国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第30回)です。

国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第30回)です。

326) 『情報の歴史 : 象形文字から人工知能まで』,NTT出版,1990.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13134563 (参照 2025-06-12)
これは日本と世界の歴史をならべて年表にしている本です。新版を購入して持っていますが、デジタルコレクションでは旧版が公開されています!待望の公開です。以前の記事はこちらです。

歴史年表 「情報の歴史21」(pdf版)を買いました。

326) チェック・イエーガー, レオ・ジェイノス 著 ほか『イエーガー : 音の壁を破った男』,サンケイ出版,1986.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12262450 (参照 2025-06-12) これは映画『ライトスタッフ』の主人公チャック・イエーガーの伝記です。映画を見た人には是非読んでほしい本です。チャレンジャー事故の調査委員会にも入っていた人です。映画の原作もデジタルコレクションで読めます。

327)  トム・ウルフ [著] ほか『ザ・ライト・スタッフ : 七人の宇宙飛行士』,中央公論社,1983.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12685525 (参照 2025-06-12)

328)  加藤恭子 著『渚の唄 : ある女流生物学者の生涯』,講談社,1980.2. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12256582 (参照 2025-06-12)
こちらは日本の発生生物学の発展に貢献した女性科学者團ジーンさんの伝記です。アメリカ人で日本の発生学者團勝磨と結婚し、第二次世界大戦の時も日本で過ごしていた方です。團勝磨の父は有名な男爵團琢磨で血盟団に暗殺されています。私も持っていますがよい本ですので、一度はお読みになることをお薦めします。

329) 加藤恭子 著『日本を愛した科学者 : スタンレー・ベネットの生涯』,ジャパンタイムズ,1994.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13221913 (参照 2025-06-12)こちらは沖縄戦に従軍していた軍医スタンレー・ベネットの伝記です。鳥取県生まれで13歳まで日本で過ごした彼はハーバード大学医学部卒で生理学、電子顕微鏡などを専門にする科学者です。沖縄戦の実態を綴った手紙や報告書は当時を伝える貴重な資料として高く評価されています。次の本が詳しく扱っています。

330) スタンレー・ベネット 著 ほか『戦場から送り続けた手紙 : ある米海軍士官の太平洋戦争』,ジャパン・タイムズ,1995.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13324115 (参照 2025-06-12)

ベネットについてとその報告書については以下のサイトの記事をご覧ください。
https://battle-of-okinawa.hatenablog.com/entry/2021/08/21/031242

331) エルンスト・ペーター・フィッシャー, キャロル・リプソン 著 ほか『分子生物学の誕生 : マックス・デルブリュックの生涯』,朝日新聞社,1993.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153966 (参照 2025-06-12) バクテリオファージの研究で分子生物学を創始したマックス・デルブリュックの伝記です。生命現象を支配する新しい物理学を求めて研究を始めた彼が如何に現在の分子生物学の開拓者となるかが生き生きと描かれています。

332) フリュキガー 著 ほか『青春のアインシュタイン : 創造のベルン時代』,東京図書,1991.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153955 (参照 2025-06-12)

333) H.デュカス, B.ホフマン 編 ほか『素顔のアインシュタイン』,東京図書,1991.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13153954 (参照 2025-06-12) アインシュタインの秘書でアインシュタイン文書の保管者、アインシュタイン全集の編集者のデュカス女史による本です。

334) ブルバキ [著] ほか『数学史』,東京図書,1984.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12608061 (参照 2025-06-12) ブルバキの数学史も読めるようになりましたね。充実の国立国会図書館です!

335)一松信 著『数のエッセイ』,中央公論社,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12607613 (参照 2025-06-12) この本は面白いです。いろんな話題満載で楽しめます。私は微細構造定数を理論的に導く試みというエッセイが好きで何度も読み返しています。

336) 矢田挿雲 著『江戸から東京へ』第1巻,芳賀書店,1966.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1699473 (参照 2025-06-12) 私が中学生の時、国語の先生がこの本を読んでいるとおっしゃっていました。中には座頭市のような人物が存在したという記述もあるとのことで、興味をもっていた本です。まだそのような記述はみつけられていませんが、全巻読めるのでお暇な方は探してみてください。東京在住の人には特に面白い本でしょう。