紅麹サプリメントによる健康被害について。紅麹を使った製品の危険性判断法について

小林製薬の紅麹サプリメントの被害が拡大しています。紅麹は色素として食品添加物として利用されている場合と、培養した紅麹の色素とそれ以外の有効成分をともに利用するように使われている場合の二種類の利用法があるようです。小林製薬の場合は、色素以外に悪玉コレステロールの低下作用を期待する成分モナコリンKなども含んでおり、サプリメントとしての効果が期待できるものでした。ネットには紅麹を使った桜餅のレシピなどあちこちにあがっています(「紅麹、レシピ」で検索すると小林製薬のページ以外にもいろいろヒットします)。桜餅の桜色をだすのにベニコウジパウダーを使うレシピがあるのを知り、桜餅をこの春たくさん食べた私としては心配になって調べてみました。

次のページには、食品添加物として紅麹の色素だけを利用した製品と、原材料として色素プラスαの成分を丸ごと利用する製品の見分け方がのっていて大変参考になります。
『ベニコウジ色素(食品添加物)と、小林製薬の紅麹原料(食品)は違うもの』
https://foocom.net/secretariat/foodlabeling/24470/
このサイトによると、食品添加物のベニコウジ色素を使っている製品には、次のような成分表記(必ず色素を意味する「色」の文字が含まれます)があるそうです。『』内が上記のサイトからの引用(一部)です。

『ベニコウジ色素のほか、モナスカス色素、着色料(ベニコウジ)、着色料(紅麹)、着色料(モナスカス)と表示されることもあります。モナスカス色素と書かれるのは、公定書では、ベニコウジ色素(Monascus Color:モナスカス色素)とされているからで、ベニコウジ色素と同じものです』

一方原材料として色素以外の成分も含まれるものは、食品原料として表記されており次のような表示があるそうです。
『小林製薬の紅麹原料は食品添加物ではなく食品原料なので、着色や風味付けの用途で使われる場合でも、食品原料の区分で書かれます。原材料名には、スラッシュ(/)の前に、米紅麹(米、米胚芽、紅麹菌)や紅麹などと書かれています。これらは食品添加物の表示で必須とされる「色」という字(着色料や色素など)は含まれせん。』

皆さんも、気になる製品があったら、成分表記の部分を読んで確かめてみてください。食品添加物としての色素の場合は、厳しい基準で管理されており、培養法も小林製薬のものとはちがうので安全と思われます。

ベニコウジについてはこちらの国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室が運用しているサイトも参考になります。
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/info/hf2.html#h
リンクのページでベニコウジを選ぶとベニコウジの基本的情報、およびサプリメントとしての有効性や専門的文献などをみることもできます。