Structural Bayesian Techniques for Experimental and Behavioral Economics
With applications in R and Stan
この、『実験・行動経済学のための構造ベイズ手法』という教科書はミクロ経済学の研究に構造ベイズ手法がどのように活用できるかが学べる無料公開中の教科書です。推論というと因果推論の話が多いですが、この本は構造ベイズ手法による推論をあつかっていてこの種の本が少ないため貴重な本だそうです。多くの計量経済学・実験経済学コミュニティやワークショップ等のテキストとして採用されており、高い評価を受けている教科書です。Rと、ベイズ解析の定番(生命科学や統計学、経済学、創薬、臨床研究などでの定番)の確率的プログラミング言語(PPL: Probabilistic Programming Languages)であるStanを用いて手を動かしながら最新の手法まで解説している研究方法の実例付き教科書と言える本です。「行動経済学の理論をRとStanでどう実装するか」に特化しており、実験経済学者や大学院生向けの学習リソースとして高く評価されているそうです。Rの基本操作やStanの文法、ベイズ統計の基礎(MCMCの収束診断など)、およびミクロ経済学・期待効用理論の概念などを知っている人向けの教科書ですが、行動経済学ってどんな研究をしているのかを実例付きで知ることができるので経済学に興味のある人には役立つ本だと思います。
pdf版はこちらからダウンロードできます。
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=5241268
html版はこちらで読めます。頻繁に新しい章が書かれているので新鮮な教科書になっており、html版をチェックすることをおすすめします。
https://jamesblandecon.github.io/StructuralBayesianTechniques/section.html
著者のツイートをみると、新しい内容が入るたびに告知されているようです。
Starting a new chapter for my book with a prior calibration. You’ve always got to get this right before going on to estimation!
Also: yet another quantal response equilibrium chapter. I must like this model a LOT!#EconSky
Link to book here: https://t.co/dTqqtHVxOk pic.twitter.com/Z2ToRDz8Me
— James Bland (@JamesBland_Econ) October 27, 2026