https://haltasaki.github.io/OL/indexJ.html
もみやすいリンク集です。これについては以下のツイートをご覧ください。

YouTubeチャンネルはこちらです。
https://www.youtube.com/@haltasaki

サイバー犯罪から身を守る本

今、この本を読んでいます。

『知っておきたいネットの危険性-サイバー犯罪から身を守る本-』
I/O編集部 編 2025年 6月27日発売   A5判  160ページ 定価 ¥2,970(本体 ¥2,700)
ISBN978-4-7775-2304-7 C3004 ¥2700E
https://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/978-4-7775-2304-7

今年の6月の新刊ですので、サイバー犯罪から身を守るための最新の知識が得られるよい本だと思います。私のようなサイバー犯罪について無知なものにはありがたい本です。ありきたりの本でみられるパスワードの正しい作り方とか、ウイルスソフトは要らないというような内容ではなくて、結構本格的な知識も得られそうです。正しいウイルス対策ソフトの導入法やVPNの選び方や仕組みと原理、今話題のパスキーとは何かなどもわかりやすく解説されていて読みやすく有益な情報満載の本です。工学社から出ている本ですので工学社のツイートを埋め込んでおきます。

バクテリアのすべてについて学べる一般むけ講演(MRC分子生物学研究所の所長による講演)が公開されました。これは必見です。

いつも見ているMRC分子生物学研究所のチャンネルの最新動画を紹介します。
A Bacterial World – Jan Löwe – Seminar for Non-Scientists
https://youtu.be/Tzn_st4SGyE?

バクテリアの世界
これは面白い講演です。英国ケンブリッジにあるMRC LMB(分子生物学研究所)の所長のJan Löwe博士による一般向けの公開講演の動画です。
バクテリアの発見から研究の歴史とその進化、代謝や分裂(Löwe研究室のメインテーマです)そして私たちの生活とのかかわりなど、バクテリアについてのあらゆる知識が学べます。大腸菌の全代謝が解明されていることなども紹介されています。
夏休みに視聴するには最適の面白い動画です。是非みてください。

ChatGPTに日本語でプロンプトを与える時注意すべきこと‥

ChatGPTに日本語のプロンプトを与えて作業させた時おこりがちなトラブルとその回避策をまとめた記事が公開されています。
論文の要約を頼んだり、英文原稿の校閲を頼んだりしたら、にとんでもない改変や改悪をしてしまうということがあるそうで、これは是非読んでおくべき記事だと思います。
英語の原稿を「校正して」とか「推敲して」とプロンプトで指示したら、原稿がめちゃめちゃに書き換えられたとか、重要な単語が消されてしまったということがよくあるそうです。その原因と対策も書いてあるので是非お読みください。日本語では校正とか推敲という言葉しかないのですが、英語には

Polish、Refine、Edit、Revise、Rewrite、Rephrase、Reword、Paraphraseなどの単語があるため、ChatGPTが依頼者の意図とちがう英語に日本語のプロンプトを変更して作業してしまうことが原因だそうです。英語でプロンプトを書けばよいのですが英語のプロンプトの書き方の勉強にもなる記事だと思います。

『GPT出力劣化の完全メカニズム解明-日本語の書いての3文字が全てを崩してた- 』
https://note.com/viorazu/n/nbd8f44c83488

『GPT出力劣化の完全メカニズム解明2-『書いて』以外の凄いやつ誤訳事典- 』
https://note.com/viorazu/n/n7586b127ee64

大雨でクーラーなしで過ごせる日が続きましたが今日からは夏が復活しました。
ユリがたくさん咲いたのですが満開の時に雨に打たれたので少しかわいそうでした。

ChatGPT plusにGPT-4.1が復活しました。9月のNHK夜ドラが楽しみです!

今朝ChatGPTを使うと、なんとLegacy modelのプルダウンメニューにGPT-4oだけでなくGPT-4.1, o3, o4-miniが復活していました。私は英語の論文作成で4oがあまり良い性能でなかったので、いろんなモデルを試してみて一番よい結果が得られたGPT-4.1を愛用していました。英文校閲などにはGPT-4.1が4oより優れていると4.1が自画自賛していたのですが、たしかにそういう印象でした。GPT-5でもたぶん4.1クラスの性能を示すのでしょうが、またチェックするのも面倒なのでGPT-4.1がPlusユーザーにも復活してよかったです。

今日はChatGPTに作ってもらった簡単なプログラムの出力を解析していて、ちょっと忙しいのでNHKの新番組の紹介です。神戸大学の中澤先生のツイートで知りました。これは楽しみです。


夜ドラで8週、全32回とのこと。
【NHK公式】夜ドラ「いつか、無重力の宙で」【出演】木竜麻生・森田望智・片山友希・伊藤万理華・奥平大兼 ほか【語り】柄本佑【放送】2025年9月8日(月)午後10時45分放送開始<総合>
https://www.nhk.jp/p/itsusora/ts/ERNKW5X93Y/