2022/6/30 発生生物学で初のノーベル賞(1935年)を受賞したHans Spemannの代表的な本、Embryonic Development and Induction (胚発生と誘導 1938年出版)は、私の属していた九州大学生物学教室発生生物学講座におられて西南学院大学の教授になられた佐々木直井先生が12章まで日本語に翻訳されています(全体の70%が翻訳されていることになります)。これは国立国会図書館の個人送信資料で読むことができます。5回にわけて翻訳されています。「胚発生と誘導-1- / Hans Spemann」から「胚発生と誘導-5- / Hans Spemann」までは以下のリンクから探せます。翻訳は西南学院大学児童教育学論集の以下の巻に掲載されていますので目次で探してお読みください。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1799069 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1799070 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1799072 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4419788 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/4419789 これはSpemannがノーベル賞を授賞後、アメリカのYale大学に招かれて講義した講義を出版したものです。未翻訳の部分を含めたこの本の原書(Book to Borrow)は、Internet Archiveの以下のリンクから貸出処理して読むことができます。発生生物学の古典とよばれる名著です。 https://archive.org/details/embryonicdevelop0000spem/page/n7/mode/2up |
2022/6/29 国立国会図書館の個人送信資料にはポーリングの本もあります…‥ ポーリング(Linus Pauling)はノーベル化学賞と平和賞をダブル受賞したアメリカの偉大な科学者です。2つのノーベル賞を授賞した科学者は何人かいますが、それぞれの賞を単独で2つ受賞したのはポーリングだけだそうです。詳しくはホームの記事をご覧ください。ここではリンクのみあげておきます。以前の記事で彼の実験ノートを紹介したことがあります。奥さんとの愛情を示す奥さんによるほほえましい書き込みI love youが残っている実験ノートです。 PaulingについてはPauling onlineというサイトがあって、http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/index.html 彼の実験ノートや写真、Pauling本人の講演ビデオや関連ビデオや資料が網羅的に集められていますので是非訪れてみてください。面白いことうけあいです。 http://scarc.library.oregonstate.edu/digitalresources/pauling/ http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/bond/index.html 平和運動についてもまとめてあって、現在おきている、第三次世界大戦が勃発するかもしれないような行動をとっている愚かな国々の行動を止めさせるためのヒントにもなると思います。http://scarc.library.oregonstate.edu/coll/pauling/peace/index.html 個人送信資料にはポーリングの翻訳書がいくつもありますのでご覧ください。 私が高校、大学生の時に読んでいたポーリングの化学の教科書や、高校生の時に読んでいた化学の絵本「分子の造型―やさしい化学結合論」もみつけました。 ワトソンとクリックが読んでいた化学結合論第二版はこちら。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2440315 Paulingの大学用教科書College chemistryの翻訳書はこちら。われらが科学 化学Iと化学IIという二分冊で翻訳されたものです。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2421549 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2421550 分子の造型という絵本はこちらです。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1382524 |
2022/6/28 今日福岡に梅雨明け宣言がでました。観測が始まって以来、最も早い梅雨明けだそうです。雨が不足なので農家は水不足を心配されています。小学校のプール授業をやめたところもあるそうです。毎日30度を越える気温ですが、風が強いのでからっとしていて快適です。ホームのほうにjpegファイルからpdfを作る簡単な方法を紹介しました。スクリーンショットのjpegファイルを一発でpdfにまとめるにはこの方法が一番簡単だと思います。私はスキャナで作成したjpegファイルをpdfにするのには画像を右クリックして印刷を選び、パソコンにインストールされているpdfプリンタでpdfにする方法をもっぱら使っています。 |
2022/6/27 ホームの方に、スクリーンショットからpdf をつくる方法について書きましたのでご参照ください。jpegファイルを例にしましたが、他の画像形式でも同じようにpdfにできます。 |
2022/6/26 上の記事に電子メールのセキュリティ対策について書きました。トラッキングピクセルだのトラッキングリンクなどを埋め込んだメールの場合、それを読んだかどうかが発信者に通知され、開いた人間の個人情報も盗める可能性があるというお話をしました。相変わらずスパムメールは毎日届いています。スパムメールについて参考になるサイトは以下です。 日本データ通信協会 迷惑メール相談センター https://www.dekyo.or.jp/soudan/index.html こちらには迷惑メールについてのパンフレットもあります。 迷惑メール対策BOOK 『撃退!迷惑メール』のご紹介 最近届いたスパムメールのタイトルをいくつか記しておきます。 Your package is waiting for you DHL Express 【JR西日本:Club J-WEST】お客様への重要なお知らせです。 www.jr-odekake.net:パスワード変更の連絡 三越伊勢丹オンラインストア 【公式】 【重要なお知らせ】エムアイカードカードご利用確認のお願い あなたのアカウントは停止されました、情報を更新してください amazon,co.jp “VISA JAPAN【最終警告】VISAカード からの緊急の連絡 申し訳ありませんが、ETCアカウントのセキュリティを確認してください ヨドバシドットコム:「お客様情報」パスワード変更の連絡 【重要】ビューカードご利用確認 【JR西日本:Club J-WEST】お客様への重要なお知らせです。 一番上のDHL Expressと称するメールはまだ上の日本データ通信協会のサイトに出ていませんが、他のは上のサイトにもリストされています。メールの内容も、「最終警告」だの、「残念ながら」だの日本の会社なら絶対使わない日本語の使い方をしているのが多いし、発信元をメールソフトで眺めるとほとんどが中国、香港、上海などで詐欺メールだと見分けるのは比較的簡単です。メールの迷惑メールフィルタでほとんどはスパムと判断されます。 ただ最近は、日本の会社の発信した文面をそっくり頂いて、リンクだけを詐欺リンクにおきかえたものがちらほら見られます。上にあるJRのおでかけネットやj-westのメールはその代表例で、私も騙されそうになりました。内容は、サービスをリニューアルしたので、最後にログインした日より起算して2年以上ログインが確認できないアカウントは自動退会処理になりますというものでした。一度ログインしてもらえば退会処理しないと書いてあって、ログインのリンクがはってあります。コロナでJRの利用もなかったので仕方ないなと思いましたが、自動退会してもまた登録すればいいわけで、ログインをあせってすることもないと思い、何もしなかったのです。最近知ったのですがこれはおでかけネットなどが送っているメールの文章を利用した、詐欺メールでした。https://secure.okbiz.okwave.jp/eki-net/faq/show/3422?category_id=106&site_domain=default 注意しなくてはいけませんね。メールからリンクをたどるのではなく、自分で公式サイトにいってログインするなどの注意が必要ですね。 |
2022/6/25 以前、佐々木閑(しずか)先生の仏教講座を紹介したことがあります。自然科学系出身 (京都大学工学部工業化学科と同文学部哲学科仏教学専攻を卒業されています)の花園大学の先生ですので、私達自然科学を学ぶものに理解しやすいバックグラウンドで仏教の話をされます。YouTubeチャネルに一連の公開講義がいっぱい公開されているので興味のあるものから見ると面白いと思います。https://www.youtube.com/channel/UChq_H8QwhyHlL_JR83vgpGw/videos 今日紹介する動画は化学同人から出版されている『仏教は宇宙をどう見たか』という本の出版記念トークです。
倶舎論(「くしゃろん」と読むそうです)という仏教の教義の体系がどんなものか、自然科学とどんな関係にあるのかなど興味深い話が聴けると思います。https://youtu.be/ygj7853dtXw |
2022/6/24 2017年9月6日、それはVegaの方角から飛来して、地球の太陽公転面をよこぎり9月9日には近日点を通過、9月29日に金星の公転軌道をよこぎり10月7日には地球の軌道を横切って高速で太陽系からはなれてペガサス座の方向へと去っていきました。人類がこの天体に気付いたのは10月19日でした。この天体こそ、以前の記事で紹介した太陽系外から飛来した物体Oumuamuaです。これが地球人以外の知性体によってつくられた人工物であるという説を詳しく紹介した本が出版されました。ハーバード大学の有名な天文学者 Avi Loeb教授の本 ExtraterrestrialーThe First Sign of Intelligent Life Beyond Earthという本です。翻訳が早川書房から「ウムアムアは地球人を見たか?──異星文明との遭遇」という題で出版されています。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015095/ Amazonの試し読みでも本の最初のほうは読めますので、読んでみると面白いと思います。これは人工物ではないという説を唱えるほうが暮らしやすい世の中ですが、そういうバイアスをもった態度は、結局昔、ガリレオを宗教裁判にかけ、ブルーノを火あぶりにした性質がまだ人類から消えていないことを意味するのかもしれません。 |
2022/6/23 国立国会図書館デジタルコレクションで、Albert Szent-Györgyi博士のIntroduction to a Submolecular Biologyの訳本(廣川書店発行)を探し当てた話を前に書きました。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2428890 探しているとき偶然、化学英語の本をみつけたので紹介します。有名な有機化学の教科書の著者、Fieser夫妻(Harvard大学教授とResearch fellow)の著書 STYLE GUIDE for Chemistsの翻訳本です。「化学英語の13章 : 書きかた話しかたの手引き」というタイトルで翻訳されていました。ちょっと読んでみたのですが、私が昔疑問に思っていたことなどが選んで書いてあるように思える、とても良い本でした。135ページの短い本ですので皆さんも是非読んでみてください。きっと得るところがあると思います。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2429348 |
2022/6/22 英語のjoke:科学界で有名なものを一つ紹介します。 こんなjokeです。 In relation to the problem of the connection between mind and matter, I may perhaps tell a small joke about an English philosopher, who had fond and excellent solution to this question: “What is mind – it does not matter, What is matter – never mind”. Unfortunately, it is untranslatable. 1979年に京都の宝ヶ池国際会議場で開催された第三回国際量子化学会議のLöwdin先生による開催挨拶からの引用です。 Opening address at the third international congress of quantum chemistry by Per-Olov Löwdin, President of the International Academy of Quantum Molecular Science. from Horisons of Quantum Chemsitry, xv-xviii, K. Fukui and B. Pullman (eds), copyright 1980 by D. Reidel Publishing Company 詳しくはホームの記事をご覧ください。 |
2022/6/21 今日は少し忙しいので、国立国会図書館デジタルコレクションの個人送信資料の面白そうな本のリンクを紹介するだけにしておきます。私が中学生や高校生のときに持っていた本の中には、「日本の詩歌(中央公論社)」シリーズの本、数冊がありました。石川啄木https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1356615とか宮澤賢治https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1356622とかをもっていて繰り返して読んだものでした。その他の日本の詩歌シリーズの本も全部読めるようです。日本文学全集(河出書房新社)全巻とか、日本現代文学全集とかもありますので、読み物に不自由はしないですね。全集という検索キーワードで検索して、左側の絞り込みで、図書を選び、NDC分類で文学を選ぶと文学全集がヒットします。哲学にするとアリストテレス全集全巻とかプラトン全集とかも読めます。ニーチェ全集とかもありましたので、検索してみてください。アリストテレス全集には動物発生論とかもあって、生物学の歴史に興味のある人にはおすすめです。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2971850 世界大思想全集というのもあって、これにはルクレチウスの宇宙論が含まれています。物理学者の岩田義一先生の名訳です。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2934639パスカル全集もよめて第一巻は科学論文が訳されています。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3034935真空論とか確率論とか計算機の論文などもありますので面白いです。高校生の時図書館で借りて夢中で読んでいたのを思い出します。高校生の時といえば、化学の先生が授業でゲーテの色彩論の話をしておられました。一度読んでみたいと思っていましたが、個人送信資料の中にはゲーテ全集もあって、中に物理学者の石原純先生の訳されたゲーテの色彩論がありました。自然科学論集という巻の中にあります。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1132610/3?tocOpened=1 マニアックなところでは、柴谷篤弘さんの書かれた「理論生物学 : 動的平衡論」 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1378824という本もみつけました。柴谷先生は九大生物学教室の私のボスだった山名清隆先生と日本に分子発生学を興そうとRNAの研究を日本で始められた開拓者の一人です。九大の山名研究室にもこられたのでお目にかかったことがあります。動的平衡論というのも書いておられたんですね。 |
2022/6/20 ホームにAlphafold2に勝るとも劣らないタンパク質立体構造予測AIが開発されたというニュースを報告していますのでご覧ください。またAlphafold2の開発者による開発秘話の日本語訳がこちらにあります。https://www.technologyreview.jp/s/272116/this-is-the-reason-demis-hassabis-started-deepmind/ 日本語訳は無料では途中までしか読めませんが、英語版の全文は日本語版のページ上部にリンクが張ってあるこちらから読めます。https://www.technologyreview.com/2022/02/23/1045016/ai-deepmind-demis-hassabis-alphafold/ Demis Hassabis CEOの講演は以前も紹介したのですが以下でみられます。
Twitterをみていたら、Alphafoldにまさるとも劣らない新プログラム、その名もOmegafoldというのが開発されたようです。 https://twitter.com/peng_illinois まだ論文発表はないそうですが、MSA (multiple sequence alignment)を用いずsingle sequenceの入力のみで、普通サイズのタンパク質なら数秒で立体構造予測できるそうです。また一段と生命科学が進歩しそうです。 |
2022/6/19 毎日 国立国会図書館の本の紹介を続けています。今日はこのブログで何度かふれている岡潔関係の本と偽書として有名な東日流三郡誌(つがるそとさんぐんし)も読めますよという話をしておきます。ホームにはもう少し詳しく書いていますのでそちらもご覧ください。以下のような岡潔の本が簡単にみつかります。「昭和への遺書」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2934708 「春の雲」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2934437と 「月影」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2934709 また古本では5000円以上の値がついている胡蘭成の書いた「建国新書」という本も探すとでてきます。これは岡潔が推薦していた本ですが、無料で読むことができます。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3446248 この本についての岡潔が書いた書評や、手紙などはこちらの本で読めるようです。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3451695 また、国語の教科書などに掲載されていて有名な春宵十話も、単行本のなかの10話の部分のみなら読むことができます。こちらなどにありますのでご覧ください。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2966234/65また面白いところでは、「東日流外三郡誌」で検索すると偽書として有名なこの本のいろんな版を読むことができます。https://dl.ndl.go.jp/search/searchResult?featureCode=all&searchWord=%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%B5%81%E5%A4%96%E4%B8%89%E9%83%A1%E8%AA%8C&fulltext=1&viewRestricted=0&viewRestricted=2 |
2022/6/18 今日は国立国会図書館の個人送信サービスで読める発生生物学関係の本を紹介します。私の大学院の指導教官だった岡田節人先生と奥様の岡田瑛さんが訳されたWaddingtonの本Principles of Development and Differentiationの訳「発生と分化の原理」が読めます。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2429808/75?tocOpened=1 以前このブログで紹介したepigenetic landscapeの解説ものっています。また岡田夫妻が訳された「発生そのメカニズム」というEbertさんが書いた本も読めるようになっています。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1382429 これは古いですが、とてもわかりやすい通読可能な発生生物学の教科書でした。Ebertさんについては前にこのブログでも書きました。あと、オーガナイザーの研究でノーベル賞を授賞したシュペーマンの伝記も読むことができますので紹介しておきます。「発生生理学への道」という絶版本です。シュペーマンの学生で弟子、そして共同研究者であるオットー・マンゴルド(オーガナイザーを発見したヒルデ・マンゴルドは、この本を書いたマンゴルドの奥さんです)の書いたシュペーマンの科学的伝記です。シュペーマンの仕事を発展させた福岡大学の景浦宏先生が大学院生時代、熟読していた本です。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1374616 |
2022/6/17 このブログで何回か、Albert Szent-Györgyi博士のことをとりあげました。昨日の記事にのせた中央公論社の世界の名著66 現代の科学Ⅱには博士の短い講演が掲載されています。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2988842 今日はセントジェルジ博士の著書を何冊か、国立国会図書館の個人送信サービスの本から紹介します。詳しくはホームにゆずることにして、ここではリンクだけあげておきます。博士のベトナム戦争反対は有名な話です。このあたりを博士が書かれた本、「科学・倫理・政治」もオンラインで読めるようになっています。巻末には博士の簡単な自叙伝もついていますのでとても参考になると思います。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1381746 最初によむ本としてはこれがおすすめです。 また、博士の量子生物学についての初期の著書 Introduction to a Submolecular Biology の翻訳もオンラインで読めますので興味のある方はご覧ください。廣川書店から「分子生物学入門―電子レベルからみた生物学」というタイトルで出版された本です。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2428890 この本はセントジェルジで検索してもヒットしませんでした。私が今も持っている本ですので、出版元の廣川書店をキーワードにして検索して探しだすことに成功しました。国立国会図書館でセントジェルジで個人送信資料を検索すると、他にも「生命の本質」(Nature of Lifeという題の筋収縮の本です。中にはタンパク質が半導体として機能しているのではないかという仮説も述べられています)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1371660やBioenergeticsの翻訳書https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1377188がヒットします。「生命の本質」の中には、アクトミオシン線維がATP を加えた後、収縮している写真がのっています。 |
2022/6/16 連日紹介している国立国会図書館の個人送信資料ですが、私の持っている本もいっぱい公開されていて面白いです。今日は面白そうな本のリンクをいくつか紹介しますので登録して是非お読みください。 世界の名著 現代科学Ⅱ https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2988842 これにはポアンカレの「科学と仮説」やワトソンとクリックのDNAの二重らせん構造の発見のNature論文、ノイマンの「人工頭脳と自己増殖」の論文、マッカローの「なぜ心は頭にあるか」という論文、そしてセントジェルジの「医学の将来」という論文などがのっています。 世界の名著シリーズにはメンデルの雑種植物の研究が載っている 現代科学Ⅰhttps://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2990581や、ニュートンのプリンキピアの全訳が載っている、「ニュートン」https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2982556。そしてガリレオの巻https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2934598やギリシャの科学https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2935182の巻など面白い本がいっぱいあるので、ご覧ください。あと変わったところでは、ノーベル化学賞を日本人としてはじめて授賞された福井謙一先生の量子化学という本が公開されています。著者名で検索してもヒットしませんのでこちらのリンクからご覧ください。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2463524 最後に原子爆弾を製造するようにアインシュタインをたきつけて大統領に手紙を書かせた人物 レオ・シラードの本を紹介しておきます。「イルカ放送」というタイトルの短編集で、連鎖反応が爆弾製造につながるのを初めて思いついた彼の本は、政治と科学を考える上で是非読んでおくべき本だと思います。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1697577 |
2022/6/15 朝ドラの「カムカムエヴリバディ」を途中から最終回まで全部みました。ラジオ英会話を軸に話が進む朝ドラで、戦後最初の英会話番組の平川先生のカムカム英語がまず登場します。平川先生の後は松本亨先生が引き継がれました。この松本亨先生はなぜか、今回の朝ドラに出てこなかったのです。不思議に思いました。これは昨日紹介した松本亨先生の著書「続・英語と私」を読むとなんとなく理由がわかるような気がします。この疑問についてホームで書きましたのでご覧ください。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2489884 |
2022/6/14 ホームのほうに昨日の記事の続きを書きましたのでご覧ください。 https://glycostationx.org/2022/06/14/3893/ |
2022/6/13 国立国会図書館デジタルコレクションを使ってみましょう! https://dl.ndl.go.jp/ ![]() |
2022/6/12 コーパスや映画を活用した英語の勉強法について書かれている岩波新書の英語独習法 (今井むつみ 著)を読みました。今井先生のホームページには、この本のもとになったNHKのやさしいビジネス英語での先生の連載が公開されており、zipファイルでもダウンロードできますので読んでみてください。(NHK ラジオビジネス英語 連載(12回)2018年4月-2019年3月. 大人の英語の学び方 PDFというのが先生のホームページのこちらにあります。zipファイルです。) はじめはこの連載で十分かと思っていましたが、この本は買う価値があると思います。是非購入して読んでみてください。詳しくはホームをご覧ください。 |
2022/6/11 国立国会図書館のリサーチナビというサイトの紹介です。 国立国会図書館にはリサーチナビというサイトがあります。https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/research-navi.php 詳しくはホームをご覧ください。このトップページにも調べ方の技術が詳細に紹介されています。 さらに調べ方ガイドというページもあって、https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/ 考えられるほとんどの分野について、それぞれの調べ方が紹介されています。新型コロナウイルス関連情報もありますので、このあたりから使い始めるとよいでしょう。 分野別の検索法紹介ページもあります。https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/archives.php ネット検索の技術向上にも役立つサイトですので、ときどき見て検索技術を向上させるとよいでしょう。 |
2022/6/10 海外留学は視野を拡げ新しい人的ネットワークをつくることができるのでお勧めです。留学先の先生から、またあんな人がいたら是非紹介してくださいといわれるのは推薦状を書いたものとしては、大変うれしいことです。留学先のボスからHe is a gem.と評価された人もいます。新型コロナも落ち着いてきたのでこれから海外留学を考えている人も多いと思います。そんな人のために、海外留学の支援制度のデータベースができているので、どんな支援制度があるか一度みて留学を検討してみてはいかがでしょうか。 一般社団法人 海外日本人研究者ネットワーク United Japanese researchers Around the worldが提供してくださっているデータベースです。 https://www.uja-info.org/funding-search ![]() |
2022/6/9 5月21日の記事でMathematicaの入門動画と機械学習の無料本を紹介しました。入門動画は3回目がアップロードされたようです。今回はListの扱い方です。 https://youtu.be/yxmJzooCpuM
Mathematicaに限らず、リストは行列や表形式のデータなどをプログラミング言語で扱う時に必須のアイテムです。リストをマスターすれば、プログラミングはずいぶん楽になりますし、Mathematicaのリストは扱いやすいのでこれさえマスターすれば、学習や研究に役立つ極めて強力なツールを手に入れることになります。是非リストをマスターしてください。 またMathematicaのウエビナーが開催されるそうですので、お知らせしておきます。簡単な登録で無料で参加できますので利用して学ぶとよいと思います。リンクと内容をあげておきます。 https://www.bigmarker.com/series/mathematica-2022-JP/series_details 6月21日(火)11:00–12:00 初めてMathematicaを使う方へ Wolfram Cloudのアカウントの作成方法,クラウド上でもすぐに試せる面白い例題 6月22日(水)11:00–12:00 Mathematica 基礎編 数式・数値処理の基礎から,グラフ描画,簡単なアニメーション作成 6月28日(火)11:00–12:00 Mathematica 応用編 常・偏微分方程式の求解から,データ解析,簡単な機械学習 6月29日(水)11:00–12:00 Wolfram 言語による機械学習 すぐに実行可能な教師あり・なし機械学習,ニューラルネットワークのカスタマイズ,訓練法など |
2022/6/8 新型コロナウイルスSARS-COV-2のスパイクタンパク質が糖鎖と結合するという話をホームに書きました。ワクチンの副作用のメカニズムについての手がかりになるかもしれませんので、ご覧ください。下はオープンアクセスの解説(総説)からとったmRNAワクチンの作用メカニズムの解説図です。総説はこちらから読めます。mRNAワクチンについての概観を得るのに最適の解説だと思います。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8071766/ ![]() https://youtu.be/pfCIo4a8L5s 2022/6/6 暗いニュースばかりのこの頃でしたが、今日、はやぶさ2の持ち帰った小惑星リュウグウの砂から20種類以上のアミノ酸が検出されたと言う報道をNHKニュースでみました。 |
2022/6/6 暗いニュースばかりのこの頃でしたが、今日、はやぶさ2の持ち帰った小惑星リュウグウの砂から20種類以上のアミノ酸が検出されたと言う報道をNHKニュースでみました。 ![]() |
2022/6/2 糖鎖生物学の有用なリンクを紹介します。「糖鎖関連インフォマティクスへの入り口」という題の総説が、JSBi Bioinformatics Reviewというオープンアクセスの総説誌にでていて誰でも読めます。糖鎖配列をデータベースで扱う時の表記法なども詳しく解説されていますので、糖鎖に関心のある方には必須の知識が学べる良い総説です。是非読んでみてください。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbibr/2/1/2_jsbibr.2021.10/_html/-char/ja この総説誌は 特定非営利活動法人 日本バイオインフォマティクス学会 https://www.jsbi.org/が発行しているもので、糖鎖に限らずバイオインフォマティクス一般の興味深い総説が掲載されているのでおすすめです。 |
2022/6/1 今日は新型コロナウイルスについての動画をホームで紹介しています。 今日は新型コロナウイルスの動画を紹介します。 https://videocast.nih.gov/Summary.asp?file=32427 NIH Videocastの動画でYouTube版はまだ公開されていません。ウイルス研究で有名な河岡 義裕 先生(東大特任教授でウイスコンシン大学Madison校教授)が新型コロナウイルスの動物モデルについて講演された動画です。ccボタンを押すと字幕が表示されますし、字幕をダウンロードできますので、是非ご覧ください。 以下のリンクにある新型コロナウイルスについての講演シリーズの最新版で、5月26日現地時間の講演の動画です。https://www.niaid.nih.gov/research/covid-19-sig-lecture-series |