台風は九州の西の海上を北上していきました。風と雨は結構強かったです。海のにおいが庭でしました。台風が通過すると海水をまきあげるので庭に塩水が降り注いで塩害が庭木にでると聞いたことがあります。庭に散水してうすめるのがよいそうです。
さて広島と長崎の原爆記念日も終わりましたので、今日は核兵器についての本を数冊紹介したいと思います。
まずそのものずばりのタイトルの本、「核兵器」(多田将 著、明幸堂)を紹介します。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784991034824
著者は高エネルギー加速器研究機構でニュートリノなどを加速器で研究している物理学者です。
「すごい実験 ―高校生にもわかる素粒子物理の最前線」 や 「すごい宇宙講義」という啓蒙書の名著の著者でもあります。(これらはどちらもKindle unlimitedで読めます)この二冊は、生命科学系の学生でもちゃんと理解できるように書かれていて、啓蒙書のお手本のような素晴らしい本ですので読むのをお勧めします。
今回紹介する「核兵器」という本は、帯によると「極小の世界が生み出す、極大の破壊力。人類史上最強の兵器を純粋に物理学の側面から解明する。」という本です。原子炉の原理から原水爆の原理と製造法など、さまざまなsimulation計算結果のグラフや表を含めながら わかりやすく解説してある本です。核兵器についての本格的入門書としておすすめします。
広島、長崎の原爆記念日の市長の演説で、核抑止論の話がでたそうです。核抑止論について基礎から理解するための本としては以下の二冊をおすすめします。どちらも国立国会図書館の送信サービスで無料で読むことができます。著者の豊田利幸先生は立教大学や名古屋大学、明治学院大学などで教えておられた素粒子物理学、原子核物理学の専門家です。核兵器廃絶のために尽力されていた先生で、かつ物理学の発展の歴史についても深く研究されていた先生です。世界の名著21のガリレオの巻(これも国立国会図書館の送信サービスで無料でよめます)には、豊田先生の解説「ガリレオの生涯と科学的業績」が新書一冊分をこえる分量で記載されています。https://dl.ndl.go.jp/pid/2934598
話がそれましたが、核抑止論についての先生の二冊の本についてです。どちらも国立国会図書館の個人送信資料で読むことができます。新・核戦略批判のほうから読まれるとよいと思います。どちらも岩波新書で、湯川秀樹先生の序文がついています。
核戦略批判 https://dl.ndl.go.jp/pid/9544597
新・核戦略批判 https://dl.ndl.go.jp/pid/11894416