物理や数学、工学や生物科学の新刊本をDOABでダウンロードしてみよう:オープンアクセス本のすすめ

このところ、古典のダウンロードサイトばかり紹介していましたが、今日は最新の本がダウンロードできるサイトを紹介します、。去年の講演でも紹介したサイトですが、
DOAB (Directory of Open Access Books)というサイトにはSpring-Natureをはじめいくつかの出版社が公開しているオープンアクセス本がまとめられていて便利です。たとえば生物科学のビッグデータの解析に重宝するGO termというのがありますが、その解説本The Gene Ontology Handbook」が丸ごとダウンロードできるのがわかります。このサイトでいろんなキーワードをいれて探すと、2018年の新刊を含めて、オープンアクセスで公開されている本がいろいろあって面白いです。例えば今日、Mathematicaという数式処理ソフトでこのサイトで検索をかけてみました。九大の生物学科でも昔はMathematicaを使う演習がありましたが、数式処理ソフトとしては有名な市販ソフトです。するとこんな本が見つかりました。

Control Theory Tutorial
Basic Concepts Illustrated by Software Examples
(Steven A. Frank)

検索結果のページの下の方にある、Free Accessというボタンを押してみてください。ダウンロードリンクが開きます。この本は別途、Mathematicaのコードがダウンロードできるようにしてあり、生命科学にも応用範囲のひろい、制御理論の基礎をMathematicaを動かしながら勉強できるようです。著者は生物科学系のカリフォルニア大学の先生で、生命科学の分野の人が制御理論を学ぶのに最適の本のようにみうけられます。興味のある方はダウンロードしてみてください。他にも各人の好みのキーワードで検索するときっとぴったりの本が見つかると思います。

写真は毎日の猛暑を逃れるため、夕方 山の川にいった時にみつけたアメンボです。どこにいるかわかりますか?