ダイソン球の候補が多数見つかったそうです―宇宙に存在する高度な文明の産物かもしれません。

Dysonスフィアの候補がみつかったそうです。Gigazineのニュースで知りました。全文はログインしないとよめないようなのでちょっと調べてみた結果も下にペーストしておきます。
https://gigazine.net/news/20240517-alien-dyson-sphere-megastructures/

ダイソンの球殻というのは高度に進歩した文明が、恒星をすっぽり包み込む球殻を建造して、恒星の放射するエネルギーを無駄なく利用しているというシステムのことです。このアイデアは、オラフ・ステープルドンの1937年発表のSF「スターメイカー」に登場したのが最初で、それを理論物理学者のフリーマン・ダイソンが科学的に考察し、建造方法まで提案したのでダイソンスフィアと呼ばれるようになりました。昨日紹介した国立国会図書館個人送信サービスで読めるDysonの「宇宙をかき乱すべきか」という本にもダイソンスフィアのことが詳しくのっていますので是非読んでみてください。

85) 物理学のくりこみ理論の研究で4人目でノーベル賞を逸したフリーマン・ダイソンの自伝が読めます。朝永振一郎の論文のあたえた衝撃についても触れられています。
F.ダイソン 著 ほか『宇宙をかき乱すべきか : ダイソン自伝』,ダイヤモンド社,1982.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12284384

Dysonの論文はこちらから読めるようです。
“Search for Artificial Stellar Sources of Infrared Radiation”, Dyson, 1960
https://fermatslibrary.com/s/search-for-artificial-stellar-sources-of-infrared-radiation

Dyson sphereの候補をみつけたという二つの論文が公開されていて、両方ともプレプリントサーバーにアップされていましたが、一つは査読済みの論文として掲載されたそうです。一つ目のプレプリントでは53個の候補がみつかったそうです。
A Data-Driven Search For Mid-Infrared Excesses Among Five Million Main-Sequence FGK Stars
https://arxiv.org/abs/2403.18941

二つ目のプレプリントから査読済み論文になったものでは、7つの候補が見つかったと書かれています。
Project Hephaistos – II. Dyson sphere candidates from Gaia DR3, 2MASS, and WISE
Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, Volume 531, Issue 1, June 2024, Pages 695–707, https://doi.org/10.1093/mnras/stae1186
https://doi.org/10.1093/mnras/stae1186
次の動画ではこのニュースのほかに、宇宙から届いている謎の信号についても議論されています。とても面白いのでご覧ください。
Scientists Just Spotted 7 Stars That Show Signs of Hosting Advanced Alien Civilisations
https://youtu.be/CcKtswvs2CM?si=yQ1rZfF154PadS5c