日本の科学者による生命の起源についての新説の紹介です。

英語で配信されている動画シリーズ 週間科学ニュースで日本の科学者による生命の起源に関する新説が紹介されています。
https://youtu.be/bX3kFQxKZ4M

私は知りませんでしたが、日本語でもニュースになっていたそうです。
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13026_aminoacid
横浜国立大学からのプレスリリースはこちら。
https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/30020/detail.html
横浜国立大学大学院理工学府の小林憲正名誉教授、癸生川陽子准教授、中部大学の河村公隆客員教授、NASAゴダード宇宙飛行センターのウラディーミル・アイラペティアン博士らの研究グループによる研究成果だそうです。詳しくはプレスリリースや上の記事のリンクからご覧ください。生命が誕生するころの太陽はいまよりずっと活発で太陽風も激しく、太陽自体も今より暗かったというのはこのニュースで初めて知りました。

論文はこちらから読めます。
https://www.mdpi.com/2270428
Kobayashi, K.; Ise, J.-i.; Aoki, R.; Kinoshita, M.; Naito, K.; Udo, T.; Kunwar, B.; Takahashi, J.-i.; Shibata, H.; Mita, H.; Fukuda, H.; Oguri, Y.; Kawamura, K.; Kebukawa, Y.; Airapetian, V.S. Formation of Amino Acids and Carboxylic Acids in Weakly Reducing Planetary Atmospheres by Solar Energetic Particles from the Young Sun. Life 2023, 13, 1103. https://doi.org/10.3390/life13051103

このニュースを伝えているのは、Sabine Hossenfelder博士のYouTubeチャンネルです。以前もこのチャンネルを紹介したのでそこにも書きましたが、

脳は量子重力を使っているのか?Sabine HossenfelderさんのYouTubeチャンネルの紹介

博士は現在、the Frankfurt Institute for Advanced Studiesのresearch fellowで、物理学の基礎の研究と科学の哲学や社会学についての論説でも有名です。著書にLOST IN MATH How Beauty Leads Physics Astrayという有名な本もあります。翻訳は「数学に魅せられて、科学を見失う物理学と「美しさ」の罠(みすず書房)」というタイトルででていて、こちらから購入できます。https://www.msz.co.jp/book/detail/08981/

他に、Scientific American、 New Scientist、Nautilus、 Aeonや New York Timesなどにも活発に寄稿されています。Royal Instituteでの講演も面白かったです。https://youtu.be/fl9oDJzfg58
最新刊の本とその本についての講演については、上に書いた以前の記事で紹介しましたので、併せてご覧ください。