ロダンの作品を3Dでみられるようになりました!

国立西洋美術館、同館所蔵のロダン彫刻全作品の3Dデータが閲覧できるウェブサイト「みんなの3Dロダン図鑑」を公開
https://current.ndl.go.jp/car/251462

国立西洋美術館にはロダン彫刻がたくさんありますが、そのすべての3次元データが閲覧できるサイトが公開されました。私はバーゼル大学を共同研究でたびたび訪れました。家族を連れているときは必ずバーゼル美術館の玄関にあるロダンのカレーの市民と一緒に写真をとることにしていました。カレーの市民はカレー市の他に、バーゼルやワシントンD.C.、東京の国立西洋美術館など数多くの場所でみることができます。写真はみんなの3Dロダン図鑑でみられるカレーの市民をスクショしたものです。考える人なども3Dであらゆる方向からみて拡大、縮小もできますので是非、ゆっくり手元でロダンの作品を鑑賞してみてください。

日本天文学会が発行する月刊誌「天文月報」が無料公開されました!

子供のころから天文学に興味をもっていたので、日本天文学会が発行する月刊誌『天文月報』のオンライン版を以前読もうとしたことがありました。残念ながら最新記事は一年たたないと無料公開されないとのことで、読もうとした記事が読めないのでその記事の存在もすぐに忘れてしまいました。ところが今日、ツイートで知ったのですがアクセス制限をやめて最新号をふくめて無料でよめるようになったそうです。
#宇宙ニュース
公益社団法人 日本天文学会が発行する月刊誌「天文月報」が2025年4月よりアクセス制限をやめ、過去一年間のバックナンバーも含めすべての記事をパスワード無しで読めるように。
最新の情報を学ぶことができます。#日本天文学会 #天文月報 https://t.co/2jeSvBlgmd

— アストロコネクト (@astro_connect) April 10, 2025

 
次のリンクから読むことが出来ます。https://www.asj.or.jp/jp/activities/geppou/
そのサイトからの公開のお知らせも引用しておきます。
<天文月報オンライン記事 全公開のおしらせ>
天文月報オンラインでは、これまで一部の記事を発行後一年間アクセス制限することにより、会員限定で公開していました。2025年4月号よりアクセス制限をやめ、過去一年間のバックナンバーも含めすべての記事をパスワード無しで読めるようになります。
今後一層、天文月報オンラインを日本の天文学の普及にお役立ていただければ幸いです。

素晴らしいですね!天文学に興味がある子供から大人まで自由に日本語で記事が読めるので日本の天文学の発展に大きく寄与することと思います。私も楽しみに毎月読むようにします。ちょっとバックナンバーをみるとこんな面白い記事もありました。

手作り電波望遠鏡と高校数学による天の川の回転曲線の導出
谷敷怜空・浅山信一郎・西村淳・小川英夫
https://www.asj.or.jp/jp/activities/geppou/item/118-1_53.pdf

自作卓上ホーンアンテナとソフトウェア無線機を用いた中性水素21 cm輝線の検出
谷敷怜空
https://www.asj.or.jp/jp/activities/geppou/item/117-5_315.pdf

手作り電波望遠鏡で中性水素 21cm輝線を検出して銀河の回転を確認できるんですね!すごい時代ですねぇ!

NIH Videocastで老化についてのとてもよい講演がありました。

NIH videocastの動画です。「老化、寿命、若返り 」についての面白い講演です。例によって動画の高画質ダウンロード、字幕ダウンロードもできますのでYouTubeではなく、NIHのサイトからダウンロードしてください。こちらです。
https://videocast.nih.gov/watch=55029
演者はヒトの老化の研究者で、栄養素と老化の関係の研究に関してセレン(セレニュウム)を利用しているタンパク質群(セレノプロテオーム)を研究したことでも有名な科学者です。セレンはサプリメントでも売っていますよね。細胞培養の時に微量のセレンを培養液に加えていたのを思い出します。もっとも亜セレン酸は猛毒ですからサプリメントには使えません。この講演では、老化研究の基礎について基礎的な見方を紹介してくれています。これも老化についての必見の動画と言えます。

Targeting Aging, Longevity and Rejuvenation
https://youtu.be/QIufdJOi9f4?

 

“ファラデーのヒントをたどって:量子重力の探究”という動画が面白そうです!

今日は作業をしているので簡単な記事です。
いつも紹介しているThe Royal Institutionの講演動画に「ファラデーのヒントをたどって:量子重力の探究」という動画がアップロードされました。
Following Faraday’s hint: The search for quantum gravity – with Jim Gates
https://youtu.be/KsNIl8_PVTo?

これは超ひも理論の研究で有名なアメリカの理論物理学者Jim Gates教授の今日までたどった研究の回顧と、展望の動画のようです。教授はアメリカ物理学会の会長もつとめたことがある有名人だそうです。動画の最後のほうには、有料で販売されている教授の一般向け講義へのリンクもあったので、参考までにurlを貼り付けておきます。難しすぎるというようなレビューもあるようですが、面白いかもしれませんね。
https://www.thegreatcourses.com/courses/superstring-theory-the-dna-of-reality

無料で読める教科書をあつめたミシガン大学のサイト―これも宝の山です!

無料で読める英語の教科書サイトを紹介します。
Open Textbook Library
https://open.umn.edu/opentextbooks/

米国の有名大学ミネソタ大学のサイトです。
数学、物理学、生物学、化学、コンピュータ科学、プログラミング言語、哲学、経済学、ビジネスなどあらゆるジャンルの教科書が無料でダウンロードできます。このブログで過去に紹介した教科書もたくさんリストに入っていますが、私が知らなかった教科書もたくさん掲載されているので是非いろいろ探してみてください。

一例をあげておきます。
Bacterial Genomes 最新の微生物学の教科書。バクテリアゲノムについての入門書です。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/bacterial-genomes

Biological Basis of Behavior 生物の行動の生物学的メカニズムの教科書。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/biological-basis-of-behavior

The Crystal Ball Instruction Manual – version 1.1 Volume One: Introduction to Data Science
データサイエンスの入門教科書。Python , Jupyter notebooksでの入門です。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/the-crystal-ball-instruction-manual-volume-one-introduction-to-data-science

Threshold Concepts in Biochemistry 生化学のちょっと変わった視点での教科書。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/threshold-concepts-in-biochemistry

Mathematics for Biomedical Physics 生物数学の教科書。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/mathematics-for-biomedical-physics

Relativity Lite: A Pictorial Translation of Einstein’s Theories of Motion and Gravity
一般向けのアインシュタインの相対性理論の教科書。絵で学ぶ相対性理論という感じの本です。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/relativity-lite

An Introduction to Philosophy 哲学の入門教科書は何冊も紹介されています。そのうちの一冊です。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/an-introduction-to-philosophy

Supporting English Language Learners in First-Year College Composition
英語の書き方の教科書も何冊もあります。その一冊。
https://open.umn.edu/opentextbooks/textbooks/supporting-english-language-learners-in-first-year-college-composition

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第26回)ダーウィン特集です!

今日は、国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第26回)です。
ふと思ったのですが、デジタルコレクションで読める本の紹介に、ダーウインに関するものはあまりはいっていなかったですね。英語版の「種の起源」や「ビーグル号航海記」はとりあげていますが、日本語の本は次のものくらいしか取り上げていないと思います。

101)Charles Darwin [原著] ほか『図説種の起源』,平凡社,1982.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604214
ぱらぱらと眺めてみましたが読みやすそうな本です。

ということで今日はダーウイン関係の本をリストしてみます。

268) 『世界の名著』第39,人類の起源、中央公論社,1967. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2934546 (参照 2025-04-07)これはダーウインの「Darwin, C. R. 1871. The descent of man, and selection in relation to sex」の翻訳です。「種の起源」とあわせて読んではじめてダーウィンの進化論の全貌がつかめるといわれる本です。原著は二冊からなっておりオンラインで読むことができます。
https://darwin-online.org.uk/content/frameset?itemID=F937.1&viewtype=side&pageseq=1
この本は全訳ではなく原注が割愛されており、第一部と第三部の合計で1%程度が割愛されているそうです。また第二部は似た例を一つに絞って翻訳するなど結構省略されています。また第一部の末尾のハックスレーによる部分と、第三部の末尾のダーウインによる部分も削られています。原著の索引も訳されておらず代わりに簡単な索引が添えられています。これは新しい翻訳なので読みやすいので最初に読んでみる本として最適です。

269)  完全な翻訳は「人間の由来」というタイトルで翻訳されている次の本を読むとよいでしょう。
『ダーウィン全集』第6,白揚社,昭和13. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1260821 (参照 2025-04-07)原著volume 1の全訳です。
270) 『ダーウィン全集』第7,白揚社,昭和14. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1260818 (参照 2025-04-07) こちらが原著vol.2の全訳です。ただし索引は訳者の病気のため付いていません。
271) チャールズ・ダーウィン 著 ほか『ビーグル号航海記』上,岩波書店,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2421905 (参照 2025-04-07) 全三冊で上巻のリンクだけあげておきます。中、下巻もありますので探してみてください。
272) アラン・ムーアヘッド 著 ほか『ダーウィンとビーグル号』,早川書房,1982.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604217 (参照 2025-04-07) ビーグル号について挿絵もあって読みやすそうです。
273) Charles Robert Darwin 著 ほか『ダーウィン自伝』,筑摩書房,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12223086 (参照 2025-04-07) 老人のダーウインによる自伝なので次の伝記も合わせて読むとよいでしょう。

274) ド・ビア 著 ほか『ダーウィンの生涯』,東京図書,1978.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12222897 (参照 2025-04-07)
275) C.リモージュ 著 ほか『ダーウィンのノート : 知られざる事実』,宝文館出版,1986.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604264 (参照 2025-04-07)
276) アーノルド・C.ブラックマン 著 ほか『ダーウィンに消された男』,朝日新聞社,1984.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12225921 (参照 2025-04-07)
277) 『ダーウィン全集』第8,白揚社,昭和13. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1260824 (参照 2025-04-07) この巻には「人間および動物の表情」が含まれています。
278) C.ダーウィン [著] ほか『ミミズと土壌の形成』,たたら書房,1979.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12637434 (参照 2025-04-07)
279 )渡辺正雄 編著『ダーウィンと進化論』,共立出版,1984.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12604299 (参照 2025-04-07)
色々な方が多面的にダーウインと進化論について論じている読みやすい本です。最初に読むとよいかもしれません。

女性と男性の違いの科学―X染色体の機能と不活性化のメカニズムそして病気との関係を解説する講演動画を見ましょう!

今日はとてもわかりやすい、性についての講演動画を紹介します。
Life with two X chromosomes | The Royal Society
Join us for the Croonian Prize Lecture delivered by Professor Edith Heard FRS.
https://www.youtube.com/live/xA_cGg-3QIw?

男性と女性の性染色体はそれぞれXY, XXです。女性はX染色体を二本もっており、男性はX染色体を一本しか持っていません。もし女性のX染色体が両方とも活性化しているとしたら様々なX染色体上に存在する遺伝子について、女性は男性の二倍の遺伝子活性をもっていることになります。それでは困るので女性の二本のX染色体のどちらかは不活性化していることが知られています。今回紹介する動画は、このX染色体の不活性化のメカニズムを解明している世界的権威でフランスと英国両方の国籍をもっているProfessor Edith Heard FRS(王立協会会員)の講演です。英国の生物科学者に与えられる有名な賞Croonian Prize (2025年度)の受賞講演です。彼女はフランスのthe Collège de Franceの教授で今年の夏からはSir Paul Nurseの後をついで、イギリスのthe Francis Crick Institute in Londonの所長になるそうです。
講演の内容は、X染色体についての基礎の解説、X染色体不活性化メカニズムの紹介、受精卵から成体に至る過程で何時X染色体不活性化が起こるのか? X染色体の不活性化が病気ではなく正常に外れることはあるのか?どんな病気でX染色体の不活性化がなくなってしまうのか?などの疑問に答えてくれる素晴らしい講演です。私も昔の知識のブラッシュアップに勉強しようと思います。皆さんもぜひ視聴してみてください。

ChatGPTなどのLLMによる英語学習の革命―京大の柳瀬陽介先生のブログが役立ちます。

このブログでたびたび紹介している京都大学の柳瀬陽介先生(京都大学国際高等教育院 教授)のブログ
https://yanase-yosuke.blogspot.com/
ですが、次々と有用な記事を書いてくださっているので是非、最新記事から過去記事まで読んでみてください。必ず多数の役立つ記事が見つかると思います。なお私のこのブログの過去記事を「柳瀬陽介」などのキーワードで検索するのも試してみてください。

先生のブログからいくつか役立つ記事を紹介しておきます。『』内は引用です。
『2025/03/25
カスタムGPT「英文の文法解析」を作りました。AIが文法構造を説明してくれます。 』
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2025/03/gptai.html
無料の ChatGPT で使えるカスタムGPTです。記事のリンクをクリックするとChatGPTが開きますのでカスタムGPTとして利用できます。これは英語の勉強に役立ちます。

『2025/03/14
英語でのsmall talkに慣れるためには、まずactive listeningの方法を学ぼう! — お勧めYouTube動画の紹介 』これだけ多くのYouTube動画を英語教育の専門家が紹介してくださっているのには感動します。役立つ動画満載です。
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2025/03/small-talkactive-listener-youtube.html

『2023/05/29
【Ver. 3.6に改訂】ChatGPT学術英語ライティング添削・改訂プロンプト — 語法添削の後にまず米国の大学入学レベルの改訂を出力し、次に学術ジャーナルレベルの改訂を出力します

追記(2023/11/14)
このプロンプトは、改訂(書き換え)の例を3種類に増やしたVer.4に改訂しました。プロンプトの細かな表現も改善していますので、このプロンプトに興味のある方は、下の記事をご参照ください。
【Ver.4に改訂】
ChatGPT学術英語ライティング添削・改訂プロンプト
– 語法添削と3種類の改訂例を出力します。
https://yanase-yosuke.blogspot.com/2023/11/ver4chatgpt-3.htm

学術英語を書くときに役立つプロンプトです。論文を書くときに十分使えますが、教育的配慮が入っているので研究者や大学院生の方の場合は、使ってみて不満があれば自分でプロンプトを改訂するとよいと思います。

今まで英語教育は正しい英文を完成させれば満点というものでしたがそれもなかなか実現しませんでした。しかしChatGPTをはじめとするAIの登場によって、英文の完成のみならず英語運用能力をいままで想像もできなかった高いレベルにおしあげる可能性が視野に入ってきました。まさに英語教育の革命が現在進行中であるわけです。このあたりは柳瀬先生の次の動画をご覧ください。

「AIの言語生成と人間の言語使用の違いを重視するAI活用:大学英語ライティング授業の教育学的考察」柳瀬 陽介 京都大学国際高等教育院 教授
https://youtu.be/71JTCWJhLvc?

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第25回)

福岡の桜は満開です。今日は空も晴れて桜がとてもきれいに見えました。
さて今日は、国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第25回)です。
このブログでの個人送信資料の紹介数も連番を振っているものだけで256冊になりました。リンクをクリックしてログインできない人は是非、「利用者登録をする」の部分をクリックして登録してみてください。無料でよめる本の宝庫ですので利用しないのはもったいない限りです。
では今日の本の紹介を始めます。


257)小林秀雄 著『ドストエフスキイ全論考』,講談社,1981.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12575729 (参照 2025-04-04) 
昔、大学入試問題によく登場した小林秀雄による、ドストエフスキーについての本です。小林と岡潔との対談 「人間の建設」でのドストエフスキーについての話を読んで興味をもって探してみました。

258)次の本は小林秀雄集です。
『近代日本思想大系』29,筑摩書房,1977.1. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12231356 (参照 2025-04-04)

259)梶山雄一 [ほか]編『原始仏典』第1巻 (ブッダの生涯),講談社,1985.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12225640 (参照 2025-04-04)
この原始仏典のシリーズは全巻(10冊あります)デジタルコレクションで読めます。仏教の始まりのころについて興味のある人には絶好のシリーズのようです。

260)『高橋和巳全集』第1巻 (小説 1),河出書房新社,1977.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12558924 (参照 2025-04-04) 学生のころブームになっていた高橋和巳の全集も全部読めます。私は読んだことがありません‥。

261)『梅原猛全対話』第1巻 (科学者と考える),集英社,1984.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12408326 (参照 2025-04-04)
竹内均、湯川秀樹、広中平祐その他、様々な分野の科学者との対談集です。

262)甘利俊一 著『バイオコンピュータ』,岩波書店,1986.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12628929 (参照 2025-04-04)
去年のノーベル賞は甘利先生が受賞すべきだったという声も高い甘利先生が昔書かれた本です。

263)石原藤夫 著『銀河を呼ぶ声』,徳間書店,1981.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12485784 (参照 2025-04-04)
通信工学が専門の科学者でSF作家の石原藤夫の科学解説書やSF小説の多くがデジタルコレクションで読めます。著者名で検索してみてください。石原はブラックホールをSFでとりあげた世界で最初の作家でもあります。この本のあとがきを参照してください。

264)川上哲治 著『常勝の発想 : 宮本武蔵『五輪書』を読む』,講談社,1984.3.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12413621 (参照 2025-04-04)

野球の巨人軍の常勝監督、川上哲治による五輪書についての本。こんな本もあるんですね。

265)宮本武蔵 原著 ほか『五輪書,兵法家伝書』,教育社,1980.11.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12148748 (参照 2025-04-04)

ついでに五輪書の現代語訳も紹介しておきます。柳生新陰流の柳生宗矩の兵法家伝書の現代語訳も入っている本です。

266)I.シャイン, S.ローベル 共著 ほか『モーガン : 遺伝学のパイオニア』,サイエンス社,1981.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12220754 (参照 2025-04-04)
モーガンの伝記です。これは読んでみたい本です。

267)石山昱夫 著『血液型の話』,サイエンス社,1979.1.
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12762434 (参照 2025-04-04)

法医学の専門家による血液型の話です。結構詳しく書かれていて参考になります。私は昔、アフリカツメガエルの初期胚の細胞表面にヒトのB型の血液型物質が存在しており、B型物質が細胞接着に働いていることを発見しました。カエルではABO型血液型物質のB型が初期胚の表面にびっしりあるのですが、マウスではルイスxと呼ばれる血液型物質がびっしり存在してこれも細胞接着に働いています。カエルから哺乳類へと細胞接着に働く糖鎖が変化しているのがわかったわけで、糖鎖配列の進化生物学というのももっと研究すべきだと思います。

高校生向けの量子もつれの日本語解説動画が東京大学から公開されました!

昨年末に行われた東大理学部 高校生のための冬休み講座2024
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/event/10475/
の3つの講演のうち、唯一公開されていなかった講演がやっと公開されたので紹介します。

私はこの講演を、ライブ配信終了後に配信動画を見ている途中でライブ配信録画の配信終了になってしまったので、公開されるのを楽しみにしていました。量子もつれの高校生向けの講演で、時間ができたらゆっくり楽しませてもらおうと思っています。皆さんもぜひ視聴してみてください。

高校生のための冬休み講座2024 「量子エンタングルメント!?」村尾美緒教授
https://youtu.be/ItsgtaXA2f4?

量子もつれといえば、NHKで昨年の年末に放送されていたNHKスペシャル
「量子もつれ アインシュタイン 最後の謎」
初回放送日:2024年12月28日を思い出します。
この番組は、宇多田ヒカルさんと春風亭一之輔さんの語りで進行するので話題になりましたね! ボームの取り組みやアスペの実験などの紹介もあって、とても面白かったのですが、この番組の次にみるのに最適の講演ではないでしょうか。