量子力学の発展にアインシュタインが果たした役割―光量子の発見の動画がおすすめです。

以前紹介した(文末参照)物理学者Dr. Jorge S. Diazの新しい動画がでています。
Quantum Mechanics got realというタイトルで、前の動画The Dawn of Quantum Mechanicsの続きです。
Planckの光量子仮説は仮説に過ぎなかったのですが、Einsteinの1905年の論文で光量子の実在があきらかにされました。Einsteinは1921 年、日本訪問途上の船の上ノーベル賞受賞の知らせを聞きました。受賞理由は光量子の発見で、特殊相対性理論でも一般相対性理論でもありません。
この動画では、アインシュタインの論文にそってその数式をわかりやすく解説してくれています。これをみたら、誰でも自分でアインシュタインの論文を読めます。とてもよい動画です。
https://youtu.be/WNHn6GoMaac?si=-hRDk5XDOcePZyBh

光量子の論文(英訳)はこちらのプリンストン大学のサイトでよめます。手元にひらきながら、動画をみるのもよいでしょう。
https://einsteinpapers.press.princeton.edu/vol2-trans/100

Max Planckの光量子の発見についての解説ビデオが面白かったです。

SF小説のおすすめ本、有機化学のやさしい教科書、ハイゼンベルグの書いた本、KJ法のワークブックなどを紹介します。

お薦めの本を数冊紹介します。

京都の本屋で有名なSF小説『三体』の文庫版が出版されているのを知り購入しました。四月に『三体Ⅱ』、6月に『三体Ⅲ』の文庫版がでるそうで楽しみです。中国人作家の作品ですが、文化大革命での知識人虐殺が描かれていて中国もずいぶん変わったものだと思いました。まだ途中までしか読んでいませんがひきこまれる作品です。Netflixでドラマ化されて配信がほどなく始まります。読んでいて鈴木 光司の『エッジ』を思い出しました。鈴木 光司はホラー映画のリングの原作者ですが、「リング四部作」では呪いのビデオの謎解きがSFそのものでした。エッジでは、人が次々と消失し宇宙が変化して円周率が無限ではなく有限でうちきられてしまうという全宇宙規模の変異が描かれていました。エッジを読んだときのことを思い起こさせる三体の導入部分でした。とても面白そうです。物理学者の方々が出版当時話題にしておられたのもうなずける作品です。未読の方は読んでみると面白いと思います。おすすめのSFです。
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015717/

本屋で有機化学のやさしい教科書をみつけました。これはよい本です。初学者におすすめです。
基礎講座 有機化学  (松島 芳隆、渡邊 総一郎、古荘 義雄 著・化学同人)
次のサイトで試し読みもできますし、いろんな内容紹介、正誤表などもみることができるので是非ごらんください。
https://www.kagakudojin.co.jp/book/b598231.html
この本を紹介している動画もあります。
https://youtu.be/v7Z-2PKshaw?si=6P3ktGOhwGn8u8mP

あと、国立国会図書館デジタルコレクションでこんな本を無料でよむことができます。
現代物理学の思想、ハイゼンベルグ著(みすず書房)https://dl.ndl.go.jp/pid/1377386 量子力学の開拓者ハイゼンベルグの有名な本。
問題解決学 : KJ法ワークブック (川喜田二郎, 牧島信一 著・講談社)発想法で有名なKJ法のワークブックです。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12243328

本屋をぶらぶらめぐってきました。シュレーディンガー方程式の本がでていました。

京都で本屋をぶらぶらめぐってきました。昔私が京都にすんでいたころは、河原町に駸々堂や丸善、オーム社、京都書院など個性的な品ぞろえの本屋が多くてよく本屋にかよっていました。今は河原町のそうした本屋はなくなってしまい寂しい限りです。京都駅周辺では大垣書店が独り勝ちという状態のようです。よく通っていたポルタの書店も縮小していました。そんな大垣書店で見た本ですが、岩波書店の「シュレーディンガー方程式 ベクトルからはじめる量子力学入門」という教科書はよさそうでした。二年ほど前にでた本ですがコロナで出かけることもなかったので存在を知りませんでした。以下の岩波書店のサイトで試し読みもできるので読んでみてください。
https://www.iwanami.co.jp/book/b600948.html
これは、ダニエル・フライシュ(Daniel Fleisch)という多くの教科書を書いている先生の著書で、九州大学におられた河辺哲次(かわべ てつじ)先生(九州大学名誉教授)の翻訳です。
岩波書店からは他にこの著者の、A Student’s Guide to Maxwell’s Equations(『マクスウェル方程式』岩波書店),A Student’s Guide to Vectors and Tensors(『物理のためのベクトルとテンソル』岩波書店),A Student’s Guide to the Mathematics of Astronomy(『算数でわかる天文学』岩波書店,共著)、A Student’s Guide to Waves(『 波動』岩波書店,共著)などが翻訳出版されています。
この先生の本のサポートサイトが役立ちます。「シュレーディンガー方程式 ベクトルからはじめる量子力学入門」 のサポートページはこちらです。
https://www.danfleisch.com/sgse/
各章の動画や問題の完全解答、正誤表、補足説明資料、図のMATLABコード(代替のOctaveコードもついています)など満載ですので日本語訳を読むときにも大変役立つと思います。
たとえばこんなビデオがあります。https://youtu.be/hQ-fEgw-OtM?si=cN4gc5pzA198ibUE

この先生の他の本のサポート情報もトップページからたどれます。https://www.danfleisch.com/

AIは人類を滅ぼす可能性があるか?Geoffrey Hinton教授のオックスフォード大学での一般向け講演の動画が公開されました。

先月2月19日の月曜日にOxford 大学で行われたGeoffrey Hinton教授による、一般向け講演の動画です。Geoffrey Hinton教授は、コンピュータ科学のノーベル賞といわれるチューリング賞を2018年に受賞しています。ニューラルネットワークによる深層学習の基本的アルゴリズムを開発して今日の深層学習革命をもたらした科学者です。この講演では、AIとヒトの知能を比較し、AIの人を凌駕する特徴を明らかにしています。また、 AIの学びと人の学びの効率の比較、AI が人の職を奪うかどうか、さらにヒトが死ぬのにAIは不死でかつ進化しないことがどのように影響するかも議論しています。不死で進化しないAIはおそらく宗教や戦争などというものに染まることはないと考えられますが、ひとたびAIがヒトを絶滅させようと決めたらそれに対抗することは人類には無理だろうと予測しています。それをさけるための手立てをつくることが急がれるわけです。この動画と講演の内容の要約はこちらからみることができます。https://www.ox.ac.uk/news-and-events/The-University-Year/romanes-lecture

Professor Geoffrey Hinton, CC, FRS, FRSC
‘Will Digital Intelligence Replace Biological Intelligence?’
https://youtu.be/N1TEjTeQeg0?si=9LkmBn9QmNSZlNKv

This lecture took place on Monday 19 February 2024.
教授の受賞講演はこちらにアップロードされています。

日本語で数学と科学の歴史を学べる中高生向けの授業教材のサイトがすばらしいです。

面白い数学のサイトを紹介します。
筑波大学の礒田 正美教授が作成されている数学史教材のページです。
https://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/Forall/project/history/

教材の内容は以下のようになっています。サイトでそれぞれの項目をクリックすると、教材やスライドなど授業用のいろんな資料がみられます。とても面白そうです。デカルトの幾何学を読もうという項目とか、ケプラーの宇宙の神秘の項目、パスカルの三角形と確率など、どの項目も見逃せないサイトです。是非ご覧ください。


秘密はピタゴラス数
古代人が利用した数学-古代インドとバビロニア-

角の三等分問題の探求
角の三等分問題
角の三等分問題-パスカル、ケンペなどのアプローチ-

立方体倍積問題の探求
ピポクラテスの月型と等積問題
円環問題アルベロスの探求
アポロニウスの接円問題の探究
音階の作り方にみる数学-メソラビオ-

音階が作られる中に現れる数学~ピュタゴラスやツァルリーノの音階形成過程に焦点を当てて~
ピタゴラス音律
古代の宇宙観~地球の大きさ・宇宙の大きさ~
アルマゲストを題材とした弦の表
日時計と円錐曲線
アポロニウスの円錐曲線論~原典を利用して円錐曲線とその接線を作図ツール(カブリ)を用いて作図する授業実践~
球面幾何学と三角形の合同条件
歴史的道具アストロラーベを用いた授業研究
古代の矩と大工さんのさしがね
測量問題の今昔
海島差経と重差術
ガリレオの軍事コンパスの研究
クロススタッフ(ヤコブの杖)による測量
ヨハネス・ケプラーの『宇宙の神秘』
『測量集成』~和算から西洋数学へ!~
日本の測量における六分儀
比例コンパス:セクターの探求
Napierの対数の学習
Napier対数と計算尺
計算機のはじまり~パスカル・ライプニッツの計算機~
パスカルの三角形と確率
パスカルの三角形と数学的帰納法
古代ギリシャ時代の代数記号~ディオファントスの「Arithmetica」を用いて~
方程式の歴史~アル=フワ‐リズミー,ヴィエタ~
ARAB MATHEMATICS~OMAR AL-KHAYYAM~
方程式の探求
アラビアの数学~方程式の探求~
中世方程式物語
方程式の理論~カルダノ、ヴィエト、ジラール~
「サイコロ遊びについて」~確率論史の幕開け~
算木と天元術の探究
大成算経と零約術
透視図の世界~アルブレヒト・デューラー,ピエーロ・デッラ・フランチェスカの方法~
透視図法と数学
透視図法とアナモルフォーズ画法

ヴィニョーラの作図器と地図
デカルトの幾何学を読もう!
デカルトの幾何学
レンズから円錐曲線へ
虚数の図示から複素数平面へ
機構による円錐曲線の作図
スホーテンの作図器~交叉平行四辺形・ひし形を利用しての作図~
機構と回転変換
フェルマーの論文「極大および極小値研究のための方法」の解釈を通して・・・
フェルマーの曲線論の探求
フェルマーの軌跡論の探求
ロピタルのおもりの問題
ライプニッツの微分法
ロルの定理の探求
組み立て除法のルーツを探る
ホイヘンスの数学~振子時計を解明しよう~
数学と他教科の関連性を探ろう~ジャン・ベルヌーイの「Brachistochrone Problem」をもとに~
アルキメデス螺旋と円積問題
アルキメデスの球の体積
造船の歴史と数学
カバリエリの原理の探求
アルキメデスの円周率近似
積分の夜明け
求積法の歴史

折り紙で包絡線
三角形のこころの不思議をのぞいてみよう
航海における測量とセクターのline of Sines


先生のその他のページも役立つ内容がいろいろありますのでいろいろ探してみてください。
https://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/

「サルの顔に見える!」ドラクラ属のランの花をはじめてみました。

京都から今日帰ってきました。昨日、京都府立植物園にいったのですがなんと開園100周年だそうです。あいにくの天気で急に降り出したみぞれがひどくて大温室に避難してゆっくり見学することができたのはよかったです。幼稚園か保育園の子供たちもバスでやってきていて、みなカッパをきてかわいらしいことこの上なかったです。なにやら熱心に温室の下草をみている子供たちもいました。きっと一生の思い出になる一日だったと思います。その温室に、「サルの顔にみえる」!ドラクラ属のランが咲いていたので写真をとりました。なかでもドラクラ・ギガス(学名Dracula gigas)は有名で、温室で咲いていたのはこの仲間のようです。たしかにお猿さんの顔に見えますね。

早水桃子先生のスライド添削シリーズ第3回が公開されています。

早水桃子先生のスライド添削シリーズ第3回が公開されて好評だそうです。

 


早水先生のスライド作成についての動画は以前紹介しましたがそちらも併せてご覧になるとさらに理解が深まると思います。こちらの早水先生のサイトのライブにあります。

本屋をぶらぶらめぐってきました。自由エネルギー原理についての本が面白そうです。

今日はひさしぶりに、本屋をぶらぶらめぐってきました。
目についた本をすこし紹介します。
ミネルヴァ書房特集というのをやっていて、「能動的推論:心、脳、行動の自由エネルギー原理」という本が面白そうでした。https://www.minervashobo.co.jp/book/b607093.html
買おうかなとだいぶ迷ったのですが、原書もチェックしてからと思いやめました。帰ってAmazonの書評をみるとなんと原書はオープンアクセスで無料ダウンロードできると書かれていて、さっそくネット検索すると、こちらからダウンロードできることがわかりました。https://mitpress.mit.edu/9780262362283/active-inference/
ページの一番下のほうにあるこのリンクからpdfがダウンロード可能です。
https://direct.mit.edu/books/oa-monograph/5299/Active-InferenceThe-Free-Energy-Principle-in-Mind

この本は、著者の一人フリストンが序文に書いているように、主にフリストンのところのポスドクとイタリアの協同研究者が中心になって書かれた本です。大変アクティブな2人の研究者による本なのでとても意欲的で未来につながる心意気が感じられる、いわゆるthought-provokingな本です。買おうと迷った日本語版は、乾 敏郎 先生による翻訳で、あとがきが必見です。乾先生は岩波ブックレットの「脳の大統一理論 自由エネルギー原理とはなにか」https://www.iwanami.co.jp/book/b548871.html
を書かれていて私もKidle unlimitedにこの本が一時的に入っていた時に読みました。こちらも面白かったです。
また著者のフリストンは自由エネルギー原理の提唱者で、理化学研究所とも共同研究をされています。
https://www.riken.jp/press/2022/20220114_3/
私はこのプレスリリースにある理研の磯村 拓哉先生の講演をきいてはじめて自由エネルギー原理なるものを知りました。ニューラルネットワークが生物の神経回路網からヒントを得て現在の人工知能につながったように、LLMも自由エネルギー原理などをとりいれて、さらに発展していくのかもしれませんね。

磯村先生による自由エネルギー原理のやさしい解説があります。こちらでまず自由エネルギー原理を理解するのが近道だと思います。

【磯村拓哉】知覚・行動・社会的知能の理論としてのベイズ力学【神経回路学会2023サテライト】
https://youtu.be/gQSASgbaA3A?si=UoMjAOY4brZMSx6A

SLIM月面探査機が復活したそうですね!おめでとう!

第37回自然科学研究機構シンポジウム『生物界にも分子や数学によって生成される秘密のルールがあるのだろうか!?』

第37回自然科学研究機構シンポジウム『生物界にも分子や数学によって生成される秘密のルールがあるのだろうか!?』
https://www.youtube.com/live/7yWcw3bcB9A?si=OKvoVEZHItZToG2r

2月23日午後にYouTubeで基生研(基礎生物学研究所)のシンポジュウムのライブ配信が行われているのを見つけてずっとみていました。

小学生も参加しているシンポジュウムで、大変わかりやすい講演でした(もちろん専門的な話は大学生でも生物・医学専攻でないと全部はわからないとおもいますが、どんな研究をしているかの雰囲気はわかるし、勉強になる講演でした)。

これは基生研の所長の阿形さんが企画されたシンポジュウムでとても面白かったです。土星に存在する謎の多角形とか、ウイルスの多面体構造、チューブリンの極性が頭としっぽの方向性をもつ体軸を決めるとか、フラクタルや形態学と進化などいろんな話が満載です。ライブ配信を見逃した方もYouTubeで録画をみられるのでありがたいです。内容はこんな感じです。

13:05 〜 13:15
本シンポジウムの狙い
阿形 清和(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 所長)

13:15 〜 13:55
生物構造に見られる幾何学定理:化学の力で「逆手にとる」「破る」
藤田 誠(自然科学研究機構 分子科学研究所 卓越教授、東京大学 卓越教授)

13:55 〜 14:35
プラナリアの頭と尾の極性転換ミステリー:分子レベルで謎を追う
阿形 清和(自然科学研究機構 基礎生物学研究所 所長)

14:55 〜 15:35
形態学の誕生と進化発生学:形が進化する仕組み
倉谷 滋(理化学研究所 生命機能科学研究センター 形態進化研究チーム チームリーダー)

15:35 〜 16:15
カオスの縁で進化する生命
Lana Sinapayen (自然科学研究機構 基礎生物学研究所 超階層生物学センター AI解析室 特任准教授、SONY Computer Science Laboratory 研究員)日本語での講演です

16:25 〜 16:55
パネルディスカッション
川合 眞紀、阿形 清和、藤田 誠、倉谷 滋、Lana Sinapayen

基礎生物学研究所のチャンネルにはほかにも面白い動画がありますので、ぜひそれらもご覧ください。

ライブの動画はこちら。https://www.youtube.com/@NIBBpress/streams

それ以外の動画はこちら。https://www.youtube.com/@NIBBpress/videos
ノーベル賞を受賞された大隅先生(基生研におられたこともある先生です)の講演動画などもあります。

NHK plusでオッペンハイマーの番組をみました。26日まで配信しているようです。再放送が 28日にあります。

「映像の世紀バタフライエフェクト マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」という番組がSNSで話題になっているので、NHK plusで視聴してみました。26日までが配信期限のようですが、今調べてみると再放送があります。地上波で2月28日(水) 午後11:50 〜 午前0:35の放送だそうです。見逃したかたは是非ご覧になることをおすすめします。
映像の世紀というだけあって、ロスアラモスの極秘映像とか、原子爆弾の実験の様子のビデオ、日本の被曝地での被害を撮影した映画の映像や写真など心に残る映像満載の番組でした。原子爆弾の開発に加速器を発明してノーベル賞をとったローレンスが重要な役割を果たしていたのを初めて知りました。彼は水爆の開発にも主導的役割を果たしていたのですね。トルーマンやチャーチルが日本への原爆投下に決定的役割を果たしていたことにも触れられていて、新しい切り口の原爆開発史の紹介にもなっていました。もちろん日本の原爆開発やドイツの原爆開発にもふれています。最後のクレジットのところに、藤永茂先生のお名前をみつけました。藤永先生のオッペンハイマーについての本は以前、このブログでも紹介しました。
藤永茂 著『ロバート・オッペンハイマー 愚者としての科学者』(ちくま学芸文庫)という本で、筑摩書房から出ています。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480510716/
藤永先生はお兄さんが長崎で被爆されています。戦後、アメリカに留学された時の経験や、ボスが原爆の日本への投下に反対した科学者のリーダーであったことを後に知ったというお話から始まるっ読みやすい伝記で、映画オッペンハイマーが日本で公開されるらしいですが、映画を見る前に読んでおくべき本だと思います。

米国の原子爆弾による初の死者の噂と、オッペンハイマーについての本について。