ツイートをみていたら、ハリウッドの女優で現代のワイアレス技術の基礎を築いた発明家Hedy Lamarrという女性がいるのを知ったので紹介しておきます。
Hedy Lamarr, the 1940s film icon is often called “the most beautiful woman in the world.”
Without Hedy’s mathematical contribution to “frequency hopping,” we likely wouldn’t have the secure versions of the technologies we use every single day, including Wi-Fi, Bluetooth, GPS pic.twitter.com/7hzKeJ73Pu
— Math Cafe (@Riazi_Cafe_en) April 19, 2026
ヘディ・ラマー(Hedy Lamarr, 1914年 – 2000年)は、1930年代から50年代にかけてハリウッドで活躍した伝説的な女優であり、同時に現代のワイアレス通信技術の基礎を築いた画期的な発明家でもあります。
オーストリア出身の彼女の生涯は、ハリウッドで「世界一美しい」と称えられた美貌を持つ女優、それとは対照的な「天才的な理系脳」をもつ発明家という、二つの驚くべき側面で知られています。その美しさはディズニー映画『白雪姫』やDCコミックスの『キャットウーマン』のモデルになったとも言われています。たしかに似ていますよね。
しかし、彼女の真の凄さは、撮影の合間や夜間に没頭していた「発明」にあります。彼女は正規のエンジニア教育を受けていませんでしたが、当時の夫が武器商人であったことから兵器技術の知識を得ており、第二次世界大戦中に画期的なアイデア周波数ホッピング(Frequency Hopping Spread Spectrum)を思いつきました。当時、無線誘導される魚雷は、敵軍(ドイツやイタリア、日本など)によるジャミング(電波妨害)に弱いという欠点がありました。ヘディは、友人の作曲家ジョージ・アンタイルと共に、「送信機と受信機の周波数を絶えず変化(ホッピング)させれば、傍受や妨害を防げる」という理論を考案しました。自動ピアノのロールから着想を得て、88の鍵盤(周波数)をランダムに切り替える仕組みで1942年に「秘密通信システム」として特許を取得しました。残念ながら当時のアメリカ海軍は「女優の考えたアイデア」を真剣に受け止めず、この技術が戦時中に実用化されることはありませんでした。しかし、特許が切れた後、彼女の理論は現代のデジタル通信において再発見されました。現在、私たちが日常的に利用している以下の技術は、彼女の「周波数ホッピング」の概念が基礎となっているそうです。
Wi-Fi
Bluetooth
CDMA (携帯電話の通信規格)
GPS
1997年に電子フロンティア財団からパイオニア賞を授与され発明家としての側面が脚光を浴びました。2014年には死後ですが「全米発明家殿堂」入りも果たしています。彼女はかつて、「どんな女性でも、ただじっと立って馬鹿なふりをしていれば、グラマラスに見えるものよ」という言葉を残していますが、彼女自身はその美貌の裏で、現代のIT社会を支える不可欠な種をまいていたということです。Googleが彼女のアニメをつくってYouTubeに公開しているので埋め込んでおきます。ピアノの鍵盤もでてきます。
Hedy Lamarr’s 101st Birthday Google Doodle
https://youtu.be/Z0gu2QhV1dc
2015年の彼女の誕生日を記念して検索画面にでていた動画です。
この検索画面にでてくるアニメやゲームなどは、こちらのサイトで全部保存されています。
https://doodles.google/
自分の誕生日とかを入れて検索すると面白いかもしれません。