Turingは計算科学の創始者で、コンピュータ科学に燦然と輝く業績をあげた数学者ですが、彼が書いた生命に関する唯一の論文は、生物の形づくりの理論を開拓したもので実験的にも彼の論文で取り上げた反応拡散方程式が働いていることが確認されています。このTuring Patternはとても有名ですが、彼が暗号解読者として、第二次世界大戦のイギリスの勝利に大きく貢献したのをご存知でしょうか。最近NHKのBSでやっていた映画Imitation gamehはTuringが主人公の映画でした。https://youtu.be/ddG9uev2c0U
彼は戦争中、Staiton Xという英国の秘密組織でドイツのエニグマ暗号の解読に携わっていました。彼のアイデアと、Station Xで開発されたコンピュータの元祖ともいえるコロッサスとよばれる装置によってエニグマ暗号が破られたと読んだことがあります。
今日紹介する動画は、彼の属したStation Xがいかにエニグマ暗号を解読したかを、じっくり教えてくれるドキュメンタリー番組です。
Inside Britain’s Top Secret Codebreaking Organisation That Cracked Enigma | Station X | Timelineというタイトルの動画です。
https://youtu.be/ddG9uev2c0U
解読のテクニカルな面ではなく、どのように解読結果が役立ったかを具体的に教えてくれます。Turingは解読プロセスにコンピュータの元祖ともいえる機械、Bombを開発しました。終戦前には200台ものBombが暗号解読に利用され、解読が機械の導入で流れ作業化されたそうです。その後、Station Xではコロッサスというコンピュータが開発されて暗号解読に利用されたそうです。