江戸時代の日本の思想家、哲学者に三浦梅園という人がいます。
私が高校生のころ湯川秀樹さんがテレビや本で、三浦梅園はすごいということをおっしゃっていたので興味はありましたが今まで一度も読んだことはありませんでした。今日は、三浦梅園についてのサイトで面白そうなのをいくつかまとめてみます。
松岡正剛さんのこちらの記事は最初の入門記事として読みやすいと思います。
『松岡正剛の千夜千冊』というサイトの、第993夜です。
三浦梅園の「玄語」というタイトルです。
https://eel-1000ya.sakura.ne.jp/0993.html
この記事に紹介されている『三枝博音著作集』第5巻 (三浦梅園・日本文化論),中央公論社,1972.は国会図書館のデジタルコレクションで読めます。
この著作集はおそらく全巻が個人送信資料で公開されており、日本の哲学、科学の歴史について学ぶのに役立つ著作集だと思います。
『三枝博音著作集』第5巻 (三浦梅園・日本文化論),中央公論社,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12283006 (参照 2025-09-08)
著作集の内容については
『三枝博音著作集』別巻 (総索引),中央公論社,1977.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12285435 (参照 2025-09-08)
で知ることができます。西田哲学とかの解説もあるのでよさそうです。
三枝博音の三浦梅園についての解説記事は、このブログで何度もとりあげている科学図書館
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/science/scilib.html
にもあります。三浦梅園の著作もデジタル化されている(漢文ですが)ので参考にしてください。
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/munehiro/science/scilib.html#miura
ただ科学図書館の本は、リンクがきれているものが多いので、リンクをコピーして
Internet ArchiveのWayback Machine
https://web.archive.org/
にいれてダウンロードするとよいでしょう。たとえば科学図書館の
『三枝博音 三浦梅園の哲学 三浦梅園の哲学を、東西の哲学者の言説と対比して、日本独自の弁証法哲 学であることを解明した力作。』
のリンクは、http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Science/SaigusaHiroto/miurabaien-no-tetugaku.pdfですが、クリックすると、「アクセスしようとしているサイトをみつけられません」とでてきます。その場合は上のWayback Machineのサイトにいって、このurlをいれるとアーカイブされているデータにアクセスできるので試してみてください。たとえばこの本はこちらからダウンロードできます。
https://web.archive.org/web/20231002090822/http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Science/SaigusaHiroto/miurabaien-no-tetugaku.pdf
三浦梅園の「玄語」は、中央公論社の日本の名著シリーズに現代語訳(抄訳)が収録されており、デジタルコレクションで読むことができます。
『日本の名著』20,中央公論社,1984.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12406525 (参照 2025-09-08)
この本の巻頭の山田慶児さんの解説がとても読みやすくて面白そうです。
山田先生は同じタイトルの本も書いておられます。
山田慶児 著『黒い言葉の空間 : 三浦梅園の自然哲学』,中央公論社,1988.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13260115 (参照 2025-09-08) 梅園の思想の、ライプニッツや二進法・群論などとの関係を指摘して話題になった本です。
梅園の「玄語」の図を集めた本もあります。
三浦梅園 著 ほか『玄語図全影 : 三浦梅園手蹟依據』,梅園研究所,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12231178 (参照 2025-09-08) ながめると興味がわくと思います。