RNA, the Epicenter of Genetic Information by John Mattick and Paulo Amaral という本が今年出版されました。オープンアクセスの本ですので、以下から…
The Nomura Institute of Glycosciece Blog
野村一也 「科学を学ぶ人のために」 九大野村研ホームページの拡張版です
RNA, the Epicenter of Genetic Information by John Mattick and Paulo Amaral という本が今年出版されました。オープンアクセスの本ですので、以下から…
雪といえば雪の結晶の美しさは有名です。雪ができるためには摂氏マイナス40度以上では氷晶核の存在が必要とされています(その温度以下では自発的に雪になるそうです)。地上に積もったばかりの新雪で、地面や樹木に汚染されていない部…
今年のノーベル化学賞は糖鎖生物学の研究者のBertozziさん他に贈られました。彼女とは何度かメールでやりとりして、線虫C. elegansのコンドロイチン合成システムの細胞内動態を、クリックケミストリーで可視化できない…
今年の3月の記事(本記事の末尾参照)で、生化学入門におすすめの教科書として、ミースフェルド生化学(東京化学同人)を紹介しました。生化学を学び始めた方には日本語版をおすすめします。日本生化学会の推薦教科書です。これは初版の…
ノーベル賞の発表が続いています。今日は文学賞でしたね。 nobelprize.orgのページをみていると、下のほうに血液型ゲームというのがあるのに気づきました。 ABO式血液型とRh式血液型についてゲームで学べるというも…
このブログでたびたび紹介してきた糖鎖生物学の Carolyn Bertozziさんにノーベル化学賞が贈られました。おめでとうございます。私も以前コンドロイチンをclick chemstryでラベルして可視化できないか彼女…
私が糖鎖生物学の研究をはじめたのは、両生類であるアフリカツメガエルの卵母細胞や受精卵、初期卵割胚の細胞表面にB型血液型物質が存在しており、B型血液型物質が初期胚の細胞接着に働いていることを発見したのがきっかけです。それで…
今日はThe 24th Collegium for Comparative Glycomics(毎年開催されている比較グライコーム研究会の国際的な新しい名称です)にオンラインで参加しました。興味深い講演ばかりでしたが、長…
生化学で糖やアミノ酸などを扱う時、enantiomerというのがよくでてきます。 enantiomer : 鏡像異性体, 鏡像体, 対掌体, エナンチオマー という訳がLife Science Dictionaryのサイ…
新型コロナウイルスSARS-COV-2のワクチンの接種がすすんでいます。3回目の接種も国民の6割を超えたとか。そこで今日は、糖鎖生物学からみたワクチンの話です。現在接種が行われているmRNA(メッセンジャー・アールエヌエ…