入門ユーザーのための覚えておくべきLinuxコマンド一覧と、コマンドラインの参考書 (無料)を紹介します。

Linuxを使うときは、ウインドウズと同じようなグラフィカルインターフェイス(GUI)を活用するとなにかと便利です。たとえばファイルのコピーとか移動とかはウインドウズと同じようにマウスでドラッグアンドドロップすればすむことも多いです。また削除とかもマウス操作で簡単にできます。Linuxの入門段階のユーザーとしては、コマンドラインインターフェイスをGUIに併用して利用するのが簡単です。今は、UbuntuなどのLinuxでVirtualboxなどを動かすとWindows10とかWindows11とかもライセンスを購入すれば使えるので、私はUbuntuが動くPCをメインのPCにして、そこでWindowsを仮想環境で動かすようにセットアップして試してみているところです。今まではUbuntuにWineというソフトをいれてWindowsのソフトを動かしていましたが、VirtualboxでWindows10などを動かしておけば、一台のPCでLinuxとWindowsを快適に共存させることができると思います。

UbuntuなどのLinuxのよいところはLinuxでしか動かない科学関係のソフトウエアが自由に使えるようになること、そして数十ギガバイトもあるテキストファイル(遺伝子関係のファイルなど)でもコマンドラインインターフェイスを使って一括処理することが簡単にできることです。
というわけで、コマンドラインの使い方も知っておく必要があるのですが、GUIでUbuntuを使う初心者が知っておくべきコマンドをChatGPTに列挙してもらいました。GUIでもできる操作のコマンドも入っていますが、基本的なコマンドなのでそれらも覚えておくほうがよいと思います。末尾にあげておきますので参考にしてください。

コマンドラインの使い方の参考書としては以下のサイトにある次の二冊の本(pdfが無料でダウンロードできます)をお薦めします。
http://linuxcommand.org/tlcl.php
1) The Linux Command Line by William Shotts
この本の続きも同じサイトから無料でダウンロードできます。
2) Adventures with the Linux Command Line by William Shotts
どちらも紙の本は有料で購入できます。


以下はChatGPTがあげてくれた初心者向けコマンドのリストです。
sudo – スーパーユーザー権限でコマンドを実行します。システムの設定変更や管理を行う際に必要です。
ls – 現在のディレクトリにあるファイルやディレクトリの一覧を表示します。
cd – カレントディレクトリ(現在作業中のディレクトリ)を変更します。
pwd – 現在のカレントディレクトリのフルパスを表示します。
cp – ファイルやディレクトリをコピーします。
mv – ファイルやディレクトリの名前を変更するか、別の場所に移動します。
rm – ファイルやディレクトリを削除します。
mkdir – 新しいディレクトリを作成します。
rmdir – 空のディレクトリを削除します。
touch – 新しい空のファイルを作成するか、既存のファイルのタイムスタンプを更新します。
nano / vi / gedit – テキストエディタを開きます。nanoやviはコマンドラインエディタ、geditはGUIエディタです。
cat – ファイルの内容を表示します。
less / more – ファイルの内容をページごとに表示します。
grep – ファイル内でテキストを検索します。
find – ファイルやディレクトリを検索します。
chmod – ファイルやディレクトリのアクセス権限を変更します。
chown – ファイルやディレクトリの所有者やグループを変更します。
df – ディスクの空き容量を表示します。
du – ディレクトリのディスク使用量を表示します。
top / htop – 実行中のプロセスとシステムの状態をリアルタイムで表示します。
ps – 現在実行中のプロセスの一覧を表示します。
kill – プロセスを終了します。
tar – ファイルをアーカイブしたり、アーカイブからファイルを抽出します。
zip / unzip – ファイルを圧縮したり、圧縮を解除します。
wget – インターネットからファイルをダウンロードします。
curl – データを送受信するためのコマンドラインツールです。
ssh – セキュアなリモートログインを行います。
scp – セキュアなファイル転送を行います。
apt-get / apt – パッケージ管理ツールを使ってソフトウェアをインストール、アップデート、削除します。
man – コマンドのマニュアルページを表示します。

以下のコマンドは、ソフトウェアの管理に関連しており、GUIを使用してLinuxに入門する初心者にとっても重要です。特に、apt関連のコマンドはUbuntuシステムでソフトウェアを管理する際に頻繁に使用されます。また、ソフトウェアのダウンロードやビルドに関連するコマンドも、特定の状況下で必要になることがあります。

sudo apt update – パッケージリストを更新し、利用可能なアップグレードがあるか確認します。
sudo apt upgrade – システム上の全てのパッケージを最新のバージョンにアップグレードします。
sudo apt install [package_name] – 新しいソフトウェアパッケージをインストールします。
sudo apt remove [package_name] – インストールされたパッケージをアンインストールします。
sudo apt autoremove – もはや必要とされないパッケージを自動的に削除します。
sudo add-apt-repository [repository] – 新しいリポジトリをシステムに追加します。
sudo apt-key add [file] – 新しいリポジトリのためのGPGキーを追加します。
wget [url] / curl -O [url] – ウェブからファイルをダウンロードします。
tar -xvzf [file.tar.gz] – tar.gz形式のアーカイブを解凍します。
./configure ; make ; sudo make install – ソースからソフトウェアをビルドしてインストールします(特定のソフトウェアに必要)。
sudo dpkg -i [package.deb] – Debianパッケージをインストールします。
sudo dpkg -r [package_name] – Debianパッケージをアンインストールします。

以上のコマンドは、Ubuntuを使い始めたばかりの方がGUI環境で作業する際にも役立つ基本的なものです。各コマンドの詳細や使い方を理解するには、manコマンドを使ってマニュアルページを参照すると良いでしょう。