電子展示「NINJA 虚像(エンタメ)と実像 (ほんもの)」を紹介します。

国立国会図書館のデジタル展示会で忍者についての展示が行われています。
https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/33/

これはミニ電子展示「本の万華鏡」というページで開催されているオンライン展覧会です。https://www.ndl.go.jp/kaleido/
サイトには「様々なテーマに沿って、皆さまを国立国会図書館の蔵書の世界へと誘います気軽な読み物として、また、リンクをたどって幅広い資料を知る入り口としてお楽しみください。」とあります
今回は、「第33回 NINJA 虚像(エンタメ)と実像 (ほんもの)」というテーマの展示です。世界的に知られていて学ぶ人も多い忍術。それを操る忍者とはいったいどういうものだったのでしょうか。国立国会図書館に所蔵されている小説や忍術資料へのリンクもたどれる今回の展示で、映画やドラマ、小説に出てくる忍者とほんものの忍者との違いも知ることができると思います。妖術を駆使する児雷也、石川五右衛門、服部半蔵、猿飛佐助などの載っている本へのリンクは貴重です。
大正6年に出版された「忍術の極意」という本は、個人送信資料ではなくデジタルコレクションにあるので、登録なしにだれでも読めます。https://dl.ndl.go.jp/pid/1088342
忍者が使った手裏剣についての本も読めます。昭和17年にでた藤田西湖という人の書いた本です。「忍術からスパイ戦へ」というタイトルで、これもこちらから、
https://dl.ndl.go.jp/pid/1125955/1/135
誰でも自由に読むことができます。他にも忍術の秘伝書へのリンクなどもあって楽しめる展示です。外国の人も忍者や武道について興味を持っている人が多いので話のネタにもなると思います。古澤満先生は、John Gurdonさんと夕食を食べにいったとき、宴会の定番技として有名な箸の袋で割りばしをエイやと切る技をみせたそうです。Gurdonさんが「あれは合気道の技だそうだ、He is very dangerous!」と私に話してくれました。私がケンブリッジに行ったときはちょうどKarate Kidsという映画が、Cambridgeの映画館にかかった後でみんなその映画をみたらしいです。私にビール瓶の口を手刀できってくれという人もいましたし、息子は小学校で同級生に空手をつかったとかいわれて、私が校長先生に呼び出されて無実を説明したりしたこともあります。日本人はカラテを使うと思っている人が多いみたいでした。というわけで、忍者やカラテ、武道の話題は外国では結構役立ちます。Cambridgeでは弓をやっている女性研究者も結構いました。