国立国会図書館デジタルコレクションで読める本の紹介(第18回)
184)佐武一郎 著『リー環の話』,日本評論社,1987.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12622068 (参照 2024-08-10)
数学セミナーの連載から生まれた本です。
185)小出昭一郎 著『量子力学のはなし』,東京図書,1983.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592676 (参照 2024-08-10) 小出先生の量子論や量子力学の教科書は大学生のときに勉強しました。この本は、それよりさらにコンパクトで数式がほとんどない一般向けの本です。小出先生の教科書を読む前のイントロによいと思います。
186) 野口宏 著『カタストロフィーの話 : 現代数学の社会的応用』,日本放送出版協会,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12622026 (参照 2024-08-10) お察しのように、今紹介している本は、詳細検索画面のタイトルのところに「の話」と入れて検索した結果の一部です。この本は、ルネ・トムのカタストロフィーの理論がでたときに野口宏先生が書かれた一般向け解説書の一冊です。
187) フランシス・ビター 著 ほか『磁石の話 : ある物理学者の生い立ち』,河出書房新社,1977.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12593891 (参照 2024-08-10) これは物理学者のビターの自伝です。科学者がどのように育ち、研究をすすめているのかがよくわかる本だと思います。サイエンススタディーシリーズの一冊で物理学入門レベルの啓蒙書シリーズの本です。
188) 戸倉仁一郎 著『化学のあけぼの : 化学者カンニツァロの生涯』,共立出版,1982.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12222972 (参照 2024-08-10) これは波乱万丈のイタリアの科学者の伝記です。アボガドロの業績を再評価して原子量や分子量が計算できるようになったのはこの人の業績のおかげです。政治家、軍人としての活躍も詳しく書かれています。こんな人がいたんだと読めば感動すること請け合いの本です。
189)スティルマン・ドレイク 著 ほか『ガリレオの生涯』1 (ピサの斜塔と自由落下),共立出版,1984.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12624095 (参照 2024-08-10) これはガリレオの詳しい伝記です。これは第1巻ですが、第3巻まであっていずれも個人送信資料で読むことができます。科学者としての業績を中心に書かれたガリレオの伝記です。
190)V.I.アーノルド [著] ほか『古典力学の数学的方法』,岩波書店,1980.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592921 (参照 2024-08-10) 解析力学や力学系の理論を学ぶときに役立つ有名な教科書です。
191)吉仲正和 著『ニュートン力学の誕生 : 現代科学の原点をさぐる』,サイエンス社,1982.5. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12592855 (参照 2024-08-10) よみやすい科学史の本です。
192)G.E.アレン 著 ほか『20世紀の生命科学』1,サイエンス社,1983.8.. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12603205 (参照 2024-08-10) 全2巻からなる翻訳書はすべて個人送信資料で読めます。どちらかといえば発生学の歴史という感じの本です。シュペーマンの実験発生学からはじまる生物学の歴史書は珍しいのではないでしょうか。
193)G.ショケー [著] ほか『初等幾何学』,岩波書店,1971. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12622131 (参照 2024-08-10)私が幾何学を学んでいた時、角度って何かわからなくなって、本屋でみつけて購入した本です。現代的な観点から初等幾何学をまとめてある本です。角度とは何かもはっきり書かれていて、読んですっきりできる本です。