京都で本屋をぶらぶらめぐってきました。昔私が京都にすんでいたころは、河原町に駸々堂や丸善、オーム社、京都書院など個性的な品ぞろえの本屋が多くてよく本屋にかよっていました。今は河原町のそうした本屋はなくなってしまい寂しい限りです。京都駅周辺では大垣書店が独り勝ちという状態のようです。よく通っていたポルタの書店も縮小していました。そんな大垣書店で見た本ですが、岩波書店の「シュレーディンガー方程式 ベクトルからはじめる量子力学入門」という教科書はよさそうでした。二年ほど前にでた本ですがコロナで出かけることもなかったので存在を知りませんでした。以下の岩波書店のサイトで試し読みもできるので読んでみてください。
https://www.iwanami.co.jp/book/b600948.html
これは、ダニエル・フライシュ(Daniel Fleisch)という多くの教科書を書いている先生の著書で、九州大学におられた河辺哲次(かわべ てつじ)先生(九州大学名誉教授)の翻訳です。
岩波書店からは他にこの著者の、A Student’s Guide to Maxwell’s Equations(『マクスウェル方程式』岩波書店),A Student’s Guide to Vectors and Tensors(『物理のためのベクトルとテンソル』岩波書店),A Student’s Guide to the Mathematics of Astronomy(『算数でわかる天文学』岩波書店,共著)、A Student’s Guide to Waves(『 波動』岩波書店,共著)などが翻訳出版されています。
この先生の本のサポートサイトが役立ちます。「シュレーディンガー方程式 ベクトルからはじめる量子力学入門」 のサポートページはこちらです。
https://www.danfleisch.com/sgse/
各章の動画や問題の完全解答、正誤表、補足説明資料、図のMATLABコード(代替のOctaveコードもついています)など満載ですので日本語訳を読むときにも大変役立つと思います。
たとえばこんなビデオがあります。https://youtu.be/hQ-fEgw-OtM?si=cN4gc5pzA198ibUE
この先生の他の本のサポート情報もトップページからたどれます。https://www.danfleisch.com/