AIは物理学にどう寄与するのか?AIがデータから人の思索を介さずに基本法則を発見する時代がくるのでしょうか?

東京大学の 次世代知能科学研究センター(UT AICenter)主催の 第11回連続シンポジウム「共進化する物理学と人工知能の現在」 の動画
https://youtu.be/Zikx09oV9Pw
が公開されています。
これは物理学に人工知能を応用するという新分野のよい紹介になっています。

YouTubeのUT AICenterのチャンネル
https://www.youtube.com/@utaicenter1332
には他にもシンポジュウムの動画がありますのでご覧ください。

上の動画のYouTubeのページによると、以下のような内容でシンポジュウムが進行しています。

00:00 ご挨拶・趣旨説明
02:25 樺島祥介(東京大学大学院理学系研究科)「物理とAI〜これまでとこれから〜」
15:42 大槻東巳(上智大学理工学部機能創造理工学科)「深層学習による波動関数の解析と生成」
38:05 小林研介(東京大学大学院理学系研究科​​)「量子テクノロジーと機械学習」
1:01:32 村尾美緒(東京大学大学院理学系研究科)「量子系をプログラミングする」
1:21:00 橋本幸士(京都大学大学院理学研究科)「深層学習と重力時空」
1:40:50 パネルディスカッション「共進化する物理学と人工知能の現在」

最後のパネルディスカッションには脳,カオス,複雑系、ゲノムなどに関連した数理的基礎問題を研究されている東大の合原一幸先生も参加されていて面白かったです。最初の趣旨説明の部分でAIの定義やそれがどう物理学に関わるかを、プランクの量子の発見やティコブラーエのデータからのケプラーの法則、ニュートン力学の形成などを例にとってわかりやすく解説してくださっています。その後の各講演の内容は専門的で、細部の理解はとうてい無理ですが、AIが物理学に応用されている現場の様子を垣間見ることができると思います。興味のある方は是非ご覧ください。
ただ一つお願いは、動画のバックに音楽を流すのは止めてほしいです。