RやPythonを使って統計学と機械学習を一挙に学べる入門書(英語版)が無料公開されています。

今日は結構雨が降って近所の川も濁流で水音も凄かったです。
今回は、スタンフォード大学、ワシントン大学、南カリフォルニア大学の統計学者による統計学と機械学習の入門書を紹介します。どちらの本も発行以来、絶大な人気を博している教科書で、日本語訳もすでにでています。今回紹介するのは英語の原著最新版です。最初の本は、

An Introduction to Statistical Learning with applications in R (ISLR) という本で、データサイエンス入門レベルの読者が学ぶのに最適の本になっています。2013年に初版がでて、2021年に第二版がでています。2023年にはPython 版がでたところです。こちらのサイトからダウンロードできます。https://www.statlearning.com/
このページの一番下のほうに、第1版、第2版、Python版へのダウンロードリンクがありますのでダウンロードして読んでみてください。このサイトのリンクから、プログラムコードや資料もダウンロードできますし、講義のビデオもみられます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLoROMvodv4rOzrYsAxzQyHb8n_RWNuS1e

著者たちは数学出身ではないので、数学をあまり知らない人間のつまづくところをよく知っており、直観的、概念的に統計学を理解できるように書いてあるそうです。読むのに多変数の微積分や線形代数の知識は不要だとのことです。ネットで探してみると、日本語でこの本の詳しい紹介をしてくださっている方がいます。https://totadata.com/book_islr/
またこちらの英語の書評も参考になります。
https://qz.com/1206229/this-is-the-best-book-for-learning-modern-statistics-its-free
この書評によるとAn Introduction to Statistical Learningをマスターしてもっと学びたければ次の本を勉強するとよいそうです。
The Elements of Statistical Learning (2nd edition) Hastie, Tibshirani and Friedman (2009). Springer-Verlag. 763 pages.
この書評にある最初の本ISLRへのリンクは切れているので私が上に載せたリンクを利用してください。The Elements of Statistical Learning (2nd edition) はこちらからダウンロードできます。英語版の第二版2017年の第12刷がダウンロード可能です。
https://hastie.su.domains/ElemStatLearn/
コードその他の資料もダウンロードできるので役立ちます。この本は、カステラの箱ほど分厚いのでカステラ本と呼ばれているようです。

翻訳本のタイトルは以下のとおりです。日本語での紹介をみられます。
ISLRの翻訳本
「Rによる 統計的学習入門」  朝倉書店
https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=12224

The Elements of Statistical Learningの翻訳本
「統計的学習の基礎 ―データマイニング・推論・予測」 共立出版
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b10004471.html