量子生物学の歴史と現況、将来を展望する動画と、生命哲学についてのオープンアクセス本を紹介します。

量子生物学の普及と研究に貢献しているProf. Jim Al-Khalili (University of Surrey, UK) が今年の11月22,23,24日にバルセロナで開催されたthe 3rd edition of Single-Molecule Sensors and NanoSystems International Conferenceで講演した Plenary speechの講演動画がYouTubeにアップロードされています。Plenary speechというのは会議でのその分野での有名人による招待講演で、平行して開催される講演がなく参加者全員が聴くことができるようにスケジュールがくまれている講演です。量子生物学のはじまり、歴史からはじまって現況、将来について語るという講演です。まだ歴史のところしか見ていないのですが、ジョルダンがはじめて量子生物学の論文を書いたのが1932年というのは初めて知りました。Per-Olov Löwdinは私が初めて国際量子化学会議に参加した時のplenary speechをしていた大学者で彼の講演でのjokeを以前紹介したことがあります。

英語の科学jokeを一つ紹介します。

彼がDNAにおけるプロトンのトンネル効果についての論文を書いていたこともこの動画で紹介されています。わかりやすい英語ですので是非ご覧ください。
https://youtu.be/ptTMrP7dXQU?si=kStrKEw4fZiJBC4p

あとこんな本はいかがですか?https://directory.doabooks.org/handle/20.500.12854/121403
Organization in BiologyというSpringer-Natureからでている最新のオープンアクセス本です。中にはOrganicism (有機体論とでも訳すのでしょうか)についても詳しく書かれています。
量子Hall効果とか、ウッジャーの理論、フォン・ベルタランフィによる〈一般システム理論〉などについても言及されている本です。哲学的見地から生命や発生を考えてみるのに参考になるかもしれません。Bertalanffyについては、上のYouTube動画でも量子生物学の発展史のところで触れられています!

Pythonのオープンアクセス本をいくつか紹介します。

今日は福岡は雪でした。雪が降るとすこし暖かくなるので降る前よりはましです。
表題の無料のPython本では以下のような本です。常微分方程式をPythonで解く本は今年出版されたばかりです。タイトルは
Solving ODEs in Python で、常微分方程式をPythonで解く本です。大学の講義から生まれた教科書です。 著者 Joakim Sundnesのサイトには本へのリンクや関連の資料へのリンクがあります。

https://sundnes.github.io/solving_odes_in_python/

こちらはこの著者のPython科学プログラミングへの入門書です。同じくオープンアクセスです。
Introduction to Scientific Programming with Python
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-50356-7
著者のgithubにはこれらの本のJupyter notebook版やソースコードもあるので役立ちそうです。
https://github.com/sundnes
本をつくるソフトの使い方ものっています。
https://github.com/sundnes/setup4book-doconce

こちらは別の著者によるPythonで科学技術プログラミングを学ぶためのオープンアクセスの入門書です。とてもやさしい初学者向け解説本だと思います。
Programming for Computations – Python
A Gentle Introduction to Numerical Simulations with Python 3.6
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-16877-3
本のGithubサイトはこちら。https://github.com/slgit/prog4comp_2

生成AIについての講演動画をいくつか紹介します。

今日は生成AIについての講演の動画を紹介します。

ひとつめは、一昨日の記事で紹介していたthe Royal Institutionのクリスマス講演の演者による生成AIについての講演です(クリスマス講演ではありません。クリスマス講演は年末にオンエアーの予定だそうです)
What’s the future for generative AI? – The Turing Lectures with Mike Wooldridge
https://youtu.be/b76gsOSkHB4?si=hL-t09BXnPSfik8F

内容を次にYouTubeのページから引用しておきます。
00:00 What is machine learning?
05:54 How do neural networks work?
12:49 How Silicon Valley money created Big AI
14:50 The birth of Transformer Architecture
16:06 How was GPT-3 trained and created?
22:12 A massive step change in AI
25:45 How GPT-3 passed the 90s AI reasoning test
28:40 How has AI learned things it wasn’t taught?
31:07 Chat GPT and how NOT to use it
32:26 Why do LLMs get things wrong so often?
35:29 The problems of bias and toxicity
39:12 Copyright issues with LLMs
42:23 Interpolation vs Extrapolation
45:44 Is this the dawn of General AI?
49:19 The different varieties of General AI
54:01 What actually is human general intelligence?
56:07 Is machine consciousness possible?
12月6日にThe Alan Turing Instituteの後援でthe Royal Institutioで行われた講演の録画です。面白い内容です。

もう一つは、 【第71回】 大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」(11/13 オンライン開催)の講演動画です。こちらにリンクがのっています。https://www.nii.ac.jp/event/other/decs/past.html
6.「大規模言語モデルChatGPTを活用した翻訳トレーニングと外国語教育」
山田 優 立教大学異文化コミュニケーション学部/研究科・教授
https://youtu.be/dl8qX0q56vs?si=rmNFCePEo6fuyAat

7.「医学教育環境の変革:ChatGPT搭載の医療面接チャットボットの紹介」
山本 憲 京都大学医学部 医学教育・国際化推進センター 講師
https://youtu.be/P9yJQ9vunqE?si=jQ7B6at_VhTwuYh3
8.「病院におけるChatGPT-4V活用 -マルチモーダルAIの可能性-」
中村 賢治 群馬大学医学部先端医療開発センター・数理データ科学教育研究セ
https://youtu.be/KKohrYfrOls?si=mX9joGWOo7LcujhC
など面白そうな講演動画がみられます。

また12月22日の金曜日朝9時までは、先日開催された第72回DXシンポのタイムシフト視聴ができるそうです。
https://www.youtube.com/live/0myQL2ACT-4?si=nobmrHEKB6ya90Np

Qiitaにでているとても役立つ記事を紹介します。無料で読める本などのリスト(日本語、英語)も紹介します。

今朝起きてみると、山には雪が積もっていました。今週は福岡は寒そうです。
さて今日は時々紹介しているQiitaの記事から一つ紹介します。

Qiitaはエンジニアやデータサイエンスを学ぶ人に有用な情報があつまっているサイトです。どんなサイトかはトップページ(https://qiita.com/)や、こちらをご覧ください。https://qiita.com/about
私はこのトップページのほか、iPadでOpen Qiitaというアプリを使ってQiitaの記事を読んでいます。このアプリについては末尾に記事を再録しておきますのでご覧ください。

今日紹介する記事はこちらです。
全エンジニアが知っておくべきGithubレポジトリTop28【2023最新版】
https://qiita.com/tadashiro_ninomiya/items/e8d56c3a642eac3e17f3
株式会社Nucoのアドベントカレンダーの記事の一つです。他のアドベントカレンダーの記事も役立ちますのでこちらから読んでみてください。
https://qiita.com/advent-calendar/2023/nuco

上のGithubレポジトリTop28の記事には様々な有用なレポジトリが紹介されています。たとえばFree Programing Books の部分には、次のGithubレポジトリが紹介されています。

List of Free Learning Resources In Many Languages
https://github.com/EbookFoundation/free-programming-books

このレポジトリには、多くの言語(英語も日本語もあります)の無料のプログラミング学習の教材がリストされています。

英語の本や資料は、
プログラミング言語別
https://github.com/EbookFoundation/free-programming-books/blob/main/books/free-programming-books-langs.md
主題別
https://github.com/EbookFoundation/free-programming-books/blob/main/books/free-programming-books-subjects.md

で並べられています。

また日本語の資料はこちらから読めます。
https://github.com/EbookFoundation/free-programming-books/blob/main/books/free-programming-books-ja.md
知らなかったいろんな日本語の資料がのっていてとてもありがたいリストです。

このhttps://github.com/EbookFoundation/
のレポジトリをみると、他にもいろんな役立つリストがあるのがわかりました。たとえば科学の無料でよめる本のリストもあるのです。
https://github.com/EbookFoundation/free-science-books
日本語の本のリストは空ですが英語の本のリストは充実しています。
https://github.com/EbookFoundation/free-science-books/blob/master/free-science-books.md

クリスマスや年末年始、冬休みなど時間があるときにいろいろ読んでみることができそうですね。

ChatGPTの詳細な使い方の解説記事を紹介します。

Royal Institutionの今年のクリスマスレクチャーシリーズはAIについてです。AlphaFoldについてのPodcastが公開されました。

マイケル・ファラデーのクリスマスレクチャーは有名ですが、ファラデーがクリスマスレクチャーをしていたThe Royal Institutionでは、毎年クリスマスレクチャーを行うのが恒例となっています。今年のクリスマスレクチャーは3回にわたってすでに実施されており、BBCテレビやiPlayerで放送されるようです。また世界にむけては年末から来年初頭にかけてYouTubeで公開されるそうです。ことしはAIがテーマの以下の講演です。とても面白そうな内容で、一般向けの講演なのでAIについての理解を深めるのによさそうです。

The truth about AI
In the 2023 CHRISTMAS LECTURES Mike Wooldridge will give us a guided tour of AI.
https://www.rigb.org/christmas-lectures/truth-about-ai

これに付随して、タンパク質の立体構造予測に革命をもたらしたAIであるAlphaFoldについてのPodcastも公開されています。数日前に音だけビデオなしバージョンが、手違いでアップロードされてしまったようですが、本日、ビデオつきのバージョン(スライドはなくて、二人が語り合っているPodcastの動画です)が公開されたので紹介しておきます。タイトルは
Ri on AI: Understanding AlphaFold – with Dame Janet Thorntonです。
https://youtu.be/lxgaILSZEbU?si=tRT0a1WRqvN6MYBV

Janet Thorntonは、有名なバイオインフォーマティクスの研究者で、前の the European Bioinformatics Instituteの所長です。有名なBioinformaticsの教科書も書いている人でAlphaFoldの開発の歴史や現状、そして将来の展望について語っています。英語が聞き取りにくい方は、自動文字起こしをオンにして字幕を見ながら視聴するとよいでしょう。あるいは前に紹介したChromeの機能拡張などを使うのもよいと思います。英国人の英語で、一般向けのpodcastですので、聞き取りやすいと思いますのでリスニングの練習にも使えます。

あと、クリスマスレクチャーの過去のアーカイブはこちらにあります。面白そうなのを選んで視聴するとよいと思います。
https://www.rigb.org/christmas-lectures/watch-royal-institution-christmas-lectures-archive

VSCodeで小説やスライド、書籍をつくる方法を解説している講演動画がありました!

VSCodeは今や小学生が使うほど普及している、ほぼデフォルトスタンダードになっているプログラム用の無料エディターです。いろんなエクステンション(機能拡張)をインストールすると、どんなプログラム言語を書くときにも便利に利用できます。このエディタで小説を書いている人もいます。こちらにはそのノウハウが簡潔にまとまっていますので興味のあるかたはご覧ください。SF作家のSF作家の藤井太洋さんです。

「Visual Studio Code」で執筆するSF作家 藤井太洋氏が作る物書きのための拡張機能
招待講演 VS Codeで小説を書く
https://logmi.jp/tech/articles/325715

藤井さんの招待講演はYouTubeで視聴できます。VS Code Conference Japan 2021のTrack Aの講演動画の冒頭の招待講演です。
https://www.youtube.com/live/AAVTnEa4vEs?si=o7M2kcj9_Wl2HaZr

またこちらにも参考になる講演があります。VS Code Conference Japan 2021のTrack B の講演動画の中にあるので(3番目の講演)ご覧ください。
ドキュメント作成だけではもったいない!VSCode + Markdownで発表スライドや書籍も書いちゃおう! ロフトくん
https://www.youtube.com/live/J2li3qYgu9U?si=lDAYk8OREDdYFGTr

辻邦生 の「背教者ユリアヌス」を読んでいます。

辻邦生さんは、学習院大学のフランス文学科の教授を長年つとめておられた学者で、有名な文学者です。私も若いときに「安土往還記」(芸術選奨新人賞受賞作)を何度も何度も読み返しました。また谷崎潤一郎賞を受賞した「西行花伝」も愛読しています。「背教者ユリアヌス」は、ローマ帝国の皇帝でキリスト教よりも古代ギリシャの神々を生み出した精神を愛して復活させようとした皇帝の生涯を描く長編歴史小説です。中公文庫版で全三冊の長編で上、中の二冊を買って読んだのですが下はまだ読んでいませんでした。ちょうど先日AmazonのKindle版中央公論社書籍の半額ポイント還元セールで「背教者ユリアヌス」の新版全四冊セットがあるのを見つけました。サンプルをダウンロードして中身を検討したところ、私のもっている古い中公文庫版には載っていない解説や作者の解説文などが4冊それぞれについていることがわかりました。これらを読んでみたいとおもい購入を決めました。買ってよかったと思っています。第四巻の巻末付録にある「(対談)長編小説の主題と技法 北杜夫 辻邦生」をまず読んでみましたが、これが読めただけでもとはとれたと思います。北杜夫さんと辻邦生さんは友人で、二人が小説の書き方、長編小説を書く技法についておしげもなくその秘訣を語っている対談は必読です。小説ってこんなにして書くんだということがよくわかりました。明治期以降の短い小説ではなく、西洋に伝統的に根付いているタイプの長編小説(源氏物語とはまた違ったタイプの長編小説です)は当時まだ日本では書かれていませんでした。この対談のお二人によって、西洋の長編小説に勝るともおとらない長編小説が日本ではじめて作り上げられたということがいえそうです。さらに第三巻の巻末付録「『背教者ユリアヌス』歴史紀行――自作解題風に」には、辻がこの作品を書き上げた経過がことこまかに解説されています。どうやって小説家が作品をつくりあげていくかが、これほど惜しげもなく公開されている文章をはじめて読みました。私たち研究者が論文や本を書くときの参考になることうけあいの素晴らしい文章です。是非こちらも読まれることを薦めます。他にも各巻に載っている、辻の関連したエッセイや、作品を連載しているときの日記(抄)、そして様々な人による解説は読みごたえがあります。

まとめると、この作品は日本の長編小説の一つのスタイルを確立した作品(第14回毎日芸術賞受賞)であり、添えられた解説やエッセイ、対談、日記などは、小説家の作品創造の過程を教えてくれる得難い資料となっています。研究者がこれから創造的な学問・研究を進めていく上での絶好の参考書にもなるよい本だと思います。この年末や冬休み、お正月などに読んでみてはいかがでしょうか。
https://youtu.be/QSobZYfJEDU?si=EcdkM0z0H5tDTAG-

 

Glycoforum Newsのメール配信登録(無料)のおすすめ。

Glycoforum Newsの配信メールで、糖鎖生物学の日本語講義動画や、【Glycoword (糖質科学のことば)、新用語追加のお知らせ】が先日とどきました。ときおり糖鎖科学の最新情報など有用な情報が配信されてくるので登録しておいて損はないサービスです。配信登録は以下のリンクから氏名とそのふりがな、およびメールアドレスを記入するだけで無料で可能ですので是非登録してみてください。
https://www.glycoforum.gr.jp/about/inquriesJ.html

あるいはこちらのトップページからも上のリンクにたどりつけるのでこちらから始めてもよいと思います。

https://www.glycoforum.gr.jp/indexJ.html

以下は配信されてきたメールのGlycowordについての項目の引用です。今年は数多くの新しい用語解説が追加されました。以前記事にしたように私の書いた記事ものっています。是非興味のある項目を選んでご覧ください。


【Glycoword (糖質科学のことば)、新用語追加のお知らせ】
「現代の糖質科学の手引き書」になることを目指して、Glycowordの新用語
を追加いたしました。FCCA(Forum:Carbohydrates Coming of Age)様に全面
監修いただいています。日本語・英語のバイリンガル、CC-BY4.0ライセンス
で公開いたしますので、是非ご活用ください。
Forum: Carbohydrates Coming of Age (FCCA):http://www.fcca.gr.jp/FCCA-J/index.html

今回追加した用語

【Proteoglycan】
グリコサミノグリカン鎖に共通の糖―タンパク質結合領域を構成する四糖構造の生合成機構
灘中 里美 / 北川 裕之(神戸薬科大学 生化学研究室)
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD01J.html
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD01E.html

ヘパラン硫酸/ヘパリンの生合成機構
灘中 里美 / 北川 裕之(神戸薬科大学 生化学研究室)https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD03J.html
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD03E.html

以下、今年追加した用語一覧

【Glycolipid】
GPIアンカー型タンパク質の構造変化 藤田盛久
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/glycolipid/GLC06J.html

【Glycopathology】
デルマタン硫酸生合成酵素の欠損による遺伝性疾患:筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群 古庄 知己
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/glycopathology/GD-C02J.html

ケラタン硫酸生合成酵素の欠損による遺伝病 赤間 智也
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/glycopathology/GD-C04J.html

ムコ多糖症 山田修平
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/glycopathology/GD-C06J.html

【Glycotechnology】
シングルセル糖鎖・RNAシーケンス法 舘野浩章
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/glycotechnology/GT-E01J.html

【Lectin】
40アミノ酸から構成されるミニレクチンPhoSL 山崎和彦
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/lectin/LEC01J.html

アトピー性皮膚炎とCタイプレクチン受容体 重松克伸/渋谷彰
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/lectin/LEC02J.html

Mincleの非自己および自己リガンド認識と機能 長江雅倫/山﨑晶
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/lectin/LEC03J.html

【Proteoglycan】
コンドロイチン硫酸/デルマタン硫酸の生合成機構 三上雅久/北川裕之
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD02J.html

ケラタン硫酸生合成およびその硫酸化制御 赤間智也
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD04J.html

ヒアルロン酸合成酵素 板野直樹
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD05J.html

グリコサミノグリカンの分解機構 山田修平
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD06J.html

コンドロイチン硫酸欠損マウス 三上雅久/北川裕之
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD07J.html

デルマタン硫酸欠損マウス 吉沢隆浩
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD08J.html

ヒアルロン酸合成酵素遺伝子のノックアウトマウス 板野直樹
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD11J.html

アグリカン、バーシカン遺伝子変異マウス 渡辺秀人
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD12J.html

モデル生物 線虫 (Caenorhabditis elegans) のグリコサミノグリカン 野村一也
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD13J.html

硫酸化グリコサミノグリカンと多能性幹細胞 平野和己/西原祥子
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD14J.html

神経可塑性におけるコンドロイチン硫酸の役割 宮田真路
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD15J.html

グリコサミノグリカンによるdystrophic endball形成機構 坂元一真
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD16J.html

細胞外スルファターゼSULF1およびSULF2 内村健治
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD17J.html

ヒアルロン酸プロテオグリカンリンクプロテインの役割 大橋俊孝
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/proteoglycan/PGD18J.html

【Quality Control, Trafficking and Sorting of Glycoproteins】
UGGTによる糖タンパク質ミスフォールディングの識別 戸谷希一郎
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/qualitycontrol/QS-A05J.html

小胞体におけるN型糖鎖のマンノーストリミング機構を中心とした糖鎖依存分解経路の概要 蜷川暁
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/qualitycontrol/QS-A06J.html

【Saccharide】
緑色植物におけるstarch synthaseの研究状況 藤田直子
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/saccharide/SA-C08J.html

システイン残基が触媒する糖鎖の加水分解 伏信進矢
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/saccharide/SA-B06J.html

【Structural Glycobiology】
X線結晶構造解析の進展 佐藤匡史
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/Structural/STR03J.html

糖鎖の分子動力学シミュレーション 李秀栄
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/Structural/STR04J.html

糖鎖のイオンモビリティースペクトロメトリー 真鍋法義
https://www.glycoforum.gr.jp/glycoword/Structural/STR05J.html

この機会に皆さまの周りの方々にも、Glycoforum Newsの配信登録を是非お勧めください。(以下略)


講義動画と書いたの九州大学/熊本大学の教授  佐田亜衣子先生の講義です。リンクはこちらです。https://youtu.be/lnHJ-BUi2SI?si=i9pib-O6ZjTV0XmA
スライドへのリンクもメールで配信されてきていました。https://www.glycoforum.gr.jp/article/26G4J.pdf

12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日です。

今日は忠臣蔵の討ち入りの日ですね。BSでドラマ「忠臣蔵」の一挙放送をやっているのは、業界恒例のイベントです。この時期、忠臣蔵といえば思い出すのは、私の小学校の同級生のことです。私が通っていたのは京都市の山科の小学校で、同級生はなんと赤穂浪士の直系の子孫でした。大石内蔵助が山科に住んでいたことがあるのでその関係で赤穂浪士の子孫がいても不思議ではないのだと思います。山科には大石神社というのもあるので、今日あたりは義士祭をやっていたはずです。担任の先生が家庭訪問で、彼のお家の人から赤穂浪士の使った武器や、血の着いた討ち入り装束などを見せてもらっとおっしゃっていました。こういう遺品は国指定の文化財などに登録されてしまうと、管理とかの負担が大きすぎるので、その存在は伏せられているとのことでした。こういう遺産が他にもいろいろ世の中には存在するのかもしれませんね。子供の頃にこの話を聞いたので、邪馬台国の卑弥呼がもらった親魏倭王の金印とかも、ひょっとしたらどこかで密かに所持している人がいるのかもしれないなどと、想像を掻き立てられます。

赤穂浪士の仇討があったのは、1703年。この年の前後には、ライプニッツの二進法構想(1702)、近松門左衛門の曾根崎心中の初演(1703)、ニュートンの光学の出版(1704)、ニュートンとライプニッツの微分積分法の先取権をめぐる論争(1704)などがおこっています(編集工学研究所刊行の松岡正剛監修の本「情報の歴史21」による)。ニュートンやライプニッツ、スウィフトなどが活躍していた時代なのですね。1705年にはニューコメン機関も登場しています。以前この本を紹介しましたが、日本が江戸時代の時に世界ではどんなことが起こっていたかなどを簡単に知ることができるおすすめの一冊です。赤穂浪士のことも以前の記事で簡単に書いていますので以下に再録しておきます。

歴史年表 「情報の歴史21」(pdf版)を買いました。

 

最新の深層学習の教科書Deep Learning: Foundations and Conceptsがでました。オンラインで無料で読めます!

深層学習の最新の教科書(英語版) Deep Learning: Foundations and Conceptsが出版されました。Springerから発行された本で、電子ブックは9000円ちょっとで購入できます。
https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-031-45468-4  Springerの電子ブックは著作権コントロールシステムDRMなしなので、自由にダウンロードして読めますし、いったん購入したらKindleとちがって永久に所持することができるので、買うならこちらがおすすめです。またこの本のKindle版はSpringerのpdf版より値段が高くてなんと1万円以上します。
ただしこの本は、以下の著者のサイトで無料でオンライン版を読むことができます。
http://www.bishopbook.com/
本の練習問題の解答も今後このサイトにアップロードされるとのことで、このサイトをチェックしてみてください。
なお著者のChris Bishopは英国ケンブリッジにあるMicrosoft Research AI4Scienceのdirectorでエジンバラ大学名誉教授、英国王立協会会員です。Hugh Bishopは多分Chrisの息子さんではないかと思いますが、これは私の単なる推測です。この本はぱらぱらとオンライン版をみたところ、大変わかりやすい初心者むけの教科書だと思います。皆さんもぜひ、著者のサイトで読んでみてください。