科学の発展の仕方を学べる動画を紹介します―理論と実験の矛盾を科学はどのように克服して進むのか?

毎日暑い日が続いています。福岡ではアジサイの花が咲き始めて、毎日カエルが庭で大声で鳴いています。
今日は一日いろいろと作業で忙しかったので、面白い動画の簡単な紹介をしておきます。

おなじみのThe Royal Institutionの最新の動画です。
Space oddities – with Harry Cliff
https://youtu.be/PWNMWrTTBfk?si=ea0YmTe9Yx0iSG04

演者のHarry Cliffさんは、英国ケンブリッジ大学の素粒子物理学者で、CERNで研究している人です。今まで何度もこのチャンネルで講演しています。
著書も邦訳されているものがあります。「物質は何からできているのか アップルパイのレシピから素粒子を考えてみた」
https://www.kashiwashobo.co.jp/book/9784760154975

この講演では、理論と観測が一致しない不思議な現象を例にあげながら、どのように科学が進んでいくかをわかりやすく解説してくれています。話は水生の内側の軌道を回る未知の惑星バルカンの話、その存在が一般相対性理論で不要になったことから始まります。また最近話題になっている未知の力の存在を示唆するミューオンの磁気異常をどのように説明するかという話もとても面白いです。英語はわかりやすく日本語字幕も出せますので是非視聴してみてください。聴いて損はしない講演です。

講演は彼の最近出した本のプロモにもなっています。
Space Oddities: The Mysterious Anomalies Challenging Our Understanding Of The Universe
https://geni.us/5hGEtI