Mac向けに書かれたバイオインフォマティクス本でよく使われるHomeBrewはUbuntuその他のLinuxにもインストールできます。HomebrewはMacユーザーの特権ではなく、今やLinuxやWindows WSLでも使えるというお話です。

バイオインフォマティクスの日本語でかかれたハウツー本の多くは坊農先生のもので代表されるようにMacを使って解析するものです。私はLC520あたりまではマックを使っていたのですが、新しいモデルがでたときにそれまで購入していたソフトが動かないことがわかったのと(そういうことは決してないので安心してくれというふれこみの広告をみて買ったのでしたが、見事に裏切られました)、価格がべらぼうに高くなっていったのでMacは購入しなくなりました。ただiPod系列のiPadとかiPhoneとかは便利に使っています。しかしこのところiPhoneがべらぼうに高額になってきていて、またぞろAppleの悪い癖がでてきたように思います。コストパフォーマンスを考えるともはやiPhoneは選択肢に入らなくなってしまいました。奥さんもアンドロイドに機種変更して使い始めています。

話がそれましたがMacでバイオインフォマティクスする本をLinuxを使っている私たちが読み進める時の一番の障壁は、ソフトのインストールの時に使うパッケージ管理システムのHomebrewでした。昔はLinuxでHomebrewが使えなかったのでバイオインフォマティクスのソフトウエアを、Macを使う教科書に書いてあるようにはインストールできません。結局、各ソフトのホームページにいってLinux用のソフトのインストール方法を英語で読んで、必要ならmakeしてバイナリをこしらえなくてはならなかったのです。大変不便でした。しかし2019年2月ごろからLinuxでHomebrewが動くようになっているので、自分の使っているLinuxのディストリビューションに応じた方法でHomebrewをインストールしておけば、Macをつかうバイオインフォマティクスの教科書どおりに必要なソフトをインストールして読み進めることができます。Homebrewでインストールできるのは、別にバイオインフォマティクスのソフトウエアだけではないので、Macのように簡単にソフトがインストールできるLinux用のHomebrewは役立ちます。もちろんWindowsのWLSで動くLinuxにもインストールできます。

インストールの仕方はこちらの日本語解説

LinuxにHomebrewを導入

などを参考にするとよいでしょう。
https://scribble.washo3.com/linux-homebrew.html
コマンドラインでインストールをはじめると、いろいろ指示が表示されるのでそれを見ながら、上のサイトの日本語解説と照らし合わせながらインストールするのが簡単です。UbuntuのAPTパッケージマネージャーをつかうより簡単にインストールできることも多いし、インストールできるソフトがより新しいバージョンである場合も多いので使えると思います。是非インストールして使ってみてください。